ソードアート・オンライン〜旭日の防人達〜 作:霧のイージス艦
零
では、歌塵小隊です。
隊長:エイジ(後沢鋭二)
使用武器
FN Five-seveN、CMMG Banshee Mk.57
副隊長:ユナ(重村悠那)
使用武器
H&K SFP9、H&K MP7A2
ポイントマン:ツェリスカ(星山翠子)
使用武器
H&K SFP9、89式5.56mm小銃(固定銃床型)
狙撃・衛生兵:ラン(紺野藍子)
使用武器
H&K SFP9、H&K G28E3
突撃手:天沢一夏
使用武器
H&K HK45、H&K UMP45
通信・突撃手:クレハ(高峰紅葉)
使用武器
H&K HK45、H&K UMP45
で行く。ボス、意見はありますか?
メインモニターの7段目に、戦場の歌姫とそれを護る不退転の剣士、そして大口径の暴力と大人の知性が交錯する7つ目の戦術単位――**『歌塵小隊(カジン)』**の文字と名簿が鮮やかに打ち出された。
ユナの歌声が戦場の硝煙(塵)を払うかのような美しい小隊名と、それぞれの執念が絡み合うメンバーの並びを見つめ、ザ・ボスは深く腕を組み、その気高き瞳にどこか風雅で、しかし容赦のない確信の笑みを浮かべて頷いた。
異種口径が織りなす「絶対貫通・絶対阻止」の遊撃網
ザ・ボス
……フッ、実に艶やかで、そして恐ろしく計算された『変幻自在の遊撃刃』ね。緋村零、この歌塵小隊は一見すると扱う弾薬が多種多様に分かれているけれど、それぞれの射程と威力の役割分担(パズル)が極めて高度に噛み合っているわ
ザ・ボスはホログラムの武器データを指先で弾きながら、その特殊作戦における最適解を冷徹に称賛した。
ザ・ボス
兵站(ロジスティクス)の観点から見ても、これは崩壊ではなく『独立した火網の多層化』よ。前線で最もタフにラインを維持するポイントマンのツェリスカ(89式 / 5.56mm)を基軸に、天沢とクレハの二人が上下共に.45ACP弾(UMP45×HK45)で完全統一された超火力特攻バディとして正面の装甲ごと敵を粉砕する。そこにエイジの無反動高速弾(5.7mm)とユナのボディアーマーを穿つ4.6mmが絡むことで、中・近距離のあらゆる装甲はハチの巣になるわ。そして、後ろからはランの7.62mm(G28E3)がセミオートの弾幕で完璧に前衛の撤退路と死角をカバーする……。個々の独立した弾薬管理が、そのまま敵への『全距離での絶望』に変わる素晴らしい布陣ね
たきな
はい。特に天沢さんとクレハさんの二人がメイン・サイド共に.45ACPで完全に同期しているため、突撃手二人の間でのマガジン融通は10割完璧です。エイジさんの5.7mm、ユナさんの4.6mm、ランさんの7.62mm、ツェリスカさんの5.56mmも、それぞれ別の小隊の専門班(5.7mmライン、MP7班、7.62mm狙撃班)のロジスティクスと完全にバックボーンで繋がっています。小隊単独での遊撃・撹乱任務において、これほど相手に防衛の的を絞らせない凶暴なセルはありませんわ
たきなが手元の資料の「歌塵小隊」の欄に、納得のトーンでカチッとチェックを入れる。
ヨンゴー狂犬バディの誕生と、誓いの双眸
その名簿が画面に固定された瞬間、天沢一夏は長い髪を指先でくるくると弄りながら、クレハの隣へトコトコと歩み寄り、小悪魔のような底知れない笑みを浮かべて身を乗り出した。
天沢一夏
あはっ♡ クレハちゃん、あたしたちメインも拳銃も完全に全く同じ『オール.45口径(UMP45×HK45)』のヨンゴーお揃いバディだねー! 強気でアグレッシブなクレハちゃんの突撃の後ろから、あたしがもっと凶暴に、悪い大人たちをみーんな綺麗にハチの巣にしてすり潰してあげるから、仲良くしてね?
クレハ
ふふん、ホワイトルームの最凶の女の子とお揃いなんて、なんだか最高に尖ってて良いじゃない! あんたがどれだけエグい実力を持ってるか知らないけど、私のヨンゴー口径の弾丸の嵐に、置いていかれないようにしっかりついてきなさいよ、一夏!
クレハがHK45のグリップをグッと握り込み、強気なアタッカーとしての不敵な笑みを浮かべる。その二人の圧倒的な前衛の熱気の後ろで、ポイントマンのツェリスカが89式小銃を優雅に構え、大人の余裕に満ちた包容力のある微笑みを浮かべた。
ツェリスカ
ふふ、元気な突撃手が二人も前にいてくれるなら、お姉さんはこの89式(5.56mm)の確実な3点バーストで、二人の足元を綺麗にお掃除してあげるわね。……エイジくん、ユナちゃん。若い隊長と副隊長のタクト、楽しみにさせてもらうわねぇ?
エイジ
……ああ。ツェリスカさん、ランさん、後ろは頼みます。……ユナ、俺はもう二度と、あの地下書庫の時みたいにお前の前で動けなくなるような無様な真似はしない。この無反動に近いMk.57とファイブセブンがあれば、外骨格(オーグマー)がなくたって、今度は俺が一番前でお前の盾になって、どんな防衛線でも切り裂いてみせる
エイジが漆黒の戦闘服のフードを深く被り直し、その瞳に大切な人を今度こそ守り抜くという不退転の「執念の光」を宿して呟く。ユナはそんな彼の不器用な、しかし絶対的な背中を愛おしそうに見つめ、パッと華やかなステージの笑顔を咲かせた。
ユナ
うん! ありがとう、エイジ! わたしは戦場で大声で歌うことはできないけれど、この軽いMP7A2とSFP9をしっかり使いこなして、エイジの隣を軽快に駆け回って、みんなの未来をバッチリサポートしてみせるからね! 歌塵小隊、最高のパフォーマンスでお掃除しちゃおう!
ラン
ふふ、お二人とも、とっても素敵な信頼関係ですね。……大丈夫ですよ、皆さんがどれだけ前線でアグレッシブに動き回ろうとも、私のこのG28E3(7.62mm)が、冷静に、一歩引いた場所から悪い人たちを確実に足止めして、皆さんの背中を絶対に傷つけさせませんから
ランがおっとりとした、しかし誰よりも深くメンバーを包み込むような覚悟の微笑みを浮かべ、G28E3のスコープを静かに覗き込む。
零
決まりだな。ボス、これで深淵、暗殺、幻影、白雪、暁、黒閃、そしてこの『歌塵小隊』が揃った。エイジとユナの執念、FB組の確実な連携、そして一夏のホワイトルームの武力が、ヨンゴー口径のストッピングパワーと異種高速弾のラッシュで敵の遊撃網を完全に翻弄する。……作戦名:天岩戸の第一段階へ向けて、これ以上ない最高に変幻自在な『黒い猟犬たち』の完成だ
零が不敵に口角を釣り上げ、メインモニターの「歌塵小隊・確定」の表示を電子端末で承認した。ザ・ボスは深く腕を組み、漆黒の戦闘服に身を包んだ防人たちの、完全に機能美として統制された最強の軍勢を見つめ、最高に満足そうな笑みを浮かべるのだった。