ソードアート・オンライン〜旭日の防人達〜   作:霧のイージス艦

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顔合わせ

会談を終えた俺たちは、車を走らせて紺碧会の訓練施設へと向かっていた。

 

緋村零

指揮官、どうだった? 実際に大高総理と膝を突き合わせて話してみてさ

 

指揮官

そうだな……。これまで私が潜り抜けてきた過酷な戦場の中で出会ったどの人間よりも、最も深い信頼を置ける指導者だと確信したよ

 

緋村零

そりゃ良かった。あの人の本気度が伝わったなら、わざわざ連れてきた甲斐があったってもんだよ

 

車内では、先ほど行われた驚愕の会談内容や今後の見通しについて、かつてのようにフランクな会話が弾む。

 

グローザ

零、あなたがこの世界で新しく作ったという仲間についてだけど……兵士としての実力は実際のところどうなの?

 

助手席のグローザが、作戦の成否を占う重要な要素として真剣な眼差しを向けてきた。

 

緋村零

まだ本格的な特殊訓練を始めてからそれほど時間は経っていないよ。だが……ホワイトルーム出身の奴らも含めて、少なくともあいつらの戦闘センスとポテンシャルは本物だ。お前たちから見ても驚くレベルだと思うよ

 

グローザ

そう、そこまで言うなら楽しみね

 

そんなこんなで、車は都心の喧騒を離れ、目的地の偽装されたゲートへと滑り込んでいく。

 

緋村零

着いたよ。全員降車してくれ

 

無事に施設へ到着した俺たちは、警戒を怠らずに重厚なセキュリティを抜け、内部へと足を踏み入れた。

 

紺碧会・訓練施設

千束

お! 零君おかえり〜! 待ちくたびれちゃったよ!

 

緋村零

よっ、千束。留守番ご苦労さま

 

施設に入るなり、ロビーで待っていた千束がいつも通りの明るい笑顔で出迎えてくれた。さらに奥からは、ただ者ではない圧倒的なオーラを纏った女性が歩み寄ってくる。

 

ザ・ボス

零、お疲れ様。無事の帰還を歓迎するわ

 

緋村零

ボスもお疲れ様です。こちらが例の連中ですよ

 

ザ・ボス

ええ、あなたが……

 

指揮官

私はゼロ。この世界でも「指揮官」と呼ばれている。大高さんとの契約に基づき、これより貴女の部隊と合流する。そして、こちらが私の率いる戦術人形のグローザ、ネメシス、キャロリック、コルフェンだ

 

グローザ

小隊長のグローザよ。零からあなたの伝説的な噂は色々と伺っているわ。お目にかかれて光栄よ

 

ザ・ボス

丁寧な挨拶をありがとう。頼もしい戦力が加わってくれたわね。これからよろしく頼むわ

 

まずは最前線を統括するザ・ボスとの挨拶を済ませ、俺は次の段取りへ移る。

 

緋村零

他のメンバーもすでに集まっているはずだ。まずは全員の顔合わせから始めよう

 

俺は指揮官たちを先導し、施設内にある広めの食堂へと向かった。

訓練施設・食堂

食堂の重厚な扉を開けると、そこには俺の今世の仲間たち、そして前前世の不滅の絆を持つ仲間たちが一堂に会した。

張り詰めた独特の空気が流れる中、ザ・ボスがパッと手を叩いて声を響かせる。

 

ザ・ボス

さて……お互いの手の内を知るためにも、まずは自己紹介から始めましょうか

 

ザ・ボスの号令が下る。すると、なぜか食堂中の視線が真っ先に俺へと集中した。

 

緋村零

……俺からか? まあいいけどさ。改めて、緋村零だ。前前世の奴らも、今世の仲間も、またよろしく頼むな

 

潮田渚です。零君の力になれるよう、精一杯頑張ります。よろしくお願いします

 

清隆

綾小路清隆。お互いに有意義な協力関係を築けることを期待している。よろしく頼む

 

達也

司波達也だ。こちらの戦力として遅れをとるつもりはない。よろしく

 

千束

はーい! 錦木千束です! みんな仲良くしようね、よろしく〜!

 

たきな

井ノ上たきなです。作戦の足を引っ張らないよう尽力します。よろしくお願いします

 

両儀式

両儀式よ。……まぁ、私の邪魔さえしなければ、どんな姿の機械だろうと文句はないわ。よろしくお願いするわね

 

ひより

椎名ひよりです。不慣れなことも多いですが、よろしくお願いします

 

有希子

神崎有希子です。皆さんと一緒に頑張ります。よろしくお願いします

 

深雪

司波深雪です。お兄様共々、どうぞよろしくお願い致します

 

緋村零

以上が、この新しい世界で俺が新しく絆を結んだ、信頼できる仲間たちだ

 

今世の面々の紹介が終わり、今度は指揮官が前へと踏み出す。

 

指揮官

了解した、素晴らしい顔ぶれだ。次は我々の番だな。私はゼロ。「指揮官」と呼んでくれ。これからの過酷な戦い、共に生き残ろう。よろしく頼む

 

グローザ

戦術人形のグローザよ。前線での作戦指揮や戦闘は任せて。よろしくお願いするわ

 

ネメシス

……天の赤道を跨ぐ南十字星……運命の歯車は、再び定位置へと収束する……

 

キャロリック

はいはい、私はキャロリックよ。で、今のがネメシスね。こいつは基本的にこういう占い用語とか天体用語でしか会話しないから、翻訳が必要ならいつでも私に言いなさいよね

 

コルフェン

コルフェンです〜。私はこう見えても最新の医療人形ですので、どんな怪我や戦線でのトラブルでも治療はお任せくださいね〜

 

指揮官

今回は先遣隊としてこの4人を連れてきたが、他にも強力なメンバーが控えている。そちらは後続の便で追って合流する手筈だ。改めて、よろしく頼む

 

渚・清隆・達也たち

よろしくお願いします

 

前前世の戦友たちと、今世の戦士たちの魂が、ここに完璧に融合した。

全員の挨拶が綺麗に終わったところで、ザ・ボスの表情が一瞬にして鬼教官のそれへと引き締まる。

 

ザ・ボス

さて……自己紹介が終わって早々で悪いけれど、のんびりお茶を飲んでいる時間はないわ。これより、今後の国家リセットに向けた『極秘戦略会議』を開始する。全員、指定の席に着きなさい

 

ザ・ボスの鋭い号令が響き渡り、全員が緊張感を持って円卓の席へと着いていく。

さあ……羽田のテロを経て、一体どんな命懸けの議題が飛び出すのか。俺は胸の高鳴りを抑えながら、席に腰を下ろした。

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