腐るほど見たスーツと警棒、それを着て作業に向かう
慎重は27あるならTETHなら安定するだろうが、勇気が15ってなると2日目のRedやBlack属性のアブノマに耐えられない。それで詰みなんて現実にした今じゃ許されないのだ
時間は加速できるので腐るほどあるだろう、おそらく初日は罪善さん、長い付き合いになるんだ...
<職員りた、0-00-00に本能作業をお願いします>
そのようにディアのこえがスピーカーから鳴り響く
…?0-00-00?何か違和感が...いや気のせいか
ふと頭に浮かんだ疑問、それを振り払いながら作業室に向かう
作業室のドアを開けた瞬間に見えたのは骸骨なんかではなく
ウサギだった。
「え?マジ...??...いや可愛いからいいけど白夜どうするんだ」
そうぼやきながら餌をあげる
事前に情報が入ってるという点、そもそもこいつは元々訓練用のため見た目がほとんど変わらない点の二点から特に発狂することもなく...
「いやだとしても叩かれたら痛いんだよなぁ...まあ普通に飯をあげるだけなんだが...」
とぼやきつつ本能作業を行う
そうして飯をあげたりお世話をすること1時間ほど、体が若干気づくきながらも作業を終え作業室から出てくる
「りた、おつかれさま、初めての作業はどうだった?」
「うーん想像どうり?思ったより直接攻撃なんだなって...まあRed攻撃なんだからなんだろうけど」
「まあRedはHPへのダメージだからね。そこまでなんともないようでなにより、今日はどれぐらい作業しよっか?情報開示分ぐらいはしておきたいんだけど」
「うん、それと装備分ぐらいでいいと思うよ。思ったより他ステータスがちゃんとあったから正直思ったより残業少なくていいかな」
「...それちゃんと長時間だからね?時間倍速だから無限に時間あるとはいえ...」
「気のせい気のせい」
ゲームプレイ者特有の感覚のずれを晒しながらその日は20回前後の作業をしたところでその日の作業を終えた
「正直職員側で雇われた時点で一日40時間コースは覚悟してたけどこれぐらいだったらなんとかなりそうだね。ちゃんと睡眠時間と食事時間は別であるから...」
「...本人が楽ならいいや...」
謎の呆れが混ざったような声で返されたが正直死ぬよりは全然ましだと思う
この先の試練やらを考えれば...本部じゃないのに抑制あるのか...?と余計なことを考えながら個人に与えられた宿に戻る
「装備はウサギロボの装備一式を支給しとくよ、あと明日から職員エバとF-01-57が新しく入るからね」
「了解、そういや勇気どうなった?なんか体に違和感はあるけどどれぐらい成長したのかなって」
「えっとね...毎日紙でステータス送ろうか?」
「あーそれ助かる」
「了解~じゃあそういう風にしとくよ...ステータスなんて聞いてくるの君ぐらいなんだろうけど」
それはそうだろうなと思いながら届いた紙を見る
言っても今日は本能作業のみだったので成長点は勇気のみだ
勇気15→42
まあこんなもんかと思いながら使い捨ての紙を燃やす
ここまであったらさすがにTETH程度の作業で死ぬことはないだろうと思いながらその日は寝るのであった
〜二日目〜
「さて今日も元気にやっていきますか…えーっとエバで合ってる?」
「うん?ああそういや他に職員がいるって言ってたな。そうだ俺がエバだ。どうせ短い付き合いだろうけどな」
「感じ悪いなぁ…え?今日からいっとき一緒?…しゃーないか…」
<職員エバ、ウサギロボに本能作業お願いします>
<職員りた、F-01-57に本能作業お願いします>
「とりあえず指示入ったしいきますか?」
「言われんでも行くわ」
「うーん……」
あまりに塩対応になんとも言えない気分になる
都市だとやはりこれが普通なのか…ディアがおかしいのか?
そんなことを思いながら作業に向かう
〜♻️
途中でディアの声が聞こえてくる
「…ちょっとストップりた」
「ん?どうした?」
「…あなた一回死んで…いえ覚えてるわけがないよね」
「もしかして既に再挑戦したか?思ったより早かったな」
再挑戦前を覚えていないのは残念ではあるが、覚えていても精神がただではいられないだろうからそれはそれでと言った感じだろうか
それよりも今のステータスを殺し切れるTETH以下なんて…恥ずかしがり屋か?
「…思ったより冷静だね…私がバカみたいじゃない」
「L社の業務なんてそんなもんだろ?このぐらいで動揺してるとやっていけんぞ?」
「…できることなら管理業務任せたいぐらいだよ」
「まあ無理だろうね?それで…見てから判断しようと思ったんだけど収容されてるのはそんな見た目のやつだい?」
とりあえず記号と番号の文字列を覚えてないので聞きながら判断していくしかない。出来れば害悪じゃないのを祈りたいところなんだが
「えーっと…赤ずきん?壁にもたれかかってるね」
「…は?」
予想すらしなかった幻想体、その存在に思わず狼狽えてしまう。
間違えなく二日目…そのはずだ
「ど、どうしたの!?そんなにやばい子だった…??」
「その子は……ウサギロボのTETH級なんかじゃない…赤ずきんと言うのが間違えじゃなければ……二つ上のWAW」
「わ…WAW!?それって作業できるの!?」
当然の反応…正直初期職員ステータスが変動制じゃなければ余裕で投げ出す難易度…幸いなのがウサギロボの防具がRed0.5というところ
「できる……と思う。昨日見た感じ収容室の暴走も来てるんだろ?それにこんな感じじゃ3日目にAlephがきてもおかしくはない。後回しにする方がリスクだ」
「…たしかに…それじゃあ愛着…は出来なさそうだし洞察か抑圧?とりあえず洞察お願いできる?」
「了解」
洒落にならない事実に俺の方が動揺しながら作業室に向かう。幸い洞察は正解だ。洞察は幻想体を観察する作業
「よお?依頼か?オオカミはどこだ?」
「残念ながら依頼ではないんだ。狼見つけたら教えるから見逃してくれ」
「ほお?度胸あるじゃねぇか」
〜作業後〜
「はあ…二日目ならこうなるとは…こりゃ早めに装備取らんと大変なことなるな?」
「どこに話しかけてんだお前、俺は今機嫌が悪いんだ」
帰ってくると随分とボロボロになっているエバ、ウサギロボでボロボロになっているのは相当勇気が低い証拠、これは今日のところは赤ずきんにかかりっきりになるだろうか…
「まあまあ…どうせ多少なりとも一緒にいるんだし仲良くしましょうよ」
「俺はつまらんやつと馴れ合う気なんてない」
どうやら意思を変えることは無理なようだ
まあ仕方ない…全員と仲良くするなんて不可能なんだから。そんなつまらないことを思いながら回復に専念する、そして昨日と同じように体が回復したら放送から流れる作業指示を聞いて作業に行く
正直何度も死にかけになったが流石の0.5耐性、しかもTETH…これがZAYIN装備だったら耐えられなかっただろう
1日経過したがエバとは仲良くできそうにもない。あちら側が仲良くする気が一切ないのだ。まあステータスで見ると俺より高いからしょうがない部分もあるのだろう
そうして数十時間後オオカミの防具が完成しその日の作業を終えた
〜♻️♻️♻️
「あの子何……!?犠牲者などで突破するなんてことできるの!?」