リバースブルーリバースエンドをやって、久理ちゃんを引いてください。話はそれからです。

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久理とクウリアンセムとその現象の仮定について

───第九軌道人類史 浮遊大陸 GARDEN ランヴィリズマ 運命自室

 

「おはよう、運命。」

 

 

早速ではあるが語らせてもらうと、鶴喰久理という女性は可愛い。

どれくらい可愛いかというと“目に入れても痛くない”と言えるほどには可愛い。

それは自分の子供に使う言葉だって?そんなことは気にしない。

なぜなら自分は【皇帝】“九条運命”だからだ。

ちなみに九条運命は本名ではない。訳あって本名は秘匿しているのである。

 

「運命?おはようって」

 

ちなみにここ、ランヴィリズマは8度の星変によって、神々を名乗り天使を従える【軌道修正】によって、人類が住む星を奪われ、それでも悪魔たる【軌道修正】に立ち向かうために作られた人類の秘密兵器(?)である。

この浮遊大陸『GARDEN ランヴィリズマ』には様々な施設がある。

聖遺物『オモイカネ』があったり、人類史において最も美味だった麺類『ラーメン』が食せるラーメン処運命屋(九条運命経営(人類史を調べていたら偶然ラーメンを発見し、それを作って販売している))があったり。浮遊大陸GARDENには───

 

「運命ってば!!!」

 

「わあっ!?びっくりした……なんだ久理か……。いるならいるって言ってくれれば……」

 

「声かけたじゃん!!なのに運命が無視して……。」

 

「ごめんごめん、今度ラーメン一杯奢るから、それで許して…?」

 

「本当!?やったぁ!!……はっ!?こほん。」

 

─先も述べた通り、彼女、鶴喰久理は可愛い。そんな彼女にはもう一つの顔がある。それは

 

「くっくっく……仕方あるまい。我が盟友がそこまで言うなら、この冥王クウリアンセムがラーメンを食べてあげなくもない!」

 

──そう、彼女、鶴喰久理のもう一つの顔とは『冥王クウリアンセム』かの有名高き『冥王コーミルオン』を屠った世代、世界最強の 死霊術師(ネクロマンサー) なのである。

 

「ありがとう。さて、ここに来たってことは何か用事?」

 

「んぁ?あぁうん、ママが呼んでたよ。なんか急ぎの用事みたいだったけど……。なにかした…?」

 

「……なにかした覚えはないけど……行ってみるよ。ありがとう。」

 

ママ。そう呼ばれるのは『第三軌道人類史』において、医療で人類を救済した「メイズラボラトリー」の長である。小さいが皆からの信頼は絶大で、母性あふれる女性なのである。

 

「こんにちは。メイズはいるかな?」

 

「あっ、こんにちは、運命くん。待ってたよ♡」

 

場所は変わってメイズラボラトリー。ここには人類を支える様々な医療が所狭しと待ち受けている。さて、今回の用事は──

 

「早速だけどお願いがあるの。また騎士を一人、実験に貸してほしいんだ」

 

説明が遅くなったが『騎士』とはなにか。

人類史の始まり『第一軌道人類史にて活躍をした第一騎士団』から、直近の『第八軌道人類史にて活躍をした第八騎士団』まで。

それぞれの人類史において、キーとなる活躍、まさに『英雄』的活躍をした人々のことをGARDENでは騎士と呼んでいる。

騎士となった第一から第八までの騎士たちは不老不死となっており、相当のことがない限り事切れることはなくなっている。

騎士団は全部で六人体制で、階級が上の順に『KING』『QUEEN』『FORTRESS』『WIZARD』『KNIGHT』『JOKER』である。

ちなみにメイズは『KING』の役職である。

 

「いいけど……適法の範囲でお願いね…?」

 

「もちろん!私の常識の範疇で扱わせてもらうからね♪」

 

「それが怖いんだけどなぁ……」

 

─裏取引

そう呼ばれるのは『メイズラボラトリー』が人類の進歩と発展のために不老不死である騎士を実験台とした実験を行う行為のことを指す。メイズは人類の進歩と発展のための実験を行うことが出来、私は『とある魔剣』のことを調べるためにデータベースの深くまで潜ることが出来る。ちなみに騎士たちには明かしておらず、騙し討ちのような感じで実験台にするのだが、いささか心苦しいところがある。

 

「今日はどの騎士を呼んでくれば……ってラビリスが拉致してくるんだよね……」

 

「うん♡もう迎えに行ってると思うよ?」

 

そうして待つこと数分、騎士を閉じ込めた段ボールが入ってくる。そこから声がする。よく耳を澄ませてみると──

 

「なに!?怖いんだけど!?なになに!?私なにされるの…!?」

 

「久理!?」

 

そう、運び込まれた段ボールには先ほど“目に入れても痛くない”といった鶴喰久理が入って運び込まれてきたのだ。

 

「メイズ……その……彼女は」

 

「うん?駄目だった?運命くんが騎士を貸してくれるって言ったから連れてきたんだけど……」

 

「ぐっ……」

 

確かに自分はメイズに対して『騎士を貸す』という裏取引に応じた。しかし久理は……可愛いからあまり実験台になってほしくない

 

「まあまあ運命くん。ちょっとだけ。ちょっとだけ実験するだけだから…。」

 

「ちょっとだからね…?」

 

「ふふ、取引成立♡」

 

そう言ってメイズはウイングをした後に実験室へと入っていった。

 

「はぁっ!!し、死ぬかと思った……。あれ?ここ……それにママ?」

 

「こんにちは、久理ちゃん。ふふ♡」

 

「こ、こんにちは…?なに?なにされるの…?ま、まさか…!!」

 

「うん、そのまさかだよ。さて、実験を始めようか♡」

 

「ひっ……!?う、運命!!そこにいるんでしょ!?た、たすけて!!運命!!」

 

……ごめん、久理、助けることは出来ないんだ。これは『裏取引』だから……。

 

「ひっ…!!いゃあああああああああああ!!!!!?????」

 

その後、乙女のうら若き悲鳴がランヴィリズマに響き渡った。

 

「う……うぅ……」

 

「ごめんね、久理。怪我はない?」

 

実験室から運び出された久理に水を渡すとともに背中を優しくさすってあげると……

 

「運命…知ってたの?私がこうなるって……。」

 

すっごいジト目で見られてる。可愛い。じゃなくて

 

「う、うん……。ごめんね、久理……。」

 

「運命なんて嫌い。っていいたいけど……はぁ……。後でケーキ奢って。」

 

「ケーキ?いいけど……」

 

「いいって言ったね?いっちばん高いやつ注文しよーっと」

 

「え゛っ゛」

 

ロイヤルビタースイートケーキ。GARDEN ランヴィリズマの最高傑作と呼ばれる甘さとほろ苦さとを兼ね備えた究極のケーキ。それを頼もうというのだ。ケーキのお値段はゼロが5つ付くほど高く、それなのに数ヶ月待ちの通知が出るほどに人気である。

 

「いいって言ったよね?」

 

「いや、でも……」

 

「言ったよね?」

 

「………はい。」

 

「ふふん♪じゃ、決まりってことで。運命も一緒に……こほん。くっくっく……晩餐の予定は既に覆らぬものとなった……。我が盟友よ、ともに晩餐を食そうではないか!」

 

「はい……。共に……?」

 

「うむ!共にだ!2つ買ってわけっこしたら良いと思わない?」

 

「うぅ……、優しさが痛い……。」

 

「はーっはっはぁ!!私を騙し討ちするからこうなるのだ!垂涎の時はもうすぐ…♡」

 

久理の笑顔を見たらお財布のことなんてすっかり忘れてしまいそうだ。いつかは久理にGARDENのお仕事3ヶ月分の給与を使って特別なリングをプレゼントしたいと思っている。それはいつになるかは分からないが、いつか、必ず。

 


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