シャーレの清掃員やってます。   作:Raitoning storm

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第3章
シンタイ


…一人、だなぁ。

 

 

物静かなシャーレのオフィスを眺めるたびに、そう実感させられます。

 

 

書類にペンを走らせる音も、キーボードで何かを打ち込む音もせず。外の喧騒と自分の息を吐く音ばかりがしています。

 

 

二週間前、先生はどこかへ出張に行かれました。一応出張について1から説明してくださいましたが、正直何が何だがという感じで…ナントカ大陸、というところまでは、覚えているのですが…。

 

 

先生がシャーレにいない影響で、仕事が回ってこなくなって…当番の生徒さんも、あまり来なくなりましたし。

 

 

…誰か、連絡先を持っている生徒さんに連絡しようかと思いましたが、年も明けて、皆さん忙しそうにされている気がしますし…何より、『一人が寂しいので、どなたか一緒にいてくださいませんか』と言うのも、気恥ずかしい気がします。

 

 

どこかに出かけようかとも考えたのですが、シャーレに誰もいない状況にするのも気が引けますし…。

 

 

…廊下の掃除でも、しましょうか。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

いつもと同じように清掃道具の入った車を押しながら、モップで廊下を綺麗にしていきます。

 

…思えば、この仕事を始めてから結構な時間が経っている気がします。

先生に拾っていただき、シャーレの清掃員という仕事をいただいて…他にも色んな仕事をいただいては、色んな方との関わりが出来て…。

 

 

 

…でも、いつまでこのままでいられるんでしょう。

 

 

 

みなさんもいつかは学校から卒業しますし、それぞれの道を歩むことになると思います。

 

先生だって、いつかは自分の仕事を終えることになりますし、先にシャーレそのものがなくなる、もしくはその役割を終えるかもしれません。

 

…そうなったら、僕の仕事はどうなるんでしょうか…?

 

またどこかで清掃員を続けているんでしょうか。もしくは、また別の組織に所属して、面倒を見てもらうんでしょうか。みなさん優しいので、誰かにお声掛けいただくこともあるかもしれません。

 

…でも、そういうことが一切ないとも言い切れませんよね。

 

今でこそ清掃の仕事をもらっていますが、シャーレに来る前は完璧なホームレスでしたし。いくらか家事スキルがあったとして、好き好んで招待す

る人は少ないと思います。

 

 

…みなさんの優しさを当てにするのも、良くないと思いますし。

 

 

…というか、そもそも、僕はどこから来たんでしょう。生まれた瞬間からホームレスだったんでしょうか。それとも、なんらかの理由があってホームレスになったんでしょうか…。

 

 

…今も、誰かが僕を探していたりするんでしょうか。

 

 

 

 

…一人だと、余計なことばかり考えてしまいますね。




4ヶ月も投稿をせずすみませんでした。言い訳としては、
年末が結構忙しかった
→そのせいで年末年始体調を崩す
→体調を崩していた分のツケが回ってくる
→忙しい
などの理由から小説投稿もブルアカもあまりできませんでした。

反省の意として、清掃員くんにはUsagi flapを踊ってもらいます。

白亜の予告状(清掃員君入り)見たい?

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