シャーレの清掃員やってます。   作:Raitoning storm

9 / 27


シャーレメカクレセイソウイン


メシア?ああ飯屋か…

 

 

 

″…お腹空いてきたな。″

 

「…大丈夫ですか?先生」

 

 

深夜まで仕事をなさっているときに、先生がそんなことをおっしゃいました。僕はこのままだと作業効率も落ちると思ったので…

 

 

「簡単な夜食なら作れますが…食べますか?」

 

 

″じゃあ、いただこうかな″

 

 

このときはあまり深く考えずにやっていたのですが…

 

 

「…出来ました。お身体に負担をかけたくないのでお粥です…」

 

 

″ありがとう。ゆっくりいただくね″

 

 

 

 

 

 

 

″美味しかったよ。ありがとね″

 

 

「お口にあったのならよかったです…」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

″…てことがあってさ。美味しかったよ″

 

 

「…なるほど。彼にそんな特技が…」

 

 

″ユウカも、頼んだら作ってくれると思うよ″

 

 

「そうですね。今度頼んでみようかしら…」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「…ということがあったので、もし良ければ作ってほしいのだけど…」

 

 

「え?まあいいですけど…」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「出来ました…先生と同じお粥です。」

 

 

「ありがとう。確かに美味しそうね…」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ありがとう。確かに美味しかったわ」

 

 

「お口にあったのなら何よりです…」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「…てことがあったのよ。ノアもお願いしてみたら?」

 

 

「なるほどー、それにしてもユウカちゃん?先生と同じものを頼むなんて…もしかして意識、しちゃってます?」

 

 

「べ、別にそういうわけじゃ…!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「…ということがあったので。すみません、お願いできますか?」

 

 

「あ、はい…大丈夫ですよ…」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「なるほど…10時15分に…」

 

 

(何か熱心にメモしてる…怖い…)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

それから1週間後、

 

 

「失礼します…」

 

 

「いらっしゃい、好きなところに座ってね?」

 

 

「は、はい…」

 

 

そう言われて床に座ろうとしたら止められてしまいました。

 

 

シャーレの清掃員です。

 

今回はミレニアムに、ユウカさんとノアさんに、大事な話があるとのことでお呼び出しをうけました。

 

一体どんな件なのでしょうか…まさかノアさんと一緒にお時間をいただいていたときに映り込んでしまったのがいけなかったですか?

 

それとも盗聴器などの件でしょうか…どんな内容で怒られてしまうか見当もつきません。

 

 

 

「ノアがもう少しで来るから、くつろいでて」

 

 

「あ、はい…」

 

 

くつろぐって具体的にどういうことをすればいいんですかね…こう言われて寝転んでしまう人はいないと思いますし…うぅ。

 

 

じっとしていると目に映るものが全部気になってしまいます。細かい埃とか、汚れとか。汚いと言うつもりは毛頭ありませんが、やはりいつもやっていることなので気になってしまいます。

 

 

「あ、あの…」

 

 

「…?どうかした?」

 

 

「ちょっと…掃除してもいいですか?」

 

 

「………え?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「すごく綺麗になったわね…C&C顔負けよ。」

 

 

「ま、まあ…いつもやっていることなので」

 

 

やはり掃除をしているときが一番落ち着きます…目の前の埃がすべて消え去って…はっ!もう僕も戻れないところまで来てしまっているのかもしれません…これも全部先生のせいなんです。

 

 

「失礼しますー。あっ、もういらしてたんですね。」

 

 

「は、はい。お邪魔しております…」

 

 

冷静に考えれば、部屋に来ていきなり掃除を始めるのってすごく失礼でしたか…?ああ…また怒られてしまうことが増えた気がします。

 

 

「ノアも来たことだし、話を始めるわね。」

 

 

「は、はい…」

 

 

 

 

 

 

「まず初めに、ミレニアム生がどんな食生活を送っているかは知っているわよね」

 

 

「はい…確かエナジードリンクばかり飲んでいる人がいたり、出前で済ましてしまう人とか、そういう人が多いとお聞きしてます…」

 

 

「はい。セミナーとしてもこのことは問題だと思ってまして…でもこれといった解決策がなかったので今までどうすることも出来なくて…」

 

 

それは…問題ですよね。みなさんは学生なので、お身体を大事にしていただかないと…。成長期で身体が大きくなっていく時期でもありますし…

 

 

「あと、あまり知られていないけど部屋が汚い人も多くって…そこはC&Cがなんとかしてくれてるけど…」

 

 

「料理できない人も多いですしね。」

 

 

「そこでね、ちょっと貴方に頼みたいことがあって…」

 

 

「は、はあ…」

 

 

どんなことを宣告されるのでしょうか…嫌な予感と体の震えが止まりません。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「…おい、お前」

 

 

「は、はい…」

 

 

「…何してんの?」

 

 

「…?料理ですけど…」

 

 

「それは見たらわかんだよ!」

 

 

廊下で調理をしていたらネルさんに声がかけられてしまいました…。しかも声を張り上げられてしまって…

 

 

「炊き出し…です。セミナーの方々にお願いされてしまって…」

 

 

「…は?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「おお…美味しい…エナジードリンクで疲れ切った身体に染みる…」

 

 

 

「あったかい…まるでお母さんの料理みたい…」

 

 

「こんな隠しスキルを持ってたんですね!」

 

 

思ったよりもミレニアムの方々に好評でよかったです…それはよかったのですが…

 

 

「無理しない範囲でいいから、これからもよろしくね。」

 

 

「…週一回でもいいですか?」






え…なんか仕事増えてる…こわ…

白亜の予告状(清掃員君入り)見たい?

  • 見たい
  • それより今の感じを続けてほしい
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。