お久しぶりです。
とりあえずゆっくり更新していきますという意思表示のための続きです。
相変わらず中身はないです。
え、こんな小説誰も覚えてない?お気に入り登録したのも忘れてる?それはそう。
「76階層に、行きたいかぁぁぁああああ!」
「「「「「いえーい!!!!」」」」」
僕の声に応えるように、30人近くのプレイヤーたちが拳を振り上げる。
その中にはクラインやエギル、ディアベルにキバオウ、ゴドフリーと言ったよく知る面々も入っていた。
このノリについてこないのはキリトと閃光さんくらいなもので、あとはヒースクリフすらも拳を振り上げているのだから、これから攻略をしていくプレイヤーたちの一体感は素晴らしいと言えるだろう。
感動的だな。
僕はその感動に突き動かされるように、採れたてほかほかの情報をぶちまける。
「お前ら!モテねー男共!76階層には風俗がある…らしい!」
「「「「「「「おおお…」」」」」」」
「そしてここに!この情報をばかみたいな金額出して買った僕に、顔をめっちゃ赤らめながら情報を教えてくれたネズミ姉さんのスクショがある!」
「「「「「「「───うおおおおおおおおお!!!!!!」」」」」」」
喝采。
割れんばかりの男たちの咆哮は、迷宮を揺らさんばかりだ。
ちなみに閃光さんはエッチなのはダメ!有罪!没収!死刑!みたいな顔をしていたけど、キリトはなにやらちょっと興味のある顔をしていた。
あいつ結構年上好きだよな、年下にモテるくせに。
…わかるぜよ…。
久しぶりにキリトに共感した僕は、こっそりスクショをキリトに送信する。
あ、普通に閃光さんの横で開いてバレやがったあいつ。
しーらね。
「僕はこれを、このボス攻略後すぐばらまこうと思う!情報は鮮度!情報屋の情報が情報で情報だ!」
「「「「「おおおおおお!!」」」」」
「ゲームが好きすぎてこんなところまで来ちまったバカども〜!お前ら、最高だぜ〜!!勝つぞおおおおおおおお!!!!」
「「「「「「「いえええええい!!!!!!」」」」」」」
どんなに精悍な顔といかつい装備を着てても所詮コイツらゲームに命かけてるヤバい奴らなんだよな、と思うと胸に込み上げてくるものがある。
そう。
僕は破綻者で異端者だが、ここにいる奴らもまた頭のネジを2、3本は落としてしまっている集団だ。
誰かを想う優しさと、剣を握る勇気と、やっぱり抜けきれないゲーマーとしての未知への興味。
そんな仲間と冒険できるなんて、僕はなんて幸せな人間なんだろう。
本当に、こんな神ゲーが出来て僕は幸せだ。
SAО最高。
「コリドー、オープン」
僕のサムズアップに合わせ、ヒースクリフが《
これは結構レアと言うか、普通に僕とヒースクリフがカッコつけるために必死こいて三日三晩迷宮を周回しまくってたおかげで得たアイテムだ。
僕らは結構、偵察隊の全滅に重めの責任を感じている。
だからこそ、挽回するために盛大にカッコつける必要があったのだ。
…あったのか?
なんかもう途中から寝てないせいなのか変なテンションになって色々わけわからん用意もした気がするけれど、いいのだ。
人生は1回ぽっきり。
散るにしても進むにしても、派手なくらいが丁度いい。
「さぁ、行こうか」
「僕が一番最初だぜうひょー!!」
「子どもか!?」
そんなことを思いながら、キメ顔をするヒースクリフの横を僕は全力で走り抜けた。
●
「上だ!!」
「そーれがっちゃんこ!が、チンコ!」
「最低な掛け声すぎる!」
「ヒュー!やるねぇ!」
ボス戦前、何やらキリトが柱の陰に閃光さんを連れ込んでイチャコラしてるのを発見してすごく嫌な気持ちになった僕は、その苛立ちを込めるように全力の投擲を解き放った。
無限槍。
投槍スキルに威力を上乗せするスキルであり、ストレージに入れてる槍から攻撃力が高い順に消費され、その消費された槍の攻撃力の合計値で上乗せボーナスが決まる。
上限は10本。
リズベットに頼んで作ってもらった50本の槍たちは、どれも今の攻略エリアで作れる最高品質たちだ。
ならば当然その威力は、間違いなく今のアインクラッドで最強の一撃に昇華される。
天井に張り付き奇襲をかけるつもりだったであろうボスの体力が2割消し飛び、同時にモーションがキャンセルされたことによるスタンで無様に落下してくるのが見えた。
「お、落ちてくるぞ…!?」
「おーすげぇ、なんだあの挙動。おもろ」
あれだな。
逃げようとして閃光玉で落とされるリオレウスみたいな挙動だ。
重力を感じさせない、どこか不自然な挙動はそれでもその威容をプレイヤーに刻みつけるには十分な迫力を持っている。
「感心する前にお前は逃げろって話なんだが!?こないだした話なんも響いてないじゃんこいつ!!」
「あ~あの話?お前が急にシリアスするから作者が萎えたって話だぜ」
「頼むから意味のわかる言葉で喋ってくれるか?」
「ちなみに僕は今無限槍スキルのクールタイムでまったく動けない。死なせたくなかったら…わかるよな?」
「素直に助けてくださいって言ってくださいよ!!!」
キリトと僕がアホな会話をしている横を白い影が走り抜け、僕の身体もついでに持ち上げられる。
「わーお閃光さん力持ちぃ〜」
「このボス戦終わったら私がゴリラって風評被害どうにかしてくださいねほんとに!」
「無理だよ事実だもん」
僕を抱えたまま最高速でぶち抜けるの、普通にゴリラでしょ。
あっち側すぎる。
「助けてほしいって思ってますほんとに!?」
「そんなこと言ってるうちに追いつかれそうだぜほーら頑張れ頑張れ」
「キリトくんどうしよう私手が離れそう!!」
「頑張れアスナ!もうちょっとだけ耐えてくれ!今ヒースクリフと押し返してるから!」
「はーい今日はみんなで磁石の授業をやってみよー。S極とS極を近づけるとほーらこの通り」
「…くぅ、頑張れ私の良心頑張れ…!」
「堪え性ないなぁ…これだから長男じゃねーやつはだめなんだよ」
「捨てますね」
どしゃぁ、とついに床に捨てられた僕が周りを見れば、ヒースクリフの神聖剣とキリトの二刀流が再起動したボスの鎌をなんとか弾き返している。
その隙に僕以外のメンツも立て直そうとしているのか、特にディアベルが精力的に声を出し、ボスへの対処にかかりっきりなヒースクリフの代わりにレイドパーティーへの指示を出していた。
その指示に淀みはなく、違うギルドの、身内で固まりがちな血盟騎士団すらも手中に収めるその手腕は流石すぎる。
あと普通に安全圏まで連れてきてくれてありがとうございます閃光さん。
「クールタイム終了!ヒャッハー僕も混ぜろ!!」
このボス戦は僕がスキルを全力で使い、そのクールタイムを防ぎ切る、という形の作戦が採用されている。
つまり実質的に僕以外は全員タンクというなんとも贅沢な攻略組の使い方をしていた。
下手にダメージを出してタゲが分散するよりも、一撃でごっそりHPを持っていく僕だけが狙われるという形のほうが事故が少ない。
最初のボスの位置が直上だったのは誤算だったが、もしあそこでスキルを使用していなければ何人か死んでいただろうし後悔はない。
そして、仮に僕が死んでもヒースクリフとキリトと閃光さんがいる以上ボスは必ず殺される。
完璧な作戦と言えるだろう。
「ぬおりゃあああ!絶対死なせてたまるか!」
「おいおいクラインさん張り切りすぎだぜ」
「うるせー!お前は黙って守られとけよ!!」
「やだかっこいい…」
なんかみんなの気合が予想以上だけど、ボスの攻略は理想通りに進んでいった。
さて、言い訳はありません。
遅くなって大変申し訳ございません。
もう誰も待っていないとは思います。
ゆっくりこちらも完結させたいと思います。