レイヴンの火√後に普通の暮らしをしていた621が、突如フロイトによって闘争の火をつけられる話です。
捏造もりもりです。コーラルイッキしてるドーザー向け。
621を小柄な女性だと仮定して書いていますが、男性に脳内変換していただいても読めるかと思います。
別サイト投稿:pixiv https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=20940982

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燻火の終わり

「よっ、ろーちゃん。おつかれさん」

 

621の目の前に、缶コーヒーが差し出されている。セリサワ、と呼ばれている男は621のことを『ろーちゃん』と呼んでいた。

他の同僚曰くセリサワは化学が得意らしいが、セリサワがその知識を披露したところは見たことがない。

「ありがとうございます」

セリサワから缶を受け取って、621はプルタブを開ける。かきょ、と小さく響いた中にある黒い液体を舐めるように飲む。午後の気だるくなった体にカフェインがよく染みる。

621はルビコン3から遠く離れた星にある、或る企業の民生部門が所有する倉庫で働いていた。大犯罪者「レイヴン」がただの街中の鴉として擬態するには、普通の人の暮らしをするのがよい。傭兵時代の莫大な稼ぎがあるので食べて寝るのに困ることはないが、普通の人は全く働かないわけにもいかない。比較的治安のいいこの星では、規則正しい生活をするのが『普通』で、無職が一箇所に留まれば怪しまれる。

作業用MTで大量の荷物を持ちながら倉庫を駆けるのも、案外悪くない。糸が切れた凧があてのない旅をするように、621も気まぐれに『普通』をやってみようと思い、今に至る。

「ろーちゃんもここに来てから1ヶ月か。どう? 慣れた?」

「はい」

「ならよかった。えらくMTの操縦上手いけど…ろーちゃんは前の職場でもMT触ってた?」

「はい、…少し、教えてもらって」

実はACに乗ってましたとは言えず、小さな嘘をつく。普通の人はACに乗らない。後ろ髪に隠れて見えないうなじにある、強化人間の証──デバイス差し込み口に、621はそっと触れた。外から見える強化人間の特徴は、手術のおかげもあり、残ったのはうなじくらいしかない。内側はまだまだだが。

「へー、納得。よっぽど上手い人に教わったのか、ろーちゃんの天性ってやつかねぇ」

コーヒーの喉越しが、621の罪悪感に大きく響いた。胸にざわつくそれから目を背けた621は慌てて話を変える。

「セリサワも、運転上手いですね」

「うん。俺のいとこがMT乗りでさ──」

セリサワが頬を掻きながら説明しようとした瞬間だった。

 

二人の目の前が閃光に支配される。

 

視界の端から割れたガラスが飛び込んで、逆の端へと通過する。肌を焼く熱風は硝煙の香りも運び、遅れて轟音が鳴り響いた。

咄嗟にその場に伏せた621とセリサワの手からコーヒー缶が離れ、爆風に流されていく。鼓膜代わりの集音デバイスが自動でフィルターをかけたのか、キンとする高周波が神経を刹那駆け抜け、消えた。

(この感じ、多分スタングレネードだ。でもなんで……!?)

今は封鎖された惑星での戦いの記憶が、621を困惑させる。あの星に置いてきた闘争は、全て燃やし尽くしてきたはずなのに。

視界をなんとか動かせば、セリサワは倒れたまま微動だにしない。手足を投げ出したセリサワの体は、ところどころガラスと爆風で血が滲んでいる。

「セリサワ!?」

621が駆け寄ろうとしたとき、割れた窓の方向から聞き慣れたブースターの音がした。間違いない。FLUEGEL/21Zの排気音だ。

「チッ、アタリが外れた」

排気音の近くから、くぐもった声がした。621の膝が微かに笑う。

 

お前は。

 

カーラのことになると案外饒舌なチャティの最期が脳裏に浮かぶ。無人ACと吐いた声、目の前がコーラルでない赤色に染まったことも、自らの手で錠前屋を潰したことも、全部。

燃えた──いや、燃やした日々の中の、最強格とされた機体構成が蘇る。

AC、ロックスミス。搭乗者はフロイト。アリーナ最強の男が、小さな621に向けてアサルトライフルを向けた。かつて621も握ったことのあるそれは、ただの人間からすると途方もないくらい大きい。

こんなところで死ぬわけには、しかしどうすれば打開できるのかもわからず、621はセリサワの首根っこを掴む。チャンスが来た時、すぐ行動するために。

「なぁ、お前。道案内しろ」

ACに搭載されているスピーカーが喋る。621は手術で取り戻した声帯に鞭打って叫ぶ。

「無理だと言ったら──!?」

アサルトライフルから弾丸が一つ射出され、621の耳を掠める。細い血飛沫が宙を舞う。大口径のそれが床に突き刺さった。

「この会社に入社したことを恨むことになるだけだ。乗れ」

ロックスミスが左手を床に近づけた。中まで来い、ということだろうか。

621は唾を飲む。フロイトが何を考えているのか少しも分からない。どれだけACが強かろうと、コックピットの中の搭乗者が死ねばただの鉄塊だ。それにフロイトは強化人間でない、ただの人間だとアリーナ情報に記載があった。強化人間ならまだしも、ただの銃弾一発で死ぬ人間が、ただの道案内で相応のリスクを冒すとも思えず。

「…ろー、ちゃん」

「セリサワ?」

か細い声に、621は振り返らずに応える。振り返ったら、目の前の鉄巨人のせいで体に巨大な穴が開く気がしたからだ。

「G-13倉庫、に、行って、そしたら……隠し通路の、窒素…を、止め…れ、ば…」

「早くしろ」

フロイトの苛立ちを受けて、621は覚悟を決める。

「…信じるよ、セリサワ」

621はセリサワのシャツから手を離し、ロックスミスの左手に飛び乗った。腕部パーツであるVP-46Sのメンテナンスは見たことがあったので、足をかける場所もなんとなく覚えている。小さなタラップが手汗で滲む。埃っぽい機体のあちこちに、固まった機械油がへばりついていた。

全身を使って頭部まで登れば、コックピットにつながる穴はすでに開いていた。跳ねた息をそのまま穴に身を落とすと、そこはすでにコックピットの座席の上で、バイクの二人乗りのような形になる。

621がフロイトにどうすればいいか聞こうと振り返る前に、フロイトが621のこめかみに銃口を当てた。

「妙な真似をしようと思うなよ」

「分かっている」

わずかに銃口を押し当てる力が増す。

「…クソ依頼を引き受けた俺も悪いな」

抉るように鉄塊と骨が近づき、やがて離れた。拳銃を置いたフロイトは、左右それぞれにある操縦桿を握る。コックピットのディスプレイの端に記載された、ジェネレーターの稼働率が上がった。

「あるモノを探している。表には出せないモノだ。きな臭い噂がある場所を教えろ」

621は顎に手を添えて、考えるふりをする。そんな噂は知らないが、セリサワの案に乗るチャンスだ。

「…G-13倉庫。管理者しか入れない場所がある。何かを隠すなら、そこだと思う」

「そうか」

621のでまかせを信じたフロイトが操縦桿を傾ければ、機体が前に傾く。長距離運行の姿勢だ。

「どれくらいで着く?」

「作業用MTで1時間はかかる。そこを右」

フロイトが舌打ちする。ACでも20分はかかるだろう。

フロイトは621の太ももを、外から挟み込む。そのままフロイトはペダルスイッチを踏んで、ブースターに火をくべた。

懐かしい。洪水のようにモニターに流れる情報の一つ一つに、意味を見出すことができる。かつてハンドラーから習ったものが、621の心に灯る。固まる寸前のマグマのようなものが、涙腺に詰まった。

ただ、コックピットの座り心地は違う。いや、硬い椅子に覚えはあるのだが。621が尻の座りを直せば、咎めるようにフロイトが身を押し付ける。621が時折左、右、上、と言うたび、621の頭にフロイトのあごが当たり、むず痒い。

妙な真似はするな、という牽制なのだろう。621の命の実権を握られているこの状況で、緊張感を持たねばならないというのに、どうしても肌が火照る。

「…ACもいないか。つまらん」

フロイトが操縦桿を爪で叩く。

「なぁ、お前。こんなところで働いてたのしいのか?」

「…仕事だ。楽しさを求めるものではない」

「面白くない返事だな」

わずかに621が身をこわばらせると、フロイトは「心配するな」といった。

「こんなことで殺しはしない。そうだ、お前もAC乗りにならないか? 楽しいぞ、倉庫のMT乗りから転身したヤツも多い」

「断る」

「何故」

「何故も何も、」

当たり前だ、と返そうとして621は言葉に詰まった。

「なんだ? 言ってみろ、俺がその理由を潰してやるよ」

フロイトは、621がコックピットに乗ってから一番楽しそうな声を出す。621はごくりと唾を飲む。

「…逆に聞くが。どうして君は、私をACに乗せたがる?」

「そりゃあもちろん、ACでやりたいからだ。強い奴がいれば戦いたい。お前が強ければ俺も楽しい」

さぁ、言え。フロイトが畳み掛けるもゆらゆらと揺れる思考がまとまらず、621の視界が狭まる。モニターの電光のゆらめきに逃げようとして、警告音が跳ね上がる。

「ようやく現れたか。散々退屈させやがって」

警備ドローンとMT部隊が放った散弾を、フロイトはアサルトブースト一発で難なく避ける。モニタリングされている各数値が忙しなく上下し、ライフルの打ち出される音が小気味良い。

「行け」

フロイトが左肩のレーザードローンを射出する。6機出てきたそれはかつて621も苦しんだものだ。フロイトは操縦桿を親指と人差し指で握りつつ、近くのタッチディスプレイを残りの三本指で触ってドローンの軌道を入力している。

(マニュアル操作だったのか!?)

驚愕する621を他所に、ドローンは四方へ散らばって敵ドローンを撃ち落とす。

最後に二足歩行MTを蹴り飛ばして、敵はいなくなった。倉庫の警備部門の彼らは621の広義の同僚なのだろうが、話したこともない彼らに愛着があるわけでもなく。

「つまらんな」

そうぼやくフロイトに、元猟犬は僅かばかり同情した。

 

⭐︎

 

「…ここだ。G-13倉庫」

ロックスミスの目の前には、他の倉庫よりも頑丈なゲートが立ち塞がっていた。621もついにお役御免か、と追い出される覚悟を決める。座って凝り固まった足の筋肉に、わずかに力を入れた。

「なるほど。入り組んではいるが、ここの裏は港湾部だ。秘密裏の搬入は易い」

621の後ろで勝手に納得するフロイトが、満足げに頷く。

フロイトの機嫌がいい今がチャンスだ。セリサワが言うには、隠し通路に行く必要がある。

「道案内はここまでだ。もう、いいだろう」

「──まぁ、そうだな」

フロイトの言葉を聞いたら621がゆるくため息を吐く。やっと、この狭いコックピットから外に出られる。

「ハッチを開けてくれ」

621が立ちあがろうとして、フロイトは621の両肩をキツく掴んで、また座らせる。じりじりと痛む肩をそのままに、フロイトが621の左耳に唇を近づけて囁く。

「最後に聞かせてくれ。本当に、ACに乗る気はないか?」

「しつこいぞ、」

いい加減鬱陶しくなった621が、身を捻る。ウォルター仕込みの皮肉でも言ってやろうか、と振り返ってフロイトの顔を見て、621の血の気が引く。

フロイトは笑っていた。頬を染め、口角からよだれがこぼれそうになっている。暗がりなコックピットでも異常なほど瞳孔が開いており、まるで、これは、獲物を前にした──

 

「強化人間のくせに?」

 

「どうしてそれを、」

621が言い終わる前に、フロイトはプラグを621のうなじに差し込む。久方ぶりに埋まった虚から流れる電気信号は、落雷のように621の神経を焼いた。

「あっ、あああああああ!!」

港に打ち上げられた魚のように痙攣する621を、フロイトはあの顔のまま見ていた。

「解放してもいいが、データくらい取らせろ」

「な、んで、あぅ、気づ、」

「詰めが甘いな」

フロイトは得意げだ。

「ACの腕の登り方を知っている。それにジェネレーターの稼働率、ブースター、脚部、FCSの順でモニター見ただろ。メカニックの可能性もあったが…ドローン操作に驚くのは紛れもない、AC乗りの動きだ。目を見ずとも頭の動きで判別つく」

「それ、だ、け!?」

「ああ」

言うことを聞かない体を少しでもなんとかしたくて、621はフロイトの胸板にしがみつく。首を上げてフロイトを必死に睨みつけるが、抗議の意は全く届いていない。

「まぁ、確信したのはついさっきだ。立ち上がった時にうなじが見えた」

びくん、びくんと震える621に目もくれず、フロイトはモニターを一心不乱に見つめている。

ローディングのバーがどんどん増えていく。80、85、90。

ただ喘ぎながら見つめることしかできない。プラグに手を伸ばそうとするも、力が入らずに空を掠める。

やめろ。

ウォルターからもらった自由が。

最後にもらった宝物が。

95、

「さぁ、お前のことを教えてくれ。データをAIに乗せればまだマシな戦いができる」

「こ、いつを、抜け!」

「抜くかよ」

 

100。

 

「C4-621、旧世代型か、珍しい。ライセンスは失効済み。識別名──」

データの取り込みが終わり、歪な電気信号は止んだ。息も絶え絶えにディスプレイを見れば、そこには621の型番と、かつての名前が表示されている。

「Rb23。独立傭兵レイヴン」

フロイトは呆然と読み上げる。

621は身体中の力が抜けていくのを感じていた。

終わった。大犯罪者レイヴンだとバレてしまった。

ウォルターがくれた自由を、失ってしまった。

固まっていたはずの涙腺から、一滴のマグマが溢れる。

「レイ、ヴン?」

フロイトと視線が重なる。

「…そうだ。お前を殺したレイヴンだ」

怒りが煮えたぎっている621が、ドスの効いた声で言えば、フロイトは少年のような満面の笑みを浮かべる。

「レイヴン、レイヴン!? お前レイヴンか!?」

621がああ、と言う前にフロイトは621を全力で抱きしめた。

「会いたかった、ああ、クソ依頼を受けた甲斐があった、レイヴン!」

「フロ、イト、痛」

「なあ、やろう、すぐにやろう、ロックスミスはまだ動ける」

「痛、い」

「お前のACは? さっきACには乗らないって言ってたが平和ボケでもしたか? …些細なことか、ACなら俺が準備してやるよ。機体構成はどうする? あの時のお前のアセンは確か──」

ギリギリと痛む621の体はフロイトから逃れられず、AC談義を聞かされる。子供のようなはしゃぎっぷりに、621の怒りがだんだんと失せていくのを感じる。呆れ、ともいう。

人間は強化人間よりも柔らかい、とウォルターは教えてくれた。だが、フロイトの力は強いし、骨が当たって痛いし、頬を頭に擦り付けてきてくすぐったい。

ルビコンにいた時にラスティから貰った、アーキ坊やのぬいぐるみを思い出す。ぎゅっと抱きしめれば綿の心地がした。人間だとこうも痛いとは。マスコットなら耐えられるかもしれないが、621はマスコットではないので耐えられない。

肺まで締め上げられ、酸欠に喘ぎそうになったそのとき、チリっ、と刺さりっぱなしのプラグにひりつきを感じた。

(これは…!)

まだ刺さっているプラグに意識を向ける。コーラル被爆した脳から、ゆっくりと信号をプラグに伝えるイメージを膨らませれば、またチリリとうなじがひりつく。

 

まだ、終わりじゃない。

 

(…もしかしたら、ロックスミスを奪えるかも)

かつて聞こえていた、大切な友人を思い出す。コーラルの流れでハッキングをしていた彼女。私が終わらせたルビコニアン。それでもその出会いは、無駄ではない。

耳鳴りと意識の狭間。コーラルの回路をつなぐ。システムのバックドアをこじ開ける。

「あれから俺も考えたんだ。お前に勝てるアセンが何か、ずっとずっと試していた」

フロイトの熱い告白も、もう621には聞こえない。

ウォルターからもらった、私の大切なものを奪ったんだ。お前の大切なものを奪ったって文句は言わせない。

(私はレイヴン。燃やすのは得意だ!)

621は目を見開いて、COMに信号情報を叩きつける。血管と神経全てが燃えるような心地がした後に、コックピットの画面が揺らぐ。刹那経って、穏やかなCOMの声がした。

『メインシステム権限移行。強化人間モードを起動。搭乗者、レイヴン』

電気信号の痺れが心地よい。ルビコンを駆けた思い出が、誇らしげに花を咲かせる。白い鴉がフロイトの腕の中で再び羽を得る。

「フロイト。錠前屋が聞いて呆れるな」

自分の家の鍵もまともに扱えない奴め。

心の中で悪態をつきつつ、621がかつての雇い主の口調を真似る。

しばらくぽかんとしていたフロイトだったが、やがて腹を抱えて笑い始めた。

「最高だ、レイヴン! 俺の選択に間違いはなかった、早速猟犬の狩りを見せて貰おうか」

「…どういうことだ?」

621が目を細める。フロイトは不敵に笑う。

「今の俺は独立傭兵だ。今日の依頼は『秘匿LCの破壊』。そしてお前は大犯罪者ときた」

途端、警報音が鳴り響き、けたたましく倉庫のシャッターが開く。中に配置されていたのは数えるのが億劫なほどのMTと、その中でも異彩を放つLCが5台。

コックピットに割り込み通信が入る。

「侵入者を確認! 機体情報スキャンしました、ACロックスミス、搭乗者は…レイヴン!?」

「なんでレイヴンがこの辺境惑星に!? だが気を引き締めろ、あいつを捕まえれば一生遊び放題だ!」

「惑星封鎖機構に連絡しろ! LCのパイロットなら10分で現着する手筈だ!」

「「「必ず討て!」」」

銃弾の雹がロックスミス目掛けて放たれる。慌ててロックスミスのアサルトブーストをふかした621は、改めてフロイトの前に座る。フロイトは621の頭を乱暴に撫でて、操縦桿を握る。

「久しぶりなんだろ? 補助輪が必要か?」

「私の食いかけの獲物で満足できるなら」

「流石猟犬。…ACに乗らない理由はもう無いな?」

弾切れのアサルトライフルをリロードする。レーザードローンがフロイトの指示で飛んでいく。EN武器特有の青白い光に621は夢想する。

ウォルターが最期に残した、621の普通の生活は失われた。また戦乱に飛び込むしかない。

それでも、どう戦い、どう生きるか、それを選ぶことができる今は。

「ああ、無い」

「よし、まずはここを蹴散らして…終わったら、思う存分やるぞ」

フロイトの上機嫌な声に僅かばかりの後悔をしつつ、621は祝砲とばかりに右肩のバズーカを放った。


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