マギアレコード~CROSSOVER/BRIGHTS RIDER!~ 作:カナミーかなみー
マギレコとオリジナルライダーのクロスオーバー作品、書きます。
まずは全力で書きますのでよろしくお願いします!
ねえねえ知ってる?聞いたことある?
『魔法少女』のそのウワサ!!
白い生き物と契約して、願いを叶えてもらえる代わりに人を襲う魔女と戦うの!
魔法少女は命懸け、悪い魔女から私たちを守ってくれてる。だけど願いを叶えてもらえる!
お金も、美貌も、才能も!手に入らないものだって手に入る!
あなたは、願いのためにすべてを諦められる?
あなたは、すべてのために願いを諦められる?
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とある電車、桃色の髪の少女と黒髪の少女が話をしている。
「来てくれてありがとう。昨日もあったばっかりなのに迷惑だったかな?」
「いえ、情報交換は大切ですから。それで、何かあったんですか?」
黒髪の少女は黙り込む。
「あ、昨日は魔女に会えましたけど、最近は本当に魔女も減ってきましたね!」
桃色の少女は間を繋ぐように話す。
「私達の活躍のおかげかなー、なんて…グリーフシードが手に入らなくなるのは困りますけど、魔女の被害が出るよりずっといいですし、私なんかでも人の役に立ててるのかなって」
「環さんはこんな話、聞いた事ある?」
黒髪の少女は話し出す。
「『神浜市に行けば、魔法少女は救われる』って話。」
「『救われる』?それってどういう………?」
「もう魔女と戦わなくてもよくなるらしいって。」
「それって、神浜市には魔女が居ないって事?あ、でも他の地域に魔女が居るなら魔法少女が頑張らないと街が大変な事になるんじゃ……黒江さん、誰がそんな事を…」
「みんなが『噂』してるの。」
「『噂』!?噂って、誰が『神浜市に行けば救われる』ってみんなに言い回ってるって事ですか?それってちょっと怪しいんじゃ……」
「そういう夢を見た子がいるの。」
「夢だけでそんな噂にまで…」
「同じ夢を見た子が、何人も居るらしいの。夢の中に小さい女の子が出て来て、
『神浜市に来て。そうすれば魔法少女は救われる』
って言ってくるの。」
「そんなのをみんな信じちゃってるんですか!?」
「私もその夢……見たから。」
「その小さい女の子の夢、昨日私も見ちゃってさ…環さんも『救われたい』って思わないの?」
黒髪の少女『黒江』は桃色の少女『環いろは』に聞く。
「魔法少女である事から、救われたいって」
「ぇ……ぁ…」
返す言葉が無く俯き黙り込むいろは。
「魔法少女になった時、環さんは何を叶えてもらったの?」
「私は…えっと…」
「私は魔法少女になった時、『好きな人と付き合いたい』ってお願いしたの。その人とはもう別れちゃったんだけど、その時はそれが一生のお願いだったし…それ以上に大事な事なんて……」
「でも、こんな事になるなら魔法少女になるんじゃなかった…!願いなんて叶わなきゃよかった…魔法少女になったって、死んじゃったらなんの意味もない……!」
「あ……」
車窓に目を遣ると、降りるはずの駅の看板が流れていった。
「そういえば環さんが降りる駅って…」
「降りそびれちゃいましたね…はは…黒江さんはどこまで行くんですか?」
「私は………神浜市に。」
その時、乗客全員が謎の水流に押し流される。
乗客は駅のホームに流され、いろはと黒江を車内に残して走り出す。
いろははカバンの中からピンク色の宝石『ソウルジェム』を取り出し、力を解き放つ。
その輝きが彼女を包み込み、魔法少女へと姿を変えた。
左腕に指を這わせると光が集まりクロスボウが生成される
。
いろははそれを黒いハエのようなモノに向けて構え、光の矢を連射する。
車内を歩き進めると、電車の中にあるはずのないマンホールの蓋。
開けてみると、パスタの麺のようなモノと、黒い瓦礫の塊が成す空間が広がっていた。
その中に飛び込むと、巨大なオオサンショウウオが待っていた。
そのオオサンショウウオ…もとい、『石中魚の魔女』は大口を開けていろはに襲いかかる。
ギリギリで避け、距離をとって左腕のクロスボウから光の矢を放つ。
矢は当たれど大したダメージにはならない。
いろはを飲み込もうと飛び上がる石中魚の魔女に向かって、
ヒュゥゥゥ!という空を切る音と共にロケット弾が飛び、魔女の口内に入り爆発した。
「環さん!大丈夫!?」
「はい!助かりました黒江さん!」
石中魚の魔女が咆哮を上げると、周囲のガラクタが触手のように動き、2人に向かって攻撃を加える。
ジャンプして避ける2人、石中魚の魔女が再び咆哮を上げると、周囲のガラクタが動き出す。
魔女が攻撃し、2人はそれを避けて攻撃する…だが互いに有効打を与えられないジリ貧な状態が続く。
痺れを切らしたのか、魔女は今まで以上の声量で叫ぶ。
するとガラクタが集まり、2人と魔女を包む球状の塊と化す。
水に満たされたような球の中、水を得た魚のよう*1に、縦横無尽に暴れ回る。
いろはは光の矢を連射するが、当たらない。
黒江もクラブを振って攻撃しようとするが、相手の速さに翻弄されるばかり。
「これって、『結界』ごと移動してるの…?!」
「こっちも水で勢いが…だったら!!」
黒江はクラブの先端を、ロケット弾のように発射する。
だが水中のような中では勢いが減衰してしまい、アッサリ避けられガラクタにぶつかり爆発する。
「これもダメ!?」
「黒江さん、もし今この『結界』が壊れたら!」
「そうだった…ごめん。でもこのままじゃ埒が」
轟音が鳴り響き、結界が崩れる。
結界がぶつかった建物の瓦礫を押し除け這い出るいろは。
視線の先には気を失った黒江の姿があった。
「く、黒江さん!!」いろはは駆け出す。
その瞬間、周囲が魔女の結界に変わる。
周囲は砂に満ちた砂漠…いや、砂場と言うべきだろうか。石中魚の魔女とは明らかに違う、別の魔女の結界。
いろは達共々新たな結界に巻き込まれた石中魚の魔女が襲いかかる。
いろはの後ろから大きな人型の魔女が現れた。
それこそ、この結界の主『砂場の魔女』だ。
砂場の魔女は石中魚の口に手を突っ込み、尻尾の部分を持って引っ張り引き千切る。
まるで小動物の命を弄ぶ子供のように、いともたやすく。引き千切られた石中魚は耳をつんざく様な鳴き声を上げ、痛みに悶え暴れる。千切られた断面から麺のような内臓が飛び出し、ウネウネと蠢く。
だがやがて動きが鈍り、とうとう動かなくなった。砂場の魔女はそれを投げ捨て、次の獲物を見つけたと言わんばかりにいろは達に向き合う。
いろはは、気を失った黒江を庇うように立ち矢を放つが当たってもボスッ、ボスッと砂が舞うだけでダメージを与えられている感覚がない。
「ダメ……全然効いてない……!」迫り来る砂場の魔女、ダメ元で矢を放ついろは、この圧倒的不利な状況、だがそれを覆す奇跡はある。
どこからか、歌声が聞こえる。その歌声のする方を砂場の魔女が振り向くと、白くて小さい生き物、『キュゥべえ』が居た。
だがキュゥべえにしてはすこし小さい、子供のような子だ。
そして近づいてくる、バイクのエンジン音。
「小さいキュゥべえに……バイク……?」
いろはは自分に向かって飛びかかるその生き物をキャッチする。
「っ!なに……これ……」いろはの脳内に溢れたす、妹との記憶。
妹なんて今までいなかったはず、でも違和感のない記憶。
そんな記憶に、ただ呆然とする。
「つぅ……環さん…?環さん!?」
目を覚ました黒江はいろはに話しかける。
「環さん!?環さんしっかりして!」
「はっ…!ごめんなさい黒江さん!」
だが気がついた時には時遅し。
砂場の魔女が2人の眼前にまで来ていた。
同時にバイクのエンジン音が迫ってくる。
乗り手はスロットルグリップを強く回し、
一際大きなエンジン音を響かせ高く飛んだ。
そしてレーザーのような音が響き、
砂場の魔女の後頭部を直撃し、体勢を崩した。
砂場の魔女はバイクの方を向く。
白いスーツにピンクに近い赤の装甲、風に靡くマフラー、スロットルグリップのようなものが付いた腰のバックルに少し金のラインが入った仮面。
バイクは砂山の上に着地し、仮面のバイク乗りから降りて魔女に銃を向けた。
「さーてと、さっさと倒しちゃいますか!」
魔女は大きく腕を振り上げ、地面に叩き付ける。
バイク乗りは横に飛んで避け、銃からレーザーを放つ。
いろはの光の矢と似ているが、魔女が少し押されている様子を見ると威力はあちらの方がはるかに上だ。
そして何処からか青い槍が飛んでくる。
反対側の砂山に青い魔法少女が槍を構えて立っている
「あら、あなたも来てたのね。」「そっちこそ、来てくれて助かりますよっ!」
魔女が放った小さな砂嵐を避けつつ、槍と射撃で魔女を追い詰めていく。
攻撃してもダメージを与えられず、自棄になった魔女は両腕を地面に叩き付け、ひと際大きな砂嵐を作り出した
「一気に決めるわよ!」「オッケー!」
青い魔法少女は槍を地面に突き立て、無数の槍を生成する。バイク乗りは銃のグリップを引っ張る。すると銃身が上を向き、刃が飛び出て剣になった。
そしてプルスターターのハンドルのようパーツを勢いよく引っ張りトリガーを引く。
『ヒッパI/G!』『ブライツ斬!!』
赤いエネルギーが刀身に満ち、砂嵐に向けて剣を振り下ろし、真っ二つに切り裂いた。
そして青い魔法少女は再び槍を射出する。「『アブソリュート…ラピッズ』!!」
絶え間なく飛んでくる槍によって追い詰められていく魔女。
「トドメは俺っ!」バイク乗りはバックルの天面にある鍵のようなものを回して構えをとる。
『イグニッション!!』「はあぁぁぁぁっ………はあっ!!!」
衝撃波のようなものが起こり、砂塵が舞ってマフラーが靡く。
そして空高く飛び上がり、飛び蹴りを繰り出す。
「『ブライツキック』」『ブライツィードフィニッシュ!!!』
左足で蹴り込み、右足で再び蹴った反動で飛び上がり着地する。
『ザギギギ……ズシャァァァ★〇△▼◇ー!!」
魔女は断末魔の悲鳴を上げながら身体が崩れていき、爆発四散した。
魔女の結界は消え、気がつけば小さいキュゥべえもいなくなっていた。
「あなた達、どこから来たの?」
青い髪の女性は2人に聞く。
「あの…宝崎から来ました、助けてくれてありがと「ここは神浜西のテリトリーよ。他の魔法少女のテリトリーで勝手に魔女を狩るのは敵対行為だって、キュゥべえに教えてもらわなかったの?」す、すみません!そんなつもりじゃ……」
「まぁまぁ、向こうも知らなかった訳だしここは穏便に済ませよ?ね?」
「あなたも変身をといたらどう?『ブライツ』。」
『ブライツ』と呼ばれたバイク乗りは、腰のバックル天面の鍵を回し、横側にあるバイクのスロットルグリップのような物を抜き取り、バックルを外す。
ブライツの鮮やかな赤と白の装甲が分離し、灰色に色褪せ霧散して一人の青年の姿に変わっていた。
「相変わらず、いつも口調キツ過ぎやしませんかねぇ『やちよさん』。」
仮面のバイク乗りだった青年は呆れたようにそう言った。
「あの!『神浜へ来れば魔法少女は救われる』って…本当なんですか!?」黒江はその女性に向かって聞く。
「その噂なら聞いた事があるわ。でも思い知ったでしょ?神浜の魔女は強いし数も多い。救われるのとは正反対よ。ここはあなた達が来るべき場所ではないわ。」
「少々言い方が強い気がするけど…ま、いっか。さっきの魔女のグリーフシードあげるからお家にお帰りよ。親御さんも心配してるだろうし。ほれっ」
「ぐ、グリーフシード…」「俺が持ってたって意味ないからねそれ。貰ってきな。」「は、はい…」「ありがとう…ございます…」
「あの…!まだ何かあるの?」ひっ……」何かを聞こうとしたいろはを強く睨みつける青色の女性。
「か、神浜には子供のキュゥべえがいるんですか!?このくらいの大きさの!」
「子供のキュゥべえ?……そんなに小さいヤツは見た事ないわ。それに今、神浜にはキュゥべえがいないのよ。」
「いない…?」
「どういう訳か知らないし、使い終わったグリーフシードは他で回収してもらってるから、いなきゃいないで別に問題ないけれど…その子供キュゥべえがどうかしたの?」
「さっき結界の中でそのキュゥべえに助けてもらって…」
「そう…なら見掛けたら私からお礼でも伝えておくわ。」
「俺もさっき見たのが初めてだったからねぇ…力になれなくて申し訳ない。」
「い、いえそんな…!よろしく…お願いします…」
「お詫びと言っちゃなんだけどさ、もう遅いし駅まで送ってったげるよ。」
ブライツの青年はバイクのセンターパネルのボタンを操作すると、側車が現れサイドカーに変形した。
「わぁ……!」「こんなのあるんだ…」
「あ、ヘルメットはちゃんと被ってね。」2人にヘルメットを投げる青年。2人はバイクに乗ろうとすると、「ちょっと待って!『神浜に来れば魔法少女は救われる』って噂、あなたはどこで聞いたの?」青い女性に引き留められる。
「夢で見たんです。他の子達も夢に見たらしくて、みんな、同じ夢を見たんです。」黒江はそう答えた。
青い女性は少し考え込んだ後、
「そう………なら悪いけど、他の子達に伝えてちょうだい。
『神浜ではこれ以上魔法少女を増やすつもりはない』し………
『勝手に入ってくるようなら……敵と見做す』って」
ブライツの男が運転するバイクに乗るいろはと黒江。
「あーっと…さっきの人、『七海やちよ』っていうんだけどさ、言い方キツいだけで全然悪い人じゃないよ。ただお節介焼きのオカン気質って感じの人だから…まぁ、嫌いにならないであげてほしいな。」
「は、はい…」「そういえば、ブライツさん?でしたっけ…」
「ヒナタでいいよ、『連並ヒナタ』。『連続する』の『連』に『並ぶ』の『並』。
『ヒナタ』はカタカナ。」
「ヒナタさんは魔法少女じゃないんですか?」「まず俺はれっきとした男だし、魔法少女ではないね。」
「じゃあ…あれは一体…」
「あれは…俺もわかんない。俺、記憶喪失らしくってさ。ブライツはなんなのか、自分は何者なのか、全く持ってわからないんだよねぇ………」
「そ、そうなんですか…」
「っと、駅に着いたね。宝崎方面はあっちのホームだから。」
ブライツの男…もとい、連並ヒナタはバイクを駐輪場に停める。
いろはと黒江はヘルメットを取り、ヒナタに返す。
「あ、ありがとうございました!」「わざわざ駅まで送っていただいて…」
「いーよこれくらい。気をつけて帰りなよー!」
「はいー!」2人は駅に向かって駆け出していった。
宝崎方面行きの電車の中
「ヒナタさん…すっごく強かったね。」
「うん…やちよさんだっけ、あの人も相当強かった……」
「私達……『もう来るな』って言われちゃいましたね…確かに私達には危険かもですけど、それにしても『神浜に来れば魔法少女は救われる』って変な噂でしたね…」
間を繋ぐように話すいろはと、何も言わずに一点を見つめる黒江、これは『夜明け』までの物語。
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どこかの線路の上を、スーツケースを引いた少女達が歩く。
「私救われに行くの…助けなきゃいけない人に見つかる前に…」
「私救われに行くの…みんなの為に人生を奪われるその前に…」
「「『神浜へ行こう、私達は、私達の為に。
神浜へ行こう、そこでなら、私達は救われる!』」」
いろはは少女達を押し除け、何かを…誰かをを追う。
同じピンク色の髪、かつて居たはずの妹、ノイズがかかって思い出せない顔の妹を…
なんだって構わない、どんな奇跡だって叶えてあげるよ?』
ある者は『告白する勇気』を願った。
ある者は『幸運』を願った。
ある者は『差別する理由を知りたい』と願い、
ある者は『街を滅ぼす存在になる』ことを願った。
『違う自分になりたい』、『自分の存在を消す』、『開発計画の中止』、『自分だけのアトリエ』、『共依存』、『生存』、『自由』、『現実逃避』………
あらゆる願いが叶う。
「キュゥべえ…お願い!『うい』の……」
「『ういの病気を治して』!!」
目まぐるしく流れる記憶、目を覚ますとそこは自宅のベッドの上。机の上には、いろはの写真。『誰か』が隣にいたであろう構図の写真、不自然に『妹』が……『環うい』だけがいない写真。
朝日が差し込む中、上半身を起こす。
頬を伝う涙、いろははただ…
「うい……!」
ただそう呟いた。
いかがでしょうか。
文章力のなさ故に、うまく伝わらない描写も多いですが、
まずはエタらないように書き切りますので
応援よろしくお願いします。