マギアレコード~CROSSOVER/BRIGHTS RIDER!~   作:カナミーかなみー

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こんにちは、カナミーかなみーです。

今回は私がやりたかったことを詰め込んだこと、

かける言葉のおかしさが目立つ回になっていると思います。

賛否両論間違いなしかと思われますが

今回も、これからも温かい目で見ていただけると幸いです。


13話・Liar/嘘つきのあなた

“マギウスの翼”はキュゥべえが構築したシステムから魔法少女を解放するための組織!わたくし達の運動はやがて世界中に広がるよ!」

 

灯花はいろはに手を差し出す。

 

「さぁ環いろは、あなたもわたくし達と一緒に解放されよう?」

 

「そんなことわからないよ…私はただ灯花ちゃんにういのことが聞きたかっただけで!」

 

「ふざけんな…お前らその救済のためにどれだけ犠牲を強いてきた……?」

 

「あなたもわたくしも、数多の人間と魔法少女の犠牲の上に立ってるけど?」

 

「そのやり方で救われたとして、誰もが笑って生きられるのか…?

 

犠牲になった人の家族は、犠牲が出ることをよく思わない人た「うるさーい!!仮面ライダーはもう出てって!!!」

 

灯花が傘で地面を叩くとヒナタの姿が消えてしまった。

 

「ヒナタさん!」「さぁ環いろは、どうする?」

 

ーーー

 

ゴンドラに揺られて連れられた先は謎の機械。

 

環いろはそれに繋がれて、梓みふゆがそれを操作し魔力を込める。

 

この機械はみふゆの魔法である“幻覚”の力を強化し少ない魔力で確実に洗脳することができる、

 

魔法少女の真実を知っても、マギウスの志を知っても否定的な意思が変わらない者への最終手段。

 

「環さんはこれでいいですが…あとは仮面ライダー」

 

眠っているヒナタに、円月刀を持って近づく。

 

「灯花は何か目的があってあなたを呼んだと思いますが嫌な予感は拭えない………

 

「離れなさいみふゆ!」!?」エンジン音と共にやちよの声が聞こえる。

 

やちよはヒナタのバイク“ブライツアラー”のハンドルにあるボタンを押し、前輪側面の小型ウェポンベイから銃弾を放ち機械を壊す。

 

みふゆは機械から離れやちよに近づく。

 

「あなたどういうつもりなの!まだ知るには早すぎるわ!」

 

やちよもバイクから降りみふゆに近づく。

 

「邪魔をしないでもらえますかやっちゃん。やがて知る必要がある事は、早い方がいいじゃないですか。」

 

「彼女達はあなたが手を離したからここに来た。」「黙りなさい」「私だって…」「黙って!」

 

みふゆに掴み掛かろうとするも、月の幻影に包まれ消えてしまった。

 

やちよはいろはに近づきソウルジェムにグリーフシードを近づけ穢れを取り除き、いろはを機械から外す。

 

「やち…よ、さん?」

 

「これでわかったでしょう、こんなところに来るべきじゃなかったってことが。」

 

「やちよさん」「あなたもね」魔力を水に変えてヒナタの顔にかける。

 

「冷たっ!?やちよさん…ありがとうございます、助かりました。」

 

3人はゴンドラに乗り込み元の入り口に帰る。

 

「今更だけど、鶴乃ちゃんもフェリシアちゃんもさなちゃんもいない…」

 

「みふゆが連れ去ったのよ。記憶ミュージアムから出てないといいけど…」

 

「鶴乃ちゃん達、無事なんでしょうか…」

 

「そう願うしかないわ。それから2人とも。」

 

「はい」「何か」

 

「チームは“解散”よ。」「え?」

 

〜〜〜

 

ゴンドラを降り、ヒナタはバイクを押して歩いて木製の橋を渡り、記憶ミュージアムの入り口へ向かう3人。

 

「待ってくださいやちよさん!チーム解散ってどういうことですか!?」

 

「何で急にそんなこと、里…里、“里芋”のやつに何か言われたんじゃ」

 

「私の意思よ。」「ならなんで」「あなた達には関係ないことよ。」

 

「関係あります!」「私はチームを続行する気はない」「言葉足らずすぎる、理由を話すまで解散は誰も受け入れないよ」

 

「私達を無視するつもりならそれでもいいです、でも私達はやちよさんの側を離れませんから!」「迷惑よ」「やちよさんだって…ただの我儘にしか聞こえません!」

 

「……私と一緒にいると、あなた達は死ぬのよ」

 

「死ぬ…?」「私が魔法少女になることと引き換えに叶えた願いは『生き残ること』。私が生き残りたいという身勝手な願いで周りの人達が死んでいくのよ…」

 

「なんですか、それ…」「そんなわけない、それだけで俺達は死なない!」「もう誰にも死んでほしくないのよ!」

 

橋の下から、巨大な魚の姿をした怪物が現れる。

 

おそらく記憶ミュージアムのウワサの本体。

 

ウワサは大口を開けてやちよのいた場所を飲み込み橋の下へと帰る。

 

バイクも共に下に落ちていく。

 

「やちよ、さん…?」呆然とするいろは。

 

ウワサはいろは達のいる場所も飲み込もうとする。

 

「いろはちゃん、いろはちゃん!」「モッキュウゥゥゥゥゥ!!!」

 

小さなキュゥべえがいろはに飛びつく。

 

気を持ち直したいろはとヒナタはなんとか橋の向こうへたどり着いた。

 

「いろはちゃん、やちよさんの反応は」

 

いろははソウルジェムで、やちよの居場所を探す。

 

「…大丈夫です、あの怪物と一緒に移動してます。」

 

「ありがとう“モキュタロウ”、いろはちゃん、戦える?」

 

ヒナタは変身ベルト“ブライツィードライバー”を腰に巻き、天面の鍵“ライドI/Gスターター”を回す。

 

「はい!やちよさん、絶対に助けます!」

 

いろははソウルジェムを強く輝かせ、光に包まれ、鳥の羽根が舞うように光が散って魔法少女の姿に変わる。

 

ヒナタは左手を上に掲げ指を鳴らす。

 

「変身!」

 

“ライドオンスロットル”のグリップを捻り、ブライツへと変身し、共にウワサに立ち向かった。

 

 

ーーー

「チームみんなで撮影したら、きっともっと素敵になるわ。

 

私達、モデルユニットらしくなってきたね。』

 

プロジェクターから投影される過去の自分の映像。

 

「私はどんな時も、生き残らなければならなかった。」

 

やめて

 

やちよがやちよに解説する自分の願い。

 

「仲間を守るためには、リーダーの私が強くなることが必要だったから。」

 

やめて、見たくない、聴きたくない、もういや

 

「それがキュゥべえに願った願い、仲間を犠牲にして生き残ること。」

 

やめて、もうやめて!

 

『そんなはずない!自分だけが生き残りたいわけじゃなかったはずだろ!!七海やちよ!!!!』

 

「えぇ…?」空間が揺れる。向こうではバイクのエンジン音が聞こえる。

 

〜〜〜

 

バイク“ブライツアラー”に乗ったブライツといろはがウワサを攻撃している。

 

「私達はまだやちよさんの事をちゃんと知りません!

 

でも身の回りの誰かを犠牲にしてまで生きる事を望まない人だっていうのはわかります!!

 

だから!」

 

「自分の過去に、自分を塗り潰す自分に抗え!七海やちよ!!」『ブライツ斬!』

 

ブライツは武器の“ブライツザンシューター”を勢いよく振りウワサの尾びれを切り落とす。ウワサは上手く宙を泳げなくなり動きが鈍くなる。

 

「ヒナタさん、前に!」「オーライ!」

 

スロットルを捻りスピードを上げウワサの前に出てUターンし、ウワサに突撃する。

 

いろはの左腕のクロスボウに魔力を収束させる。

 

そしてタンデムシートの上に立ち、クロスボウを向ける。

 

「今助けます!“ストラーダ・フトゥーロ”!!!」

 

クロスボウから放たれる一本の光の矢は、ウワサの口の中に入り爆発を起こす。

 

ウワサはフラフラと落ちていき、塵になって消滅した。

 

ウワサの腹だった場所には壊れたプロジェクターと椅子に座ったやちよが残った。

 

記憶ミュージアムが消えていく。そして元の博物館跡地に戻る。

 

 

ブライツといろはが駆け寄る。

 

「よかったぁ…早く鶴乃ちゃん達を探しに行きましょう!」

 

いろははやちよの手を取って引っ張る。

 

だがやちよ動こうとはしない。

 

「…私、やちよさん達のおかげで強くなれたんですよ。」

 

いろはは微笑みそう言った。

 

「やちよさんが『自分のせいで誰かが死ぬ』と思ってるのなら、私が、私達がそうじゃない前例になります!」

 

「だね。どんなに捻じ曲げられた願いでも、跳ね除けて進んでいく。」

 

「私、簡単に死んだりしません!約束します、やちよさん!」「ありがとう、ヒナタ、いろは…」

 

「初めて名前で呼んでくれましたね、やちよさん!」

 

「なんか新鮮だね、改めてよろしくお願いします、やちよさん。」

 

離れたところで天井が崩落する。

 

「ここは離れた方がよさそうね。ヒナタ、運転は頼むわよ。」「任された」

 

「鶴乃ちゃん達は…」「あなた達が無事だったのよ、あの子達も脱出しているかもしれない」

 

ブライツはバイクのコンソールスイッチを操作しサイドカーを出現させる。

 

いろははサイドカーに、やちよはタンデムシートに乗り込みバイクを走らせた。

 

「調整屋に行けばグリーフシードを融通してもらえる、そこまで頑張って」

 

「は、はい」「じゃあしっかり捕まっててよ!!」スロットルを回し走り出した。

 

そしてやちよがウワサに飲まれた際に崩落した橋の近くに着く。

 

「さあここからどうするか…」

 

「待ちなさい」

 

リボンを伝って降りてくる一人の少女。

 

「確かあの子は、巴マミ。」

 

「あなた達にも福音がもたらされたのね。」

 

「福音?」「マギウスの翼として魔法少女解放のために尽くすことが比類なき栄誉になるという福音よ?」

 

「悪いけどマギウスの翼には入らないわ」

 

「どうして悲しみと向き合おうとしないの?そこに悲しみを乗り越える道があるというのに!」

 

巴マミはリボンをマスケット銃にしてやちよに振り下ろす。

 

「くっ!巴さん、」やちよは槍で銃を受け止める。もう一本銃を生成して撃ち、使い終えた銃を剣のように振り回す。

 

「巴さん!少しは話を聴きなさい!!」

 

「聴かなくていいよ〜」やちよ達のいる場所より上の吹き抜けのような場所で優雅に紅茶を飲む里見灯花。

 

“里芋”…!」「むっ、“里見灯花”!わたくしお芋さんじゃない!!巴マミ!

 

あなたの戦う相手は七海やちよじゃなくて仮面ライダーの方!!わたくし言ったよね!?」

 

「マギウスのお導きのままに」

 

マミは標的をブライツに変えて銃を振り回す。ブライツはザンシューターでその連続攻撃を受け流し距離を取ろうとするも、リボンで足を掴まれて引き寄せられ眉間に銃口を突きつけられる。

 

「勝負ありかしら?」

 

なにかが飛んでくる。ブライツは上を見上げる。

 

「消火器か、アレ?」「は?」

 

消化器に剣が突き刺さり破裂、周囲が消火剤で包まれる。その隙にブライツは足のリボンを切りやちよといろはと共に離れる。

 

「げほっ、げほっ…」「やちよさん大丈夫?」

 

「ええ、ちょっとむせただけよ」

 

「らしくないなぁ、弱い者いじめなんて」

 

「巴マミの、仲間?」

 

レナとは違う水色の髪にフォルテッシモの髪飾りをつけた、白いマントの魔法少女。

 

美樹、さん?」「全く探したんですよマミさん、こんな廃墟みたいな場所にいるとは思わなくて」

 

「美樹さん、美樹さんなの?私を責めに来たのね?あなた達には償っても償いきれないことが……」

 

「マミさん?」「私のことはいくら責めてもらっても構わないわ。でもね、もう大丈夫なの。最悪の事態を回避できる方法を見つけたのよ!!」

 

「最悪の事態?」「そうだ!早く鹿目さんにも伝えないと!ねぇ、鹿目さんは?鹿目さんも神浜市に来れば魔法少女は救われる!」

 

「掴んだ希望の先には何もなかった……私達騙されていたの!!」

 

様子を見ていた里見灯花がジュラルミンケースを巴マミの前に投げ落とす。

 

「このままじゃみんな、絶望を振り撒く魔女になってしまう!!だから……」

 

巴マミはリボンでケースを開けて中に入っているものを取り出す。

 

「アレってドライバー!?」

 

「あなたから得たデータを結集させて作り出した、わたくし達の“仮面ライダー”

 

あなたを呼んだのはそれを見てもらいたかったからだよ?」

 

『RUMORE DRIVER!』

 

ヒナタが使う“ブライツィードライバー”と似た形状、だが赤や白の部分は緑や青に塗装され、

 

スロットルグリップの代わりに自動車のサイドブレーキの様なパーツ“ライドリリースグリップ”が取り付けられた

 

似て非なる変身ベルト“ルモールドライバー”を腰に押し当てる。

 

ドライバー両端から黄色いリボンが伸び、腰の中心で結ばれリボンはベルト帯に、結び目はベルト止めに変化する。

 

そしてさらにウワサの姿が描かれたカードを取り出しベルト左側の“ライドコマンドスキャナー”《/center》に通す。

 

『神浜聖女!』

 

“ライドリリースグリップ”の隙間からドライバー内部に“ルモールドカード:神浜聖女”を装填する。

 

神々しいコーラスの待機音が鳴り響く。そして天面の“ライドI/Gスターター”を回す。

 

『IGNITION…!』「変、身」

 

グリップのボタンを押して押し込む。

 

『PRESS RELEASE!』

 

巴マミの身体に光の粒子が集まりブライツと同じアンダースーツを纏う。そして装甲が生成され、塗装され、装着されていく。

 

そして脚部、腕部、胸部の装甲が剥ぎ取られ別の物が装着されたり、

 

既存の装甲の上から違う装甲を無理矢理取り付けたり、色も赤や金の部分が白や黄色に塗り替えられる。

 

眼の色が濁った黄色に輝き、ブライツと同じ頭部装甲が装着、複眼周りや口元などに追加装甲を装着され豪華な王冠と白いマントが頭部に、背中には金の輪の様な装飾が施され変身を完了する。

 

RUMORED SAINTLYルモールドセインティ!神・浜・聖・女!!』

 

ブライツの変身シークエンスを車が作られる過程とするなら、こちらは違法改造。

 

マギウスが得た技術で作られた、マギウスの翼の“希望の象徴”

 

「名付けて!“仮面ライダーブライツ・ルモード”!」

 

仮面ライダーブライツ・ルモード ホーリーカスタムが誕生した。

 

「悪趣味な発表会に付き合うつもりはない!」

 

「もちろん、見せるだけに呼んだわけじゃないよ?仮面ライダー。」

 

里見灯花はベルを一つ取り出した。

 

「これは記憶ミュージアムに保存されている記憶のバックアップ。ルモードを倒して、わたくしからこれを奪ってみせてよ。

 

もしかしたら、ずっと探し求めてたあなたの記憶があったりして…」

 

「それは……」「ルモードはそこの3人も容赦なく狙うから気をつけてね?」

 

「そんなことさせない」「くふっ♪それでこそ仮面ライダー…じゃあこれ返すね」

 

里見灯花は一枚のカードを投げ、ブライツはそれをキャッチする。

 

「これってフクロウ幸運水の時に盗られた“ブレイド”のカード…」

 

「ブライツ・ルモード完成のために利用させてもらったよ?じゃあゲームスタート!!」

 

「みんなが救われなくちゃいけないの、みんなにはその権利があるの……」

 

ルモードはスターターを回す。

 

『IGNITION…!』

 

そしてグリップを引っ張り再び押し込む。

 

「私が、絶対になんとか……」

 

RUMORED ルモールド SAINセイン TIROティーロ!!』

 

「してみせる!」

 

背中の輪“セインティホープレスリング”から無数のマスケット銃を生成、銃は陣形を組み4人に向けられる。

 

「こっちはこれで、変身!」

 

ブライツは“ライドオンスロットル”“カメンライド:ブレイド”のカードを装填する。

 

『カメンライド!ブレイド!』

 

正面に青い長方形の光の壁“オリハルコンエレメント”が投影される。

 

ブライツはそれに向かって駆け出し潜ることで、西洋の騎士とカブトムシを合わせた外見の青い戦士の姿に“ブライツブレイド”へと変身する。

 

巴マミの知り合いらしき魔法少女“美樹さやか”は周囲に剣を生成して構える。

 

「“ティロ・フィナーレ リベレーション”!!!」

 

マスケット銃の火打ち石が一斉に打ち金に打ち付けられる。火花が起こり、点火薬が燃えて……

 

銃口が一斉に火を噴いた。

 

それぞれがそれぞれの武器で銃弾を弾く。

 

「みんなを逃してベルを奪う、両方やってみせる!」『アタックライド!マッハ!』

 

カードホルダーから一枚のカードを取り出しスキャナーに読み込ませる。

 

ブレイドの動きが速くなり銃弾を弾きつつルモードに近づく。

 

そして銃を踏み台にして灯花のいる場所に飛び上がる。「ベルさえ奪えば!」

 

『IGNITION…!IGNITION…!』

 

「おいでなさい、マイ・フローレンス…」

 

ルモードは2回スターターを回しグリップを引っ張り押し込む。

 

RUMOREDルモールド DOPPELIONドッペリオン!』

 

王冠“ドッペリオンクラウンドベイ”が開き、巴マミのドッペル“礼拝のドッペル”が姿を現す。

 

「“ティロ・フィナーレ セント・ドッペリオン”!!」

 

礼拝のドッペルの蕾の様な部位から砲口が花開く。その砲口から放たれるは圧倒的破壊力の砲弾。

 

「これでっ!」『アタックライド!マグネット!』

 

ザンシューターを紺の醒剣“ブレイラウザー”に変化させて振るうも避けられ、砲弾に吹き飛ばされ、

 

壁に叩きつけられ、橋の上に叩き付けられる。

 

そして新たに大型のマスケット銃を生成し砲撃を放つ。

 

やちよは大量の槍を雨の様に降らせて応戦するも全て弾かれてしまう。

 

やちよに命中する直前で美樹さやかが割って入り剣で受け止める。だがそう受け止めきれるものではない。

 

腕が吹き飛ばされそうになるも高い再生力で耐える。身体は大丈夫でも剣が持たない。そう感じた美樹さやかは砲弾をいなして橋の下に落とす。砲弾は大爆発を起こした。

 

「すごいすごい!流石わたくしめが作り上げた仮面ライダー!“元ネタ”さんもなかなかだね、今の一瞬でベルを奪うなんて」

 

「“マグネット”のカードで剣を磁化させて引き寄せた…無駄に戦ってられるかよ…」

 

ブライツはベルを鳴らす。チリン、といい音が響く……だけだ。

 

「は?なんで…」何度も鳴らすがチリンチリンと鳴るだけ。何も起こらない。

 

 

 

 

「残念でした〜!記憶のバックアップなんて存在しませ〜ん!!自分のことに必死で滑稽だったにゃ〜♪じゃあわたくしめはこれで」

 

取り巻きの黒羽根を連れて博物館を出ていく灯花。

 

「おふざけが過ぎるぞこのクソガキ…!!!」

 

「きゃあっ!!」美樹さやかが橋の下に落ちる。やちよといろはも落ちていく。

 

「俺のせいで……くっ!」

 

ブライツも橋の下に降りやちよ達に駆け寄る。

 

「ごめんなさい…熱くなりすぎました…」

 

「いえ、せっかくのチャンスを逃したくない気持ちはわかるわ。」

 

「ヒナタさん、やちよさん。」

 

「大丈夫?いろはちゃん。」

 

「私が、みんなを助けます、絶対に戻ってきます。」

 

「ドッペルを使う気?」「無茶だ。それに俺だってまだ逆転の手段はある。」

 

カードホルダーから一枚のカードを取り出す。

 

ブレイドのカードだが、金の装甲に背には翼があるブレイド。

 

「変身!」

 

スキャナーに翼のブレイドのカードを読ませる。

 

『フォームライド!ブレイド!ジャック!』

 

金色の鷲のエフェクトがブライツと合わさる。そしてブライツの姿が変わる。

 

「くっ、あぁぁぁぁぁっ!?ああっ!」

 

電流が走り変身は失敗。

 

ドライバーの安全装置が働き変身が強制解除され元のヒナタに戻ってしまう。

 

「ごめん…本当に力になれなくて…」「やちよさん、ヒナタさんをお願いします。絶対に帰ってきますから。」

 

いろははやちよの頬を撫でてそう言った。

 

 

ドゴン…!

 

 

近くで爆音がする。

 

ルモードが美樹さやかに銃口を向け、発砲する。

 

「どうして…どうして魔法少女同士で争うんですか!?」

 

いろはの“沈黙のドッペル”の布によって銃弾を受け止められる。

 

そして何かがルモードに打ち付けられ弾き飛ばされる。

 

その攻撃はやちよが放ったもの。

 

「やちよさん!」「黙っててごめんなさい。私もドッペルを使えるの。」

 

ベールを垂らした幅広の帽子を被り、腕が変化したハイヒールの様な4本の脚と、蠍の尾を彷彿とさせる形状の左脚が特徴の“モギリのドッペル”

 

「この力は危険よ、早く決着をつけましょう。」「はい、やちよさん!」

 

ルモードは体勢を立て直し、再び無数のマスケット銃を向ける。

 

〜〜〜

 

ウワサを広めるウワサ“ウワサさん”が運転する車でマギウスの拠点“ホテル・フェントホープ”に向かう里見灯花。

 

「ごめんね、巴マミ。でも巴マミが研究に協力してくれたおかげで、もーっと感情エネルギーの回収効率がいいウワサが作れそうなの。

 

そしてその噂に適合する最高の変身者も見つかった…」

 

そう呟きながらジュラルミンケースを開けて、もう一つの“ルモールドライバー”を見る灯花。

 

「魔法少女の解放のためだし、もし死んじゃってもわかってくれるよね…?本望だよね…?」

 

〜〜〜

 

銃弾の雨を躱わしながら近づこうとするも、リボンを巧みに操り天井にぶら下がったり、

 

後ろからの攻撃を防いだり、わずかな隙に銃とリボンで攻撃を加える。攻防共に隙のないルモードにジリ貧の戦いを強いられる2人。

 

「すごい…これがこの街の魔法少女…」「今は引くべきだよ。大切な仲間なんだろうけど今は力不足過ぎる…」「は、はい…」

 

「いろは!!」ルモードの攻撃で弾き飛ばされ壁に叩きつけられるいろは。

 

その一撃でドッペルが解除されてしまう。

 

「いろはちゃん!!」

 

いろはの心が闇に覆われる。身体の制御がドッペルに奪われつつある。

 

そんないろはにルモードは銃を向ける。が、やちよのドッペルの左脚が変化したモギリ(切符鋏)にリングを掴まれ投げ飛ばされた。

 

「ヒナタ、掴まって!」「うん!」ヒナタが左脚に掴まったことを確認し、いろはの元へ飛び上がる。そしてドッペルを解除する。

 

「いろは!」「いろはちゃん!しっかり!」

 

「ぁ……あ、私、今…」

 

「気をつけて、それがドッペルという力よ。」

 

「やちよさんとヒナタさんがいるから…みんなでいるから大丈夫です!」

 

矢と槍、銃弾の応酬。

 

いろはとやちよとの激しい戦闘の末に博物館跡地は崩壊していく。

 

床に大穴が空き、ルモードがそこに落ちていく。

 

いろはの立っている足元も崩れ、落ちてゆく。

 

 

 

 

~~~

 

マギウスの拠点“ホテル・フェントホープ”のホール。

 

席に座った羽根達が、ステージの上の里見灯花を見守る。

 

「魔法少女のみんな、かつて希望を抱き、いつか絶望を振り撒く魔法少女のみんな。」

 

演説を聴く羽根達の中にはももこ、レナ、かえでの姿があった。

 

「みんなは魔法少女になった時、何を願ったのかな?自分のために願った人、他人や夢のために願った人、いろいろだよね。《/b》《/color》

 

人間は、より良い未来を夢見て何かを願うことができるの。それってとってもすごいことだよね!《/b》《/color》

 

人類は1300万年かけて文明を築き、社会をより良くし、科学を発達させてきた……願う力がずっと人類を前進させてきたの!《/b》《/color》

 

それこそが、キュゥべえの持っていない人間のポテンシャル。だとしたら、願いの力で奇跡を起こせる魔法少女は、最も人間らしいと言えるよね。《/b》《/color》

 

でも現実はどう?わたくし達という感情は誰にも顧みられることもなく、傷付き倒れてその命を散らしている。《/b》《/color》

 

魔法少女はただ己の運命に嘆き、呪いを振り撒くことしかできなかった。」《/b》《/color》

 

「ふぁ〜あ…」退屈そうにあくびをするレナ。黒羽根の1人がレナにぶつかる。「ちょっとアンタ…!」フードが下がり顔が見える。

 

「つ、鶴乃…!?」

 

 

 

「しかも!わたくし達の希望が!絶望が!都合のいいリソースとして消費されているとしたら?

 

誰かのために、この感情が踏み躙られ搾取されているとしたら?そんなことが許せる?

 

うんん、絶対許せない!わたくし達は誰かのための商品じゃない!!魔法少女の同志たちよ!わたくしは信じている!

 

この感情が、願う力が、わたくし達自身の運命だって変えられる!!きっとキュゥべえだって想像していない、魔法少女はどんな奇跡だって起こせるの!!」

 

 

「わたくし達の希望は、誰にも利用させない!マギウスはみんなに未来をあげる!

 

わたくし達の作ったドッペルシステムさえあれば、もうソウルジェムが濁りきって魔女化することはないんだよ!

 

マギウスは、一人でも多くの魔法少女を救いたい。みんなも協力してくれるよね!

 

あなた達はマギウスの…いや!今を生きる全ての魔法少女の希望となるの!!」

 

 

 

呆れた様な顔で去ろうとするレナ。

 

「レナちゃん、どこ行くの?」

 

かえでに腕を掴まれる。

 

 

「帰るのよ。」

 

「ダメだよぅ、私達ずっと一緒だって言ったよね?」

 

黒羽根達に囲まれるレナ。「はいはい……」

 

 

 

「もしジャマするやつらがいたら、みんなで力を合わせてやっつけよう!!

 

特にジャマな仮面ライダーも、わたくし達なら必ず打ち倒せる!!!わたくし達は必ず魔法少女を解放する!!

 

そう、魔法少女はマギウスによって救われるの!!!」

 

 

~~~

 

いろはが落ちる寸前で、ヒナタとやちよに腕を掴まれなんとか耐えていた。

 

「もう少しだけ耐えて!バイクのワイヤーで引き上げられるから!」

 

シュルルルル……

 

地の底から布の音。リボンがいろはに巻き付く。そして…

 

「いろはちゃん!!」「いろはぁぁぁぁっ!!!」

 

いろはは落ちていく。地の底に。

 

「モッキュウ!」小さいキュゥべえも共に落ちる。

 

2人のいる場所も崩れるも、美樹さやかに抱えられて博物館の外へ連れ出される。

 

 

 

約束したじゃない、死なないって、約束したじゃない……

 

 

 

フェントホープのホールは拍手喝采。それを横目にホールを去るもう一人のマギウス、アリナ・グレイ。

 

アリナはテラスに出る。外には雨上がりの綺麗な月。

 

「早く来ないかなぁ……“ワルプルギスの夜”は」

 

最悪のような終わりを迎えた一夜。だがこれは序章が終わったに過ぎない。

 

魔法少女と仮面ライダーの戦いは、まだ始まったばかりだ。




はい、ホマミさんには仮面ライダーになっていただきました。

本家ライダーなら絶対こうする(確信)

とりあえず誰得・カタログスペック紹介のコーナー!

ブライツ、ブライツ・ルモード編です。


ブライツ

身長 191.7cm

体重 70kg

パンチ力 3.8t

キック力 5.1t

ジャンプ力 一飛び20m

走力 100mを5.4秒


ブライツ・ルモード ホーリーカスタム


身長 170.3cm

体重 65.3kg

パンチ力 13.0t

キック力 15.7t

ジャンプ力 一飛び50m

走力 100mを3.2秒


です。完全自己満足です、ハイ。

こんな作品でも最後までついていただけると幸いです。

ではまた次回。

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