マギアレコード~CROSSOVER/BRIGHTS RIDER!~   作:カナミーかなみー

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みなさんこんにちは、カナミーかなみーです。

連続投稿第2話、アニメ2期版2話に当たる話です。

この頃のやっちゃん、見ててゾクゾクして好きなんですよねぇ…

前置きはここまでにして第15話、どうぞ。


第15話・Progress/もっとブライツになる。

あの日“生き残りたい”と願ったせいでみんなわたしの身代わりとなって消えていった、だからもう、二度と…

 

 

 

ーーー

 

遡ること数日前、記憶ミュージアムでの一件の後の、崩壊した博物館跡地。

 

「いろは…みんなはどこにいるの…」

 

「やちよさん…」「ヒナタ、いろはは…」「見つからなかった…穴のあった場所も塞がれてて今の俺じゃどうしようも…」

 

「そう…」

 

[何をしているの?環いろはは死んだのよ。もうあの子を探しても無駄よ。〉

 

「黙りなさい…!」

 

ひとえにあなたが弱いから、みんなみんな守れなかったのよ。〉

 

 

 

「黙れっ!」「やちよさん…」「あなたのせいよ…あなたがもっと強ければ……!」

 

投げかけられる事実を黙って受け止めるヒナタ。

 

大雨が降り頻るその日、また仲間を失った。

 

 

〜〜〜

 

今日もまたウワサを狩る。ウワサは魔女と違ってグリーフシードを落とさない。倒してもソウルジェムが濁る一方だ。

 

「お帰りなさいやちよさん、ご飯できてますよ。」

 

みかづき荘に戻ってきたやちよ。食卓に着いてヒナタが待っている。

 

「もう10時でしょ、あんなことを言った私のことなんて待ってなくていいのに…」

 

「俺が寂しいから待ってる、要は自己満足ってやつですよ。あそうそう、今日のおかずはいろはちゃんのレシピを参考に作ってみたんだけど、どうかな?」

 

ほうれん草のお浸しや生姜焼きなどある程度バランスの取れた食事が並んでいる。

 

「……美味しい、でも切り方が雑ね。」

 

「ははは…何回も指切っちゃうくらいだし。剣の扱いは慣れてるのに包丁はからっきしだからさ、今日も3箇所くらい」ヒナタは指に巻いた絆創膏を剥がす。

 

「あれ、もう治ってるや。絆創膏って偉大だねぇ」「そんな早く治るわけないでしょ」「確かに切ったはずなんだけどなぁ…」

 

「……その、1人だったらもっと悲観的になってたと思うから…ありがとう」

 

「どうしたのやちよさん急に」「自分の実力不足をあなたのせいにして、ごめんなさい」

 

「事実だから謝られる筋合いはないよ。はい!この話題終わり!とりあえず早くお風呂入って寝て、明日に備えよう。みたまさんにグリーフシードを結構な量貰ってきたから。」

 

 

 

〜〜〜

 

マギウスの本拠地“ホテル・フェントホープ”大聖堂。

 

里見灯花による演説が行われている。

 

「魔女にならないとか解放されるとか、何日も同じ話ばっかり聞かされてると流石に飽きてくるわね……」

 

「ダメだよレナちゃん、話はちゃんと聞かないと。」「はいはい」

 

かえでとレナ、2人を見守るももこ。

 

 

 

「オレは魔女がいなくなるならなんだって構わねーよ。さなもそうだろ?」

 

「うん…でも、いろはさん達はどうしてるのかなって……ヒナタさんも、マギウスとして敵らしいですし…」

 

「う〜ん…いろはにはやちよがいるし、ヒナタだってそう簡単に負けやしねぇよ。それにこの計画が終わればみんな魔女にならなくて済むんだ。いろはもやちよも鶴乃もさなも、オレが絶対魔女なんかにさせない。」

 

いろは達の心配をするさなとフェリシア

 

 

 

『最後の計画のお披露目まで、みんなで力を合わせてがんばろー!!!』

 

演説が終わり、拍手が響く。

 

『あ!そうそう忘れてた、今日はみんなにプレゼントを用意してたんだった!これでより一層励んでもらいたいにゃ〜』

 

灯花が手を叩くと、羽根達の前に一つのケースが出現する。

 

「なんだこれ?ヒナタのベルトと似てるよな……」ケースの中にはマギウスが作りし変身ベルト“ルモールドライバー”が収められていた。

 

 

 

ーーー

 

「素晴らしい演説、お疲れ様でした!」

 

「皆灯花様の演説に、酔いしれているであります。」

 

大聖堂から去る灯花に付いていく天音姉妹とみふゆ。

 

「ハイハイ、それより報告は?」

 

“入れ替わり通りのウワサ”“捨てずアネマサのウワサ”までもが七海やちよと仮面ライダーに消されてしまいました…」

 

「えー!またあの2人が!?」「倒されたウワサの分は、他のウワサが捕える人間を増やして補填してます。」

 

「もーっ!計画に支障が出ちゃうのは許さないんだからね!!」

 

天音姉妹に傘を向ける。

 

 

 

「もももも、もちろんでございます!」

 

「もももも、もちろんです!」

 

 

 

「計画の実行日はズラせないんだよ!“ワルプルギスの夜”が来るまでに少しの遅れも許されないんだから…」

 

そして傘を向ける先を変える。

 

「みふゆも……わかってるよね?」

 

「はい、マギウスの意思のままに。」

 

「はいはい、じゃあひと仕事してもらおうかにゃ〜」

 

3人にルモールドライバーを投げ渡した。

 

 

 

〜〜〜

 

工匠区・シャッター街

 

「柊ねむの話によるとこの辺りに…」

 

黒江、環いろはと共に神浜に訪れた魔法少女だ。

 

 

 

『僕は柊ねむ。マギウスの一角だ。初めましてだね、黒江君。今日は君に、頼みたいことがあるんだ。」

 

「私、あまり役に立てませんよ…?」

 

「僕が作ったウワサの一つを、探しに行ってくれないかい?」

 

「ウワサって、作れるものなんですか…!?」

 

「神浜市に生息するウワサは、全て僕が作ったものだよ。まぁ、それでちょっと力を使い過ぎてしまってね。僕はもうすぐ死ぬだろう。」

 

「そんな…」「そんなことは置いておいて、君には万年桜まんねんざくらのウワサ”を、探してほしい。」

 

「万年、桜…?」「そしてある人物の保護。詳細はその紙に書いておいたよ。」

 

ねむが魔法で本を生成し、ページの一部を複写して黒江に渡す。

 

「待ってください!いきなりそんなこと言われても!」

 

「僕が、自分の脚で向かえたらよかったんだけどね……あと、このお願いはここだけの秘密だよ?決して、誰にも話さないこと。」

 

「たとえそれがマギウスの誰かであっても……いいね?」

 

「わかり、ました……』

 

 

 

「探すって言ってもどこを探せば…やっぱり断ればよかったかな…」

 

ガラクタの上に座って休む黒江。目の前に何かが落ちてくる。

 

「モッキュ!」子供サイズの小さいキュゥべえだ。「アレって、きっと環さんが探してた…」

 

小さいキュゥべえはどこかへ走る。

 

「待って!」黒江は追いかける。小さいキュゥべえはシャッター街の奥へと走って行った。

 

 

 

〜〜〜

 

廃劇場にある調整屋

 

 

 

「ただいまぁ〜。やっぱり我が家は落ち着くわねぇ」

 

調整屋の店主、八雲みたまが帰ってきたところだ。

 

「お久しぶりですね、みたまさん。」店の奥で、ヒナタがコーヒーを淹れていた。

 

「ここ最近は調整屋が潰れたって話で持ちきりですよ。」

 

「あら、ごめんなさいね。急な出張サービスで忙しくって。それはそうとヒナタくん、ここにいるなら入場料のグリーフシードを払ってもらわないと。魔法少女じゃないあなたを入れてあげる特別ルールなんだから」

 

レジ袋からコンビニで買った弁当を取り出し、テーブルの上に置く。

 

「払いますよ。ところでその出張先って……」

 

「あらぁ…」「マギウスの翼、ですよね。」みたまの喉元に刃を突きつける。

 

「私を傷付けていいのかしら?この街の魔法少女が、特にももこや十七夜辺りが黙ってないわよ?」

 

「質問に答えるなら手は出しません。」

 

「いいわよ?中立を破らない範囲でなら、ね」

 

「まず、すっごく雑に聴きますけど結局のところドッペルっていったい何なのですか」

 

「う~ん……そうは言っても実際私もよくは知らないのよねぇ。調整もドッペルを発動し易く、安定させるためのものだから…」

 

みたまはため息を吐き、

 

「ドッペル、正式名称“ドッペル・ウィッチ”……

 

 

ーーー

 

それは感情の写し身。ソウルジェムが穢れに濁りきった時、

 

身体の一部に呪いの姿を写し取り、その一部を魔女化させて自由に行使する能力。

 

ソウルジェムの穢れはドッペル・ウィッチに変換されることで取り除かれ、

 

結果的にグリーフシードを使わずにジェムを浄化することができる。

 

それによって魔法少女の魔女化を回避できる。

 

ーーー

 

それだけ聴くといいことずくめだけど…ドッペルには強い依存性と、魔力でも調整でも回復できない後遺症を患う危険もある。

 

そして何より、ドッペル発動の条件を知ることは魔女化について知ることに繋がる。知識として広めることすらも危険なのは本当よ。」

 

ひと通り説明を終えると、冷蔵庫からジャムやクリームを取り出し弁当にかけて食べ始めた。

 

「だから言わなかった、言えなかったと。」

 

「とはいえ私はあくまで中立よ?あの人達マギウスと一から十まで同じ意見って訳ではないもの。」

 

「そうですか……それとマギウスの本拠地“ホテル・フェントホープ”への行き方を教えてください。」

 

「だから中立なんだってば…魔法少女を救うことは悪いことじゃないんじゃない?」

 

「それでも……俺は許せない、許してはいけない。みんなに救われてほしいのは本当、

 

でも今こうしている間にもウワサに攫われる人は増え続けている。

 

“いつか”のために一方的に犠牲を強いるのは…キュゥべえと同じだ……!」

 

「それでも救われるならいいことなんじゃないかしら?」

 

「だとしても!……いえ、本当は今のやちよさんを見ていられないだけ。

 

いろはちゃんを、鶴乃ちゃんをフェリシアちゃんをさなちゃんを見つけて連れて帰って、いつも通りの日常を取り戻したい。それだけです。」

 

「ワガママねぇ……」「魔法少女じゃない外野の存在が口を挟むなって気持ちも分かる。でも俺は!「フェントホープには…向こうからのお誘いがないと入れない。もちろん私も例外じゃないわ。」みたま、さん?」

 

みたまはヒナタに近寄り、ジャムや香辛料をかけたご飯を口に入れる。

 

「んぐっ!辛っ、甘っ!ゲホゲホ……なんてもの食べさせるんですか!?」

 

「フェントホープの入り口は常にバラバラ。マギウスの翼のシンボルを持った人達からのお誘いがないと入れないのよ。」

 

「ありがとう、ございます…」「今マギウスの翼は更なる戦力を整えつつある。一筋縄じゃ行かないわよ。」

 

ヒナタは立ち上がり、グリーフシードを置いて調整屋を出た。

 

〜〜〜

 

「ここも前にウワサが出没していた場所ね…」

 

工匠区のシャッター街を訪れたやちよ。

 

足音が聞こえる。

 

「モッキュ!」やちよの足元に小さいキュゥべえが現れた。

 

「あなた…どうしてここに」

 

「わかったから少しゆっくり…」

 

小さいキュゥべえを追っていた黒江もだ。

 

「あなた、マギウスね…!」

 

「ひっ……」小さいキュゥべえは黒江の肩に乗りどこかへ向かうように前足で指す。

 

「待ちなさい!」

 

小さいキュゥべえの指示通りに向かうが、行き着いたのは行き止まり。

 

「あなた…確かいろはと一緒にいた宝崎の子よね。それに小さいキュゥべえ。聞きたいことが山程あるわ。」

 

黒江にジリジリと近寄るその時

 

「ダメですよやっちゃん。そんな怖い顔しては…答えられるものも答えられませんよ?」

 

梓みふゆが現れた。

 

「よくも私の前に姿を現せたわね!」

 

「やっちゃんにお話があってきたんですよ。」

 

「言い訳なら無駄よ。」「確かにマギウスのやり方は少し乱暴かもしれません。ですがこれ以上魔法少女の犠牲者を出さないために「ふざけないで!!」…」

 

「誰を犠牲にして誰を救うの!?誰がいろはを犠牲に選んだの!?」

 

「選んでなんかいません!私だってまさかあんな事故で…」「そんな屁理屈が…!」

 

「聞いてください!マギウスの計画が成功した暁には、環さんや私みたいな弱い魔法少女だって死なずに済むようになるんです!」

 

 

ドン!

 

 

やちよが壁を殴る。

 

「死んでないわ!!いろはは死んでないんかないわ、約束したもの、絶対死なないって!!

 

もし死んだとしたら……私の願いのせいよ…許せない、もう許さない……マギウスも……あなたも!!!」

 

やちよはソウルジェムの輝きを水流に変えて身に纏い、魔法少女の姿に変わる。

 

「どうしても、わかってもらえないのですか…?なら…」

 

みふゆが手を叩くと、黒羽根白羽根達が現れる。

 

そしてソウルジェムを輝かせ、月光を纏い魔法少女の姿に変わる。

 

「私みたいな弱い魔法少女でも、少しは強くなれるこの力で…やっちゃん、私はあなたを超えて進みます!!」

 

『『『『RUMORE DRIVER!』』』』

 

「それはあの時の!」

 

みふゆ達はルモールドライバーを装着し天面の鍵“ライドI/Gスターター”を回す。

 

『『『『IGNITIONイグニッション…!』』』』

 

「「「変身!」」」

 

「変身」

 

PRESS プレスRELEASEリリース!』

 

RESOLUTIONレゾリューション WINGSウィングス(決意の翼)!VTブイティー!』

 

光の粒子が身体に吸着してアンダースーツを形成、そして装甲が装着・塗装を施され最後にマスクが装着され変身を完了する。

 

これこそ、マギウスが配備した量産型ブライツ、“仮面ライダーブライツVTブイティー

 

 

 

黒羽根が変身する“Eグレード”

 

白羽根が変身する“Eグレードプラス

 

そしてみふゆ専用カスタム“Mグレード”

 

やちよは槍を複数生成してVT・Mみふゆに投げる。

 

「私達はキュゥべえに選ばされたんです!ことの重大さも、取り返しのつかなさも知る前に!」

 

VT・Mみふゆは飛んで高所に上がって避け、やちよも同じ場所に飛び槍と円月刀で鍔迫り合う。

 

 

 

「私達はっ!同じ魔法少女を見捨てたりしません!!マギウスの翼はずっとそうしてきたんです!!

 

みんな、そうしてきたのに…どうして私達は……いつもいつも!!奪われてばかりなんですか!!!」

 

 

 

IGNITIONイグニッション…!』

 

 

 

スターターを回し、右側の“サイドリリースグリップ”を引いて押し込む。

 

 

 

VARIABLEヴァリアブル DELUSIONデリュージョン!』

 

 

「やあぁぁぁぁぁぁっ!!!」

 

円月刀に紫のエネルギーを纏わせ、炸裂させて吹き飛ばす。落ちるやちよに斬撃波を飛ばして地面に叩きつけた。

 

「今のうちに七海やちよを捕えるぞ!」「させるか!!」

 

エンジンの音が響く。何者かがバイクから飛び降りVT達を蹴り飛ばす。

 

「ヒナタ、遅かったじゃない…」「ごめん、ここからは選手交代で。」

 

「連並さん、あなたは何故戦うのですか?こうして敵対している間にも沢山の魔法少女が不幸になっていますよ?どうして邪魔をするのですか?」

 

「死にたくない、救われたい、その気持ちは悪い事じゃない。でも関係のない人を巻き込んで不幸にする事は本当に正しいと言える?残された人に、『その命で救われました、ありがとう』って…言えますか?」

 

「それでも私は、私達は……やはりあなたとは分かり合えませんね。」

 

「御生憎様、話して分かり合うフェーズはとっくに過ぎたんだ。全力で叩き潰させてもらうよ!!」

 

『ブライツィードライバー!』『イグニッション!』

 

ヒナタは変身ベルト“ブライツィードライバー”を腰に巻き、天面の鍵を回し、“ライドスロットルグリップ”を捻る。

 

「変身!」『TRANSFORM!ブライツ!』

 

 

 

ヒナタの身体に光の粒子が吸着し、アンダースーツに変わる。

 

そして装甲が生成され、塗装が施されて全身に装着。そして今までにはなかったマフラー“エキゾーストナビーク”が首に巻かれ、目が紅く輝き最後に頭部装甲が装着されて変身を完了す

る。

 

「ふん!変身したってスペックはこっちが上……お前なんかに負けるもんか!!」

 

VT・E黒羽根の1人が鎖を振り回して迫り来る。

 

ブライツはベルトの“ライドスロットルグリップ”を捻る。

 

ヴゥゥン!!!

 

と重いエンジン音が響き、マフラーから余剰エネルギーが放出されて靡く。

 

そして構えを取り、鎖をつかんで引き寄せて、腹にキックを叩き込む。

 

「ごほっ……!」「はぁぁぁぁぁぁぁっ!!」

 

そのまま吹き飛ばされた。

 

「だ、大丈夫……!?」「なんで……性能はこっちが上だって聞いてたのに!どうして!?」

 

「俺はいろはちゃん達を助けられなかったあの日、自分の未熟さを弱さを慢心さを思い知らされた。

 

だから俺はカードの特性を知り、ブライツシステムを解析して今の“レブイングブースト”を発現し、それに耐えられる様に鍛えて強くなった………

 

もう誰も失わせない、誰も悲しませない。その為なら、俺は、連並つらなみヒナタは!ブライツは!!

 

どこまでも強くなってやる!!!

 

 

 

ヴゥン!ヴゥゥゥゥゥン!!

 

 

 

再びスロットルを捻り“レブイングブースト”を発動させ、マフラーから余剰エネルギーを放出する。

 

「うぉりぁぁぁぁぁっ!!!」

 

足にエネルギーを込めて一気に駆けてVT達に接近、更にスロットルを捻りエンジンを吹かせてスピードとパワーを増して蹴散らしていく。

 

後ろからVT・E+白羽根が大きなを振り下ろすも、手に“ブライツザンシューター”を生成しソードモードで受け止める。

 

そしてVT・E黒羽根の2人が可愛らしい装飾の三叉槍トライデントと、

 

木の杖で攻撃を加えようとするが、それらを蹴って弾いて避ける。

 

「そのその三叉槍トライデント!ももこちゃん達か……」

 

「悪いなヒナタさん、あたしはどうなってもいいでも……2人が大切なんだ!!」

 

「そう……だとしても俺は容赦はしない!!」

 

カードホルダーから2枚のカードを取り出す。1枚は『カメンライド:ブレイド』のカード、

 

もう1枚は『フォームライド:ブレイド・ジャックフォームかつて変身に失敗したのカードだ。

 

ライドスロットルグリップを引き抜き、ブレイドのカードをセットして再び装填する。

 

そしてベルト左側の“ライドコマンドスキャナー”にフォームライドのカードを通す。

 

『カメンライド!フォームライド!ブレイド!ジャック!』「変身!!」

 

 

正面に青い長方形の光の壁“オリハルコンエレメント”が投影される。

 

オリハルコンエレメントはブライツを透過し“ブライツブレイド”へと姿を変える。

 

そして金の鷲の紋章が浮かび上がり、ブライツブレイドと合わさりその姿を金色に染める。

 

胸部のスペードマークの装飾に鷲の紋章が刻まれ背面には三枚一対の翼“オリハルコンウイング”が生成された。

 

この姿こそが“ブライツブレイド・ジャックフォーム”。記憶ミュージアムでは変身できなかった姿が、今遂に実現した。

 

「一気に片づける!」

 

『ファイナルアタックライド!ブ・ブ・ブ・ブレイド!』

 

黄色の“ファイナルアタックライド”カードをスキャンし、ザンシューターをベルトにかざす。武器は“醒剣ブレイサウザー”に変化し、背後に2枚の巨大な“ラウズカード・スラッシュリザード”“サンダーディアー”が現れる。

 

『スラッシュ/サンダー』「“ライトニングスラッシュ”!」『ライトニングスラッシュ』

 

カードの絵柄がブライツに重なり、封印された力をもたらす。

 

刃は鋭く切れ味を増し、電気を帯びる。

 

そしてオリハルコンウイングを広げて飛び立つ。「はぁぁぁぁぁぁぁっ!アタック!!!」

 

VT達に接近し、すれ違い様に切り伏せてゆく。

 

「きゃあ!」「がっ!?」「うわぁ!!」

 

ブライツが着地すると共にVT達は一斉に爆発し、変身が強制解除された。

 

「かなり強くなっている様ですね……ならこちらも、少々本気を出させていただきます!」

 

VT・Mみふゆはカードホルダーから1枚カードを取り出した。

 

カードには口寄せ神社で戦った“マチビト馬のウワサ”が描かれている。その“ルモールドカード:マチビト馬”をベルト左側の“ライドコマンドスキャナー”に読み込ませ、グリップを引いて押し込んだ。

 

『マチビト馬!』『RELEASEリリースRUMOREDルモールド CUSTOMIZINGカスタマイジング!!』

 

VT・Mみふゆは紫の輝きに包まれ2人に増えた。

 

「なっ!?」「「やぁっ!!」」

 

2人のVT・Mみふゆは円月刀を巧みに操り追い詰める。

 

「ヒナタ!!」やちよが乱入し、2人のVT・Mみふゆの攻撃を止める。

 

「1人は私がやる!」「頼みますやちよさん!!」

 

ブレイドの姿から元のブライツに戻り立ち向かう。

 

「私は実現しなければならない……私はどうなってもいい、ただ未来ある後輩達がが笑顔で生きていける世界のために!!」

 

『IGNITION…!VARIABLEヴァリアブル DELUSIONデリュージョン!』

 

VT・Mみふゆ“幻覚”の魔法を使い自身の姿を消す。

 

「くっ!」背後から飛んでくる円月刀を避ける。

 

が、避けた方向から刃が迫り、攻撃を受けてしまう。

 

再び飛んでくるも、飛んできた方向とは違う方向から刃が飛びダメージを受ける。

 

「うわっ!!こういう時には……っと!!」

 

カードホルダーから再び2枚のカードを取り出す。

 

黄色いバッタの戦士・ゼロワンのカードをライドオンスロットルに装填し、もう一枚の“フォームライド:ゼロワン・シャイニングホッパー”のカードをスキャナーに通す。

 

『フォームライド!ゼロワン!シャイニング!』

 

空から黄色い光が照射され、円形のゲートが出現。それが開いて輝く巨大なバッタ“ライダモデル:シャイニングホッパー”が、

 

同じくバッタ型ライダモデル“ライジングホッパー”を背負い現れる。

 

ブライツはそれをデータのネットで捕らえて粒子状に変換して身に纏う。

 

『シャイニングホッパー!!When I shineオレが輝けばWhen I shine,darkness fades闇は消え去る

 

最適化された黒いアンダースーツ“シャイニングアーキテクター”

 

バッタの足を模した推進機を装着したゼロワンの強化形態“ブライツゼロワン・シャイニングホッパー”だ。

 

「姿を変えた……だけど結果は同じ!」

 

VT・Mみふゆは再び円月刀を投げ、ブライツはそれを避ける。

 

「(無駄です!)」避けた方向にも刃が待っている。ブライツが刃に当たる寸前ーーー

 

 

 

姿が消えた。「なっ!?」

 

「一体どこに「後ろだ!」きゃっ!?」

 

間一髪でブライツの攻撃を受け止める。

 

ブライツは武器を斧型武器“オーソライズバスター”に変化させて攻撃を繰り出す。

 

「はあっ!」再び円月刀を投げるも、当たる直前でまた姿が消える。

 

「おりゃっ!」「くっ!」

 

そして背後からオーソライズバスターで切り付けられる。

 

「幻覚の魔法で本当に投げた方向に誘導させる……だからこっちはその飛んでくるパターンを予測して、カウンターを入れられる位置に移動した。もうその技は通じない!」

 

「…………どうしても、あなたはマギウスに与する気はないのですか?私達ならいろはさん達をっ!?」

 

オーソライズバスターをガンモードに変えてVT・Mみふゆの横を狙い撃つ。

 

「これ以上いろはちゃんを語るな……!俺はあなたも、マギウスも、守れなかった俺自身も!絶対に許さない!!」

 

『ファイナルアタックライド!ゼ・ゼ・ゼ・ゼロワン!』

 

ブライツは武器をベルトにかざしてエネルギーをチャージする。

 

「私も、絶対に折れるつもりはありません……何としてもここであなたを倒します!」

 

 

『IGNITION…!』

 

 

VT・Mみふゆも円月刀に魔力を収束させる。

 

Progrise key confirmedプログライズキーを確認.Ready for buster必殺準備完了.バスターオーソライズ!』

 

「その歪んだ救いに、チェッカーだ!」

 

「『“プログライズバスターダスト”!』」VARIABLEヴァリアブル DELUSIONデリュージョン!』

 

「ファイア!!」「やぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!」

 

ブライツの炎と氷の砲撃と、VT・Mみふゆの斬撃波がぶつかり合い爆発を起こし、爆煙が周囲に立ち込める。

 

「(おかしい、ただの爆発にしては煙が多い………)まさか!」「そのまさか!!」

 

『イグニッション!ブライツィードフィニッシュ!!』「“ブライツキック”!」

 

煙の中からブライツが飛び出て、VT・Mみふゆにキックを当てる。

 

「うぉりぁぁぁぁぁぁっ!!!」

 

左脚で蹴り、右脚で蹴った反動で後ろに飛び下がる。

 

「きゃぁぁぁぁぁっ!?」

 

VT・Mみふゆの身体にスパークが走り、溶けてゼリー状の物体になった。

 

「偽物だったか……っ!?」ブライツの身体から火花が散り、変身が解除され膝をつく。

 

「はぁ……強化フォームを連続で使うのは、まだまだ厳しいな……」

 

ヒナタはやちよの元へ向かった。

 

 

 

 

 

ーーー

 

『IGNITION…!IGNITION…!』

 

「未来ある後輩達のために戦うことを……どうして理解してくれないんですか!!!」

 

RELEASEDリリースド DOPPELIONドッペリオン!』

 

やちよと戦うVT・Mみふゆはスターターを2回回してグリップを押し込み、

 

黒いオーラに包まれ生業なりわいのドッペル”へと変わる。

 

ドッペルは白糖雁はくとうがんという鳥型の弾丸を放出して周囲の瓦礫を削り取りながら移動する。

 

槍を束ねて盾にして攻撃を防ぎ、壁に槍を突き刺し、棒高跳びのように槍をしならせ飛び上がる。

 

「“アブソリュート・レイン”!」

 

赤黒いオーラを纏った槍を生成しドッペルに突き刺す。槍は爆発し、その余波で地面に穴が空き地下の倉庫のような空間に落ちる。

 

『マギウスの翼達は、強いやっちゃんや仮面ライダーとは違うんです!』「だから何!!」

 

『私や環さんの様に弱い魔法少女の集まりなんですよ!』

 

「あなたといろはは少しも似ていないわ!」『何も知らないまま不幸を背負ってしまった、弱者同士なんです!!』

 

「あなたさっきから自分のことばかりじゃない!!いろはは違う、あの子は他人のことばかり気にして!!」

 

 

やちよのソウルジェムが黒く染まる。

 

足元から黒いオーラが湧き出てやちよを包む。

 

「私の願いで、私がいろはを犠牲に選んでしまった…いろはは、あなたと違う……」

 

 

「あなたとは少しも似てなんかない!!!」

 

 

黒いオーラが晴れ、“モギリのドッペル”を発動させたやちよが現れる。

 

「ふっ!」4本の足で飛び上がり、左脚の切符鋏で周囲を破壊しながらどこまでも生業のドッペルを追いかける。

 

生業のドッペルも白糖雁はくとうがんで防ぐも出現させた側から砕かれ攻勢に出れない。

 

だが砕き損ねた白糖雁はくとうがんが集まって壁になりやちよの四方を囲む。

 

『魔法少女は……救われなくちゃいけないんです!!!』

 

の壁を砕いた向こうには が集まってできた巨大な鳥がやちよに迫る。

 

やちよは地面に足を叩きつけ、激流を発生させる。

 

たとえ巨大でも砂糖の様なものの集まり。

 

水に触れれば溶けて流されるのみ。やがて激流が消えると、後にはやちよと、四肢を抑えられた が残った。

 

「くっ……あぁっ…!」ドライバーにヒビが入り、砕け散り変身が解除され元のみふゆの姿に戻る。

 

 

 

〈さようならみふゆ、弱いあなたを見ていると…とても辛いの。]

 

 

 

ヒナタが2人の落ちた穴の近くに辿り着く。

 

「はぁ…はぁ……マズい、やちよさんを止めないと!」

 

 

『イグニッション!TRANSFORM!』「変身!」

 

再びブライツに変身して飛び降りる。

 

『プルーI/Gアイジー!ブライツィードシューター!』

 

ザンシューターからレーザー弾を放ってドッペルに呑まれたやちよの気を引く。

 

〈弱いから奪われるの、弱いから辛いの、弱いから犠牲になって、弱いから救えない。]

 

「そんなことわかってるよ!!!」

 

ドッペルはこちらを向いて切符鋏の脚でブライツを掴んで振り回し、壁や床に叩きつけて放り投げる。

 

「げほっ…!どれだけ強くなったって、全てを失わないだけの強さには届かない、だから俺は少しでも強くなる!この力は…その為にっ!!」

 

『ザン!ヒッパI/Gアイジー!』

 

 

「はあああぁぁぁぁぁぁっ!!!」

 

 

『ブライツザン!!』

 

振り下ろされる切符鋏モギリの脚をザンシューターの刃で受け止める。

 

「ぐうぅぅぅぅっ!ああっ!!」

 

エネルギーが暴発して吹き飛ばされ、変身が解除される。

 

〈さようなら、弱いみふゆ。]

 

そして脚をみふゆに振り下ろす………!

 

 

 

寸前で止まった。

 

 

 

『ちがう……違う!これは“私”じゃない!私は…あなただって犠牲にしたくない!!」

 

 

 

ドッペルの部分は霧散し、元のやちよに戻る。

 

「私は…自分で選んだ魔法少女の運命に向き合ってみせる、もう誰も犠牲にしたりしない……!」

 

「やっぱりやっちゃんは強いですね…私には真似できません。帰りますよ、そこのあなたも。」

 

みふゆは羽根達を集め、満月の幻覚を応用してワープしようとする。

 

黒江も共に行こうとしたが

 

「モキュッ!」「ちょっと!?」

 

小さいキュゥべえに気を取られ置いて行かれた。

 

「ちょっと待ってよ!」そのまま走り出す小さいキュゥべえ。

 

「あなた達こそ待ちなさい!」

 

「いたた……え、何!?ちょっと待って!」

 

 

 

黒江を追いかけるやちよとヒナタ。

 

追いかけ続けていると、周囲の景色が歪み出す。

 

サイケデリックな色合いの草花が覆げるトンネル、そこを抜けた先には大きな桜の枯れ木があった。

 

小さいキュゥべえはその木の元にある4つの椅子の一つに座る。

 

桜の木に魔力が集まり、一つの光の玉となる。

 

光の中には人の影

 

 

 

ーーー

 

いつか退院した三人の女の子達は

 

大きな桜の枯れ木の下で

 

いつもお見舞いに来てくれていたお姉さんと再会する。

 

枯れ木は、四人の再会を祝福する様に

 

満開の桜を咲かせ、もう二度と枯れはしない。

 

どんなに迷っても、何を見失っても、いつか必ず、僕らはその木へ辿り着く。

 

そのウワサの名は

 

 

 

万年桜まんねんざくら

 

 

 

ーーー

 

光の玉が弾け、いろはが姿を現す。

 

 

「環さん!?」「いろはちゃん!」「いろは…!」

 

 

いろはの髪は伸びて束ねられ、“沈黙のドッペル”となって………3人に襲いかかった。




いかがでしたでしょうか。

ここで第二回・誰得スペック紹介のコーナー!

今回はブライツ(15話以降)、ブライツVT・Mグレード編です

ブライツ

身長 191.7cm

体重 70kg

パンチ力 10.5t

キック力 13.1t

ジャンプ力 一飛び30m

走力 100mを5.0秒


ブライツVT・Mグレード

身長 171.5cm

体重 54kg

パンチ力 8.4t

キック力 12.4t

ジャンプ力 一飛び24m

走力 100mを4.4秒

こんな感じです。ほかのVTは次回以降に。

次は18時投稿です。ではまた。
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