マギアレコード~CROSSOVER/BRIGHTS RIDER!~ 作:カナミーかなみー
編集中にうっかり投稿しちゃいました、すみません……
『台風情報です。南の海上に発生した巨大台風は……』
ここ数日、神浜では雨が降り頻っている。台風が近づいて来ているようで、風も強くなってきた。
そんな雨の降る中、ヒナタ、いろは、やちよ、黒江はマギウスの本拠地“ホテル・フェントホープ”へ乗り込むことを決行した。
「黒江さん、マギウスの本拠地にはどうやって行けば…」
「ホテル・フェントホープの位置は定期的に変わるの。今はこの庭園の花のトンネルの辺りみたい。」
そしてマギウスのシンボルを取り出す。
「あとはこれを使って…」
何かをしようとしたその時、トンネルの向こうに魔法陣の様なものが現れ、白羽根の2人“天音月夜” と“天音月咲” が現れた。
「あの2人!」「天音姉妹ね…!」
「いつもの“お椀まな板姉痛った!?」
ヒナタの頭に黒江のクラブが直撃する。
「し、しまったつい……」「黒江さん、ナイスよ。」
「毎度毎度あなたは人の“どこ” を見てその様な発言をなさるのでございますか!?」「本当に最低だよこの男!」
「ヒナタさん……」「ヒナタ、そろそろあなたの退去を検討しているのだけど」
「そうよそうよ!!」「退去になってしまうがいいでございます!!」
「あなた達は黙ってなさい!!」
一緒になって囃し立てるも槍を向けられ縮こまる天音姉妹。
「ヒナタ……次はないと思っておきなさい」「は、はい……」
「それはそうとあなた達!今度という今度という!」「今度という今度こそは!日頃の恨み辛み全てを込めて!!」
「っ!それはそうとお前らの相手をするつもりはない!」『ブライツィードライバー!』
「変身する暇も与えないでございます!」
「ぐあぁぁぁぁっ!?」ドライバーを装着しスターターを回そうとするも、強烈な笛の音が耳を貫き悶え苦しんでしまう。
「 笛花共鳴・直、この笛の音を聴けるのはただ一人…」
「でも周囲に広がって減衰していくはずの音を全て耳で受ける事になるから…」
「ああっ……がぁぁぁぁっ!!!」
耳を塞いでも鳴り止まない音に抵抗できないヒナタ。
「こうなったら一か八か!いろは、黒江さん、先に行きなさい!!」
「やちよさん!!」「私は必ず追いつくから!」
「それってフラグじゃ「いいから行きなさい!」すいません!!」
槍の柄にヒナタの腹を引っ掛ける様にして振り回し、槍ごとヒナタを門の向こうへ投げた。
「「ああっ!?」」
「何てことしてくれたでございます!」「でも今は七海やちよと戦ってる暇なんてないよ、月夜ちゃん」
「だったらアレで!」「アレだね」
キューブを幾つか巻き、笛を鳴らして封じられた魔女を起こす。
水瓶を掲げた巨大な椅子の“イキガミの魔女”。
「面倒なことしてくれるわね……」
槍を生成し、構えて魔女に立ち向かった。
ーーー
「わぁぁぁぁぁぁぁ…音が止んだ…」「ここが“ホテル・フェントホープ”……」
そこは無数の本が積まれた部屋。
「多分…フェントホープの地下にいるみたい。さっきの二人もここから出てきたのかも」
「『やちよさん聞こえますか?やちよさん!』……テレパシーが通じません…」
シュッシュッ……プシュー………!
何処からともなく汽車が現れた。
「アレに乗ったら上に行けるかも」「じゃあ黒江さん、案内たのんだよ」
三人は汽車に乗り込み上のフロアを目指す。
「それにしても汽車か……昔乗ったことがあったような気がするよ。きっと初めて見る技術に興奮してただろなぁ……きっとそうだ、そうに決まってる」
「ヒナタさん、なんか楽しそうですね」「…だね」
「それで……黒江さんはどうしてマギウスの翼に入ったの?」
「宝崎市の魔女は減っちゃったし、神浜の魔女は強くて勝てなかったから…」
「別にマギウスじゃなくても協力してくれる人は!」
「私ね、もう何度かドッペル使ってるの」
「それ良くないよ!」「ドッペルがなかったら……とっくに魔女になってた」
「ぁ……」「環さんだってそうでしょ?」「でも私、ドッペルのせいで大変なことに…」
「そうだね……」「今からでも変わろうよ!ドッペルに頼らないでも生きていけるように!みんなで手を繋げばきっと上手くいくよ!!」
「そんなに上手くいくかな……アテにしてた人がさっさと死んじゃうかもしれない…」
「…マギウスの翼じゃなくたって友達はいるじゃないですか。私、黒江さんしか会ったことないですけど宝崎出身の魔法少女も、他にも神浜市に来てるのかな?」
「………環さんは、弱くて明日にも死んじゃいそうな魔法少女ばっかり神浜に集まってきたら、どうする?」
「もちろん手を繋ぐよ!私がそうしてもらったみたいに!!」「……そう」
話を終える頃には、汽車は終点にたどり着いていた。
地下にある、崖の上の様な道を歩く。
「ここから先はあんまり覚えてないかも。」
崖の間の道から誰かの足音が聞こえる。
黒いローブに水色の髪、可愛らしい装飾のトライデントを持った魔法少女、水波レナだ。
「レナちゃん!?」「いろは!?あんた今までどこにいたのよ!」
「もう侵入がバレたのか……やむを得ない」『イグニッション!』
腰に巻いたままの変身ベルト・ブライツィードライバーの天面にあるスターターを回してフィンガースナップをする。
「変身!「ちょっと待ってください!相手はレナちゃんですよ!?」いろはちゃん、残念だけど今のレナちゃん達はマギウスの翼…敵だよ。」
「そんな……」「元よ!元!!」「元?」「逃げてきたのよ、かえでと一緒にね。」
レナが出てきた場所から秋野かえでが現れる。顔色が悪く、足取りもおぼつかない。
「かえでちゃん!?大丈夫なの!?」「ソウルジェムなら大丈夫よ。陰気な連中と連んでたからちょっと体調が悪くなってるだけ」
「レナちゃん……やっぱり戻ろう?」「はぁ!?何言ってんのよ、誰のためにここまで」
「やっぱり良くないよ、みんなに相談しよう?調整屋さんの言う事ちゃんと聞かなかったわたしが悪いんだから……」
「とにかく出るわよ、かえで」かえでの手を引っ張り歩き出す。
「あ、あの!私達、ここに入ってくるまでに天音さん達に見つかって入り口閉じちゃったみたいで……」
「白羽根のやつらがいるの!?何してくれちゃってんのよ!」
「ごめんなさい!」「……いいわ、アンタ達、どうせマギウスを潰しに来たんでしょ。遠回りでここを出るついでに、行けるとこまで案内するわ。」
〜〜〜
その頃神浜の駅では……
「マギウスって何なの?神浜の魔法少女ガード硬すぎて全然教えてくんないし……」
見滝原の魔法少女、鹿目まどか、美樹さやか、暁美ほむら、愛生まばゆの四人が訪れていた。
「マミさんのこと知ってる人にも会えてないし……」
「マギウス、魔法少女を勧誘しているみたいなのに……私達は避けられてる?」
「参りましたね……これじゃあ早速手詰まりじゃないですか」
「マミさん、無事だと良いんだけど………」
〜〜〜
場面を戻してフェントホープ。断崖絶壁の崖から、やっと建物らしい空間に入ったところだ。
「やっと地下堂らしくなってきましたね」「ここから先は「モキュッ!」あれって…」
またまた現れた小さいキュゥべえ。
「アイツ本当にどこにでもいるな……」
小さいキュゥべえはどこかへ駆け出す。
「あっ、どこ行くの!待って!!」「環さん…この部屋……!」
たどり着いた先は、管に繋がれた大量のガラス瓶がある部屋。壁にも、天井にも、夥しい量の瓶。中には魔女が蠢いていた。
「ここは確か……魔女の飼育施設ね。」「飼育施設だって!?」
「そう。他の羽根とかは“魔女プラント”とか呼んでる。捕獲した魔女や使い魔に人間の感情を与えて育ててるの。育ててグリーフシードにして、それからどうするかまでは知らないけど……」
「ウワサを使って人間を捕まえてたのって、全部魔女の餌を作るためだったの!?」「そうでしょうね。でなきゃこんな危ないもの育てないわよ」
「でもこの魔女達だって元は私達と同じ魔法少女だったんだよ!?」「知ってるわよ……でも自分達の心配が先よ」
「環さんも……こうなっちゃうのが怖い?」「うんん…」「怖いくないの?」
「怖いけど、それよりも悲しい……魔女になって、こんな狭い場所に閉じ込められて、それでグリーフシードにされるのも待ってるなんて……これが正しいなんて思わない」
地面を突き破ってクマの様な何かが現れる。
「何ですかあれ!?」「魔女じゃない!フェントホープの警備用のウワサ!!アレがレナ達を追っかけてきたやつよ!!」
フェントホープの警備兵“兵隊クマのウワサ”が暴れ、5人をプラントの地下へと吹き飛ばす。
「このまま……やられちゃうくらいなら!!!」黒江は自身のジェムに触れ、ドッペルを発動しようとする。
「黒江さん!!」いろはが黒江のジェムにグリーフシードを近づけ浄化し、ドッペルの発動を止めた。
「今ドッペル使おうとしたでしょ…」「でも…」「黒江さん、“コネクト”しよう」
いろはは黒江に手を差し出す。
2人は手を取り合い魔力を循環させる。
いろはの腕には大型のクロスボウが生成され、黒江のクラブが矢の代わりに装着される。
「いくよ黒江さん!!!」
クラブが撃ち出され、ミサイルの様に飛んでいきウワサに命中、そして爆発四散した。
「すごい……今のコネクトすごいよ黒江さん!!きっと私達相性ピッタリなんだよ!!」
「そ、そうかな…?」恥ずかしそうに目を逸らす黒江。
「レナちゃん達も今の見たで……」
レナ達の方を見ると、苦しそうにしているかえでから黒いオーラが出ていた。
「かえで、しっかりしなさい!かえで!!」「レナ、ちゃん……ごめんね………!」
一瞬でソウルジェムが濁りきり、かえでの意識を乗っ取り、鳥居がある苔むした黒い岩の様な“陣取りのドッペル”が発動してしまう。
それだけでない、ドッペルが放つ黒い液体がかえでの身体を、ドッペル自身を包み込み、頭から鳥居が生えた、剛腕の怪物へと姿を変えた。
「ドッペルの暴走か……!」「知ってるんですか!?」
「ああ、いろはちゃん達がいなくなった頃に、特訓がてら羽根達相手に戦ってた時……何人かあんな状態になった子がいたんだ。」
「そんな……もしさっき使ってたら、私もあんな…!」
「かえでもドッペルを使い過ぎた…マギウスの翼に入る前にも何度も使ってるわ……ねぇ、元に戻せるの!?出来るならさっさとやりなさいよ!!」
「まずは動きを封じないとだ、下がってて」ベルト天面の“ライドI/Gスターター”を回し、スロットルグリップを捻る。
そして謎の黒い物体を取り出す。「それは?」「前に言ってた*1強化ユニット。」ユニットについたレバーを下す。
……が、何も起こらない。
「ちょっと!何も起きないじゃない!」「やっぱダメか…仕方ない」ユニットをしまってフィンガースナップで指を鳴らす。
ヒナタの身体に光の粒子が吸着しアンダースーツに変わる。そして装甲が現れ塗装が施され全身に装着、ヒナタの目が紅く輝き最後に頭部装甲が装着されて変身を完了する。
「今回はこれだ!」カードホルダーから、紫の張り付いた様な仮面の戦士が描かれたカードを取り出す。
そしてベルトから“ライドスロットルグリップ”を引き抜き、そのカードを装填してグリップを入れ直す。
ブライツの身体を黒と銀の新たな素体“コンバディ”が覆い尽くし、その上に青と黄色と紫のグラデーションが施された装甲と仮面が生成され、『ブライツガヴ・ポッピングミフォーム』へと変身した。
「捕まえるのにはこのカードだ」
再びカードを取り出す。ガヴの腹から釣り糸のような物が出ているカードだ。それをベルト左側の“ライドコマンドスキャナー”に読み込ませる。
ブライツガヴの腹からグミでできた巨大な釣り針と糸が射出され、かえでが変化した怪物に巻きつく。
怪物は糸を引き千切ろうとするも、グミの弾力で伸びるだけだ。
「ついでにこれも!!」今度はガヴの腹からキャラメルの様な物を発射しているカード。
グミで出来た装甲を叩くと、ム二ュとオノマトペが可視化される。
ム二ュの弾力を活かして踏み台にし、飛び上がる。ある程度飛んだら新しいム二ュ、また飛んでム二ュ、そうして怪物の真上に陣取る。
ブライツガヴの腹から今度は、半固形状のキャラメルが飛んでくる。
キャラメルは怪物の両腕や足にベッタリ張り付き、そのまま固まって完全に動きを封じた。
「早い…!もうかえでちゃんを捕まえた!」「アンタキツネとかバッタとかお菓子とか……ホントに何でもアリね…」
「後は「だから言ったじゃない、調整屋さんで預からないとこ〜んなことになっちゃうって」その声は」
調整屋・八雲みたまと、かえでとレナの仲間十咎ももこだ。
「みたまさん、ももこさん、かえでちゃんは!」「そう、だから来たのよぉ」
みたまは白い布切れで自分の視界からかえでだった怪物を隠し、布切れを取るとあら不思議、瓶に詰められた状態に変わった。
そして台車に乗せてどこかへ運ぶ。運ばれた運ばれた先は……
病棟にはかえでの様にドッペルと融合した怪物に変わった魔法少女達が、瓶詰めにされて並べられている。
かえでも同じ様に並べられて「ハイ、おしまい♪」「え…?もう?」「どういうことだよこれはっ!?」
「ドッペルを使い過ぎるとね、暴走して魔法少女の人格を乗っ取ってしまうの。隔離病棟にいるのはそうなってしまった魔法少女達。」
「知ってて黙ってたのか!?」「あら?ドッペルには強い副作用があるって言ったじゃない。」
「ここまで酷いだなんて言ってないだろ!!」「言ったわよぉ?使い過ぎたら危ないって」
「まさかお前…かえでをずっとここに閉じ込めておく気じゃないだろうな!」
「閉じ込めるだなんて人聞きが悪いわぁ、隔離して療養するだけよ」
「ならいつ治るんですか…!」「そうねぇ、マギウスの計画が成功するまで、かしら?」
「成功したら、本当に元に戻るのか!?」
「さぁ?どうかしら、まだ誰も試したことがないから。戻るかもしれないし…戻らないかもしれないわね?」
「そんな話じゃ済まされないだろ!マギウスは魔法少女を救うんじゃなかったのかよ!」
「外部の協力者である私に言われてもねぇ?」「お前はそれでいいのかよ!!」
「みたまさん、マギウスのやろうとしていることは本当に正しいのですか……?」
「正しくなくちゃダメ?」「そうだな、正しくなきゃダメな理由はないな。」
「ヒナタさんまで…」「でもそれが人の道を外れた時に『間違ってる』って言うのも、正しいことだけどね。」
「はぁ……この子達も生きているだけマシよぉ。何なら、今からみぃんな外に出してあげましょうか?」
「それは……!」誰にも止められず暴れ続ける怪物と化した魔法少女がが何人も解放されれば、当然手には負えない。
「生きてる!?こんなの魔女になったのと一緒じゃない!レナはこんなの嫌……!」
「………みんな、夢を見てるのかな…」「夢?」
いろはは震える黒江の手を取り語る。
「ドッペルと一つになってた時、ずっと悪夢を見てたの。みんなが死んだり、傷ついて魔女になったりする夢を繰り返し見たの。
私のドッペルが作り出した夢の世界は、その悪夢から逃れる方法の一つ……だから分かるのどうしようもなく怖いことから逃げるために間違った方法を取ることもあるんだ、って」
「………そうだね」「ねむちゃんに会って、マギウスのことも聴かなくちゃ、私はお姉ちゃんだから……助けなきゃ!」
「柊ねむを助けるの?」
「魔法少女の真実を知ってしまった恐怖や不安も今なら分かる、もしそれで苦しんでるなら一緒に悩んで助けたい!あの子達に同じ思いの家族がいることを伝えなきゃ!!」
「治せるかも、俺なら。」「はぁ?」「そのためにああやって動きを封じたんだ、“外”で大暴れされると困るからね」ヒナタは一枚のカードを取り出す。
「それは…?」「カードを解析していく中で、全く能力も特性も違うカードの戦士でも、全く同じ効果を持つカードがあったんだ。
それを元に本来ならその戦士に変身しないと使えないカードをブライツのままでも使える様に改良した。」
カードの名は『アタックライド:ブライツエンゲージ』。
ヒナタは再びブライツに変身し、スキャナーにカードを通す。
「このカードの力は、対象の精神世界へ入ることができる。かえでちゃんの心を蝕むドッペルを……倒してくる」
かえでが入った瓶に魔法陣が現れブライツはその中へ飛び込んだ。
ーーー
その頃フェントホープの中枢ではマギウスの三人である里見灯花、柊ねむ、アリナ・グレイが話し合っていた。
「さて……どんなアートがコンプリーションするか……エンジョイメントなんですケド」
前回言ってた強化ユニット、見た目はヴァルバラドライバー黒鋼ユニットをイメージしていただけると。
まあパクリですね。強化フォームの見た目も強みもパクリです。
思い浮かばなかったので……
次回も早いうちに投稿します。では。
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