マギアレコード~CROSSOVER/BRIGHTS RIDER!~ 作:カナミーかなみー
タイトル通り、例のアレ降臨です。
“逃避のドッペル”を発動させた黒江がVT達に立ち向かう。
聞き覚えのある誰かの声。後ろめたい過去が心を黒く塗り潰す。
気がつけばVT達は変身が解けて全員気絶していた。
「私は……」[私のことは忘れちゃった?〉「違う!」
現実から逃げる様に、その場から走り去った。
ーーー
フェントホープ・イヴの間
「おい白いねーちゃん!いろはが行方不明になってたって本当なのかよ!?」
「みふゆさん、いろはさんのことも今回の作戦のことも、どうして本当のことを言ってくれないのですか!?」
みふゆに詰め寄るさなとフェリシア。「……知れば何か変わるんですか?」
「それは……」「私は知っていたのに気がつけば取り返しのつかないことになってたんですよ………こんなことなら知らずに居たかった…」
「私は知りたかったです……もっと知ろうとするべきでした…!私達はマギウスを抜けます」
「さな…」「もうこれ以上、みかづき荘のみんなが危ない目に遭っていたことすら知らないなんて嫌……!
運命を変えられなかったとしても、私が最後に居たい場所はここじゃないんです!!」
「お、オレだってそうだ!知らない内にいろは達が居なくなるなんてイヤだ!」
「そうですか……私もあなた達みたいに自分の最後を選んでみたかった…」
「そんなの今選べばいいじゃねーか!!」「そうですよ、一緒に帰りましょう!」
みふゆはソファからゆっくり起き上がる。
「………私が?」「はい!私達のみかづき荘に!」「そうだ鶴乃は!?まさか鶴乃も」
「鶴乃さんは生きています」「そ、そうか…」「よかった……!」
「今更ですが、鶴乃さんの事は私に任せてください。必ずみかづき荘に連れて帰ります!!」
ソファから立ち上がり、鶴乃がいるであろう場所を探す。今までの死んでる様に生きてる眼ではない、生きた輝く眼で。
ーーー
いろはは小さいキュゥべえと共に、地下出入り口の三叉路に辿り着く。
『お姉ちゃん…』「うい!?」妹の声が、ういの声が聞こえる。
「どこなの、うい!」『お姉ちゃん!』「うい!!」
三叉路の奥の扉の向こうから聞こえる気がした。
「うい………灯花ちゃんとねむちゃんの事は私に任せて!」
そう呟いて扉を開けフェントホープ城の外に出る。
そこから見えるのは、
「これが……灯花ちゃんが言ってた……!?」
神浜中の魔法少女が魔女相手に戦う姿だった。
ーーー
フェントホープのマギウスの部屋では灯花、ねむ、そして鶴乃が大画面のディスプレイで外の様子を観ている。
キレーションランドから放たれる電撃やレーザー砲の数々で魔女が撃墜されていく。
「観てねむ!あの火の粉みたいにちっぽけな魂が、今から世界に火をつけるんだよ!!」
「マギウスの翼は……あなた達の火遊びの為にあるんじゃありませんよ。」
みふゆが部屋に入る。「なーにー?梓みふゆはわたくしに言いたい事でもあるのかにゃ〜?」
「灯花、今すぐこの計画を中止してください!無関係な人を巻き込む必要はありません!!」
「くふっ!相変わらず優しいね、みふゆ。」「今なら最小限に抑えられます!」
灯花はみふゆに傘を向ける。
くるくる回りながらみふゆに近寄り眼前に立つ。
「わたくしはね、この先も魔法少女が無自覚の人類の家畜で居続ける事が許せない。」
「………計画を止めるつもりはないんですね」
「みふゆがこの計画を理解できなくて迷ってばかりでも、わたくしが代わりに考えてあげる!選んであげる!それでいいじゃない!」
「私はそんなこと望んでいません!!」
みふゆは自分の幻影を作り出して攻撃させる。灯花は傘を向けて衝撃波を起こして幻影を吹き飛ばす。
みふゆはそれを飛んで避けて鶴乃の側に立つ。
みふゆは鶴乃の肩を掴むも、鶴乃はそれを払いのけて変身ベルト“ルモールドライバー”のカードホルダーから、
“ルモールドカード:キレーションランド”を取り出し“ライドコマンドスキャナー”に読み込ませる。
『キレーションランド!』カードをスロットに入れ“ライドI/Gスターター”を回す。
ベルト右側の“ライドリリースグリップ”を押し込む。
鶴乃の身体にノイズが走りアンダースーツを身に纏い、メリーゴーランドの木馬を模した“キレートマスコットのウワサ”が現れる。
ウワサに緑の雷が落ちて装甲に変化し、鶴乃の目も髪の色も緑に染まると共に装甲が装着された。
CHELATION RAND!(Wooooooo!!!)』
マギウスが作りし第二のブライツ・ルモード、“キレーションカスタム”、ここにリリース。
「キレーションランドへようこそ!」ルモードへと変身した鶴乃は武器である鉄扇“キレーションスタンビュー”を生成して構える。
「すまない、みふゆ」「へっ……きゃあぁぁぁぁぁぁぁ!!!」ルモードが攻撃する前に、ねむがみふゆの足元を紙に変えて下層に落とす。
「僕にはもう時間がない……」「ちょっとねむ!せっかくの試運転だったのに!」
みふゆが落ちたことを確認して、再び床を元に戻した。
「ねぇ灯花、全てが終わったら……みんなで遊園地に行けるかな?」「どーしたの?いきなり」
ーーー
落ちたみふゆにもう1人のマギウス、アリナ・グレイが近寄りグリーフシードを投げ渡す。
「それじゃ、アリナはアリナのアトリエに帰らせてもらうカラ」「帰るって…」踵を返すアリナを引き止める。
「灯花とねむには“ソウル”があったカラコミットしてあげた。
バット!アリナが目指してるアートは無知なドールガール共とパーリィするコトじやないカラ。
じゃ、もしもちゃんとクライマックスを迎えそうならアリナにテルミーしてヨネ!」
唇を嚙み締め、悔しそうに床を叩くみふゆを横目に、手を振り去っていくアリナだった。
〜〜〜
その頃やちよ達はまどか達と共にキレーションランドに向けて車を駆る。
『猛烈な雨と風を伴ったスーパーセルは、進路を北上寄りに変更し……ガガ…ザー……』
ラジオの電波も悪天候の影響でノイズが多くなる。
「あの遊園地に魔女が集まっている……」「もしかしてあそこに“ワルプルギスの夜”も来るんじゃないですか?」
魔女が集まる外の景色を見て考えを巡らせるほむらとまばゆ。
「ワルプルギスの夜ですって!?」
魔女の中の魔女の名を聞き驚くやちよ。「は、はい。私達は見滝原にワルプルギスが来るって聞いていたんですけど……」
「もしそんなものまで来てしまったら……私達の神浜もお終いね」
「………」「魔法少女なら…こんな大変な出来事も変えられるかもだよね」
「え?うん…」「だったら私、魔法少女になって良かった気がする!」
「そうね、悪くない運命だわ。ここから先は乗り心地に期待しないでちょうだい!!」「「「「はい!」」」」
キレーションランドの目前、それぞれが魔法少女の姿に変わり魔女の大群に突撃した。
ーーー
「えっと……どっちに向かったら……」
一方のいろはは、広大なキレーションランドの園内を彷徨っていた。
正面に黒羽根の姿を確認し咄嗟に隠れる。だが黒羽根はだんだん近づいてくる。
「(どうしよう……このままじゃ…)」「うわっ!?魔女が落ちてきた!!」
いろはが隠れた場所に近づく直前で、タイミング良く黒羽根に襲いかかる。そしていろはは鎖のようなもので縛られてどこかへ引き寄せられた。
「だ、誰ですか!?」「よっ。お前幸運水の時のお人よしだろ?」「あなたは…」
佐倉杏子だ。いろはは杏子に連れられチケット売り場に隠れる。
「……ですから私、あのお城に行きたくて…」「アンタ1人で?」「はい…でも今行かないと後悔しそうで…」
売り場のアクリルの壁一つ隔てて話す2人、それはまるで懺悔室のよう。
「本気かぁ?独りよがりにヒーローごっこできる程強そうには見えないけどね」
「あの子達を助けられるのは私だけなんです!」「アンタもしかしてマギウスのガキどもと知り合いなのか!?」
「ねむちゃん達のこと知ってるんですか!?」
「御生憎様、アタシはアイツらの計画が失敗しやがれって思ってるだけ」
「それも…何かを間違ってしまって、だから確かめに行かなきゃならないんです!」
「あっそ」杏子は小窓から白羽根のローブを差し出す。
「それでちょっとは動きやすくなるだろ?」「えっと、あの…」
「前にも名乗ったと思うけど、佐倉杏子。頑張れよ」「た、環いろはです!ありがとうございます!」
杏子はニッと笑い、近くにあった着ぐるみを持って売り場を去った。
いろはは貰ったローブを着込み城へ向かおうとするとスマホから着信音が鳴る。電話の主はやちよだ。
「やちよさん!近くにいるんですか!?」『ええ…とても入れてくれそうにはないけどね』
「だったら私が門を開けます!」『落ち着きなさい、あなた1人じゃ危険すぎるわ』
「モタモタしてたら誰も助けられなくなっちゃう!私がいるなら私がやります!!私にしかできないことです!!」
ーーー
「はぁ…」電話を切るやちよ。
「本当に上手くいくのかしら…」
「私のわがままかもしれないけど……あの子を信じさせて」
ーーー
いろはは門に向かい、黒羽根に門を開けるよう伝える。「えぇ?」「そんな命令聞いていませんが……」
「私が今!命令したんです!急いでくださ…急ぎなさい!!」
「わかりました…」「なんなんだろうね急に…」「うん……」
慣れない命令口調で叫ぶいろはに、黒羽根達は面倒臭そうに従って門を開ける。
だが何処からか鎖が飛んできて開きかけた門を固定してしまう。
「そこまでだ、環いろは!!」
別の白羽根が複数人の黒羽根を連れて立ちはだかる。
「っ……だったら」いろははローブを白羽根に向かって投げ捨てる。ローブを弾くといろはは高く飛び上がって羽根達を飛び越えようとしていた。
そんないろはに向けて、メリーゴーランドの馬を模した“キレートマスコットのウワサ”が飛んでくる。
「しまった!?」腹に直撃する寸前、謎の着ぐるみがドロップキックでウワサを蹴り飛ばし、槍を掲げて結界を生成する。
「真正面から突っ込むバカがいるかよ…」謎の着ぐるみが頭を脱ぐ。中身は佐倉杏子だ。
「佐倉…さん」「度胸は買うけどさ、その内死ぬぞ?」「まだ死んでないです……佐倉さんがちゃんと助けてくれましたから」
「…言ってる場合かよ、一旦引くぞ」
杏子を無視して腕のクロスボウを門に向ける。
「おいバカ!何するつもりだ!?」「私だって、たった一つの願いと引き換えに魔法少女になったんです!!願いの行き着く先を………私は知りたい!!!」
「フン、アンタの願いなんて知らねーけど願いの行き着く先なんてロクなモンじゃないよ…ん?」いろはは手を差し出す。
「佐倉さん、私と“コネクト”してください!」
「はぁ?」「私一人じゃ届かないんです!」「わかったよ、さっさと終わらせるぞ」
「同感です!!」2人は手を繋ぎ、互いの魔力を循環させる。
いろはのクロスボウは腕から分離し、クロスボウとマスケット銃が合わさった巨大な武器に変わる。そして矢には杏子の槍が装填された。
引き金を引き槍を発射する。槍は門を貫きやちよ達の車の前で破裂、光の矢となって周囲の魔女を射抜き道を開く。そして園内に入ったトラックの荷台に2人は乗り込む。
「なんとかなりましたね佐倉さん!」
「ああ。てかお前滅茶苦茶だな…」「あ!お前佐倉杏子だな!?」
「おーさやか!元気だったか?」「おーじゃないでしょ!心配してたんだから」
「そこの二人も元気そうで何より」「えへへ……あ、初めましてだね。私鹿目まどか!」
「そういえば君博物館の時の子か!あたしは美樹さやか。よろしくね」
「私も初めましてですね、愛生まばゆです。早速ですが映画好きですか!?どんなジャンルが「やめなさいまばゆ、前みたいにドン引きされるだけよ」さいですか…」
トラックが止まりほむらが降りてくる
「暁美ほむらよ。」「環いろはです!」「いろは、無事だったのね」「はい!佐倉さんのおかげで!」
誰にだけなら 教えてみよか
園内のスピーカーから歌が流れ、フェントホープ城がライトアップされる。
そして城の塔部分の扉が開き、巴マミと由依鶴乃が現れる。
カードをスロットに入れスターターを回す。
「変身」「へ〜ん…しん」
ベルト右側の“ライドリリースグリップ”を押し込む。
“神浜聖女のウワサ”と “キレートマスコットのウワサ”が二人の周りを飛び回り、
装甲となって二人の身体に装着される。
『RUMORED SAINTLY!『RUMORED FOOLISH CLOWN!』
『神・浜・聖・女!!』『CHELATION RAND!(Wooooooo!!!)』
二体のブライツ・ルモード、由比鶴乃と巴マミを救う為の戦いが、始まった。
ウワサの鶴乃ちゃんにもライダーになってもらいました。
ホーリーマミさんもライダーにしたんだからね、仕方ない。
スペックは次回以降に。
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