が、どこまでこの世界に順応できるか…
当初はメインストーリーと同じタイトルとしていたのですが、思いのほか主人公がいろいろ喋ったのでオリジナルパートとしています。エースくんとの絡みは次からです。
寮を出て指示のあったメインストリートにやってきた。
メインと名の付くだけあって、非常に広い通りになっていた。
そして、そこには7つの石像が
「この石像は誰だ?7つあるけどみんな怖い顔。」
グリムは呑気に石像に駆け寄って眺めていたが、私はその姿を見て思わず足を止めてしまった。
そこにいたのはよく知るディズニーの
「ヴィランズの像……?」
「ん?しってるんだゾ?」
思わずつぶやいてしまった言葉がグリムの耳に届き、説明をせがまれる。
自分の記憶を探りながら、説明していく。
「これは王妃。自らが世界で一番美しくあるべきと考えている。実際とても美しかったらしいけど、ある日義理の娘がみるみる美しくなり世界で一番美しいと言われるまでになる。それに怒った王妃は彼女を謀殺しようとする。」
「うおー、なんかすげー自己中なんだゾ……。」
「しまいには自らが携えた美しさすらも捨てて老婆に姿を変え、自らが作った毒リンゴを与えて直接始末しようとする。」
映画『白雪姫』に登場するヴィランズである王妃の石像の手にはトレードマークともいえる毒リンゴが掲げられていた。
小さい頃に見た王妃がリンゴ売りに姿を変えるシーンはトラウマとして印象に残っている。
「こっちはマレフィセント。ある国に生まれた王女を生まれたその日に呪いを掛ける。16歳の誕生日に死ぬというそれは恐ろしい呪いを。やがて、その呪いは成就することとなる。
助けに来た王子との戦いで、自らをドラゴンに変えてるのは印象的かも。」
「ドラゴンに変身するなんて、スケールのデカい魔法なんだゾ!?」
「確かにそうかもね。なんか雷を落としたりとかしてた気もする。」
映画『眠れる森の美女』に登場するヴィランズこそ、このマレフィセント。
個人的には小さいころ、ディズニーシーで魔法の鏡からドラゴンが出てきたのを見たときのあの驚きが印象に残っている。逆にそれに引っ張られて作品の方は細部を思い出せない。どちらかというと、妖精がドレスの色をぐちゃぐちゃにするシーンの方が印象深い。
「こっちはジャファー。砂漠にある国の大臣だったかな?王様に催眠を掛けて王宮を乗っ取ろうとしたり、人をだまして願いの叶う魔法のランプを手に入れんとした。」
「願いの叶う魔法のランプ!?すごくほしいんだゾ!それでビッグな大魔法士になるんだゾ!」
「アハハ、なんか聞いたことのある間違いをしそうだね。叶う願いは3つまでだから慎重に。でも、ジャファーは最終的に自分自身が魔法のランプの中に閉じ込められてしまう。因果応報というやつかな。」
映画『アラジン』に登場するヴィランズ。いつもその肩にいるイアーゴというオウムもかなり印象的だが、この像にその姿はなかった。
ジャファーは映画の後日談を語るテレビシリーズで再び王宮に波乱をもたらすはずなんだけど、あんまり覚えていない。
「で、これはハデス。確か冥界の神様。」
「冥界?ってなんだゾ?」
「んーー……。死者の世界、って言えばいいのかな。ちょっと説明が間違ってるかもしれない。ハデスは、冥界のみならず神様の世界を乗っ取ろうとたくらんで、一番偉い神様の息子を殺そうとしていた。」
「神様どうしの戦いなんて、スケールがでかいんだゾ……。」
「しかも、その偉い神様っていうのはハデスのお兄さんだったはず。いや、もしかしたら違うかも?ごめん、うろ覚えなんだ。」
映画『ヘラクレス』に登場する冥界の主、ハデス。彼は最高神ゼウスの弟。
結構えぐいことを考えるながら、理想の上司として一定の人気を得ているヴィランズだ。
ただ、私はあまり『ヘラクレス』の内容を覚えていない。ざっくりおもいだせるから小さい頃に見たのだと思うのだけど……。
「こんなことなら、かたっぱしから映画を見ておくんだったな……。」
「映画?何の話だゾ?」
「あー、気にしないで。反対側、こっちはスカー。これまた、サバンナの王様の弟。で、国を乗っ取るために王様を謀殺する。さらに王位継承権1位となった王子を国から追放し、2位だったスカーは王の地位を手に入れる。目的は達成されたように見えたけど月日が流れ成長した王子が国に戻り、スカーを追放し国に平和が戻る。」
「軽率に家族を殺し過ぎなんだゾ……。」
映画『ライオンキング』に登場するスカー。彼はハイエナたちと手を組んで王国の乗っ取りを企て、実行した。
しかし、スカーが王となった後様々な問題が起こり王国は疲弊。王子であるシンバが国を取り戻すため、数年の時を経て舞い戻ってくる。
「こちらはアースラ。海底に築かれた国王の妹。人魚である国王の娘に対して声と引き換えに人間の足を与えた。しかし実際はその取引を足掛けに国王の娘を手に入れ、それと引き換えに国そのものを手中に収めることこそが目的だった。」
「まーた、家族が出てきてるゾ……。みんな家族が嫌いなのか?」
「あまり気にしてみたことはなかったんだけど、確かにそういう傾向はあるのかもしれないね……」
映画『リトルマーメイド』に登場するアースラ。
国王の一番下の娘の移しい声と引き換えに人間の足を与え、人間に恋した哀れな人魚を陸へ送り出す。と言えば聞こえはいいものの、その取引をダシに国王を揺するなかなかの悪党。
個人的にはアースラの歌がかなり好みで、ディズニーパークのショーでその歌を聴くのがかなり楽しみだった。
「そしてこちらがハートの女王。」
「昔、バラの迷宮に住んでた女王だよ。」
「お?」「ん?」
人通りの決して多くない早朝のメインストリートに赤髪の学生が立っていた。
彼こそ今後この学園で長い時間を過ごすことになる友達の一人となる人物であった。
主人公はストーリーを必ずしも全部覚えているわけではありません。
全部覚えてるよりは、忘れてることがあったほうが面白そう、という建前です。
たまに間違いを含むのですが、どこまで
あまり敬虔なオタクではないので、すべてのストーリーを暗唱できるわけではないのです。
細かいネタのメモ
「ディズニーシーで魔法の鏡からドラゴンが出てきた」
東京ディズニーシーのナイトハーバーショー『ファンタズミック』より。
巨大な魔法の鏡からドラゴンが現れる演出は今思い出しても震えるものがあります。
「それでビッグな大魔法士になるんだゾ!」」
東京ディズニーシー 「マジックランプシアター」より
シャバーンの願い「ビッグな魔法使いにしてくれ!」を引用。
ジーニーはこの願いを聞いて、シャバーンを物理的に大きな魔法使いに変身させてしまいます。
グリムだったらこういうミスやりそうだな~と。
「ジャファーは映画の後日談を語るテレビシリーズで再び王宮に波乱をもたらす」
誤り。
ジャファーが王宮に波乱をもたらすのは75分のOVA作品『アラジン ジャファーの逆襲』です。こちらは『アラジン』の続編として作成されました。テレビシリーズではなくセルビデオ作品です。
テレビシリーズは『アラジンの大冒険』というものがあり、ジャファーの逆襲の続編にあたります。ここではジャファーは登場しません。
主人公は必ずしもディズニー作品の知識無双をするわけではない、という仕込みとしてわざとミスを仕込んでいます。
ただ、情報の誤りはできるだけ避けたいのでこのような形であとがきで補足したいと思います。
「海底に築かれた国王の妹。」
部分的に誤り。
映画『リトルマーメイド』においてはそのような設定は登場しません。(当初、映画版でもこの設定が構想されていたが最終的に削除されています。)
ただし、ブロードウェイでのミュージカルや実写リメイクではトリトンの妹という設定が登場します。
結構印象的な設定なのですがリメイクにのみ登場する設定などが定期的にあり、確認すると部分的に違うことがあるので書いている身としては結構怖いです。
ツイステは基本的にオリジナル映画版を参照しているという理解で構成しています。
「ディズニーパークのショーでその歌を聴く」
東京ディズニーランドのショー「ミッキーのマジカルミュージックワールド」
東京ディズニーシーのショー「ファンタズミック」「ビリーブ~シー・オブ・ドリームス~」より
ファンタズミック以来、パークのショーでのアースラの登場頻度が激増しています。
個人的にあのオペラ歌手のような歌声(映画版などでは実際にオペラ歌手が声優を務めています)が好きで、とても嬉しいです。