一周回って会話形式にした方がいいかなとも思いつつ、小説を書く練習としてこのまま続けてみます。
図書室に戻ってきた私たち、校長先生は本棚から何冊か本を取り出し何かを調べているようだった。
先ほど来た時とは違い明るくなった図書室の様子を私は眺めていた。
さっき隠れていた後木は気が付かなかったが図書室の中で何冊か本が浮いている。
まるでホーンテッドマンションの図書室みたいだ。
ただ、こちらは幽霊が動かしているというよりはただその場でふわふわ浮いているだけのように見えた。だからそこまで恐怖を感じることはなかった。
「やはり、ない。」
しばらく部屋を眺めていると、校長先生がそう切り出した。
「世界地図どころか、有史以来どこにも貴方の出身地の名前は見当たりません。」
「そうなんですね。つまり、完全に違う世界からやってきたということでしょうか。」
「そうなるやもしれません。貴方、身分証明になるようなものはないんですか?」
「服から何まで自分のものではありません。」
まさか服すら変わっているのは予想外だった。正直ここまで来たらミッキーを見せて様子を観察したかったかもしれない。
「困りましたね。魔法を使えないものをこの学園に置いておくわけにはいかない。しかし、保護者に連絡もつかない無一文の若者を放り出すのは教育者として非常に胸が痛みます。私、優しいので。」
何故だろう。なんかこのセリフムカついてきた。たぶんそのセリフ、思っても口に出さない方が評価があがると思う。
謎に恩着せがましい校長先生だが、それでも私もどうにかしようとしてくれているらしい。
突然何かをひらめいた様子の校長先生が提案してくる。
「学園内に今は使われていない建物があります。昔、寮として使われていた建物なので、掃除すれば寝泊まりぐらいはできるはずです。そこであれば、しばらく宿として貸し出してあげましょう。」
本格的に行く当てがなくなっていた私にとっては渡りに船。すぐにそのようにお願いした。
しかし今は使われていない建物と言うと、雨漏りしてたりひどいとお化けがいたりするかもしれない。あまりホラーが得意でない私にとっては試練の日々になるかもしれない。
「貴方がそこで暮らす間にあなたを元居た場所に送り返す方法を探るのです。あ~なんて優しいんでしょう、私!教育者の鏡ですね。」
「よろしくお願いします。あの、先生。多分その口癖あまり言わない方が他の人からの印象がいいと思いますよ」
「あ、そうですか?でもなんかやめられないんですよね。なんでなんでしょう。」
自分が帰る方法なんかよりも口癖が気になってついに指摘してしまった。でも、あんまり先生には響かなかったらしい。やっぱりこの人根本的に人の話を聞かないのかもしれない。
「では、寮に向かいましょう。趣のある建物ですよ。」
校長先生はそう言って私を寮まで案内してくれる。
趣深いとは言っていたけど、正直あそこまで趣深い…というかボロい建物だとは思っていなかった。でも、そこがこれから長い時間を過ごすことになる大切な場所となるのだった。
思い付きで書き始めましたが、いったんここまで。
ここからはゆっくり書き進めていきます。当分の間はもっと会話を自然に行うことが課題ですね。