アイエエエ!?ニンジャ!?ニンジャナンデ!? 作:文字の忍者-遅筆
「ひとまずこれで全員集合かしらね」
「まあ3人だけだし……にしてもなんというか……全員随分独特なDホイールなことで……」
「あら、私のDホイールは至って普通よ?手癖に馴染むようチューニングしてもらっただけ……独特なのは貴方達二人だけじゃないかしら」
「正直否定できない」
「これ、独特?」
「かなり」
「そう」
翌日、ハイウェイ。僕たち二人はともかくまずはレインの腕前を見たいということで放課後各々Dホイールを持って集合、したのはいいんだけど……肝心のレインのDホイールがなんというかその、独特としかいいようのない代物だった。何そのどっかの特撮に出てきそうなトライク、ちょっと羨ましいんだけど。
「貴方も貴方で何よその加速しか考えていないような車体……よく乗りこなせるわね……」
「なんというか……色々あって慣れた。その代償でこいつ以外のDホイールが手に馴染まなくなったけど」
「……あの時言ってたことが今なら理解できる気がするわ」
「でしょ?」
すっかり僕の愛車となった黒みがかった黄色い車体に赤いアクセントが入ったDホイール「フェニックス」……もとい命名「ヤタガラス」。ダークシグナーの一件を経て正式に僕のDホイールとなったこいつをせっかくなのでフェルグラントと似たようなカラーにしてみたのだ、ちょっとだけ冥禪と不知火のカラーも入れて。まあ塗装自体は僕がやったんじゃなくて遊星たちに頼んだらジャックがやってくれたんだけど。
「ひとまず走ってみようか、ハイウェイは意外とカーブが多いから実力を確かめるにはお誂え向きさ」
「理解」
「……まあ元からそのために来たのだし道理ね、モタモタしてたら置いて行ってしまうわよ?」
「それはこっちのセリフさ……先頭は貰うよ」
「一応レインさんの実力評価であることを忘れていないかしら?」
「……ごめん、一瞬すっぽ抜けてた」
「はあぁ……やっぱりまだまだお子ちゃまね、貴方も」
「困った、否定できない」
「衣玖、子供?」
「そういう意味じゃない……とりあえずレイン、先頭お願い。僕たちは後ろから追う」
「分かった、それじゃあ……」
見た目の割に随分と静かな音を立てながらレインのDホイールが起動し、加速していく……あれ、なんか速くない?
「……このままだと置いていかれそうだな、ちょっと併走してくる」
「二人とも入念にチューニングされているようね?」
「嫌味だったりする?」
「さあ、どうかしらね」
「……なんか後が怖いなぁ」
若干圧を感じたゆきのんの言葉をどうにか受けきり、こっちもヤタガラスのアクセルを最大まで吹かしてレインを追う。なんだあのマシン、トライクなのにヤタガラスの最大速度でようやく追いつけるくらいの速さだぞ……
(……やはり気になるな)
「やっぱり?まあでも……今は探るよりも」
(うむ、走って来い)
「後が怖いけどね……」
……この際併走が終わった後のことは考えないことにする。実力評価がてらしばらくレインと一緒に風を浴びることにしよう。
「にしてもレイン、そのDホイール何処製?見たことない形状してるけど……」
「企業秘密」
「またそれかぁ……」
「整備が必要になる以上そういうのは知っておきたいのだけれど……」
約1時間程、レインの実力評価が終わった、というか評価するまでもなかった。
結論から彼女のDホイール操縦技術は飛びぬけていた。カーブとか加速とかそういう部分的なのじゃなくて動きに一切無駄がないし迷いがない、どう動かせばいいのかを瞬間的に理解してDホイールを文字通り手足のように操っている……どこで身に付けたのか知らないけど僕とゆきのんの比にならないレベルで手慣れている。
「……まあ、ひとまず実力は申し分ないというか逆に僕達よりもっと組むべき相手がいるんじゃないかレベルということで……え、本当にいいの?」
「問題ない、大会、参加」
「少なくとも今の鞍馬よりは頼りになりそうね」
「割と事実だけど釈然としない……」
これが……僻みか。
「……ひとまず、ツァンの都合が付かなかった以上WRGPAはこの3人で出ることになる。アクシデントが怖いけど……その時はその時だ」
「頑張る」
「やっぱりもう1人くらいスカウトしておいた方がいいんじゃないかしら?」
「少なくとも現状だと誰かがライセンス取るのを待つしかないんじゃないかなぁ……」
「それもそうね……さて、実力評価も終わって日も暮れてきたし今日は解散にしましょう。ここ最近出るらしいわよ、幽霊」
「幽霊?」
……やっぱりこの辺の時期か。
「ええ、なんでも夜にハイウェイを走っていると正体不明のDホイールが」
「……ストップ、僕も知ってるしそれ以上言わなくていい」
「あら、怖いのかしら?」
「そうじゃなくて……」
……フェルグラントが赤く光っている。以前のような青黒い光ではなくなったのが謎だが……こういう時は。
「噂をすればなんとやら、みたいだ」
「……嘘でしょ?」
「詳細、不明。アンノウン」
遠方から聞こえてきた走行音。そして後部カメラに映る見慣れぬDホイール……間違いない、アンノウン……ゴーストだ。
「要するに辻デュエルを仕掛けてくる正体不明のデュエリ……!?」
……今回の標的は僕ってことか。
「2人は此処から離れてセキュリティに通報を、確かこれ死傷者出てるんだろ?」
「わかった」
「……貴方はどうする気?」
「なんでかわからないけどデュエルモードが強制起動してる……ちょっとデュエルしてくるよ」
「なんですって……?」
「大丈夫、負けるつもりはない」
「……大怪我して帰ってきたら承知しないわよ!」
「わかってる……来い、ゴースト!」
ヤタガラスの速度を上げ、2人を引き離してゴーストに追われる形でハイウェイを走る。
「冥禪、フェルグラントの思念は!?」
(満場一致だ。「危険」「敵」)
「だろうね。相手が相手だ、ゆきのんも居ないし遠慮なく……いや、そういえばハイウェイのライディングデュエルって配信されてる可能性があるんだった……」
Dホイールにセットしたデッキを不知火から忍者に付け替え……ようとしたところで慌てて元に戻す。危ない、始末屋としてならまだしも鞍馬衣玖として忍者を使えば完全に正体がバレる。シンクロキラーが怖いが不知火を使うしかあるまい。
「「スピードワールド2」セット!」
スピードワールド2を発動して直ぐに道路端が展開、道路側はご丁寧に先の先まで警告標識が投影されて僕とゴーストを一般車線から分断する。少々やりすぎではないかと思うが一般レーンでのクラッシュ事故による被害を防ぐためだと考えればまあ……?
「ライディングデュエル・アクセラレーション!」
デュエルレーンへと誘導するために路上の道路がせりあがって道を作る……よくこれ半年で工事終わったな、もしかしてゴドウィン長官あらかじめ手配してたりしたのか?
……まあいいや、今はゴーストだ。
「……行くよ!」
『私のターン!』
うげ、先行取られた。
『手札から「ワイズ・コア」を召喚!』
ワイズ・コア(アニメオリジナル・ゲーム版)
【機械族/効果】
このカードは1ターンに1度だけ、戦闘では破壊されない。このカードがカードの効果によって破壊された時、自分フィールド上に存在するモンスターを全て破壊する。その後、自分のデッキ・手札・墓地から「機皇帝ワイゼル∞」「ワイゼルT」「ワイゼルA」「ワイゼルG」「ワイゼルC」をそれぞれ1体特殊召喚する。
当然のように初手から現れる無機質な卵のようなモンスター、ワイズ・コア。あれをどうにかして除外してしまえばどうにかなるがそれが間に合うとは思えない、ワイゼルの対処を優先し……おい待て、TF版効果じゃん。
『カードを3枚伏せ、ターンエンド』
「僕のターン、ドロー、スタンバイ」
DUELIST | LP | SPC |
|---|---|---|
Ghost | 4000 | 1 |
Iku | 4000 | 1 |
「メイン!」
……伏せ3枚、多分ワイズ・コアを破壊できるであろうカードも伏せている筈。生憎不知火はシンクロに頼らないとワイゼルを超える打点は出せない、吸収効果はサクリファイス・エスケープで躱していこう。
「「不知火の武部」を召喚し効果発動!デッキから「妖刀-不知火」を特殊召喚する!」
『トラップ発動「ツイン・ボルテックス」!』
やっぱりな。
ツイン・ボルテックス(アニメオリジナル・ゲーム版)
自分フィールド上に表側表示で存在する機械族モンスター1体と相手フィールド上に存在するモンスター1体を選択して破壊する。
『私は「妖刀-不知火」と「ワイズ・コア」を破壊する!』
出てきて早々に雷撃で退場する妖刀。いいのだろうか、あっちはシンクロを吸収したいんだろうに。
『ワイズ・コアが効果で破壊された時自分フィールドのモンスター全てを破壊し、デッキ・手札・墓地から「機皇帝ワイゼル∞」「ワイゼルT」「ワイゼルA」「ワイゼルG」「ワイゼルC」を特殊召喚する!』
機皇帝ワイゼル∞(アニメオリジナル・ゲーム版)
【機械族/効果】
このカードの攻撃力・守備力は、このカード以外の自分フィールド上に表側表示で存在する「ワイゼル」・「グランエル」・「スキエル」と名のついたモンスターの攻撃力分アップする。このカードは相手のカードの効果の対象にならない。1ターンに1度、相手フィールド上に表側表示で存在するシンクロモンスターを装備カード扱いとしてこのカードに1体のみ装備することができる。このカードの攻撃力は、この効果で装備したモンスターの攻撃力分アップする。「∞」と名のついたモンスターは自分フィールド上に1体しか表側表示で存在できない。
ワイゼルT(アニメオリジナル・ゲーム版)
【機械族/効果】
フィールド上に「機皇帝」と名のついたモンスターが表側表示で存在しない場合、このカードを破壊する。
ワイゼルA(アニメオリジナル・ゲーム版)
【機械族/効果】
フィールド上に「機皇帝」と名のついたモンスターが表側表示で存在しない場合、このカードを破壊する。
ワイゼルG(アニメオリジナル・ゲーム版)
【機械族/効果】
フィールド上に「機皇帝」と名のついたモンスターが表側表示で存在しない場合、このカードを破壊する。自分フィールド上に存在するモンスターが攻撃対象に選択された時、このカードに攻撃対象を変更する事ができる。
ワイゼルC(アニメオリジナル・ゲーム版)
【機械族/効果】
フィールド上に「機皇帝」と名のついたモンスターが表側表示で存在しない場合、このカードを破壊する。このカードは相手のカードの効果では破壊されない。
ワイズ・コアの破壊をトリガーとしてワラワラ現れる機械たち……案の定ワイゼル本体もTF版効果だ、となるとフェルグラントでは除外できない……
『合体せよ、機皇帝ワイゼル!』
ゴーストの号令で明らかに出る番組を間違えている効果音を発しながら変形、合体していくワイゼル。コンセプト自体は結構好きだし、こうしてお目にかかれて少し感動も覚えるけど……敵なんだよね、悲しいことに。
(……地縛神とはまた違う気配……微かに何者かの悪意を感じる)
「悪意……?」
……イリアステルの事情を考えれば悪意なんてないと思うけど……なんだ?
『機皇帝ワイゼル∞の攻撃力は全てのパーツの合計となる!』
0→2500
……対象耐性が付いている以上ワイゼル∞を直接叩くことはできない。今の内にパーツを可能な限り破壊してフェルグラントと合わせて3枚処理する、こうだな。
「フィールドに不知火モンスターが存在するとき、手札の「焔の忍者-不知火」は特殊召喚できる!」
最早妖刀と並んで過労死枠、忍者の方の武部。
「焔の忍者-不知火が特殊召喚した時効果発動、デッキから「不知火流 燕の太刀」を手札に……バトル!」
武部と忍者の武部の攻撃力はどちらも1500、ワイゼルGともう1枚くらいは破壊できる筈だ。
「そいつは一見1体のモンスターに見えるけど実体は5体のモンスターの集合体だ、不知火の武部でワイゼルGに攻撃!」
まずは普通の不知火がワイゼルの右腕を切り落とそうと飛び掛かる……
『ふっ、その程度想定済みだ。トラップ発動「ワイズG3」!』
「んなっ!?」
ワイズG3(アニメオリジナル)
自分フィールド上に存在する「ワイゼルG」と名のついたモンスター1体を墓地へ送り、手札の「ワイゼルG3」1体を自分フィールド上に特殊召喚する。
『ワイゼルGをリリースし、「ワイゼルG3」を特殊召喚!」
ワイゼルG3(アニメオリジナル・ゲーム版)
【機械族/効果】
このカードは自分フィールド上に存在する「ワイゼルG」1体をリリースし、手札から特殊召喚する事ができる。フィールド上に「機皇帝」と名のついたモンスターが表側表示で存在しない場合、このカードを破壊する。自分フィールド上に存在するモンスターが攻撃対象に選択された時、このカードに攻撃対象を変更する事ができる。このカードは1ターンに1度だけ戦闘では破壊されない。
いざ切断しようとしたところでワイゼルGが分離し武部の攻撃は空振り、直後に新たな右腕がワイゼルに合体した。
『ワイゼルG3の守備力は2000……そのモンスター達では超えれまい?』
「……攻撃は中断、メイン2に入る」
……ワイゼルG3、あれは早々に対処しておかないとマズい。
「レベル4の「不知火の武部」にレベル4の「焔の忍者-不知火」をチューニング!」
これも最早見慣れた光景、忍者の方の武部が光の輪に変わり、普通の武部が中に入って4つの光点に変わる。
「雄々しき竜の朽ちし骸よ、死者の魂喰らいて、今再び脈動せよ!」
……少し体がざわつく感じがする、フェルグラントと共鳴でもしているのだろうか。
「シンクロ召喚!呻け、「巨骸竜フェルグラント」!」
赤い光と共に現れるフェルグラント、やっぱり今日はいつもと比べて様子が荒々しい。
「チェーン1で特殊召喚した巨骸竜フェルグラントの効果をワイゼルG3を対象に、チェーン2で墓地へ送られた焔の忍者-不知火の効果発動!」
チェーンは隠した、ワイゼルG3は確実に除外できる。
『墓地の「ワイズ・コア」を除外しトラップ発動「ゴースト・コンバート」!』
ゴースト・コンバート(アニメオリジナル・ゲーム版)
自分フィールド上に「機皇帝」と名のついたモンスターが表側表示で存在する場合、自分の墓地に存在する機械族モンスター1体をゲームから除外して発動する。相手の魔法・罠・効果モンスターの効果の発動を無効にし破壊する。発動後このカードは墓地に送らず、そのままセットする。
……引かれてたか、ゴースト・コンバート。
「チェーンはない」
『逆順処理だ』
『「ゴースト・コンバート」の効果により「焔の忍者-不知火」の効果は無効化される』
「けどフェルグラントの効果は有効だ、ワイゼルG3を除外する……ソウルイーター!」
『くっ……』
武部が電撃を受けて痺れている間にフェルグラントはワイゼルの右腕に噛みつき、もぎ取った。ごめん武部。
……次のターンの吸収は燕の太刀のコストで回避できるとはいえゴースト・コンバートが見えている以上破壊効果が通るとは思えない……それにあの機皇帝はTF版効果だ、フィールドをがら空きにしてしまえば簡単にキルされる。今の手札でプランを練るなら……
「僕はカードを3枚伏せてターンエンド!」
『私のターン!』
DUELIST | LP | SPC |
|---|---|---|
Ghost | 4000 | 2 |
Iku | 4000 | 2 |
『機皇帝ワイゼル∞の効果発動、1ターンに1度、相手フィールドのシンクロモンスターを吸収する!』
やはりというべきか、ワイゼルがコア部分から触手を伸ばしてフェルグラントを捕まえようとする。
「させないよ、巨骸竜フェルグラントをリリースして「不知火流 燕の太刀」をワイゼルAとセットカードを対象に発動!」
『チッ……墓地の「ワイゼルG」を除外しトラップ発動「ゴースト・コンバート」』
「チェーンはない、逆順処理だ」
『「ゴースト・コンバート」の効果で「不知火流 燕の太刀」は無効化される』
「けど「機皇帝ワイゼル∞」の効果はフェルグラントが解決時にフィールドに存在しないことで不発!」
『上手く躱したか……だがその代償に貴様のフィールドはガラ空きだ、バトル!やれ、機皇帝ワイゼル∞!』
隻腕になったワイゼルがこちらに迫る……なーに、対抗手段ならきっちり用意してるさ。
「機皇帝ワイゼル∞の攻撃宣言時、罠カード「もののけの巣くう祠」を墓地の「巨骸竜フェルグラント」を対象に発動する!」
『何!?』
もののけの巣くう祠
このカード名の①②の効果は1ターンに1度、いずれか1つしか使用できない。①:自分フィールドにモンスターが存在しない場合、自分の墓地のアンデット族モンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターを特殊召喚する。②:自分フィールドにモンスターが存在しない場合、墓地のこのカードを除外し、自分の墓地のアンデット族モンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターを効果を無効にして特殊召喚する。
「甦れ、フェルグラント!特殊召喚時効果はワイゼルAを対象に発動、ソウルイーター!」
不知火の陣とはまた違う門からフェルグラントが復活し、今度はワイゼルの左腕をもぎ取っていく。
「パーツが破損したことでワイゼル∞の攻撃力もダウンする!」
『おのれ……!』
2500→1300
僕を守るように正面を滑空するフェルグラント。頼もしいけど……今はむしろ僕が守ってる側じゃないかなぁ?
『私はカードを2枚伏せ、ターンエンドだ!』
……さっきサーチ効果を無効化されたのが地味に痛い、確実に決めきるならあのサーチが必要だった。
次またフェルグラントを守れる保証はない、だから……此処で引かせてくれよ、不知火の皆!
「僕のターン……」
……来た。
右手が……燃える、感覚!
……応えて、くれた!
「スタンバイ!」
DUELIST | LP | SPC |
|---|---|---|
Ghost | 4000 | 3 |
Iku | 4000 | 3 |
「メイン!「SP-エンジェルバトン」を発動!デッキから2枚ドローし、その後手札から1枚……「不知火の隠者」を墓地へ送る!」
このターンで……仕留める!
「墓地の「妖刀-不知火」の効果を今墓地へ送った「不知火の隠者」を対象に発動!2枚を除外しシンクロ召喚を行う!レベル4の「不知火の隠者」にレベル2の「妖刀-不知火」をチューニング!」
半透明の隠者が妖刀を持って飛び上がる。
「妖封じし猛き将よ、その力、刃に宿りて今現界せよ!」
「シンクロ召喚!来たれ、「刀神-不知火」!」
炎と共に現れ、即座に次のシンクロを待機する刀神。その……なんかごめん、いつも中継で。
「除外された不知火の隠者の効果発動!戻って来い「妖刀-不知火」!」
まーた隠者が雑に妖刀をフィールドにぶん投げる、怒られないんだろうか。
「レベル6の「刀神-不知火」にレベル2の「妖刀-不知火」をチューニング!」
ぶん投げられた妖刀を刀神はノールックで掴み、即座に次のシンクロ召喚へ移行する。
「妖封じし猛き将よ、その魂、刀に宿りて今転生せよ!」
「シンクロ召喚!来たれ「戦神-不知火」!」
刀神に初代……炎神が憑依し覚醒、久しぶりに戦神が降臨した。
「「戦神-不知火」の効果を「刀神-不知火」を除外し発動、更に除外された「刀神-不知火」の効果をワイゼルCを対象に発動!不知火双刃!」
左手に燃え盛る赤い炎、右手に静かに燃える青い炎を持った妖刀を握り、戦神が構える。
3000→5500
800→300
「パーツの攻撃力が下がったことで機皇帝ワイゼル∞の攻撃力もダウンする!」
『小癪な……!』
1300→800
「……小癪だとかなんとか言ってる割には余裕そうだね?」
『何の事やら』
……多分あの伏せは攻撃反応系、攻撃の無力化なんて伏せられていたら目も当てられない。だから……
「「Sp-ヴィジョンウィンド」を発動!」
Sp-ヴィジョンウィンド
自分用のスピードカウンターが2つ以上ある場合に発動する事ができる。 自分の墓地に存在するレベル2以下のモンスター1体を特殊召喚する。 この効果で特殊召喚したモンスターは、このターンの終了時に破壊される。
「この効果により墓地の「妖刀-不知火」を特殊召喚する!」
3度目の登場、妖刀。
「終わりだ、レベル8の「巨骸竜フェルグラント」にレベル2の「妖刀-不知火」をチューニング!」
フェルグラントが妖刀を咥え、飛び上がって炎に包まれる。
「妖封じし猛き将よ!その魂、輪廻を巡りて今出陣せよ!」
「シンクロ召喚!出でよ「炎神-不知火」!」
先日ぶりの出陣、炎神。フェルグラントの残影が残っているのか見ていると少し体がざわつく。
「炎神-不知火の効果を墓地の巨骸竜フェルグラント、除外されている刀神-不知火を対象に発動!2枚をエクストラデッキに戻し……その後、戻したカードの数まで相手フィールドのカードを破壊する!妖魔滅刃!」
『何ィ!?』
両手の妖刀を振るい、飛んで行った炎がゴーストの伏せカードを焼き尽くす……やっぱり。「攻撃の無力化」と「クラインの迷宮」、どっちも攻撃反応系だ。
「これでお前を守る盾は消えた、バトル!戦神-不知火で機皇帝ワイゼル∞を攻撃、獄炎の太刀!」
『こんな……シグナーでもない貴様如きに!』
「……なんでシグナーの事を知ってるかは後で聞かせてもらう!」
戦神の振るった二刀がワイゼル∞を四分割。
4000→0
『ぬおおおおおおお!?』
大爆発と同時にゴーストのライフは0になり、デュエルは終了した。
「……そろそろセキュリティも来てくれるはず。話は其処……で……へ?」
……普通LPが0になった側のDホイールは停止する筈だが、ゴーストのそれは停止して尚再加速を始めた……逃げる気か!?
「追わなきゃ……!」
(待て、追ってどうするつもりだ……ヤタガラスの車体ではラフな真似はできんぞ)
「……それは、そうなんだよね、どうしよう」
(セキュリティを待つしかあるまい。幸いデュエルデータは残っている。対策も取れるだろう)
「少しでもセキュリティや遊星たちの助けになればいいんだけどね……」
……冥禪と相談した上で下した判断はセキュリティを待つこと。なんとも締まらないけど……Dホイールにアンカーのような破壊機能を搭載していない以上ホイールをクラッシュさせて強制捕縛とかはできないんだ、なんとももどかしい。
結局二人が呼んでくれたセキュリティが到着するまで僕はデュエルデータの抽出に勤しんでいた。念のため遊星にも渡しておこう。
【ササヤキ】
レインのDホイールはFF7ACのフェンリルのようなものを想定しています。
もしヒロインを作るとしたら
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ゆきのん
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レイン
-
まだ見ぬTFキャラ達
-
寧ろ主人公がヒロインでは?