アイエエエ!?ニンジャ!?ニンジャナンデ!? 作:文字の忍者-遅筆
「シャドール……!?」
……9期環境前半で活躍した融合テーマ「シャドール」。どう足掻いても絶対にアドを取る共通効果、そして当時としては規格外だった「アレ」を軸としたデッキ。
「あら、ご存じです?確かに比較的最近のカード達ではありますが……」
「いや、ちょっと驚いただけだよ」
「そうですか……では、リバースした「シャドール・ヘッジホッグ」の効果、デッキから「シャドール」魔法・罠カード……「
妖神の振るう刃はシャドール・ヘッジホッグの抵抗を軽々弾き、そのまま一刀両断……ただ、戦闘ダメージは入らないのと「アレ」……「
「メインフェイズ2に移行、僕はカードを3枚伏せてターンエンド」
「そのエンドフェイズに永続罠「
①:このカードは発動後、効果モンスター(魔法使い族・闇・星9・攻1450/守1950)となり、モンスターゾーンに特殊召喚する。この効果で特殊召喚されたこのカードを「シャドール」融合モンスターの融合素材とする場合、そのカードに記された属性の融合素材モンスターの代わりにできる。このカードは罠カードとしても扱う。②:このカードが効果で墓地へ送られた場合、「影依の原核」以外の自分の墓地の「シャドール」魔法・罠カード1枚を対象として発動できる。そのカードを手札に加える。
「このトラップは発動後、効果モンスターとして特殊召喚されます」
「……」
どこか禍々しい雰囲気を放つ龍の頭のような怪物。迂闊に除去罠を打ってみろ、という牽制だろうか……それでもやることは変わらない。
「改めてターンエンドだ、君のターンだよ」
「私のターンドロー……では、こちらも応えましょうか」
……来るか。
「マジックカード「
このカード名のカードは1ターンに1枚しか発動できない。①:自分の手札・フィールドから、「シャドール」融合モンスターカードによって決められた融合素材モンスターを墓地へ送り、その融合モンスター1体をEXデッキから融合召喚する。EXデッキから特殊召喚されたモンスターが相手フィールドに存在する場合、自分のデッキのモンスターも融合素材とする事ができる。
「チェーンしてトラップ「亜空間転送装置」を「妖神-不知火」を対象に発動!」
亜空間物質転送装置
①:自分フィールドの表側表示モンスター1体を対象として発動できる。その自分の表側表示モンスターをエンドフェイズまで除外する。
「あら……では更にチェーンして罠カード「
このカード名の①②の効果は1ターンに1度、いずれか1つしか使用できない。①:自分の墓地の「シャドール」モンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターを表側守備表示または裏側守備表示で特殊召喚する。②:自分の墓地からこのカードと「シャドール」カード1枚を除外し、以下の効果から1つを選択して発動できる。●自分フィールドの裏側表示モンスター1体を選んで表側守備表示にする。●自分フィールドの表側表示モンスター1体を選んで裏側守備表示にする。
……切ってきたということは、手札にシャドールモンスターはない……?
「チェーンはない」
「では逆順処理です」
「「
青い糸に絡めとられ、シャドール・ヘッジホッグが蘇る……少しワイゼルがシンクロモンスターを吸収するときに似ている。
「「亜空間物質転送装置」の効果で「妖神-不知火」をこのターンのエンドフェイズまで除外し」
突然現れた奇妙な装置に妖神が吸い込まれていく、少し慌てていたのは気のせいじゃないだろう。
「……最後に「
「影依の源核は「シャドール」融合モンスターを融合召喚する時、その素材に記された任意の属性のモンスターとして扱うことができます。今回は「地属性」を選択」
2体のシャドールが混沌の渦に入り込む……訳ではなく、伸び出た紫色の糸に絡めとられ、吸い込まれていく。
「影交わりて力となる、地へ招く糸よ、今安寧の玉座を生み出したまえ……融合召喚!」
普段とは少し違う混沌の渦は収束する。
「顕現せよ「エルシャドール・シェキナーガ」!」
現れたのは巨大な機械に紫の糸で吊られたこれまた機械的な女性の像、エルシャドール・ネフィリム……もといシェキナーガ。なるほど、ネフィリムでもミドラーシュでもなくそっちか。
エルシャドール・シェキナーガ
【機械族/融合/効果】
「シャドール」モンスター+地属性モンスター
このカードは融合召喚でのみEXデッキから特殊召喚できる。このカード名の①の効果は1ターンに1度しか使用できない。①:特殊召喚されたモンスターの効果が発動した時に発動できる。その発動を無効にし破壊する。その後、手札から「シャドール」カード1枚を墓地へ送る。②:このカードが墓地へ送られた場合、自分の墓地の「シャドール」魔法・罠カード1枚を対象として発動できる。そのカードを手札に加える。
「シェキナーガの融合素材として墓地へ送られた「シャドール・ヘッジホッグ」「
「それに対するチェーンはない」
「では「シャドール・ヘッジホッグ」の効果でデッキから「シャドール・リザード」、「
……リソースが減らない、忍者もそうだけど、こうしてみるとシャドールも大概だ。
「……」
「どうした遊星?」
「いや、彼女……アイザックは衣玖が亜空間物質転送装置で妖神を除外したことに動揺し、慌てて
お、鋭いな遊星。
「……元々そういう予定でしたし、説明しましょう。どうせライディングデュエルでは使えないものです」
「
「デッキから融合だと!?」
「実質1枚のカードで融合してるみたいなもんじゃん……!」
「成程、だから衣玖はさっき妖神を除外したのか……」
「まあ……そういうこと」
あってよかったカード知識、なかったら今頃暴力的なアドを稼がれてた。
「……元々知っていなければ妖神を除外するという手は取らなかった筈。やはり知っているのですね」
「まあね……それはそれとして状況はそこそこマズいけど」
なんと融合したのにも関わらず相手の手札は5枚。通常融合は普通リソースが減っていくはずなのに逆に増えていると来た、どういうこったい。
「……そうはいいつつ、そのセットカード2枚……充分警戒に値します。そのままバトルへ、エルシャドール・シェキナーガでダイレクトアタック」
どう攻撃するのだろうと思っていたらその攻撃方法はまさかのビーム。いやまぁその状態で殴りかかれる気はしてなかったけど……
「発動するカードはない」
「では受けてもらいましょう、2600ダメージです」
4000→1400
「……っ!?」
何かが、頬を掠める感覚。リアルダメージとはまた違う……なんだ?
「私はモンスターをセットし、カードを2枚伏せてターンエンドします」
「エンドフェイズに亜空間物質転送装置の効果で除外されていた妖神はフィールドに戻ってくる」
再び現れた謎の装置から妖神が雑に射出された……尻もちついてる。
「僕のターン、ドロー、スタンバイ、メイン」
……さて、見えている妨害はエルシャドール・シェキナーガと
「僕は「妖神-不知火」の効果を発動、不知火継承」
これに上手く乗ってくれれば……
「……チェーンして「エルシャドール・シェキナーガ」の効果を発動」
……かかった!
「さらにチェーンして永続罠「火遁封印式」を墓地の「逢魔ノ妖刀-不知火」を除外し、
火遁封印式
1ターンに1度、自分の墓地の炎属性モンスター1体をゲームから除外することで、相手の墓地のカード1枚を選択してゲームから除外する。
「……チェーンはありません」
「逆順処理だ」
「「火遁封印式」の効果で
「ですが「エルシャドール・シェキナーガ」の効果により妖神-不知火の効果は無効になり破壊されます。その後手札の「
妖神が紫色の糸に絡め取られ、引き摺り込まれる……そんな悲痛な目で見られてもこればっかりは必要経費なんだ。それにシャドールフュージョンをしてたから手札にシャドールモンスターがいないこともわかった。
「……シェキナーガの効果、それに
「どうだろうね……僕はフィールド魔法「不知火流 伝承の陣」を発動!」
僕を中心として炎の陣が灯る。なんだかんだこの世界に来てからこいつも結構頼りになってるな……
「そのまま手札の「不知火の隠者」を捨て効果発動!墓地の守備力0のアンデット族モンスター……「妖神-不知火」を特殊召喚する!」
先程引き摺り込まれた妖神がどうにかして這いずり出てくる……なんか、ごめん。
「また効果を使うつもりですか……ならば妖神-不知火の特殊召喚時にトラップ発動「堕ち影の蠢き」」
堕ち影の蠢き
①:デッキから「シャドール」カード1枚を墓地へ送る。その後、自分フィールドの裏側守備表示の「シャドール」モンスターを任意の数だけ選んで表側守備表示にできる。
「させないよ、チェーンしてトラップ発動「生命力吸収呪術」!」
「それは……」
どうも昨日デッキを弄ってるときに忍者の方から間違って入っちゃったらしい、まあ今回に限っては僥倖だけど。
「……チェーンはありません」
「逆順処理だ、「生命力吸収呪術」の効果でフィールドの裏側守備表示モンスターを全て表側表示にし、その後僕のライフをフィールドの効果モンスター1体に付き400……1200ポイント回復」
表側表示になったのは……やっぱり「シャドール・リザード」……危ない。
シャドール・リザード
【魔法使い族/リバース/効果】
このカード名の①②の効果は1ターンに1度、いずれか1つしか使用できない。①:このカードがリバースした場合、フィールドのモンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターを破壊する。②:このカードが効果で墓地へ送られた場合に発動できる。デッキから「シャドール・リザード」以外の「シャドール」カード1枚を墓地へ送る。
1400→2600
「「堕ち影の蠢き」の効果でデッキから「シャドール・ドラゴン」を墓地へ送ります」
……どうにか吐かせきったか?
「「生命力吸収呪術」の効果で表側表示になったリバースモンスターの効果は発動しない」
「ですが墓地へ送られた「シャドール・ドラゴン」の効果は発動します。不知火流 転生の陣を破壊」
シャドール・ドラゴン
【魔法使い族/リバース/効果】
このカード名の①②の効果は1ターンに1度、いずれか1つしか使用できない。①:このカードがリバースした場合、相手フィールドのカード1枚を対象として発動できる。そのカードを持ち主の手札に戻す。②:このカードが効果で墓地へ送られた場合、フィールドの魔法・罠カード1枚を対象として発動できる。そのカードを破壊する。
紫色の糸が絡まり、陣が破壊される……うーん、やっぱり既視感。
「再び特殊召喚された「妖神-不知火」の効果を発動する!」
「……チェーンはありません」
「よし通った!僕は「不知火の隠者」を除外し2つの効果を適用!攻撃力を300アップしフィールドの魔法・罠カード1枚を破壊する、最後の伏せカードを破壊!」
再び妖神が刃を振るい、最後のセットカードを破壊する……
「……どうやらこちらの策は全て潰されてしまったようですね?」
「どうだか、除外された「不知火の隠者」の効果を発動、除外されている「逢魔ノ妖刀-不知火」を特殊召喚する」
最早いつもの光景となった雑に妖刀を投げつける隠者、それでいいのか不知火。
「自分フィールドに「不知火」モンスターが2体以上存在するため、墓地の「不知火の師範」の効果発動!自身を特殊召喚する!」
不知火の師範
【アンデット族/効果】
このカード名の①②の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。①:このカードが墓地に存在し、自分フィールドに「不知火」モンスターが2種類以上存在する場合に発動できる。このカードを特殊召喚する。この効果で特殊召喚したこのカードはフィールドから離れた場合に除外される。②:このカードが除外された場合、自分フィールドのアンデット族モンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターの攻撃力はターン終了時まで600アップする。
老人となった不知火の武士……師範。あ、やっぱり妖神が後ろめたい顔してる。
「レベル7の「妖神-不知火」にレベル3の「逢魔ノ妖刀-不知火」をチューニング!」
早くその場を後にしたいのかはしらないけど妖神は妖刀が変化した輪にそそくさと入っていった。
「妖封じし猛き将よ、その魂、輪廻を巡りて今出陣せよ!」
「シンクロ召喚、来たれ「炎神-不知火」!」
毎度のように嘶きと共に現れる炎神、師範が心なしか嬉しそうだ。
「炎神-不知火の効果を墓地の「妖神-不知火」を対象に発動、対象のカードをエクストラデッキに戻し、その数まで相手フィールドのカードを破壊する。今回はエルシャドール・シェキナーガを破壊、妖魔滅刃!」
炎神が飛ばした火炎はシェキナーガを拘束している機械ごと焼き尽くす。
「破壊されたエルシャドール・シェキナーガの効果を発動。墓地から
「此処で決めきる、手札から「焔の忍者-不知火」を特殊召喚!」
最早どっちのデッキでも過労死枠、忍者の方の武部。今日は若干疲れた顔をしている。
「特殊召喚時に効果で「不知火流-燕の太刀」を手札に加え……レベル2の「不知火の師範」にレベル4の「焔の忍者-不知火」をチューニング!」
そそくさと彼女は光の輪になり、呆れたように師範がその中に飛び込む。
「妖封じし猛き将よ、その魂、刃に宿りて今現界せよ!」
「シンクロ召喚、来たれ「刀神-不知火」!」
若返った師範……刀神が着地し、炎神と共にアイザックへ刃を向ける。
「自身の効果で特殊召喚された「不知火の師範」はフィールドから離れた場合に除外される……そして除外された「不知火の師範」の効果発動!「炎神-不知火」の攻撃力を600アップ!」
3500→4100
「バトル!刀神-不知火でシャドール・リザードを攻撃!」
先陣を切った刀神がシャドール・リザードを両断し、炎神の道を作る。
「そして炎神-不知火でダイレクトアタック!秘剣-斬魔の太刀!」
最後に炎神が一閃。
「……お見事」
4000→0
……デュエル終了を告げるブザーが鳴った。
「はあ……負けたら少し話があるところだったわ」
「僕が負ける前提でデュエルすると思う?」
「無鉄砲とでも言ってほしいのかしら?」
「うっ……」
勝利早々ゆきのんから辛辣な言葉を頂く、まあ覚悟はしてたけど……
「やはりネオドミノ校代表、それ相応の強さがありますね」
「……余裕の勝利、ってわけじゃなかったけど」
「ええ、余裕で勝たれてしまってはこちらの立つ瀬がありませんもの」
一方のアイザックは負けたというのにあっけらかんとした態度だ、まるで勝敗を気にしていないかのような……
「……では良い感じに熱も冷めてきましたし、私はこの辺で……またWRGPAで会いましょう」
「うん、楽しみにしてる」
こちらに一礼し、アイザックはチームメイトであろう生徒たちの輪へ戻っていく。やっぱり戦力評価か。
「……衣玖」
「ん、どうしたのレイン?」
「……あの人、危険」
「え?」
なーんか冥禪にも似たようなこと言われたけど……
「危険って何が……?」
「よくわからないけど、嫌な感じがする」
「……なる、ほど?」
……一応気には留めておこう、普段ほぼ自己主張をしないレインの貴重な意見だ。
「さて……」
「……」
まあそれはそれとして……
「……衣玖、ちょっとこっち来なさい」
「アッハイ」
……お説教コースは如何やら確定のようだ、南無三。
「……なるほど」
「「速度の先」にはまだ至ってませんか」
もしヒロインを作るとしたら
-
ゆきのん
-
レイン
-
まだ見ぬTFキャラ達
-
寧ろ主人公がヒロインでは?