アイエエエ!?ニンジャ!?ニンジャナンデ!? 作:文字の忍者-遅筆
「……アンデットじゃない?」
「召喚成功時、ある?」
「……いいや、ない」
『隠し球に次ぐ隠し球!何とレイン恵、決勝トーナメントでデッキすら変えて来た!』
姿を現すはワイバーンを模した紫の機械、そしてそれに動揺する司会と観客……当然か。唐突にデッキ変えて来た挙句それが
「なら、手札の「
「それにもチェーンはない」
「シストバーン、破壊して特殊召喚、サルファドール。サルファドール効果、デッキからクリストロンカード2枚、墓地へ」
「……いや、これじゃない。チェーンはないよ」
「「クリストロン・インクルージョン」、「
黄金の竜がローズニクスを食い破り、ついで感覚で墓地肥やしをして現れる。この前は止めたけどやっぱ2枚墓地肥やしってダメじゃない?
(……ヘラクレイノス、止めた。セットカード、推定猛進する剣闘獣……)
(エーディトルを止められちゃった以上猛進する剣闘獣は2枚までしか破壊できない、ただ早々この2体を超えることもできない筈)
(……なら、問題は)
(此処で重要なのは……)
「「クリストロン・インクルージョン」、墓地から除外して効果。墓地の「
「マジックカードを……いや、効果の発動か。それに対する効果はない」
ヘラクレイノスによる魔法罠無効がない以上インクルージョンの蘇生は当然通る。レアの妨害は見えてるドミティアノスとさっき透けた猛進する剣闘獣の2枚……猛進する剣闘獣はトリスタロスで被害を最小限にできるから問題はドミティアノス。一体何処で撃ってくるのやら……後それはそれとして。
「……なーんか僕の知らない大型剣闘獣が出てきそうで怖い」
(チーム戦とはいえ今デュエルしているのはレインだ。お前が怖がったり慌てることではない)
「そりゃそうだけどさぁ……」
「あの澄まし顔が随分と表情豊かになったものねぇ、ホント」
「あとゆきのんの保護者面は何?」
向かい側ではノルウェー校の2人が此方を微笑ましい目で見てる、ちょっと羞恥心。
『さあレイン恵、フィールドに2体のモンスターが揃ったぞ!』
(……こっちのセットカードは透けてる、なのにモンスターを並べてくるってことは……)
「……特殊召喚成功時に発動する効果はない」
「じゃあ、行く」
「レベル5「
「……シンクロ、さて何が出てくるか……」
「水晶の輝き……白銀の、巨人……」
「シンクロ召喚……「
『やはりシンクロ召喚!しかしドミティアノスの攻撃力は3500、エレスケルタスの2600では到底突破できないぞ!?』
……そう、エレスケルタスには攻守500ダウンの効果があるとはいえそれでもドミティアノスには届かない。エーディトルを殴りに行こうとしてもドミティアノスが持つ攻撃対象誘導効果で逆に狩られる……なら、レインが通そうとしているのは。
「エレスケルタス、効果。墓地のインクルージョン、手札に」
「……いや、そこでもない。チェーンはなし」
「なら、墓地のトリスタロス除外、効果。自分フィールドのシンクロモンスター1体を破壊して……デッキから「クリストロン」モンスター2体、特殊召喚」
「……へえ、じゃあそれは止めさせてもらうよ。トラップ発動「猛進する
猛進する
①:自分フィールドの「剣闘獣」モンスターの種類の数まで、フィールドの表側表示のカードを対象として発動できる。そのカードを破壊する。
「効果により「
「……チェーン、ない。対象不在により、トリスタロス、不発……」
ドミティアノスの放った斬撃がエレスケルタスを直撃し、爆散。流石にデッキから2体リクルートは止めに来るか……ただ、これで残る妨害はドミティアノスのみ。此処までの経過を見るに非常に用心深い性格だから効果も渋りに渋るだろう……そこが隙だ、頑張れレイン。
「エレスケルタス、破壊時効果。除外されているトリスタロス、特殊召喚」
「チェーンはない」
『アンデットの如く破壊されてもただでは終わらない!しかしこれでフィールドはチューナー1体のみだ!』
「続ける、墓地のシストバーン、除外して効果。デッキから「クリストロン」モンスター、手札に」
「……手札が減らないなぁ、それもないよ」
「「
「それにもない」
「サルファフナー、特殊召喚。その後、自身を破壊」
『おおっとこれはどういう事だ!レイン恵、せっかく特殊召喚したモンスターをそのまま破壊してしまったぞ!?』
唐突に舞い降りてきたと思えばすぐさま自爆するサルファフナー、見慣れたムーヴとはいえ公の場でやると流石に動揺が凄い。いやまあ普通コスト払って上級モンスターが出てきたらそのまま居座ると思うよね。
「サルファフナー、破壊時効果。デッキから「クリストロン」モンスター、特殊召喚」
(……うーん、どうにかドミティアノスを突破するカードにアクセスしに行ってる感じかな?ブラフの可能性もあるし……過程は放置でいいや)
「チェーンは?」
「ない」
「なら特殊召喚「
爆散したサルファフナーから飛び出すようにして現れた琥珀色の機械。これで盤面はこの前僕と戦った時とほぼ同じ。後は……
「カード、2枚セット……ターンエンド」
「……なるほど、どうやら私は警戒しすぎちゃったみたいだ」
『なんとレイン恵、チューナー2体を棒立ちのままターンエンド!これはプレイングミスか!?』
……違う。
「彼方が露骨に警戒しているのを見て止められる場所で止めたわね」
「なんならもう準備自体は整っていると思うよ。最初にスモーガーを落とさなかった時点で握ってますって言ってるようなもんだし」
「それを知っているのは私達だけ。さあレイン、見せてちょうだい?」
ドミティアノスで無駄にリソースを削られないためにレインは「わざと」一見無防備な盤面でターンを返した。こうするって事は……
……崩す準備は、もう整ってる。
「私のターン、ドロー!」
DUELIST | LP | SPC |
|---|---|---|
Lein | 4000 | 2 |
Rhea | 4000 | 2 |
「ドローフェイズ、トラップ発動「クリストロン・クラスター」」
「……っ!さっきの連続アクセスはやっぱりブラフ……!」
「墓地のエレスケルタス、デッキに……ドミティアノス、破壊」
「チェーンは……ない、やってくれるね……!」
先程のお返しと言わんばかりにトリスタロスが冷気を発生させドミティアノスを凍結、そのままパンチで砕き割る……いやこっわ。
「……けどまだエーディトルは残ってる、効果発動!」
「EXデッキから「剣闘獣」融合モンスターを「此処」っ……!?」
「チェーン、トリスタロス、効果」
「どんな効果は知らないけど……チェーンできるカードは、ない……!」
「逆順処理」
「トリスタロスの効果、デッキから2枚目の「
「……ははっ、そういうことか」
……え。
「なんで……笑ってるの……?」
「……どうやら相当な曲者のようね、彼女」
「レベル5「
「……チューナー2体の、シンクロ召喚……!」
2体のクリストロンが通常のリングとは異なる結晶状になり、サルファフナーを覆う。
「水晶の輝き……黄金の、翼……!」
球状になった結晶を突き破って現れるは最強のクリストロン。
「シンクロ召喚……「
黄金の竜を模した機械、グリオンガンド。心なしかいつもよりレインの声に熱が籠ってる気がする。
【機械族/シンクロ/効果】
チューナー2体以上+チューナー以外のモンスター1体
①:このカードがS召喚に成功した場合、そのS素材としたモンスターの数まで相手のフィールド・墓地のモンスターを対象として発動できる。そのモンスターを除外する。②:S召喚したこのカードが戦闘・効果で破壊された場合、このカード以外の除外されている自分または相手のモンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターを自分フィールドに特殊召喚する。
「(攻撃力3000……んー、効果次第だけど……)エーディトルの効果、EXデッキからおいで、「
そして対抗するようにエーディトルが鞭を鳴らし虚空からガイザレスが再臨……さて、何処を割ってくる?
「特殊召喚したガイザレスの効果発動!フィールドのカードを2枚……「クリストロン・クラスター」とセットカードを破壊する!」
「チェーン、グリオンガンド、効果。S素材としたモンスターの数……エーディトル、ガイザレス、墓地のアウグストル。3枚のカード、除外」
「……たはは、こりゃきついね」
「チェーンは?」
「うーん、ない!」
「逆順、処理」
……よし通った、クラスターは割られても回収できるから痛くないしリソース交換としてはこちらが大幅有利。このままレインの3タテも見えてきた。
「グリオンガンド、効果。ファフニール・ウィンド」
グリオンガンドが引き起こした羽ばたきで2体の剣闘獣が虚空へと吹き飛ばされる。このスピードカウンターでは発動できる蘇生札なんてゼロ・リバースくらいしかないし……まずは1戦目、もらった。
「けどガイザレスの効果もしっかりと受けてもらうよ、カイザー・テンペスト!」
けど置き土産と言わんばかりにガイザレスは疾風を飛ばし、レインのバックが割られる。伏せてたのは「E.M.R.」か、3段階の除去を忍ばせてるのほんと抜け目ないな……
……だけど、だけどなんだろう。
『除去効果の応酬によりお互いのフィールドはほぼ更地、しかしレインのフィールドには攻撃力3000のグリオンガンドが健在!これは1戦目勝負あったか!?』
物凄く。
「……んっんー……あー……よし!」
……嫌な、予感がする。
「まさかやる事になるとは思わなかったけど……此処までぐちゃぐちゃにされちゃあ仕方ない!」
「……?」
「さあ付き合ってもらうよ!私は「スレイブ・エイプ」を召喚!」
スレイブ・エイプ
【獣族/効果】
このカードが戦闘によって破壊され墓地へ送られた時、デッキから「剣闘獣」と名のついたレベル4以下のモンスター1体を自分フィールド上に特殊召喚する事ができる。
現れたのはなーんかどっかで見た事ある気がするサル。確か効果はリクルート……けど今更自爆特攻したところでどうなる?
「そのままバトル!スレイブ・エイプで水晶機巧-グリオンガンドを攻撃!」
「……迎え撃ってグリオンガンド。バルムンク・ノヴァ」
無謀にもサルはグリオンガンドに特攻を仕掛け、当然放たれた光に呑まれて爆発。
「スレイブ・エイプは戦闘で破壊された時デッキからレベル4以下の剣闘獣を呼び出せる!おいで「
散り際の信号が新たな剣闘獣を呼び出す。と言ってもテーマモンスターの効果で特殊召喚されてない剣闘獣はただのバニラ。戦闘耐性もないし、ただ的を……
「バトル終了、メイン2!私は
……え?
「「再起する
……は?
『こ……これは!?』
「スピードスペルじゃ、ない……?」
再起する
①:同じ種族のモンスターが自分フィールドに存在しない「剣闘獣」モンスター1体を自分の手札・墓地から選んで特殊召喚する。この効果で特殊召喚したモンスターは戦闘では破壊されない。
「……チェーン、ない」
「さっきこっちを除外されなくて助かったよ……さあ戻っておいで「
ブラフまで使って処理したドミティアノスが墓地から蘇る……いや大事なのはそこじゃなくてスピードスペル以外の魔法を使え……ば……
……あ。
「さあ、スピードスペル以外のマジックカードを使用したことで「スピード・ワールド2」の効果が発動する!」
まさか。
そんな、そんな事許されていいのか……!?
『一体どうしたことだ!?此処でノルウェー校ファーストホイーラーレア・アルバ、まさかの自滅!勝利を捨ててしまったのか!?』
違う、彼女は勝利を捨ててなんかない。
「さあレインちゃん、ルールの再確認だ。WRGPルールはデュエルの決着が付いた場合……」
彼女はわざとライフを0にすることで……
「……ホイーラーが交代したチームに、次のターンが回ってくる……」
「……レインのターンを、飛ばしてきた!?」
「ルールの穴を突いた番外戦術ね……あまり褒められたものじゃないけどこの状況に置いては至極有効な一手だわ」
(しかも厄介な置き土産まで残しているときたものだ……一筋縄では矢張りいかないぞ)
「分かってる……けど次のホイーラーのデッキはマジシャンガール、ドミティアノスが横に立ってるだけならやりようはある」
ちらりと向かいを見やればやり切ったような表情でレアがピットイン。笑いながらセカンドホイーラーのヴラムにワッペンが「さあ行きましょうか、2人とも」……うん?
(待ちくたびれたわルシア姉さん。ほら、行くわよリゼット)
(しょうがないわねぇ……あんまり元に戻りたくないのよこっちは)
(じゃあ負けたら全部リゼットのせい)
(ばっ……ずるいわアステーリャ!)
……目の前でヴラムと話していた魔女の精霊とその横にいた猫が姿を変えていく。あれは……っ、嘘だろ、なんで僕は彼女達をどっかで見たことがある程度にしか覚えてなかったんだよ!?
「ふふ、懐かしいわねこの感じ!」
(姉さんの足を引っ張らないことね、リゼット)
(こっちが言いたいわね、泣き虫アステーリャ)
「……「黒魔女ディアベルスター」に、「原罪のディアベルゼ」……!?」
「思い出したのね、今なら少しアテになりそうで助かったわ」
「それまだ続いてたの……って今はそんな話をしてる場合じゃない!計算が狂った……!」
【どういう事?】
『さあノルウェー校セカンドホイーラー、ヴラム・ダンピラージの登場だ!自爆したレアから引き継いだ2体のモンスターは果たして勝利を齎してくれるのか!?』
「さあ、楽しみましょう?」
「……盲点、だった」
「ふふ、これは相当な相手じゃないと使わない奥の手……そして貴方達がその相当な相手である事は確かに理解した。だからこそ全力で!」
「行くわ、私のターン!」
DUELIST | LP | SPC |
|---|---|---|
Lein | 4000 | 3 |
Bram | 4000 | 3 |
「僕達がレインのデッキを変更した理屈と同じ。ノルウェー校は……」
「私は「Sp-サモン・スピーダー」を発動、手札から……」
「本来のデッキを、此処まで隠してた……!」
「「スネークアイ・エクセル」を特殊召喚するわ!」
スネークアイ・エクセル
【炎族/効果】
このカード名の①②の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。①:このカードが召喚・特殊召喚した場合に発動できる。デッキから炎属性・レベル1モンスター1体を手札に加える。②:このカードを含む自分フィールドの表側表示カード2枚を墓地へ送って発動できる。手札・デッキから「スネークアイ・エクセル」以外の「スネークアイ」モンスター1体を特殊召喚する。
アメリカ校組、誰が1番強そうだった?
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ランスロー
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デイビット
-
アラン