必要悪を描きてェ〜
初投稿です
「ワシを殺せばお前もタダでは済まんぞ!!」
死の間際ですら威勢を張る政治家を殺した
金に汚く、テレビ局ですら"それ"の手の内だった
故に偏向報道もお手の物で、"それ"を反対するような発言をSNS上で書き込みでもすれば毎回大袈裟に取り上げられ、狂信者達がこぞって書き込みをバッシングする
"それ"の表向きの評判は良く、有望株として期待されていた"それ"を殺せば彼の世間での評価はさらに危ないものとなるだろう
それでもなお殺したのは、ただの快楽殺人鬼という訳でもなく、安っぽい正義感でもない
自分が悪として君臨するために悪事を働くなら、悪人を犠牲にした方が心が軽くなる
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時折自分がなんのために悪行を重ねているのか分からなくなる
だんだんと作業のように殺して、破壊して、殺して、探して、殺して
疑問を抱いたのは小学3年生の頃だった
将来どんなヒーローになりたいかを発表する授業で、「ヒーローになりたい!」「ヒーローを支える人になりたい!」と似たような発表ばかりなのは当たり前だった。
でも不思議だったんだ
子供の純粋さゆえに時折疑問を持つことがあった
「もしヴィランがいなくなったらヒーローはどうなるの?」
先生は少し困った顔をしたが直ぐに、
「ヴィランがいなくなったら、か.....
暫くは平和が続くんじゃないかな?」
となんとも続きの気になる答えが返ってくる
「興味深い話題だ。でも君にはまだ早いかな。もう少し大人になってから...まずは6年生になったらまた聞きに来てね。」
少し考えた様子を見せると先生は教室を出ていった
年月を重ね6年生になって、ようやく気づいた
ヴィランは居なくならない
先生に聞かなくても理解出来た
それを話すと先生は驚いた様子で
「.......どうしてそう思ったのかな?」
と問いかけてきた
「市民もヒーローも警察も、みんなヴィランになっちゃえる。生まれた時からヴィランだなんてありえないもん。」
「そっか.........たぶんね、この話題に正解はないよ」
「何それ」
「じゃあ今度は、中学生になったらまたおいで。何時でも待ってるからね」
「うん!」
次の日、先生は学校に来なかった
銀行強盗に見せしめとして撃たれたのだとネットニュースで見た
その場にいたヒーローは終始ヴィランを刺激しないように優しい言葉をなげかけていたらしいが、それが逆にヴィランの逆鱗に触れたのだ
結果的に捕まったヴィランは、人を殺したというのに懲役刑に留まった。
政治家を親に持つ人間は、「どうせ親が揉み消してくれる」と考える。
今までもそうだったから
なら、被害者と親しい人は?先生の死を心の底から悲しんでいる人はどうなる?
今ものうのうと刑期が終わるのを呑気に過ごしている犯罪者をどう思っている?
いっその事
「あい」って色んな漢字があっていいよね