Surviver of the Saiyan 作:ゆっくりblue1
主人公
立ち位置:サイヤ人の生き残り。種族は純潔サイヤ人。(悟飯の六歳上)名前の元はゴーヤ。
出身地は惑星ベジータ。
初期戦闘力は1250。フリーザに惑星ベジータを滅ぼされる間際にフリーザの命令を不審に思った両親が命令を無視して、違う惑星に行った両親が転居して産まれたが、転居先で産まれたすぐに両親が戦争で死亡、惑星レタに飛ばし児になって、飛ばされた先で親族が消えた事を知る。
見た目は額に傷がある未来悟飯の髪型。
戦闘服は旧バーダックの戦闘服を黒塗りにしたもの。
性格はバーダックとカカロットの中間。
元々、一般サイヤ人のように地上げ行為はしてないが戦争の多い星で幼少期を過ごした。フリーザが惑星ベジータに召集をかけた直後に惑星が隕石に滅ぼされた一件で敵の位置情報や通信利用の(青い)スカウターを必要以上に使わずに潜伏生活を送るようになる。
惑星レタに飛ばされた後に戦争状態の星で潜伏生活を余儀無くされた結果、スカウターに頼った動きが出来ずにいて、地球に逃亡後、戦闘力のコントロールを学んでいく事になる。
フリーザへの復讐を決意し、役立つ地球人の力を学んでいく。
動き出す運命
ガラガラと岩が崩れ落ちる。周りはエネルギー波でどんどん破壊されていき、発展した街並みは瓦礫の山になっていく。
「ちくしょう…このまま逃げるだけしか出来ねえのか…っ」
鋭い目付きの黒髪のゴム状の硬質戦闘ジャケットを身につける少年。腰にはカバーガードの上から尻尾を生やす。
チュドーン!そんな破壊音が立て続けに耳に刺さる。爆発にこの星の住民の悲鳴、焼けた瓦礫の山、横たわる死体。
惑星レタ。この宇宙の星々の一つ。俺ことゴーヤはこの星に飛ばし児として地上げ目的で物心つく前の幼い頃、故郷、惑星ベジータを離れた。
比較的文明は栄えた科学力のある惑星レタだが、惑星を統治する最高権力者が良く変わる。
それはもう一日で変わったりするくらい戦争や革命が起こる。惑星を統治する際の政治も安定せず、一部の権力のある層と底辺まで落ち、食うものが無く、路頭に迷う者の層に別れている。
星の住民は30億は超える。その中で前者は二割、後者は八割。
その後者としての変わった爺さんに育てられた。爺さんは星の住民で革命家。独裁を敷いて、一部の権力者が私腹を肥やす星の歴史を変えようとしていた。
力強く、粘り強い性格で豪快、そのくせ不器用だが、レタの住民にはない俺の尻尾を見て不気味がる他の奴等と違って俺に色々と生き方を教えてくれた。
この星の食糧調達の方法とサバイバル能力、ある程度の読み書きや趣味の機械弄り、売り買い商売など、知識だけでなく何より俺がサイヤ人であると教えてくれた爺さんだった。
『おめえは仇であるサイヤ人の一族だが…子供に罪はねえ。恥ねえように生き方くらいは教えておいてやろうと思ってな』
そう話された時はすげえ驚いた。俺達一族と昔戦い、当時革命しかけていたこの星が、サイヤ人と共謀していた権力者達に奪われ、サイヤ人の手によって妻を失った事。
そんな複雑な想いを持って俺の事を面倒見てくれた爺さんには本人には気恥ずかしくて言えねえが、まあ感謝している。
星にある隔離された地下街の路地裏のゴミ溜めの近くで泣いてる赤ん坊と変わらねえ俺を拾ったのが出会いだったらしい。…もう殆ど覚えてねえが。
貧民層の住む地下街は兎に角気性の荒い奴等が多い。そいつらと喧嘩しているうちにある程度力をつけて、まとめ主の爺さんの家で育った。
空を自由に飛んでエネルギー波を出せるようになった頃、惑星レタに侵略者達が現れた。
フリーザ軍、この宇宙を支配する為に星の地上げを行う大元だ。侵略者のフリーザ軍が降り立つと瞬く間に侵略は進んだ。
権力者云々関係無く、この星を攻めてきたフリーザ軍に俺を含めたならず者は傭兵となって立ち向かったが、相手の雑魚兵士は一人一人でならず者が数十人居ても太刀打ちが厳しい。
最も戦闘力が高い爺さんがフリーザ軍の幹部に殺されて、俺は命からがら爺さんが保存していた俺が星に飛んできた時に乗っていた宇宙船に向かっていた。
飛び交う光線、がなりあう兵士達、阿鼻叫喚の魑魅魍魎が殴り合っては倒れ伏し、殴っては蹴られ、エネルギー波で焼け死ぬ。
耐え忍んでいるが、フリーザ軍に中央の軍需資源や施設が制圧された。もう、傭兵が消えるのも時間の問題だろう。
一般兵士に立ち向かってボロボロになった戦闘服で飛んで逃げる俺に偶然飛び交うエネルギー波が尻尾を切った。
「あぐっ!く、くそっ…尻尾がやられた」
しかも地上にいる敵兵士にも見られた。なるべく隠れて飛んでを繰り返してきたってのに…!
俺を撃ち落とそうと飛んできたエネルギー波をなんとかふらふらながらも躱し、森に入る。
「アタックボールまであと少し…!見つからねえようにしねえと……」
だが奴等は生体位置情報や相手の戦闘力の分かる『スカウター』を持ってる。隠れて進むのにもそう上手くいかねえだろう。
小型宇宙船のアタックボールに乗って、この星を脱出しろって爺さんは言ってたが、こんな惨めな敗走で終われねえよ。
いつか必ず、必ずだ…!絶対にフリーザ軍をぶっ潰してやる!
そう胸に誓って生い茂った森を超速で走って移動する。が、敵兵士の声が近づいてきている。
そして俺を殺そうとエネルギー波を飛ばしてくるのを飛んで、しゃがんでを繰り返して避けながら進む。
必死に逃げてやっと見つけた小型宇宙船のアタックボール。幸運にも無傷だった。
「これなら飛べる…!」
近づいてきている敵兵士達の姿が背後にある。エネルギー波を目眩しにすれば時間は稼げるだろ!
俺は近くの地面にエネルギー弾を叩きつけて砂埃を起こして視界を遮る。大声で怒号を響かせる敵兵士を他所に俺は急いでアタックボールに飛び乗った。
「場所はここから遠く離れた“地球”…!たしかそこにも飛ばし児のサイヤ人が居るって兵士の通信を盗み聞いたが、と!」
アタックボールに目掛けてエネルギー波が煙の外から来たので俺は急いで宇宙船を起動して浮上する。
「フリーザ軍…そしてその頭のフリーザ…!お前らを潰す為に、俺の親代わりや仲間が繋いでくれたんだ。俺が必ずぶっ潰してやる…!」
ボロボロになって血が垂れる中、俺は宇宙に上がる宇宙船の中でそう今一度、誓った。
その頃、地球ではーーーーー
ピッコロ大魔王が復活して世の中を混乱と恐怖に陥れたが、小さな尻尾の生えた少年の英雄によって倒されて平和を取り戻した。
その三年後に開催された第二十三回天下一武道会からもう少しで三年という月日が流れる頃。
パオズ山にてピッコロ大魔王を打ち倒した少年“孫悟空”は立派な大人になって妻である“チチ”と一緒に暮らし、子宝の息子に恵まれ幸せを謳歌していた。
だがしかし、孫悟空は自然に囲まれた川で大きな魚を捕りながらも溜息を吐いていた。
「うーん、チチの奴、何時も何時も“悟飯”に勉強ばっかさせてっけど、オラも拳法教えてえんだけどなぁ」
『悟飯ちゃんが拳法をやってもお金にならねえし、そんな危険なことはさせらんねえべ!今の時代は学業が重要だ!偉え学者さんになってくれた方が悟飯ちゃんも幸せになれんべ!悟空さも働いてお金を稼いでけろ!』
と、悟飯を修行させようとすっとものすげえ形相で叱り飛ばしてくるので中々それが出来ねえんだよな。
気は今のところ弱えけど、潜在能力はオラをとっくに越えてそうなだけに勿体ねえ…
まあ悟飯も学者になりたがってるし構わねえけんど。
「にしても最近修行が出来てねえからなぁ。クリリンとかヤムチャとか、天津飯達の居場所でも分かってれば修行に誘いたいんだがなぁ…この際、ピッコロでもいい。相手が居るだけで大分と変わる」
そう呟きながらも獲った魚を持って家に戻ろうとしていると、妙に大きな気が空から感じられた。
見上げると青い空の端から何かが降ってきていた。
「な、何だありゃ…妙にでかい気だ。もしかしてピッコロか?…いや、でも感じたことねえ気だ」
オラが呟いている間にその降ってきた何かはパオズ山の森に派手な音と煙を上げて落ちた。
鹿や山の動物達、鳥も落ちる前に逃げてったので傷ついた動物もいないだろう。
「よし、何だか分かんねえけど行ってみっか!チチも少しなら待ってくれっだろ」
そう決意すると、悟空は常人や並の超人では見えない程の速度で空から降ってきたものがある森に向かって走っていった。
惑星レタから脱出して体力が限界に達していた俺が次に目覚めたのはそこらが自然の葉で生い茂った森と上空が青い空を外に映すアタックボールの中だった。
……脱出出来たみてえだな。景色がレタと全然違うって事はここは地球か。
アタックボールの中でぼろぼろだったから気絶してしまったが、今まで寝てたお陰で割と体力は回復している。
むしろ前より身体は軽い。違和感はあるが…とりあえずここはアタックボールの表示によれば地球で間違いないらしいし、外に出てスカウターで確認してみるか。
機械音を鳴らして狭い船から出てふわりと飛んで森で遮られない程の高度まで上がるとスカウターを起動する。
カチッ、ピピピ……この近くに一つの戦闘力…334か。地球は戦闘力がかなり低い星だって爺さんから聞いたことがあるが…それなりにあるじゃねえか。
と言っても俺の戦闘力は1250はあるんだ。襲われても返り討ちには出来るだろう。
「…!戦闘力が近づいてくる。アタックボールが着陸するのを見られたか!」
距離を詰めてくる戦闘力に警戒しながらも現れるのを地上に降りて、出迎えるとその主は俺を見て驚いた表情をしていた。
「何か落ちたと思って見にきたら、子供が乗ってんじゃねえか!」
巨大な魚を持った特徴的な髪型の黒髪にオレンジ色の服に紺色のリストバンドとインナーに靴を履いた男の大人…地球人か?
いや…爺さんがサイヤ人と昔に戦った時に偶然写真で記録していたもんを盗み見たが写っていたサイヤ人と髪型がそっくりだ…
俺は惑星ベジータが滅んでから数年以上経った頃に惑星ベジータの巨大隕石の衝突で破滅する直前に両親が命令を無視して違う星に行った先で産まれた後に両親が死んで飛ばし児になった。
惑星ベジータが滅びる前の飛ばし児で地球に行った飛ばし児はもう既に成人の筈だ。
俺はそう思って警戒しながらも言った。
「…アンタ、サイヤ人だな?地球に飛ばされた飛ばし児の報告を聞いたことがある」
すると男は俺の言葉にぽかんとした表情になった。
「サイヤ人?おめえ何言ってんだ?オラは地球で育ったんだぞ」
俺の言葉に心底訳の分からない顔する間抜け野郎。……チッ、なるほど、この地球が平和ボケした意味がわかったぜ。記憶を忘れてやがる。尻尾もねえし、随分と順応したようだな。
戦争中に仲間内の科学者の奴から聞いた話しだが、サイヤ人は赤ん坊に星の制圧を脳に刷り込まれて送られる。俺の時は刷り込みがあったが、それは制圧の刷り込みじゃなくて生き残る為の刷り込みだった。
赤ん坊でもこの星レベルであれば大人になるまでには充分星の制圧は完了しているし、何かしら通信を取ってきても不思議じゃない。
記憶喪失してサイヤ人である事を忘れて生きた結果がこの呑気な顔の同族とはな…けっ、腑抜けたもんだぜ。
だが、この星は環境は良さそうだ。フリーザ軍に復讐する為の力を溜め込むには良い星かもな。今更制圧する気はねえし、何処かいいトレーニングができる環境があれば良いが…
考え込んでいると背に持った魚を置いて、呑気そうなサイヤ人が聞いてくる。
「おめえ、強そうだなぁ、気で分かっぞ。良かったらオラと組み手してくんねえか?」
少し気になる事を言ったが、ワクワクしてそうな表情をする呑気そうなサイヤ人。…ふん、どうやらサイヤ人としての記憶は無くても本能的にサイヤ人としての反応は生きてるようだな。
「…良いぜ。アンタがどういう生き方をしてきたのかも気になるし、相手になってやる。アンタ、名前は?」
久しぶりに気負いなく戦闘が出来る事に喜びを感じつつ、俺は名前を聞いた。すると呑気そうなサイヤ人は笑って言った。
「オラは孫悟空ってんだ。おめえは?」
「…俺はゴーヤ。アンタと同じで強い奴を求めてるサイヤ人だ」
そう言って互いに構えると、集中力を上げていく。
そして風によって葉が俺たちの中央に落ちた瞬間。
「はああああぁぁぁ!」
「だああああぁぁぁ!」
超速で間合いを詰めて、互いの拳をぶつけ合った。