ダンジョンに強すぎる冒険者がいるのは間違っているだろうか   作:マイペースライター

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まさかこんな自己満足二次創作を沢山の人に読んで貰えるとは、
ダンまちはやっぱり多くの人に愛されてる作品なんだなぁって、ダンまち好きの1人として大変嬉しく思ってます!
それと皆気になっているであろう、我らが原作主人公、ベルきゅんはどこなんだー!という疑問、あるかもしれません。
もうしばらく出てきませんね…はい…
色々書きたいことがあって…
今回はベルくんではないですが、とある人物登場させてるのでそれで勘弁してください。



1章 異質な才能の兆し
冒険者登録


 

ファミリアから送り出され、エルはギルドに向かおうと、歩き出す。

道中様々な店が並んでいて、屋台などもあった。

 

「ん…?この匂い…なんだろう?」

そんな中、一際エルの嗅覚を刺激する香り、

その正体を探るべく、当たりを見回していく。

そしてこれだ、と見つけ出した屋台に近づいていくエル。

 

「これ…凄い美味しそうだ」

 

今までに嗅いだことの無いとても美味しそうな匂いに今にも涎が垂れ出しそうになる。

すると、

 

「いらっしゃいませー!ジャガ丸くんはいかがですかー?」

 

そういって屋台の店員だろう、エプロンをつけた黒髪ツインテールの少女が話しかけてくる。

というか、この店員、何だか妙に主神のアフロディーテに似た雰囲気があるなと、感じるエルであったが、そんなことよりもこの食べ物の正体、ジャガ丸くんと呼ばれた物が気になって仕方がない。

 

「ジャガ丸…くん、ですか?」

 

あまり聞き慣れない名前に、発音があっているか戸惑いながらも店員に聞き返す。

 

「あれ?知らないかい?ジャガ丸くん!オラリオじゃ名物なんだけど…君、ひょっとして最近オラリオに来た冒険者志望の子かい?」

 

「あっ、ええ。今朝来たばかりで、これからギルドに向かって冒険者登録をしようかと」

と一旦ジャガ丸くんの話を置いておいて、店員の質問に応える。

 

「そっかそっか!ファミリアはもう決まってるのかい?もし決まってないならぜひボクの眷属に…!」

 

「あっ、アフロディーテ様という神様の眷属になりまして、アフロディーテファミリアに…」

何か主神に似た雰囲気を持っているなと思ったが、この方も神だったのか、と内心納得するエルだったが、なぜ神なのに働いているのか。

社会経験なのか、それともお金が無いのか。

主神といい、神様はもしかして皆お金が無いのかもしれないと、変な偏見を持ちそうになるのだった。

 

「そうか…アフロディーテか。先を越されちゃったな…」

 

「何だかすみません」

少し寂しそうな顔をする神の店員に、何故だか謝らずにはいられなくなってしまった。

 

「いや、気にする事はないさ!それで?ジャガ丸くんは買っていくのかい、新人冒険者くん?美味しいよ!」

 

と無理やり笑顔に切り替えたような感じで神の店員はエルにジャガ丸くんを勧める。

しかし、今はギルドに行って迷宮へ潜るという予定だったためお金を持ってきていなかった。

 

「ごめんなさい、今は手持ちがないのでまた次回、買いに来ます!」

 

ジャガ丸くんがあまりに美味しそうだったので1度神殿(ボロ家)に戻ってお金を持ってこようかと思ったが、

アフロディーテが言っていたことも気になるし、また今度にして今はギルドに向かって冒険者登録をしに行こうと決めた。

 

---

 

あれからしばらく歩き続け、アフロディーテから聞いた通りの見た目である冒険者ギルドらしき建物の前にたどり着いた。

中に入ると、沢山の集まりができており、一瞬視線を感じるも、気にせず奥の受付らしき場所に注目し近づいていく。

 

「こんにちは、初めての方…ですよね?」

 

受付にいる耳が尖っていて眼鏡をかけたショートヘアの女性がエルに声をかける。

 

「あっ、はい。さっきアフロディーテ様という神様の眷属になりまして。主神にギルドで冒険者登録をしてきなさいと言われまして。それと、なんで初めてだってわかったんでじょうか?」

 

気になったことについてもついでに質問する。

 

「入ってきた時の雰囲気と、装備品、あとは見覚えがなかったこと…ですね。神アフロディーテ様のファミリアですね。手続きをしますので、名前などを伺っても?」

とエルの情報を書くためのものであろう紙を出す受付嬢。

そしてその受付嬢の質問に全て答えていくエル。

 

「はい!これで以上になります。エル・フィリウスくん、15歳、エルくん…でいいかな?よろしくね!」

 

「あっ、はい!よろしくお願いしますエイナさん」

 

質疑応答の間に軽く話をして、彼女がハーフエルフで名前はエイナ・チュールだということを知った。

更にエルの方が年下だということを知り、砕けた感じで喋るようになった。

年上のお姉さんの会話能力はすごいなと感じるエルであった。

 

そして冒険者登録を終えた後に、エイナに早速迷宮探索に行きたいという話をしたところ、「事前知識をしっかり持ってないとダメ!」と少し待つように言われて、何やらエイナは部屋に入りしばらくまっていると、そのまま手の空いているエイナがエルの迷宮探索のアドバイザーを担当するというような話になり、

彼女は冒険者になるための基本的な知識や心得を教えてくれることになった。

 

そして無事、事前知識の習慣を終えた後、新人冒険者にはギルドから支給される初心者用装備があると伝えられ、エイナから手渡される。

 

「エルくん、これが初心者用の短剣と防具よ。しっかり準備を整えてね、教えたことをしっかり思い出して、最初は無理をしないで慎重にね。冒険者は'冒険'をしないこと!忘れないでね」

 

そしてエイナは、装備も大切に使うようにと念を押し、彼に道具を渡した。短剣は初心者向けとはいえ、しっかりとした作りで、手に馴染む感触が心強かった。防具も基本的なもので、重さもそれほどなく動きやすそうだ。

 

エイナの指導を受けた後、エルは緊張しつつも期待に胸を膨らませ、地下に迷宮あるとされるバベルへと足を進めた。

 

---

 

無事にバベルへとたどり着き、エイナに教わった通りら迷宮の1階層へと続く入口を潜るとそこはオラリオの街とは全く異なる、薄暗い洞窟へと景色が一変した。

迷宮の中を少し進んでいくと、他の冒険者が初めて見る怪物(モンスター)、エイナから教わった情報によるとゴブリンやコボルドという怪物と苦戦しながらも戦っている光景を目にした。

彼らは汗を流し、何度も攻撃を受けながらも、

なんとかその怪物達を倒しているようだった。

それを見て、エルは「これが冒険者の日常なんだな」と自分もその一員となったことを実感し、少しばかり気が引き締まる。

 

「よし、やるぞ!」

他の冒険者達の邪魔にならないよう、もう少し奥へ進み、その先でゴブリンの一体と鉢合わせになり、視線が合う。

 

先程の冒険者達の戦いぶりを思い出し、緊張しながらもエイナから貰った初心者用の短剣を構えた。

 

しかし、いざ戦闘になると、状況は予想外のものとなった。

ゴブリンが手に持つボロボロの短剣を構え、エルに襲いかかると、エルは無意識のうちに反応し、握った短剣で反撃を試みた。振り下ろした短剣は、ゴブリンに触れると同時に一撃で粉々になってしまった。

 

「え…!?武器が砕けた!?」

 

跡形も無くなってしまった短剣の刃と、短剣の一撃により目の前で倒れ消えたゴブリンに驚きつつも、続いてやってくるゴブリンの存在に気づき体勢を整えようとするが、先程の短剣の破損で武器が無い。

ゴブリンには相手の状況など関係はなく、エルを捉えると手に持つボロボロの短剣を彼に向けて、駆け出す。

これは不味い、と思い咄嗟に右手でガードしようと手のひらをゴブリンに向けるエル。

すると突然何かが手のひらから放出されるような感覚が憶えた。

 

ドオオオオオンッッ!!

 

それと同時に辺りに響く轟音に驚き、目を見開く。

 

目の前に広がる景色はまるで地獄のようだった。

目の前の景色を赤一色に染め上げる炎。

先程自分に向かってこようとしていたゴブリンの姿はなくなっており、地獄を彷彿させる炎が消えるのをただ呆然と見ることしか出来なかった。

 

先程の爆発音を耳にしたのだろう、何事かとこちらにやってくる複数の足音が聴こえる。

きっとここに来るまでの道で見かけた冒険者たちだろう。

自分でさえこの状況を了解出来ずにいるのに他の人に何か聞かれでもしたら大変だ、と咄嗟に考え、

走り出す。

 

その途中で向かってきた冒険者達に呼び止められそうになるが、必死に入口へ、ギルドへと駆けていく。

それにしてもあんなにしっかりしていた初心者用の短剣がゴブリンに当てただけで粉微塵になってしまうほどの力といい、手のひらから地獄の炎のようなものが出たことといい、祖母や両親、他の冒険者は皆こんな体験をしてたのか、と彼自身非常に驚いていた。

 

---

 

初のダンジョン探索を終え、無事ギルドにたどり着いたエルは、息を切らしながら、元に無事に探索を終えたことを報告するためにエイナの元に向かう、そこで彼女が彼をじっと見つめ、驚いたように尋ねた。

 

「エルくん、早かったね。それとさっき渡した短剣が見当たらないけど…無くしちゃった?」

 

「え、ええと…まぁ、モンスターから逃げるのに必死で…」

 

エルははぐらかすように、曖昧に答えてその場をやり過ごした。

エイナの心配するような視線が気にはなったが、魔石を換金し終わるとすぐにギルドを後にして、神殿(ボロ家)へと帰ることにした。

 

---

 

「アフロディーテ様っ…!僕…!」

 

ファミリアに戻ると、まるでエルが今帰ってくるということを予知していたかのようにアフロディーテが入口の前でエルを待ち構えていた。

エルが自分の力について聞こうと続けて声を発しかけたが、彼女は少し微笑んでエルの言葉を遮る。

 

「エル、早速ステイタスの更新をしましょうか」

そう言って彼女はエルに微笑む。

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