…テレシスが消滅してから約数時間。
アーミヤは目を覚ました。
「うっ…うう…」
「アーミヤ!」
「目を覚ましたんだな!」
ケルシーやレイヴン達がアーミヤが目を覚ましたことに安堵した。
「…あの怪物は…」
「ジェスター達が倒した。もう安心だ。」
レイヴンがそう言うと、その中央にある謎の碑文に目を向けるアーミヤ。
「あれは…」
アーミヤが立ち上がって碑文に近づく。
それは赤黒いアーツのオーラを纏い、ノイズが走ってたような見た目をした物だった。
「……ケルシー。これは…」
「魔王の…おそらく魔王に近しい力かもしれない。」
「ケルシー、魔王の力ってなんなんだ?何言ってるかさっぱりだぜ。」
レイヴンがそう言うと、ケルシーは溜息を吐いた後に話し始めた。
「…"魔王"の力は本来ならテレジアという女性が持っていた力だった。だが、それが何かしらの影響でアーミヤに継承された。」
「魔王の力は強大だ。心を読むことや感情を読み取ることなど簡単だ。だが、アーミヤは幼過ぎた為か、指輪というリミッターが設けられている。」
レイヴンがアーミヤの指を見ると、両指合わせて8個装着されていた。無いのは右手の親指と人差し指。そこには指輪の"痕"だけ残っていた。
「…アーミヤが君に呼応して指輪の力を解き放ったのかもしれない。だが、私はそうは思わない。」
ケルシーは続ける。
「……おそらく、テレジアは私たちに何か伝えたかったんだと思う。それが何かは分からないが…」
「それより、アレどうすんのよ。」
ウィシャデルが指を刺した先には碑文が浮かんでいる。
今だに沈黙しており、テディス達が触ろうにも電撃で弾かれる。
「…私なら、アレに触れるかもしれません。」
「正気かよ?」
レイヴンが言うと、アーミヤは頷く。
そのまま近づき、碑文にアーミヤは触れた。
「ッ…!」
すると、突然頭の中に大量の情報がなだれ込んできた。
それはアーミヤですら言葉で表しきれないほどの情報だった。
「あっ…が…」
次第に光が収まり、碑文と共にアーミヤは膝をつく。
「アーミヤ!」
レイヴン達が近寄り、アーミヤの顔を覗く。しかし、その様子に一同は騒然とした。
………目から光が消えていた。
赤く染まった瞳には一切のハイライトが無かった。アーミヤは必死にレイヴンの手に触っている。
「こ…れ…ドクターですよね…?合ってますよね…?」
「お前まさか…目を…?」
アーミヤは失明していた。
膨大な情報を流し込まれた結果、五感に異常を起こしてしまったようだ。
「目を負傷したんだ…ロドスに戻って治療を受けよう。ひとまず…帰って体勢を整えよう。」
そうしてレイヴン達は手配されたヘリに乗り、そのままウルサスから離れた……
だが、次の瞬間、地面から一つの源石がヘリに纏わり付いた。
「何ッ!?」
ジェスター達は思わず外に弾き飛ばされるがレイヴンとケルシーだけは取り残されたままだった。
「くそっ、ピンチだな。」
「……」
ケルシーはしばらく考えた後、レイヴンを見て言い放った。
「ドクター、君は早く逃げろ。」
「お前まで置いて行けるか!」
レイヴンがそう言うと、ヘリの外装が剥がれ、そこから迫り来る源石にケルシーが取り込まれてしまう。
(くっ…やはり私狙いか…!)
ケルシーはそのまま源石に引っ張られるように外に投げ出されるが、レイヴンが急いで腕を掴む。
ケルシーはそのままレイヴンを見ながら話し始める。
「ドクター!私の事は気にするな…と言っても気にするんだろうな。」
「…だが、安心しろ。必ず私は帰ってくる。君が居る…君達がいるロドスに…」
「だからしばらくの間…」
「さよならだ。」
そう言って、ケルシーは自分から腕を離した。
「ケルシー!!」
レイヴンは彼女を見ながら叫んだ。
すると、ケルシーが何かを喋っていたのが聞こえた。
そのままレイヴンは拳を握り締めて悔しそうな顔をした。
…その拳には血が垂れていた。
……………………
レイヴンが外に出ると、落ち込んだ顔をしたレイヴンを見たジェスター達は何が合ったのかを察してしまった。
「…レイヴン…お前はよくやったと思う。」
「そう言ってくれると…少し和らぐ。」
ジェスターにそう言われてレイヴンは少し安堵した顔をした。
「!見て!」
エクシアが指を刺した場所を見ると、そこから源石の結晶が街から一気に成長して巨大になっていった。
それと同時、テラの各地で結晶が塔のように源石が生え、空が一瞬赤く変色した。
「この先…いったい何が始まるんだ!?」
レイヴン達はその様子を、ただ見ていることしかできなかった。
「ケルシー…」
レイヴンはロドスに戻り、艦橋で静かにそう呟いた。
空が赤くなったのは一瞬だけだった。
「アイツ…」
レイヴンはケルシーが最後の言葉を思い出した。
彼女は「ありがとう」…と言った。
何故ありがとうと言ったのか、レイヴンには分からなかったが、だがそれはケルシーはレイヴンを認めてくれたかもしれないと自分の中で考えた。
「ケルシー、言ったからな。必ず帰ってくると。」
「どんな姿になっても、記憶無くしても帰ってこいよ。バカヤロー。」
レイヴンは少し穏やかな顔をしてそう言った。
「ドクター。」
Mon3trに支えられたアーミヤが近づいて来た。
アーミヤは目に包帯を巻いており、杖を突いているという痛々しい姿をしていた。
「ケルシー先生…大丈夫…ですよね。」
アーミヤが不安そうに言う。Mon3trもウルサスの跡地を見ながら頷く。
「ケルシーなら大丈夫だ。彼女は私の半身とも言える存在…だから大丈夫!大丈夫…」
Mon3trは元気そうに答えるが、すぐに落ち込んでしまう。
レイヴンはそのまま、静かに佇むタワーを眺めていた。
ケルシー…
次に書いて欲しいキャラストーリー
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アーミヤ
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ケルシー
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ロスモンティス
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フロストノヴァ
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Mon3tr