次作の投稿が落ち着いたしもうすぐ終わりなので頑張って投稿します。
「テレジア…」
レイヴンはその名前を呟くと、彼女は目を覚ます。
「…あら、ドクターに…ジェスターに…W…?」
「どうしてここに。」
彼女の姿を見て、ジェスターとウィシャデルは少し涙目になりつつ、彼女に近寄って抱き着いた。
「あらあら…どうしたの?」
「…いや…久しぶりだったから…」
ジェスターは照れくさそうに答え、レイヴンはポケットに手を突っ込んでその様子を眺めていた。
「…ドクター、久しぶり…と言いたいけど、今はそんな事言ってられないわよね。」
テレジアは凛々しい顔になってシリアスな声で答えた。
レイヴン達はそのまま遺跡を出てロドスに戻った。
医療室ではアーミヤの目の手術が始まっていた。
「…さて、私達も手伝おう。」
「あら、久しぶりに腕前を見せてあげるわ。」
テレジアとケルシーも彼女の部屋に入ると、プリースティスは驚いていた。
「…なっ!」
「今はとやかく言ってないで、治療するわよ。」
そうして三人の治療が始まった。
…素早い…
まるで音楽を奏でるかのように治療はスムーズに進んだ。
中では専門用語やらなんやらでレイヴンは目を回していた。
彼も一応ドクターではあるのに記憶喪失が故に訳が分からなかったようだった。
「…外していいわよ。」
アーミヤは目に巻かれた包帯を取る。
そうして閉じていた目を開くと、一瞬眩しくて目を細めた後、すぐに目を開けた。
「…!見える…見えます!鮮明に!」
「そうか…でも治療後はしばらく安静にしろよ。激しい光を見るのは注意だ。」
「分かりました。早速ドクター見てきます!」
そう言ってアーミヤはレイヴンのところに駆け出して行った。
それを見たテレジア達。
「…ドクターの事をレイヴンって言ってる人が居るけれど、理由は何?」とテレジア。
「記憶喪失なんだ。でも、彼は彼で信頼に値する人だよ。」とケルシーは長い髪を触りながら答えた。
「ケルシーが言うなんて相当ね…」プリースティスは目を細めつつボソッと呟いた。
……………
その頃、レイヴン達は司令室でテディス達と話していた。
「レイヴンさん。どうしますか?これから。」
「さあ…でも、そろそろこの世界が終わるかもしれないって事は確かだろ」
そんな話をしていると、ケルシー達と嬉しそうなアーミヤがレイヴンに寄ってきた。
「ドクター!」「アーミヤ!目治ったのか?」
「はい!皆さんのおかげです!」
彼女は嬉しそうにケルシー達を見た。
そうしてしばらくしてケルシー達がモニターに源石の柱を映した。
「プリースティス。説明してくれ。」
「ええ。前も話したでしょ?"観測者"と言われる敵がこのテラを狙ってる。」
「けど、それに対抗する力が無いから、データベースの役割がある源石に戦闘データを集めて強化を図ろうとしたけど…」
「失敗したのね。」テレジアはズバッと答えてプリースティスはムスッとする。
「で、観測者は絶対ロドスを滅ぼそうと来る筈。」
「理由は?」
ケルシーが問い詰めると、
プリースティスは目を閉じた後、レイヴンに指を刺した。
「あなたよ…ドクター…いえ、レイヴン。」
「…俺!?」
「ええ!?ドクターがですか?ありえないです…」アーミヤはそう言ってレイヴンの顔を何でも見る。
レイヴンは黙って視線を彼女達に向ける。
「レイヴン。貴方はこれまでずっと戦ってきたわ。本来私たちが想定していた"絶対に勝利を確実にする指揮を行える指揮者"では無く、"圧倒的な能力で戦場を駆け回って勝利を掴み取る戦士"としてね。」
プリースティスが答えたのは、レイヴンはドクターとしての本来の役割では無く、全く新しい役割として今までを戦ってきた事は想定外という事だった。
レイヴンが本来ドクターとして指揮を出す存在だったのが、記憶を失い、そして指揮能力を失って戦闘能力を身につけた事がイレギュラーだったのだと教えてくれた。
「…つまり、俺は本当は存在しなかった筈だったのか。」
レイヴンはレイヴンなりの答えを呟いた。
「そんな事ないですよ!ドクターが以前までオラクルと呼ばれてた人でも、私たちにとってドクターはドクターです!たった一人の…」
アーミヤはプリースティスの答えを否定した後、「あっ…」と声が出て頬を赤くしていた。
「…その通りだ。レイヴンはドクターとは違う。コイツは馬鹿だけど…馬鹿なりに自分の道を進んでる。」「馬鹿ってなんだよ!」
レイヴンはジェスターの馬鹿呼ばわりに怒っていた。
しかしジェスターは続ける。
「でも、レイヴンが居たから、俺だってここに居るんだ。フロストノヴァも、ウィシャデルも、それにケルシーだって…変わったんだからな。」
「いい事言ってくれるじゃねぇか。」
レイヴンは先程とは裏腹に嬉しそうにジェスターの肩を組んだ。
「という訳だ。俺は観測者と戦うぞ。俺を観測するなんて、図が高いよなぁ!?」
レイヴンが不敵に笑うと、ジェスターやテディス、デュークもニヤリと笑っていた。
(やっぱり君は君だよドクター。過去の彼とは違う、君なりのカリスマを持っている…)
(だから、君に惹かれたのかもしれないな…)
ケルシーは目を閉じて嬉しそうに微笑んでいた。
「俺たちは決めたぜ!観測者をぶっ飛ばす!」
レイヴン達はそう答え、プリースティスとテレジアはお互い見合った後、微笑んでレイヴンを見た。
「…そうね。ここまで来たら、とことんまでやりましょう。」
テレジアが言うと、プリースティスはしばらく考えていた後に目を開けて彼女を見る。
「…テレジア。提案があるわ。源石のエネルギーを一つに収束して、観測者にぶつけるのはどうかしら?」
「…え、こんな事をすれば…」
「…ええ。源石は失われ、感染者という概念は消えると共にこのテラを支えるエネルギーが消えてしまうわ。」
プリースティスが提案したのは自分から生み出した傑作の力で観測者を倒すという事だった。
「…大丈夫よプリースティス。私達は科学者であり研究者よ?古い物を壊して新しい物を作るものでしょう?」
「…そうね。じゃあ早速作戦を考えましょう。レイヴン。ちょっと準備してくれないかしら?」
そうして部屋から追い出されたレイヴン達。彼は仲間と別れて外に出た。
艦橋。冷たい風が吹いている。
「…はあ…」
「ドクター。」
「アーミヤ。」
彼の隣にアーミヤが立った。
小さかった背はいつの間にか大きくなってレイヴンは彼女を見て黙っていた。
「デカくなったな。」
「…です。」
「でも、まだまだ成長期だろ?これからでっかくなんなきゃ。」
「……セクハラですよ。」
「え?」
レイヴンは揶揄われ、当のアーミヤはクスリと笑い、レイヴンは不機嫌になった。
その後、お互いしんみりした顔になって話す。
「勝ちましょうね。」
「…そうだな。」
二人は自然の手を繋いだ。
仲間が居ることで負ける気がしない気分と、世界の危機が迫っていて焦る恐怖感が合わさってレイヴンは若干武者震いをしていた。
…決戦は明日に開始されようとしているのだった…。
もうすぐ終わりです。
余談ですけど本当なら80話ぐらいやる予定だったんですが色々省略してたらもう終わりになりました。
次に書いて欲しいキャラストーリー
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アーミヤ
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ケルシー
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ロスモンティス
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フロストノヴァ
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Mon3tr