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転生、オリ主、独自解釈
「ブラウン博士、この実験は倫理的に問題が・・・」
〜〜〜〜〜
「〇〇大学のブラウン教授が行った実験について、各国から非難の声が多く上がっており・・・」
〜〜〜〜〜
「くそっ、この実験の何が問題だっていうんだ!倫理観なぞで科学の発展を妨げてはならんだろう!」
「倫理観をなくす必要がある。その為には?」
「そもそも倫理観は何故ある?社会の混乱を防ぐ為だ。」
「何故社会の混乱を防ぐ必要がある?平和の為だ。」
「何故平和を求める?殺戮を起こさない為だ。」
「何故殺戮を起こしてはならない?殺人が良くないからだ。」
「何故殺人は良くない?弱者が死ぬからだ。」
「何故弱者が死ぬのを避ける?弱者が多いからだ。」
「何故弱者が多い事を考慮する?民主主義だからだ。」
「何故民主主義だ?秩序だった社会だからだ。」
「即ち、秩序があるから倫理観がある。」
「よって、秩序をなくさない限り倫理観はなくならない。」
「秩序をなくすには混沌だ。表社会で認められないならば裏社会だ。」
近代文明で裏社会を生きるというのは中々に酷なようだ。
だが、噂によれば最近、日本でポリ公を殺して回っている奴が居るらしい。
元防共協定仲間の日本か、、、行ってみるのも良いかもしれないな。
そうして日本へ渡航し、トラックでそいつがいそうな場所に向かって山道を走っていると、、、
「前から人が!?」
その直後、トラックに大きな衝撃が走る。
「クソッ、人を轢いた程度の衝撃じゃねえぞ熊か何かか?今のは!」
「ダメだ、ブレーキが効かねぇっ」
そして、ブレーキの効かなくなったトラックはガードレールへと突っ込み、そのまま崖へと落ちていった。
・・・
なんて事もあったが、結果的には良かった。
魔力という未知のエネルギーに満ちた異世界。
倫理観なんて存在しない文明。
これなら存分に科学を追求できる。
今は無法都市と呼ばれる場所を拠点に魔力の研究をしているが、それで分かった事はいくつかある。
まず、魔力はDNAと強い関係性がある。魔力の波長は人それぞれ固有のものであり、DNAと一緒に遺伝する。この魔力とDNAの関係を仮に共役であると定義しよう。
共役な魔力とDNAにおいては特殊な反応が見られる。
例えば魔力伝導率。
大気中の魔力伝導率はほぼ0%、その他金属類でも多くて50%程度。
だが、共役なDNAを含む物質、自然物のもので言うなら血液などにおいては100%になる。
これは共役なDNAを人為的に注入した物質でも成り立つことから、DNAが触媒として働いていると考えられる。
また、魔力は粒子生を持つことが確認できた事から、魔力子が魔力による身体強化の源だとしよう。
魔力は筋肉を強化し、大きな力を生み出す。それに加えて人が自由に操作できる。
ここから、人は魔力子からエネルギーを受け取っているのは分かるが、何故操作できるのかは分からない。
それでも、魔力の正体はだいたい分かってきた。
魔力による出力の増加は前述の通りエネルギーを受け取ったとし、銃弾をも防ぐ身体硬化は魔力子のエネルギーによって魔力子間の結合が強められるからと考えればこれらの現象は成り立つ。
さてさて。ここまでは魔力の基礎みたいなものだ。
エネルギーがあるならそれは利用できる。
どう利用する?兵器だろう。
さあ、実証実験の場はある。女神の試練だ。
できれば本物の対人戦の方が正確なデータを得られるが、ほとんどの大会ではアーティファクトや魔道具の使用が禁止されている。
体内に埋め込めるようになるまでは保留とせざるを得ないな。
・ブシン祭編、ドエム・ケツハット視点
ヴェルナー・ブラウン、ジミナ・セーネン。素性を洗っても何も出てこなかった。おそらくは無法都市の人間か。
・シャドウ乱入後
おやおや?指名手配犯のシャドウじゃないか。
ラッキーだな。兵器の被験体が自らやって来た。
シャドウガーデンが魔力伝導率99%のスライムを主力にしている事は分析で判明している。
この世界では魔剣士にとって銃はおもちゃ同然だが、理論上は貫徹力の高さと魔力子の持つエネルギーが防げるか防げないかを決定する。
魔力の可能性を測定しようか。
【瞳安定化装置正常。魔力出力開始。導体レール、魔力硬化。弾頭装填。魔力エネルギー変換、電気エネルギー生成。】
強欲の瞳のレプリカが蓄えた魔力を独自開発した安定化装置*1で安全に抽出し、その魔力によって2本の導体レールの耐久力を上昇。それに加えて魔力エネルギーを電力へと変換して高電圧を生み出し、金属弾頭を高速で射出。
高電圧を発生させるエネルギー源や導体レールの損耗の問題を魔力を活用することによって克服し、完成した携帯型レールガン。
核兵器の放射線を除けば、地球及び異世界で最も貫徹力のある兵器。
さ、魔力の可能性を見せてくれ。
【発射。】
一発目、回避されるよりも速く弾頭が腹を貫通。なお、即座に再生。
あの動き、発射される前から勘づいていたのか。
ただ、レールガンの弾速はマッハの倍以上。視覚を使わなければ回避は難しい。
次は連射。今度はどうなるかな?
【マガジン接続。射撃開始。】
シャドウは毎秒1発ずつ発射される弾頭を1つ1つ見て回避。
地球では不可能であろう回避が魔力による急加速によって可能になっているか。
では、弾種を変えよう。
【マガジン解除。レール間距離増加。散弾弾頭マガジン接続。射撃開始。】
高電流が流れると散弾をまとめているパーツが溶けて散弾が拡散するようになっているのを、魔力硬化により弾頭の耐久性を調整し、レールから離れる直前に溶けるようにしたもの。
攻撃範囲は広いが貫徹力が下がる傾向にあり、パーツの融解が一定になりづらく威力も安定しない。
散弾の初弾、シャドウは当たる直前に姿を消した。
消した?どこへ?
即座にレールガンの射撃をやめ、導体レールを剣のように構える。
直後、シャドウは目の前に現れ、剣を振るう。
その剣は2本の導体レールの間を進み、安定化装置を斬る。
【瞳安定化装置に異常。魔力出力臨界間近。】
安定化装置がやられたかっ!
仕方ない、レールガンは投棄。撤収!
【魔力子ジェットパック展開。起動。】
ジェットパック内で魔力子のエネルギーを使って形成された魔力場によって、魔力子を加速し射出。それによって得られた反作用で飛行する形だが、実際の運用は初。爆発しないことを祈るのみ。
【魔力場形成完了。飛行開始。】
よし。一度ベガルタ帝国を経由して無法都市へ戻る。
投棄したレールガンは爆発し、導体レールのみが残った。
技術は漏れない。データもそれなりに取れた。問題はない。
・余談
「共役」を(きょうえき)で変換できないのなぜかめっちゃ違和感。
元は(きょうえき)と読んでたのが(きょうやく)に変わったとは習ったけど、なんか(きょうえき)の方がしっくりくる。
「雰囲気」は(ふんいき)でも(ふいんき)でも変換できるんだから「共役」もデフォルトで(きょうえき)で変換できても良いんじゃないだろうか。