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オリ主、転生
突然だが俺は、総合格闘技の大会で、大規模なテロ攻撃に巻き込まれた。
そして、数多の死戦を潜り抜けた世界チャンピオンの俺だからこそ分かる。
これは死ぬと。
ちぇっ、銃に撃たれたぐらいで死んじまうとは。
親父からもよく言われたように、こんなにも人間は脆いなんてな。
俺の目指す人間の
否。そんなことは断固として認めるわけにはいかん!
もっと頂点へと登れるはずだ。
人間が、『
必ず、打ち勝つ方法があるはずだ。
人間の乗る最速の乗り物は、光の速度に遠く及ばないように。
人間の操る電気は、自然の雷に遠く及ばないように。
人間の作る水爆は、太陽に遠く及ばないように。
人間の作る武器は、自然の人間に遠く及ばないはずだ。
つまり、今の俺には何かが足りない、、、
魔力だ!
かつての文献には、魔術を使う魔女や魔術師の存在が書かれる。
それでありながらも、現代に魔術は存在していない。
人間は失ってしまったのだ。
太古の昔に持っていた自然の力を。
だから俺は頂点に立てなかったに違いない、、、
魔力さえあれば、、っ!
・・・
そんな感じで前世を終えた俺だが、俺はこの現状にとても満足している。
なぜなら、俺、そして人間、いや獣人は、魔力を取り戻した!
さらに、実力至上主義的な村の、そこそこ有力なドーベル家の長男として、環境にも恵まれた。
もし、俺をこの世界へ転生させた神が居るのであれば、神に大いに感謝する!
そして、2度と手助けを必要としないようにすると誓おう。
しかも、こんなのじゃ足りないくらい、魔力の恩恵は大きい。
ちょうど、弟のザラ、ザブラ、ザキラ、異母妹(養子)のサラと共に狩りに出かけている所だ。
獲物を見つけたらそこで説明しよう。
一応、弟(妹)達はまだ幼いし、通例であれば狩りにでるような年ではないが、「見込みがある」と言って俺が親父である族長に頼み込んだ結果、特別に許された。
特に、養子のサラは狩りも出産もできない実母の分まで狩れるようになると意気込んでいる。
俺が人間の頂点を目指すように、小学校の先輩が正義や悪役を目指したように、中高の後輩が陰の実力者を目指したように、何かを目的とする者は強くなる。
前世の先輩後輩達は噂で伝え聞く程度だったが、この世では目の前に居る。
せっかくなら、
「見つけた。大豹5匹、ちょうど狩りを終えた直後で疲れてる。」
「よし、5匹か。ちょうど良い。1人1体ずつ狩れ。」
「疲れているとは言え、草原の強者。油断するな。」
そして、しゃがんで息を潜めながら距離を縮め、魔力を足に集中させて5人で一気に飛びかかった。
疲弊していた大豹は素早く反応できず、それぞれ一撃くらった。
初撃の勢いを利用して距離を取り、足から手の爪へと魔力を移し、大豹が初撃に怯んでいる内に腹を狙って爪を振るう。
それに対して、左前足の爪で引っ掻こうとしてきたのを、後ろにのけぞる形で体勢を低くし、そのままスライディングしながら大豹の足の間を通り抜け、腹を爪で切り裂く。
その直後、左肘に噛み付いてくるが、爪から肘へ移していた魔力で大豹の牙が砕かれた。
その左腕を一気に引き抜き、大豹の口を爪で切り裂いた。
引き抜いた反動で体を回転させ、右腕を振りかぶって大豹の頭に拳を叩きつける。
それによって大豹の力が尽き、気絶した。
周りの様子を確認すると、ちょうどサラが大豹を狩り終わった。
「早いな。サラ。」
「サラは狩りが得意なのです。」
それに続いて、ザブラ、ザラ、ザキラが大豹を狩り終えた。
「よし、みんな終わったな。怪我はしてないと思うが、怪我をしたのなら早めに魔力で治すんだ。」
そう。魔力はこのように、攻撃防御回復の全てができる。
剣に頼らずとも爪で切り裂き、鎧に頼らず牙を防ぎ、包帯に頼らず血を止める。
まさに自然の人間(正確には獣人)。
これでこそ人間の頂点に立つ事ができる。
それからしばらくしたある日、サラが悪魔憑きを発症した。
悪魔憑きとは不治の病で、体がだんだん腐り始める奇病。
治療法はなく、『悪魔』憑きの名前の通り、発症者は追放される。
こうなってしまってはどうしようもない。
「サラ。病気に負けるようなら弱者だ。強者なら、病気をものともしないほどの強さか、病気を治して見せろ。」
「強者だという証を手に入れたなら、群れへの復帰を許そう。」
スタイリッシュ暴漢スレイヤー基準では、世界チャンピオンは特殊部隊に囲まれても生き残れるかもしれない実力であるものの、オリ主はテロ攻撃が大規模すぎて命を落としましたとさ。
・シャドウとオリ主の戦闘力比較
フィジカル:オリ主(獣人スペック)
魔力量:オリ主(獣人スペック)
魔力制御:シャドウ(オリ主は悪魔憑きを治せず)
攻撃力:シャドウ(アトミックは偉大)
防御力:オリ主(魔力量)
素早さ:draw
・戦闘スタイル
シャドウ:対話
オリ主:力こそパワー