陰実短編集   作:ただの厨二病A

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戦う時に人格が変わる事のあるオリキャラの話


二面性の実力者になりたくて!

「アルファ様、新たなラウンズの情報を手に入れました。こちらを。」

 

「第十一席。ネルソンの後釜、早いわね。」

「はい。チルドレンファーストの中でも昔からラウンズへの昇格の期待が高く、かなりのクセ者のようです。」

「名前は『冷酷計算』のブラック。敵の情報をいくつも集め、最適な攻撃でその敵を仕留めると言われており、その直属と見られるチルドレン1stに何度か出くわしていますが、いずれも逃げられています。早急に手を打つ必要があるかと。」

「そうね。ガンマを呼んで。それと手の空いている七陰も。」

「了解しました。」

 

 

〜〜〜[ブラック視点]〜〜〜

 

 

「ふむ。伸縮自在の黒い剣、か。」

「形状の変化は戦闘にも使え、隠し持って携帯するのにも使える。強力だな。」

 

「シャドウガーデンの奴らが全員装備しているからには、量産できる物のはずだ。引き続き調査し、その正体を突き止めろ。『加算』『減算』。」

「「はっ!」」

 

 

〜〜〜七陰会議にて〜〜〜

 

 

「『冷酷計算』のブラック。敵の情報を集めて仕留めるという話からすれば、チルドレン1stに逃げられている現状は非常にまずいですね。」

「私たちの情報が色々と集められてる。」

 

「いずれはミツゴシとの繋がりやアレクサンドリアの事が露呈する可能性があります。」

「そうね。全ナンバーズに、視線に気をつけるように伝えて。それと、ミツゴシの方も。」

 

 

 

〜〜〜ブシン祭後[ブラック視点]〜〜〜

 

 

 

「ほう。どうやらアイリス王女はシャドウガーデン、特にシャドウに執着があるか。これは良い。使える。」

「それに、スライムか。これなら我々も簡単に量産できる。『加算』『減算』はスライムを集めて来い。そして『微分』『積分』、カゲノー男爵領、マドリー周辺、獣人の領域、ついでに霧の森の奥深くを調べろ。シャドウガーデンの奴らとの戦闘も任意に行え。」

「「「「はっ!」」」」

 

 

〜〜〜後日、アレクサンドリア近郊〜〜〜

 

 

毒霧の漂う森の中を進む2人の人影に向けて、1本の矢が放たれた。

「ふんっ」

それを『微分』が剣で受け流して弾いた。

今度はさらに3本連続で飛んでくるが、全て『微分』が弾いた。

 

「攻撃の傾きを変えるのは俺の得意分野なんだ。遠距離攻撃は諦めな。」

 

そして、森の奥から弓を打ってきた人影が姿を現し、今度は魔力を込めたナイフを数本投げて来た。

そのナイフが全て『微分』に当たったが、全く効いた様子がなかった。

「そんなんじゃダメだな。定数本のナイフなんか、ゼロに等しいんだよ。」

 

さらに森の奥から突如、3人の人影が姿を現し、斬りかかって来る。

それを『積分』が喰らう。

「いってぇなぁ。だが、この俺にかかれば被弾面積を小さくするのなんて朝飯前なんだよっ!」

「今度はこっちの番だ。喰らえ!」

『積分』がパンチをいくつも繰り出し、それを後ろに飛び退いて避けるが、

プラスC(積分定数)!」

3人が突然、パンチを喰らったかのように後ろへ吹き飛んだ。

 

「流石ラウンズ直属の1stね。」

「でも、2人だけなら対処は簡単よ。」

そして、しばらく戦いが続き、最終的にシャドウガーデンの方が生き残った。

 

〜〜〜[ブラック視点]〜〜〜

 

「『微分』『積分』と連絡が途絶えたか。とは言え、カゲノー男爵領、マドリー周辺、獣人の領域に大した拠点がなかったと言う報告は既に受けてある。消去法で霧の森の奥か。」

「アイリス王女に情報を流せ。『シャドウガーデンの拠点が霧の森を抜けた先にある』と。」

「分かりました。」

「幹部の1人くらいは彼女に殺っておいて欲しいものだが、あまり期待できそうもないか。」

 

 

〜〜〜[アイリス視点]〜〜〜

 

 

「シャドウガーデンの拠点が、霧の森を抜けた先にあるとの情報を掴みました。これより騎士団の全てを持って叩きに行きます。」

「姉様!あまりに危険です。相手はあのシャドウガーデンですよ?しかもその本拠地かもしれない。いくらなんでも無理です!」

「アレクシア。大丈夫です。これは指名手配犯を捕える。国家を挙げての作戦です。紅の騎士団だけではないのです。王国の騎士団も総動員されますし、十三の夜剣だって動きます。奴らと言えど、数には勝てません。」

「¥%#は立ち入り禁止で・・・」

突然、扉を開けて入って来た人物が居た。

 

「アイリス王女。シャドウガーデンの拠点を襲撃するとの話、本当ですか?」

「シェリー先輩⁈」

「シェリーさん。えぇ、本当ですよ。」

 

「私も、その作戦に参加させてください。」

「良いですが、何故ですか?」

「・・・私は、、、シャドウに、お母様と、、、お義父さまを、殺されました。シャドウは、私が、殺します。」

「そして、その為のアーティファクトも開発しました。これがあれば、『敵全体の行動速度を30秒間50%ダウンし、さらに対象がシャドウだった場合にSP上昇を50%ダウン(永続)し、さらに攻撃力を30%ダウン(永続)』できます。」

 

 

〜〜〜後日、アレクサンドリア戦[ブラック視点]〜〜〜

 

 

「シェリー・バーネット。彼女のアーティファクトは少し予想外だった。アイリス王女達がこれほど奴らに爪痕を与えることになるとは。感謝しなければな。」

 

 

「やあ、初めましてシャドウガーデン諸君。私はラウンズ第十一席『冷酷計算』のブラック。あなた方の死神の名前です。」

ブラックが赤いスライムを矢の形にして同時に放ち、銀髪のエルフを狙った。

その矢を弓矢で打ち落とした所を狙い、赤いスライムを槍の形にして突く。

それをスライムソードで受け流したのを見て、槍を薙刀に変えて横に払う。

それによって吹き飛ばした。

さらに、薙刀から赤いスライムへと戻し、無数の剣を作り出して吹き飛ばした方へと飛ばす。

 

が、何者かがそれらを剣で防いだ。

 

「いずれ終わりの時は来るだろう。だが、まだその時ではない。」

「ふむ。シャドウガーデン盟主のシャドウ、シェリー・バーネットが抑えていたはずだが。」

「ふんっ。借り物の力で我は倒せん。」

「なるほど。だがシャドウとの戦いは想定済み。対応するだけだ。」

 

赤いスライムを2本の剣に変形し、二刀流で挟むようにシャドウに斬りかかる。

それをスライムソードで受けたのに対して、2本の剣を合わせて刺股(さすまた)のように変形させ、スライムソードを振りかぶらせる。

スライムソードを上に振りかぶらせた瞬間、刺股の一部を槍に変形し、刺突する。

そして、それがシャドウに突き刺さり、赤い液体が飛び散る。

「⁉︎、計算と違うぞ。最低でもまだ38はステップが残っている。計算を間違えたか?」

 

「なーんてね。」

「⁈」

その瞬間、血のように見えたものが黒いスライムへと変化し、足元からもスライムが伸びてきた。

急いで赤いスライムを盾に変形し、それらが致命傷となるのを防いだが、いくつかは防ぎきれず、それによって出血した。

 

「赤い液体、血?赤血球ヘモグロビン献血輸血拒絶反応血液型ァァァ!!」

「アアアァァァ!!!」

 

突然、ディアボロスの錠剤を飲んだかのように魔力が溢れる。

「あぁあぁあぁ。自分の血ぃを見ると、血ぃがたぎる、、、血濡れの時間だァァァ!」

巨大な槌のアーティファクトを取り出した。

 

〜〜〜

このアーティファクトは、魔力を込めれば込めるほどスピードを上昇させる身体強化系のアーティファクトで、かつて『叛逆遊戯』のレックスのアミダ相手に、圧倒的スピードでレックスの反応速度を超えて叩き潰したことのある代物。

このアーティファクト最大の特徴は、魔力を込めれば込めるほどスピードが上がるのはもちろん、それと共に鈍器としての火力も上がる事。

元々は、斬ったり刺したりしない事で血を見ない事が目的で選んだ武器だったが、その火力とスピード故に、当たった敵は折れた骨によって内側から傷が開き、出血は不可避となった。

 

ブラックがこのアーティファクトを使う時の二つ名は、『血染の冷血』ブラッ“ド”

チルドレン1stからラウンズ第十一席に昇格した理由のほとんどは、『冷酷計算』の頭の良さを買ってのことだが、『血染の冷血』の力を買っている部分も少なからずある。

〜〜〜

 

そして、そのアーティファクトに魔力を流した瞬間、常人の目に止まらない速度で駆け出した。

槌を後ろに構え、シャドウの目の前を通過するルートでまっすぐ進み、通り過ぎる直前に急停止し、慣性の力を利用して横に振るった。

それがシャドウに当たったように見えたが、

「残像だ。」

避けられたのを受けて、上から振りかぶって後ろに叩きつける。

が、また避けられ、地面に亀裂が入った。

 

一度後ろに飛び、駆け出す。

お互いに一点を中心とした円周上を超高速で動き回り、同時に90度ターンし、中心でスライムソードと槌のアーティファクトがぶつかりあい、槌の火力によってシャドウを吹き飛ばし、アレクサンドリアの建物に叩きつけた。

 

そして、砂煙が晴れ、

「1つ忠告しておく。我はまだ3割の力しか出していない。」

「あぁ、そりゃあ良い。俺も、ウォーミングアップが終わったとこだ!」

 

槌を高速で連続して振り回す。

それをシャドウが、後ろに引きながら避ける。

 

しばらくそれを繰り返し、シャドウが隙を見てスライムソードで槌を払う。

それによって地面に叩きつけられ、地面に亀裂が入る。

それを見て距離をさらに詰めて、至近距離に近づく。

そして、槌を柄の根本に近い場所で握り直し、シャドウに向かって振るう。

 

が、シャドウが横向きに蹴りを放ち、ブラッ“ド”を吹き飛ばした。

「判断は良い。だが我には届かん。」

 

 

「ふむ。この俺が槌のアーティファクトを使って意識を失いかけるか。」

「ここは一時退却としよう。計算のやり直しが必要だ。」

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