陰実短編集   作:ただの厨二病A

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ベガルタ帝国の皇帝に転生したオリ主の話


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オリ主、転生


帝国の皇帝になりたくて!

「余はここに宣言する!我がベガルタ帝国を今以上に世界最強の軍事大国に押し上げると。」

「まず最初に、徴兵制を広め、全てのベガルタ帝国臣民を訓練によって強くする。また、そこで実力を身につけた者にはベガルタ七武剣の座を含む、帝国上層部への推薦の行う。」

「我が重視するのは、実力と帝国への忠誠のみだ。帝国臣民よ。より一層奮励努力(ふんれいどりょく)せよ!」

帝国軍人「「「サー、イェッサー!」」」

帝国臣民『『『サー、イェッサー!!』』』

 

〜〜〜

時は遡ること十数年。

〜〜〜

 

「陛下、産まれました!男の子です。」

「そうか。それは良かった。ゲホッゲホッ、、、この子が大きくなるまで、私が生きていられると良いんだが。・・・」

 

・・・はっ!?

俺は死んだはずじゃ?

 

一度状況を整理しよう。

俺は藤子(ふじこ) 中心(ちゅうしん)

周りから自己中と言われまくり、社会に溶け込めなかった。

周りの奴ら的に言えば、社会不適合者「社不」ってのと変わらないとか言い出すだろうが、俺は違う。

 

本当に問題があるのは周りの奴らだ。

いつだって俺が正しいんだ。

だから、社不って言われているのも、周りが間違っているだけ。

俺が社不な訳がない。周りのバカ共が間違っているんだ。

ゆえに俺は正しい。

 

だが、そうは言っても反省すべき点が1つある。

それは、周りのバカ共でも俺の正しさが分かるようにできなかったという点だ。

俺が正しくて、周りが間違っているのなんてよくある事。

それを想定して、俺の正しさが分かりやすいようにしなかったのは、俺のミスだろう。

 

 

よし、記憶は正常だな。

 

 

〜〜〜

 

 

なるほど、異世界転生か。

しかも、ベガルタ帝国の皇帝の長男グンコク•フォン•ベガルタ。つまり皇位継承者、皇族。

良い。この肩書きがあれば、俺が正しいという事を明確にできる。

 

ただ、このベガルタ帝国という国は実力至上主義的だ。

つまり、実力がある奴が正しい。

たとえ皇位継承者でも、実力がなければ皇帝になれない可能性が十分にある。

 

ならばやることは単純。実力を身につければ良い。

どの道、正しさの分からないバカ共が反逆とかを仕掛けてきた時に備えて実力は必要だ。

それに、今の俺は生まれたて。

何かを始めるのには充分以上に早い。

 

 

〜〜〜

10年と少し後。

〜〜〜

 

 

魔力を使って身体強化して剣で戦う魔剣士。

それを育成する世界屈指の学園、ミドガル王国魔剣士学園。

そこに留学という形で入ることになった。

 

ベガルタ七武剣と訓練を積んだりもして、実力的には問題ない。

それに、俺の実力は『天啓の剣』と呼ばれる程に名声もある。

 

つまり、実力という観点では魔剣士学園に留学する意味はない。

今回の目的はミドガル王国王都の敵情視察、そしてミドガル王国で名高い『天才の剣』アイリス•ミドガルを何らかの試合で打ち負かす事。

 

ベガルタ帝国とオリアナ王国には根強い因縁がある。

そんな因縁があったら、いつかは戦争になるだろう。とすれば、武術を嫌って芸術を尊ぶオリアナ王国は大した脅威にはならないが、その同盟国であるミドガル王国とは激戦になる。

その時に備えて、ミドガル王国の様子を探っておくのは大事だし、ミドガル王国が誇るアイリス王女に打ち勝った俺が皇帝となれば、士気も充分高まるはずだ。

 

〜〜〜

そして、ブシン祭選抜トーナメント決勝にて、

〜〜〜

 

「アイリス•ミドガル対グンコク•フォン•ベガルタ。試合、始め!」

 

初っ端からアイリスが足に魔力を集中させ、突撃してくる。

『天啓の剣』としては、分かりやすくて助かる。

 

アイリスが目の前に来た所で素早く足に魔力を込めて左に飛ぶ。

アイリスの視線から外れ、頭と体の動きがずれている一瞬の間に、アイリスの右側へ急接近する。

 

それになんとか追い付いたアイリスが剣の向きを変え、剣に魔力を込め始める。

完全に魔力量頼りという訳ではないか。

それでも、魔力の流れで次に何をする気かは明確。

 

そして、アイリスが剣を横に振るったのをスライディングで身を低くして回避。

そのまま剣の腹でアイリスを場外に吹き飛ばす。

 

「勝者、グンコク•フォン•ベガルタ!」

 

生徒「「「ウォーーー」」」「「ワーーー」」(歓声)

「『天啓の剣』が『天才の剣』を見切ったぁぁぁ!」

 

 

プロパガンダ効果はかなりありそうか。

それにしても、『天啓の剣』。

まるで天啓を受けたかのように、相手の動きを予測して剣が振るわれる事から来た名前だそうだが、やはり剣を習い始めた頃の予想は正しかったな。

 

この世界の魔剣士というのは、魔力量をより多く、込める魔力をより多く。という脳筋な戦い方をする。

魔力量を競うなんて不毛で、効率が悪い。

自分と相手の魔力量に依存しない新たな闘い方が必要と考えた。

その結果が、相手の魔力の動きを見て、相手が動くより早く魔力操作して避け、相手より早く身体強化が間に合っていない部分を斬る戦い方。

 

学園を卒業して徴兵令を推進したら、帝都天啓流として訓練してみるのも良いか。

だが、それは妙な組織の言いなりで帝国や皇族に対して一切の忠誠心のない。つまり、俺に逆らう可能性のある貴族達の処分を押し進めてからだな。

 

 

〜〜〜

魔剣士学園卒業後

〜〜〜

 

 

「さて、次はヘルツォーク家の処分だな。行くk…」

「殿下!大変です。皇后様が突然苦しみだし、医者は陛下の看病で手一杯です。つきましては、応急処置として殿下に魔力による治療を施していただきたく参りました。」

「分かった向かう。それと、宮廷医師の数を増やしておけ。1人で手一杯なようでは少なすぎる。」

「はっ。」

 

そして、母の部屋に着いたわけだが、、、

この痣、悪魔憑きの症状か?

まぁ良い。魔力を見た所、魔力が荒れてるのを治せば良くなりそうだ。

ちょうど母も気を失っている。軽く試してみるか。

 

〜〜〜

 

ひとまず母の悪魔憑きを治すことは成功した。

それで、ヘルツォーク家の処分をしに行こうとも思ったが、良い発見があった。

 

まずは悪魔憑きは聖教の言うような不治の病でない事。

前々から、貴族達の組織の裏には聖教関連が居るだろうとは思っていたが、やはり聖教に気を許すべきではないな。

 

次に、悪魔憑きが治ったことにより、明らかに魔力の流れが良くなっている事。

これはベガルタ帝国兵の魔剣士を強化するのに使える。

ただ、「元悪魔憑き」を招くというのはまだ時期尚早だろう。

もっと軍備を進めてからではないと危険だな。

 

ならば、悪魔憑き発症前から直後までの奴をいち早く見つけて治す。

特に、今の帝国軍人を見回って、密かな戦力アップとしよう。

それに、組織の言いなりになっている貴族達の処分と違って、これはいつやるかに影響を受ける。

優先して進めるべきだな。

 

 

〜〜〜

 

 

「口を挟む余裕があるなら走れ!」

あれは、確か、えー、教導官の、、、ジナイーダだ。

ベガルタ帝国への忠誠は高く、信用できる。

 

「う゛っ」

ちょうど悪魔憑きの症状が出たか。

だがまだ誰にも発見されていない。

充分間に合うな。

 

近づいて、ジナイーダの肩を叩く。

「どうした?」

そして、悪魔憑きを素早く治す。

「っ!グンコク殿下!」

「帝国に忠誠を尽くすのは良いが、体調管理には気をつけろ。お前のような帝国に忠義の厚い奴を失うわけにはいかないからな。」

「サー、イェッサー!」

「分かったのなら続けろ。ただし、時には誰かと交代して休め。その方が効率が良い。」

 

さて、他の奴を見回るか。

 

 

・・・あれは、、、仕事だけはしっかりこなすが、帝国や組織というものへの忠誠がまるでない教導官、オリガか。

悪魔憑きはまだ発症していないようだが、どうしたものか。

帝国に忠誠のない奴を強くして、結果損を被るのは御免だ。

 

とは言え、聖教関連の組織に従ったり忠誠を誓うこともなさそうか。

 

 

〜〜〜

七陰列伝第2部頃、シャドウガーデン視点

〜〜〜

 

 

「この頃ベガルタ帝国では、皇帝グンコク•フォン•ベガルタによる私刑が度々行われ、教団はベガルタ帝国での影響力を失いつつあります。」

「また、辺境のマドリーにも何度か視察に来ており、竜討伐に動くと思われ、今後ミツゴシ商会としてはマドリー確保で一悶着になると思われます。」

 

「グンコク•フォン•ベガルタ、、、しばらくは様子見が必要ね。」

 

 

〜〜〜

残響編後、ベガルタ帝国委任統治都市(旧無法都市)にて、

〜〜〜

 

 

「神敵オリアナの討伐を我々ベガルタ帝国にと?」

「はい。私達聖教はそれを全面的に支援、バックアップします。」

「なるほど。」

 

「ところで、なぜ我々だけに討伐の依頼を?我々は無法都市の治安維持活動により、兵力を消耗しています。討伐を依頼するのであれば、オリアナの隣国、ミドガル王国など兵力の十分な国があるでしょう?」

「あなた方とオリアナには古くからの確執があると伺っております。そこで、その因縁を晴らす手助けとしてあなた方に第一に声をかけた次第であります。」

 

「・・・分かりました。陛下にはお伝えしておきます。」

「どうぞ、よろしくお伝えください。」

 

〜〜〜

 

東雲(しののめ)、聖教達は何と言ってきた?」

「我々とオリアナの因縁を考慮し、その因縁を晴らす手助けとして、神敵オリアナの討伐を全面的に支援、バックアップするとの事です。」

「建前だけは用意されているか。本来ならば、帝国内の貴族を使ってオリアナと戦わせるつもりだったのだろう。」

 

「もはやこれは、最近ミドガルで話題のディアボロス教団とシャドウガーデンの代理戦争。」

 

 

不知火(しらぬい)は引き続きマドリーの軍需工場の整備と石油の発掘を進めろ。」

陽炎(かげろう)はオリアナに使者として行って来い。」

「宣戦布告を?」

「いや、、、」

 

・・・

 

 

『ベガルタ•オリアナ相互不可侵条約』の打診にだ。

 

 




・次回予告(的な)
『300歳まで陰の実力者でいるために!』外典の予想
「ついにアルファ達が遊びに付き合ってくれなくなった。命を助けられた恩として、ちょくちょく会いに来てはくれるけど、陰の実力者のムーブはしなくなった・・・」

『無法都市で安寧の日々を送りたくて!』常人でないオリ主の話
「堕ちた者が愛するものとは、『闇』だけだ。」

『陰の二重人格者になりたくて!』未定
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