ワンナイト相手が有名ダンジョン配信者だった件   作:タク@DMP

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第9話:隣

「あたし、思うんだよね。コラボだなんて言わずに一緒にやろうよ、配信」

「……引き抜きか」

「あたしの方が登録者数も圧倒的に多いし? あたしと一緒にカワイイを追求しないかな? そこの調さんも一緒にさ」

「ちょっと貴女、何を勝手な事を──」

「悪いけど、それは出来ない」

 

 調さん、大丈夫だ。俺はこの話に乗るつもりは無い。

 

「このチャンネルは仲間と立ちあげたんだ。いつか……JURAを超える配信グループを作る、って目的で」

「その仲間って誰? 此処には居ない人?」

「そうだな。いつも裏方やってくれてるヤツさ」

「でも大きく出たね? JURAなんて、Ch登録者数100万超えが当たり前の化物グループだよ。越えられるわけないじゃない?」

「ンなもんやってみなきゃ分からねーだろ。どんな配信グループだって、最初は弱小だったはずさ」

「それは──あたしと一緒じゃダメ?」

「俺はそいつが夢を叶えるところを見たいし……俺も、そいつに俺の夢を叶えるところを見てほしいって思ってる」

「夢?」

「人型の竜を見つける事だよ」 

 

 だけど、未だにソレを見つけられたヤツは居ない。

 ダンジョンが出来てから数十年経つのに、まだ誰も発見できていない。

 だから俺が──発見者になる。

 

「あいつには、その時目撃者になって貰いたいんだ。だから、君の所には行けない」

「……アッハハ♪ オーケーだよ……ますます気に入った」

 

 パチパチと手を叩き──ウミコは笑った。

 

「え? 断ったんだぜ?」

「大丈夫。今のはタダのジョーダン。だって貴方、かわいいウミコのチャンネルには似合わないでしょ?」

「おいおい、まさかと思うが試したのかよ」

「まあねー。どれだけ本気で配信活動やってるのか、知りたかったの」

「……もし今の誘いに乗ったら?」

「このコラボはナシ、だったかなー。そんないい加減な気持ちでダンジョン配信やってるなら、ゲンメツしてたよ」

「この人は……自分からコラボを持ちかけた癖に」

「だって言ったじゃん。命の恩人として、じゃなくて配信者として聞いたんだよ。……配信者はチャンネル登録者とか関係ない。皆、対等だ。それがあたしの本音だよ」

 

 ……どうやら、彼女なりに配信者としての矜持と意地はあるようだ。

 

「うちは登録者数1桁から始まった叩き上げだから、分かるんだよね。自分のチャンネルにはすっごく思い入れがある。その気持ち、大事しなよ?」

「ああ。肝に銘じておく」

「……あの、ところで調たちは打ち合わせのつもりで来たのだけど……」

「あ! ごめんごめん! 脱線し過ぎたね!」

 

 ウミコはノートPCを俺達に見せつけた。

 そこには、事前にドローンで撮影したと思しき深層エリアの景色が撮影されていた。

 こうしてみると、やっぱり神秘的だな……。

 

「場所は江戸川の大穴の新しい深層エリア。天井はとても高く、巨大なキノコが生えてて、独自の生態系を作ってる」

「文字通りの大空洞……広所での戦いが予想されますね」

「生息生物は、ラプトルだけじゃなくてギガントオーロックスの姿も見えたかな」

「ギガントオーロックス?」

「全高3メートルの全身が鎧に包まれた牛だね」

 

 そりゃあデカい。ギガントの名を拝するのも納得である。

 

「ラプトルの群れなら簡単に返り討ちに出来るよ。天井には巨大コウモリたちも待ち伏せしてるのが見えたかな」

「カオスだな……何が居てもおかしくねえってか」

「うん。ただ問題は……そのオーロックスの死骸があったってことかな」

「……」

「……」

 

 おい待て。ラプトルの群れを簡単に蹴散らせるギガントオーロックスの死骸があった?

 って事はつまり、ギガントオーロックスを簡単に殺せる生き物が居るって事か?

 

「多分、徘徊型のボスが居るんだと思う。エリア全体を縄張りにしてるって事かな」

「ウミコさん、ギガントオーロックスの死骸を見せて貰っても良い?」

「コレだよ、コレ。まだ死にたてだったんだよコレ」

 

 ……こりゃあ酷い。四肢の腱をカッ切られて、喉を食い破られてる。 

 そして息絶えたところをもしゃもしゃと貪ったって感じか。

 

「で、何が一番怖いかって偵察用のドローンが、この写真を撮った直後に破壊されてるってことなんだよね」

「……オイ待て。じゃあ、まだ近くには……」

「食事を終えたばかりのボスが居た可能性が高いかな。何なら食事中で、ドローンが来たから身を眩ませてたのかもね」

「ドローンでの索敵は常にしないといけないのと、破壊された時の事も考えて予備を持ち込んだ方が良さげだな……」

 

 魔鋼製のドローンを壊した辺り、相当攻撃力が高い生き物と見て良い。

 おまけに空を飛んでいるドローンを壊せるのだから、飛行生物、あるいは相当機動力に長けた生き物のはずだ。

 

「それにしても、何の生き物なの……? 飛行生物ではないのは確かだろうけど」

「何で分かるんだ?」

「空を飛ぶ生き物が、こんなに器用にオーロックスの腱を切れるわけないもの」

「そして大型肉食恐竜にしたって器用すぎるよね。ラプトルじゃオーロックスに歯が立たないし、かといって大型肉食恐竜が噛みついたとも思えない」

 

 大型肉食恐竜の場合、わざわざ足首を狙いに行く必要が無い。直接首を狙えば良いだけの話だ。

 わざわざ相手の足を奪いにいくのは、小型の生き物と言う事になる。

 

「で、こんな事をわざわざするのって……相当知能が高い生き物なんだよね。キラーカンガルーちゃん達も真っ先に喉や腹を狙いに行くけど、足は狙わないかな」

「……そもそもキラーカンガルーってラプトルより小さいよな。そんな生き物がギガントオーロックスを狙うのか?」

「多分、狙わないよね」

「……機動力と攻撃力が高く、ラプトル並みの大きさの生き物ね。ダンジョンの危険生物は調達の常識で測れるものじゃないけど……」

「どっちにしても注意は必要かな。前回は不覚を取ったけど、今回は違う。ちゃあんと、準備をしてから行くよ」

 

 ……エリア内を徘徊する正体不明のボス級危険生物。

 それに一抹の不安を覚えながら、俺達は打ち合わせを進めていった。

 前衛は俺とウミコ。そして、後衛は調さん。この3人のフォーメーションを崩さず、常に警戒をする形だ。

 

「とにかくっ! 今回あたしは、何が何でも深層を乗り越えて、ルカ御姉様に良い所見せるの! カワイイは守られるだけじゃないんだから!」

「……何でウミコはルカの事がそんなに好きなんだ?」

「えー? 君はファンなんじゃないの?」

「俺は君に比べるとニワカだからさ……たはは」

「ルカ御姉様は──カワイイの!」

 

 ……うん。

 まあ、確かにルカは可愛い。癖のある赤毛に、赤い瞳。

 刀が目立つほどに小さな背は愛らしさを引き立てる。

 

「勿論、見た目もそうだけど……一人でストイックに、孤高に強さを極めていく姿……痺れちゃう! ルカ御姉様が頑張ってると、ウミコも頑張らなきゃって思えるの!」

「……一人で、か」

「うん。多分……JURAを辞めたのも、そういうストイックさからだと思うんだよ。可愛くてストイックで強い、最強じゃない?」

 

 俺と調さんは顔を見合わせた。

 何も知らない人からだと、こう見えているのか。

 憧れるのは悪くないけどルカからすれば堪ったもんじゃないだろうな。

 俺の知ってるルカは誰よりも寂しがりで、誰かとの繋がりを求めている子だ。好きでひとりになったんじゃないんだ。

 JURAでは彼女は自分の求めているものが得られなかったから、半ばヤケになって飛び出したんだ。

 

「ウミコは……スキルも”契約”で一人じゃ何にも出来ないから、憧れるんだよね。一人で何でもできちゃうルカ御姉様の事がさ。でも、いつか絶対、ルカ御姉様に胸を張れるような攻略者になるの!」

 

 

 

 ※※※

 

 

 

 ──帰路につくとき、調さんは溜息を吐いた。

 

「配信だけ見てる人からすると、ルカちゃんってああ見えてるのね……」

「……とてもじゃねえけど一人で何でもできる人、ではねーよな」

「ええ。絶対に誰かが見ていないといけない子だもの」

 

 放っておけば飲むは打つはと破滅的な行動に出かねない。寂しさを表に出せず、自分で解決しようとしてドツボに嵌る。そんな危うさを持った子だ。

 

「……でも、そう思ってしまうのも無理はないかな」

「どうしてだ?」

「前で戦うルカちゃんの事を見ていると……調って必要なのかなって思っちゃうの」

「……やっぱり、ずっと悩んでたのか」

「うん。だって、後衛はルカちゃんが居ないと戦えない。だけど、ルカちゃんは一人でもダンジョンを攻略できちゃうじゃない?」

「でもよ、ルカはずっと調さんとダンジョンを攻略したがってたぜ」

「……そんなのウソだよ」

「ウソじゃねえ、ルカはそう言ってた。親友の言う事を信じられねえのか?」

「だって、ルカちゃんはとっても強いもの」

 

 ……そりゃあルカは強い。それは確かだ。だけど──誰よりも、傍に人が居るのを求めてるヤツでもある。

 ダンジョンを攻略する時だってそう思ってたはずなんだ。

 

「実は……昔こっそりJURAを受けたんだ。音楽がしんどくなった時に、違う道も目指してみようと思って。あわよくばルカちゃんとまた隣で戦えるかもって──でも結果は……不合格だった」

「……そうか」

「結局、ルカちゃんから逃げるように音楽やってたのに、今更ルカちゃんの隣に立つ資格なんて無いんだよ」

 

 結局、二人の間ですれ違いが出来てしまったんだ。

 ルカは真っ直ぐに自分のやりたかった事をやり続けて、そして調さんの夢を応援しようとしている。

 でも調さんが追いかけてたのは夢じゃなくて──ルカだったんだ。

 でも、ルカはどんどん先に行っちまって、追いかけるのもしんどくなって……。

 

「ごめんね、巡さん。これからダンジョンで一緒に組む君にとって、失礼なのは分かってる。君と組みたくないわけじゃないってのも理解して。その上で……すっごく嫌な事を言うね」

 

 きゅっ、と調さんが唇を結んだ。

 

 

 

「本当は……ずっとルカちゃんの後衛をやりたかったんだ」

 

 

 

 ……そうなるよな。

 俺よりもずっと長く組んでて、ルカの事をよく知ってるのは調さんだ。

 だけど──いや、だからこそなんだ。

 

「……それさ、ルカのヤツに伝えたか?」

「え? で、でも……ルカちゃん、配信の裏方をやりたいから……」

「あいつ、JURAに居た頃は外部の人間とコラボも出来ねーし、勝手にダンジョンも潜れねーって言ってたんだ。本当は調さんと一緒にダンジョン潜りたかったんだと思うぜ」

「……ウソだよ、そんなの」

「今のあいつは──自由だ。配信とか関係ない所なら、喜んでダンジョン攻略に協力してくれるんじゃねーか?」

 

 だって──俺の知ってる抜刀院ルカは、自分の事よりも誰かの夢を重んじてしまう優しい子だからだ。

 寂しさを吐き出せず、酒と一緒に飲み込んでしまうような弱い子だからだ。

 だからこそ──ずっと、親友の力を借りたくて。でも、借りることが出来なかったんだ。

 

「親友なら……ましてや寂しがりのアイツなら、絶対頷いてくれると思うぜ。それとも、あんたの知ってる抜刀院ルカは、友達の誘いを無碍にするような冷たいヤツなのか?」

「……違う。調の知ってるルカちゃんは──ドジな調を”しょうがない”って言って引っ張ってくれる、強くて優しい子……だよ」

「なら、良いじゃねえか。言わねえと分かんねえし伝わらねえよ。だってあいつ、今だって調さんが音楽やりてーんじゃねーかって思ってる」

「……調が強がって”音楽一筋”なんて言った所為だ」

「あいつも遠慮してたしお互い様だろ」

 

 ゴシゴシ、と眼鏡を取って袖で目を擦ると──調さんは深々と頭を下げた。

 

「ごめんなさいっ!! 本番では……しっかり君の事を援護するから!」

「謝る事ねーよ。親友でもすれ違いの1つや2つ、あるだろうし。それに俺も──いつか、ルカに負けないくらい強くなって、調さんの前を守るからさ」

「……うん。楽しみにしてるっ」

 

 

 

 ※※※

 

 

 

「──で、以上が打ち合わせの報告、ですか」

 

 

 

 調からの報告を受けて抜刀院ルカは眉をひそめた。

 送られてきたギガントオーロックスの死骸は、確かに四肢の腱が切られている。

 ドローンからの映像なので歯形がよく分からないのが痛手だ。

 

(でも、これが人間大の生物の仕業であろうことは誰が見ても明らかですね?)

 

 迷宮に現れる”危険生物”は──何故か、すでに絶滅した生き物に似ている。

 それらは殺してしばらくすると、黒い骨を残して消滅してしまう。

 一方で、肉食の危険生物たちは、ダンジョン内の草食動物を喰らってエネルギーにしている。捕食された草食動物の死骸が消えにくいのは、ダンジョンに住む肉食動物の唾液に、死体の消滅を遅らせる酵素が含まれているからだ。

 

(でも、こんな歪なバランスの生態系なのに、危険生物がダンジョンから姿を消す事はない。ダンジョンから、無限に危険生物は湧いて出てくる)

 

 まるで──ダンジョンを守るために生きているような存在だ。

 故にダンジョンの外に生息する生物の常識は通用しない。

 

「……分かりました。おにーさんと一緒なんでしたっけ。気を付けて帰ってきてくださいね、調」

『ねえ、ルカちゃん。1つ……いいかな?』

「何ですか?」

『……今度で良いから二人で……昔みたいにダンジョンに潜ってくれる!?』

「どええ!? 何でまた!?」

 

 いきなりの頼みにルカは驚き、スマホを落としそうになった。

 

「私だって調とダンジョン潜りたかったですよ! でも、良いんですか?」

『それはこっちの台詞だよ。だって調、しばらく音楽やってて腕鈍ってるかもしれないし、足引っ張っちゃうかもだよ』

「何言ってるんですか! 先ず第一に調の事を弱いって言ったことはないですよ!」

『でも、ルカちゃん言った! 自分だけ強いチームに意味はないって』

「うぐッ……ごめんなさい。おにーさんの手前、恰好を付けすぎました……あくまでもチーム全員で強くなろうって意味で言ったんです。決して誰かが弱いって意味で言ったわけじゃないんです」

『気にするよ。ずっと……ルカちゃんに追いつきたかったんだよ。足手纏いになってないか、いつも心配だったんだよ』

「違うッ! 先ず、前提として私は調が弱いって思った事は一度も無いです! 私の後ろを任せられるのは、やっぱり調なんですよ!」

 

 ずっと待ち望んで、焦がれていたのだ。

 素直ではないが故に直接口には出せなかったが──内心ではずっと願っていたのだ。

 

「強い弱いとか関係ないです。私、最難関のダンジョンに挑むなら、他にどんなに優秀な後衛が居ても……調を必ず連れていきます。だって、親が居ない私にとって、一番の理解者は調なんですよ」 

『……う、ううう、ルカちゃんんんん』

「わわ、どうして泣くんですか、調!?」

『ごめんね、私ね……自信が無かったのーっ!! いっつもドジしてルカちゃんに迷惑かけるからーっ!!』

「コラボ配信が終わったら、一緒に行きましょう。うんと難しいところ、攻めてみませんか?」

『うんっ、行く! 行くよ!』

 

 一頻り泣いた調。

 彼女は泣き止むと──

 

『ねえルカちゃん』

「何です?」

『巡さん──とっても良い人だね。大事に、してあげてね』

「……まー、正直私、彼には謝っても謝りきれないんで……大事にしてあげられてるかは謎ですね」

『……でも、好ましくは思ってるんでしょう?』

「ええ。夢に向かって真っすぐな所……昔の私、そっくりです」

『ううん。今も同じだよ、ルカちゃん。だから二人はきっと……似た者同士だったんだよ』

 

 そう言われ、ルカは顔を赤らめた。

 今日は──まだ一杯も酒は入れていない。

 

「へ、へへ、似た者同士ですか……私、結構ひねくれてる方だと思ってたんですけどね……」

 

 

 

 ※※※

 

 

 

「何だ? そっちからかけてくるなんて珍しいじゃないか」

『えーとですね、少しお礼を言いたいと思いまして……』

「調さんの事か?」

『やっぱり貴方でしたか、余計な事を言ったの……』

「悪かったな。生憎おしゃべりなモンで」

『……いいえ。感謝してますよ。おかげで、互いのやりたかったことを確かめられました。我ながら、己の盲目さ加減に辟易しますよ』

 

 電話の奥のルカの声は──とても穏やかだ。

 

『でもッ! それはそれ、これはこれ! 私達の夢とはまた別です! 分かってますよね? 拗ねたりなんてしませんよね!』

「ああ、分かってる。今更降りるつもりはねーよ。友達ともダンジョンに潜れる、夢も追える……両方できるから、今の自由な立場を選んだんだろ?」

『もちろん!』

「なら問題はねーよな。頼んだぜ」

『本番は目前です。私は直接助けてあげられませんが──』

「分かってる。全力で挑むさ。調さんは俺が守る」

 

 俺は──今の俺に出来る事をやるしかない。

 確かに今はまだ、ルカには遠く及ばないかもしれない。

 だけど……それはあくまでもルカと全く同じ土俵で戦った場合の話だ。

 

「あるモン全部使って、必ず無事に配信を終わらせる。ルカもサポート頼むよ」

『ええ──お任せください!』

 

 

 

 ※※※

 

 

 

 ──そして。ついにコラボ配信の日がやってきた!

 

 

 

「皆さん、こんにちはーッ! カワイイ☆ウミコChの阿形ウミコですっ! 今回は、素敵なコラボ相手と一緒にダンジョンを攻略していきますッ!」

 

 

 

 :キターーーーーーーーーーー!

 

 :ウミコちゃん、今日もカワイイよーッ!!

 

 :深層ヤババ

 

 :コラボ配信ktkr

 

 場所は、江戸川の大穴・深層入り口。

 此処から先は、常識の通用しない生態系が広がっている。

 

「どーも! メグルChの巡と──」

「謎のギタリスト・シラベだ」

 

 :男かぁ……

 

 :男か女か怪しいヤツも居るぞ

 

 :じゃあバランスが良いな

 

 :俺だけは応援してるからなー!!

 

 ──初の深層攻略。

 未知を既知に変えるため、恐れてなんていられない。

 

 

 

「今日はこの3人で、ダンジョンを攻略していきますっ! よろしくねーっ!」

 

 

 

 攻略者たちの──長い一日が、始まった。




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