クラシカロイドとボーカロイド   作:旅人0605

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星屑と初音ミク〈前編〉

ミクside

 

 

「星を見に行きたい!」

 

「「「星?」」」

 

歌苗と奏介、モツは?を頭に浮かべる。ベトに至っては聞いてもいないが

 

「そう!」

 

私は3人に笑顔でそう言った。

 

 

数時間前

 

 

最近は暇だなぁ、館の解体騒動で色々大変だったけど、何事もなく平和だしなぁ

 

「何か、面白そうなことないかなぁ」

 

私は歌苗に頼まれたおつかいを済まして、そう言った、

 

「確か、オムライスだっけ」

 

私は今日の夕飯のことを考えながら、歩いていると

 

「ん?これって」

 

私の目に止まったのは一枚の貼ってあるチラシだった

 

「展望台1日開放、か」

 

日は何時だろう、あ!来月の4月4日か、これは行くしか無いでしょ!!

 

 

と時間は戻り、現時刻

 

「というわけで、みんなで展望台に行きたいんだ!!」

「えー!僕はパス!」

「俺も行かん!究極のギョーザーを完成させるために日々作らねばならん!!」

「俺行けますよ!」

「えー!行こうよ!!」

 

私はベトの腕を引っ張る、いつも餃子作ってるんだから、1日ぐらいいいじゃん!!

 

「断る!!至高なるギョーザーを作るため、研究を重ねなければならない!!」

「僕も、夜に行くんでしょ?寒そうだしパス!」

 

この2人は全然折れない、まあいつものことながらそうか

 

「歌苗ぇ!!」

 

私は歌苗にも抱き付くが

 

「ごめんね?ミクちゃん、その日は友達の海月の家でお泊まりの約束しちゃってて」

「そんなぁ〜」

 

残念だが、友達の家で泊まるんなら仕方がない、

 

「ていうか、どうして急に星を見に行きたいって言ったの?」

「いや、実はそのチラシを見た時からなんだけど”何か思い出しそうなんだよね”もしかしたら展望台で星を見たらわかるかなぁって思ったんだけど、その私が忘れてることが」

 

あのチラシを見てから、記憶の奥の方に曇った影がある、それが何なのか分かれば凄く良いんだけど

 

「それってベトさんと同じで、ムジーク!?」

 

奏介くんが興奮したように私に詰め寄る。

 

「た、多分そうなのかな?」

 

私はそう、あやふやなまま奏介の質問に答えた。でも結局のところは何も分からない、正直に言っちゃうとムジークってのが何なのかも分からない

 

「私の想いって何なんだろう」

 

私は誰にも聞こえないぐらいの小さな声でそう言った、

 

「なら、奏介に行ってもらえば?」

 

すると、モツが珍しく案を出した

 

「俺、行けますよ?」

「え!?本当!?」

「いや、先刻もそう言ったんすけど」

 

嬉しい、出来れば歌苗やベトとモツとも一緒に見たかったけど、

 

「じゃあ!ベトとモツも来てよ〜!」

 

私は駄々をこねるが、

 

「多分、寒いからやだ!」

「ギョーザー作りで忙しい!少年と二人で行け!」

 

全然乗ってくれない、まあここまでは想定してたけどさ、

 

「仕方ない、これだけは出したくなかったけど」

 

私はそう言うと、懐からとある物を取り出す。

 

「この1ヶ月間の家賃を私が肩代わりしてあげるって言ったら?」

「「喜んで行かせていただきます」」

 

本当に現金な奴ら、まあそこが扱いやすくてありがたいんだけど

 

「いいの?ミクちゃん、ベトさんとモツさんにそんなこと言っちゃって」

 

歌苗はそんなことを言うが

 

「大丈夫!最悪、引き摺ってでも連れてくつもりだったから」

「「っ!?」」

 

ベトとモツはこちらをギョッとした目でこちらを見る、別にいいでしょ、普段自分の好きなことしかしないんだから、行くの付き合ってくれても、そんなことを思っているとパッドくんが

 

「ミクさんは少しサイコパス気質な部分があるみたいですね」

 

失礼な、そんなことはない………はず!

 

「じゃあ、もう夜だし僕は寝るね」

 

欠伸をしながら、モツは自分の部屋へと歩き始める、それを聞くとベトも

 

「俺も寝るか、研究の為に早起きしなければなるまい」

 

いや、今この館にいる人間の中で一番起きるの遅いでしょ、そう心の中で突っ込みながらベトは自分の部屋へと歩いていく

 

「まあいいや、歌苗、私もお風呂入ったら寝るね」

「あ、うん わかった」

 

そう言うと、私は着替えを持ちお風呂場へと駆けていった。去り際に、

 

「奏介、あんたも帰りなさいよ、あんたのお母さん心配するでしょ」

 

「えー」

 

歌苗がお母さんで奏介くんが子供みたいと、陰ながら思ったミクなのでした。

 

 

 

 

そして展望台へ行く前日

 

「明日はいよいよ展望台だぁ〜!!」

 

コイツは小学生か、というレベルではしゃいでいた。

 

「ふっ、子供だな」

 

ベトが不意にはしゃいでいたミクを鼻で笑うが、

 

「ベトだって、餃子焼いてる時とか物凄い子供みたいにはしゃいでるでしょ」

 

モツは散歩に行ったので、歌苗も学校行ってるし、その間は2人で留守番中

 

「そう言えば、ベトはどんな餃子を作ろうとしてるの?いつも、出来たときこれは違う!って言ってるけど」

「あのとき食べたギョーザーだ」

「あのとき?ああ!恭吾マスターが私達に作ってくれた中身が黒い餃子?」

「それだ!!だが、未だにあのギョーザーを再現することはできん!」

「私があの時、レシピ聞いとけばよかったかもね」

 

確かにあの時の餃子も美味しかったけど、私は少し苦手かもなぁ、今だと

 

「そういえば、初音少女は大丈夫なのか?」

「大丈夫?何が?」

 

別に今のところ、何か困ることなんてないけど、敢えて言うならいつもこれぐらい静かなら良いんだけどさ

 

「実は昨日、小娘が言っていたのだが」

「何ですか?」

 

私はそれを聞いた数秒後、悲鳴をあげる。

 

「べ、ベト冗談言ってるなら展望台まで引き摺るよ」

「いや、貴様の思想が怖いわ、なら貴様の持ってる携帯で見れば良いだろう」

 

確かにそうだよね、まだベトが行かないために妄言言ってるかもしれないんだし!私はそう自分に言い聞かせながら、携帯を取り出す。

 

「あっ」

 

私が見たのは、明日の天気予報だった。そこに書かれていたのは、1日中が雨になると書かれている、

 

「い、」

「ん?」

 

 

 

 

 

 

 

 

「嫌だァァァぁぁぁぁぁぁ!!!!!!」

 

私は今年の中で1番の叫びを上げた。それはもう近くにいる人を気絶させるぐらいの音量の

 

 

初音ミクside終了

 

 

はい、バトンを変わりました。ナレーターです。今、何が起きてるかというと

 

「おりゃあ!!!」

 

ミクはひたすらにテルテル坊主を作っていた。後日の雨の予報を聞いてから、この調子である。そしてベトは気絶している。理由は明白、

ベトがミクの本気の叫びをすぐ近くで聞いたため、白目を剥いて倒れていた。

 

「ただいまぁ!」

「こんちわ!っす!」

「たっだいまぁ!」

 

そこに歌苗と奏介が館へ帰ってくる。気絶しているベト、死に物狂いでテルテル坊主を作っているミク、さあ音羽館の住人にはこれがどう映るだろうか

 

「いや、どういう状況?」

 

そう、この館の主人が言った。まあ、そうなるわな

 

 

2時間後

 

「歌苗!!手伝ってぇ!!」

 

そう言い、ミクは歌苗に泣きついた。ミクが泣くのは会ってから始めてなので歌苗も驚く。

 

「え!?どうしたのミクちゃん」

 

ミクは歌苗の言葉を聞くと、段ボールを取り出した。その中には大量のテルテル坊主が

 

「館中に吊るすから、手伝って!」

 

その必死さに、歌苗は少し引いていた。

 

 

 

 

「え!?明日雨なの!?」

 

奏介はパッドくんから後日の天気を教えてもらっていなかったようで、かなり驚いている。

 

「はい、歌苗さんの言う通り、明日の天気は雨で降水確率は70%ですね」

 

パッドくんから、そう無慈悲な言葉が聞こえると、ミクは泣きそうになっている

 

「でも、テルテル坊主で雨を止めるっていくらなんでも無理じゃ、」

「シャァァァァ!!」

 

ミクはテルテル坊主という案を否定されそうになると、猫のように奏介を威嚇した。

 

「そう言えば、モツは?」

「ああ、何か散歩に行ってくるって言って、遊びに行ったよ」

 

まあモツなら多分大丈夫でしょ、と心のなかで思うミクを余所目に、ベトが起き上がる。

 

「うわぁ!死ぬかと思ったぁ!!!」

 

ベトは何か悪い夢でも観ていたのだろうか、

 

「大丈夫すか?ベトさん」

「何故だか、とんでもない爆音を耳元で聞いて、気絶した気分だ」

 

頭を抑えながら言うベトを無視してミクは言った。

 

「お願い!歌苗ぇ!」

 

ミクは歌苗に必死に懇願する。まあ、テルテル坊主は一つや二つではない、五十程の数があるのでこれを館中にとなるとかなり時間が掛かるというものだ、結局、歌苗が出した結論は

 

 

 

「はぁ、仕方ないわね」

 

歌苗はミクが持っていた段ボールの中から十個程のテルテル坊主を取り出した。

 

「奏介も手伝って、多分私だけじゃキツイから」

「え!?まあ、いいけど」

「悪いが、俺は今日は寝かせてもらう、頭がキンキンいって仕方がない、寝かせてもら」ガシッ

 

ベトが自分の部屋に行こうとしたが、ミクがベトの足にしがみついた。

 

「お願い!!今日だけ!今日だけだから!!」

「おい!離せぇ!」

 

ベトは足を振ってミクを落とそうとするが、一向に落ちる気配が見えなかった

 

「わかった、わかったから離せ!!」

 

ベトもミクの気迫に押し負けたのか、”わかったから離せ”と了承している

 

「それじゃあ、始めよう!!」

 

ミクは段ボールから二十個ほどを取り出し、吊るしに、館の中を駆けていった。

 

 

「でも、ミクちゃんがここまでするなんて珍しい」

「そうなの?案外、普段からこんな感じがするけど」

「いや、普段はベトさんやモツさんと同じではさすがにないけど、殆ど部屋に籠もってるから」

「ふーん」

 

それを聞くと、奏介もミクとは別の場所にテルテル坊主を吊るしに行った。

 

 

ミクは館の様々な場所を駆けていた、台所の窓、トイレ、各部屋の窓などにひたすらに吊るしていた。

 

そして1時間後

 

 

「「「「終わったぁ!!」」」」

 

無事五十個あったテルテル坊主は館中に行き渡らせることができた、

 

「そうだ、そろそろご飯作らないと」

 

そう言って、歌苗は台所に駆けていった。

 

「そう言えば、モツさん遅いっすね」

「時期に、ヴォルフも帰ってくる、アイツはそういうやつだ」

 

だが、まだミクは浮かないことがあるようで、笑顔ではなかった。

 

「ごめん、歌苗に言っといて、私ご飯今日要らないって」

「いや、どしたの急に」

 

奏介は驚き、理由を聞くが

 

「ごめん、調べたいことができて」

 

そう言い、ミクは自分が借りている部屋に駆けていった。

 

「どうしたんすかね」

「さあな疲れたのだろう、俺も少し寝る、飯が出来たら起こしてくれ、少年」

 

そう言うと、ベトも自分の部屋へと歩いて行った。

 

 

 

 

ミクは自分の部屋に入った、入ると同時にミクは携帯を取り出しあるものを調べ始めた、検索ワードには

 

「私って何なんだろう」

 

初音ミクと、

 

 

そして次の日を迎えた、天気は

 

「テルテル坊主じゃ無理か」

 

雨だった。




これからは不定期のままですが、出来次第、投稿していきます。不備な点などがあれば教えてくださるとうれしいです。
オリジナルの話は難しい
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