ダンジョンに超なアイツが来るのは間違いか?   作:アゴン

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ダンまち5期、面白かった。

1期から続く女神の恋心。大変よろしかったです。

そんな訳で初投稿です。


物語44

 

 

 

 【男殺し(アンドロクトノス)】のフリュネ・ジャミールは先の大抗争で生き残った猛者であり、Lv.4の第二級冒険者である。

 

自らを絶世の美女と自画自賛し、周囲の女性をブスと蔑み、己の主神たる美の女神すら内心では下に見ているその傲慢さは一周回って清々しい程。

 

 そんな彼女が今回行うのは……何て事のない、ただの薄汚い鼠狩り。あの芋臭い女神からベジットという極上の雄を引き離す為の布石。

 

 ベジットはフリュネがこれ迄見てきた雄の中でも随一で、それは嘗てのゼウス・ファミリアの男達と比べても遜色ない程の男。

 

あの碧眼に射貫かれ、あの黄金の炎に抱かれたい。そう語る女神イシュタルの蕩けた羨望の顔は普段下に見ているフリュネですら見惚れる程。

 

 ベジットを傅かせる事が出来れば、その恩恵をお前にも与えると女神は言った。アレだけの力と胆力のある男、フリュネ程度の女を抱いても微動だにしないことだろう。

 

 それを聞いたフリュネはすぐに行動に移した。先ずはベジットの腰巾着をしている小人族(パルゥム)の小娘から落とすと、因縁ある犬人(カヌゥ)を引き連れてダンジョンへ潜る奴を追った。

 

 容易い仕事。最初に小人族の小娘(リリルカ・アーデ)を目にした時にフリュネが抱いた感想はそれだけだった。

 

大層な槍を手にしてスッカリ冒険者気取りな元サポーター、カヌゥの言葉にも同意し、いよいよ作戦の第一段階へ突入したその時となった。

 

 相手はたかがLv.2、Lv.4の自分にはどう転んだって敵いはしない。楽な仕事だとフリュネは思っていた。

 

 そう、思っていたのに……。

 

「【謳え、槍の狂気。来たれ、戦の女神】」

 

「【槍の戦乙女(ナイツ・オブ・フィアナ)】」

 

 開戦と共に紡がれる唄が紡がれた瞬間、フリュネの目論みは覆る事になる。

 

「こ、この鼠風情が! チョロチョロと鬱陶しいんだよ!」

 

 当たらない。己の手にしている刃が、悉く空を切る。地を這うように高速移動するリリルカにフリュネの剣が届かない。

 

 捉えた。そう確信した瞬間、リリルカの姿が陽炎の様に消えて振り抜かれたフリュネの剛撃がダンジョンの地を穿つ。

 

「シッ!」

 

 地を打った衝撃と反動に手が痺れ、晒してしまった隙を突いたリリルカの槍がフリュネの手を浅く切り裂いていく。

 

「イッ、この、ブス鼠がァッ!!」

 

 ちょこまかと躱し、チクチクと反撃してくる。いい加減煩わしくなったフリュネは剣を両手で握り締め、大上段から振り下ろす。

 

地が捲り衝撃が辺りを震わせる。Lv.4の圧倒的な腕力にモノを言わせた一振、後ろで控えていたカヌゥが鑪を踏む程の衝撃。

 

 LV.2は愚か、Lv.3すら圧潰せしめるその膂力は……。

 

「確かに凄まじい腕力。当たれば一溜りもないな」

 

「ッ!?」

 

「尤も、当たればの話だが」

 

 しかして、リリルカ・アーデの敏捷(スピード)を捉えるには至らない。

 

聞こえてくる頭上からの声、見上げればダンジョンの階層の天井に張り付いている【槍の寵児(リュース)】が其処にいた。

 

 紅い眼と視線が重なる。無機質で、一切の感情が抜け落ちた様な瞳、その冷たい眼差しに背筋が凍るフリュネはアマゾネス(戦闘種族)の本能のままに剣の腹の部分で防御の姿勢に入る。

 

格下(Lv.2)相手にまさかの防御。本来なら有り得ざる選択だが、次にフリュネが味わう衝撃にこの判断は正しかったと思い知る。

 

 脚に力を込め、フリュネへと突貫。自らを弾丸───否、放たれた矢の尖端として振り抜かれる一刺しはフリュネの愛剣に阻まれる。

 

 しかし、一点集中に込められた威力に堪らずフリュネは受け流す。本来なら真っ向から受け飛ばし、返しの一撃で沈めるつもりだったのが、フリュネは本能的に自分に分が悪いと感じてしまった。

 

(ふ、ふざけるんじゃないよ!? この小人族(パルゥム)、Lv.2じゃないのかい!?)

 

 聞いていた話と違う。弾かれ、自身の背後へ回ったリリルカに恐る恐る振り返る。

 

「成る程、これがLv.4か。大した力だが………他が些か御座なりだな」

 

 第二級の頂きに座するだけあって、フリュネのステイタスは悉くリリルカを圧倒している。リリルカ・アーデが唯一勝っているのは、魔法によって加算された“敏捷”のみ。

 

数字で言えば圧倒的に劣っているのはリリルカの方、なのにリリルカの顔には全く怯えはない。フリュネを自ら寄ってきた経験値(エクセリア)、ただその程度の認識しかなかった。

 

 敏捷しか勝っているモノはない。だが逆に言えば二つもレベルの差がある相手をリリルカは“敏捷(速さ)”だけでも勝っているという事。

 

 そしてそれだけで充分、ただそれだけでリリルカは目の前の脅威に勝てるつもりでいた。

 

「先に礼を言っておこう、牛蛙」

 

「あぁ!?」

 

「私の為に、上質な経験値を持ってきてくれて……感謝する」

 

 襲ってきたLv.4を自分が踏み締める踏み台と豪語する。その傲慢な口振りにフリュネの耳に自身の血管が焼き切れる音が響く。

 

「図に乗ってんじゃないよクソガキィッ! ぶち殺してやる!」

 

 怒髪天。怒りを爆発させ、己のあらゆる手段を用いて目の前の小さな怪物(・・・・・)を必ず仕留めるとフリュネは心に決めた。

 

 そんな突進してくるアマゾネスにリリルカは……。

 

「行くぞLv.4、見た目は醜悪に尽きるがその経験値だけは貰ってやる」

 

 全身に白い炎を纏い、巨大な牛蛙を迎え撃つ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「なんだよ、こりゃあ……」

 

 目の前で繰り広げられる戦い、巨大な力を持ったフリュネが小さな小人族の少女に翻弄されている。

 

 ステイタスは軒並みフリュネの方が圧倒的に格上、本来なら凌ぐ処か圧倒される所をあの小さな少女は己の敏捷性と鍛えられた技術力のみで対抗し、凌駕している。

 

 身に纏う炎が薄暗いダンジョンに白い軌跡を描いていく。二つもあるレベルの差、圧倒的な強者を相手に翻弄するリリルカはまるでお伽噺に出てくる英雄の様だった。

 

「………ふざけるな、ふざけるなよ、テメェは小人族(パルゥム)だ。誰かに寄生しなきゃ生きていけねぇ、哀れで役立たずなサポーターの筈だろうが」

 

 その光景が、その犬人には度しがたいモノに見えた。

 

 あの小娘は、ただの使い捨ての駒。自分達がソーマ(神酒)を呑むのに必要な金を稼いでくる都合の良い財布、ボロボロになって、死ぬまでこき使って使い捨ててやる。そうなる筈だった小娘が、フリュネという圧倒的格上の強者に対して互角処か優勢に戦っている。

 

 目の前の光景が信じられなかった。目の前の光景が受け入れられなかった。あの小人族は自分達に使い潰されるだけの、ただのサポーター()だった筈だ。

 

それなのに、それなのに……!

 

「汚してやる。汚してやるぞ、リリルカ・アーデ! テメェは所詮薄汚ぇ小人族(パルゥム)だ! その気取った面を……!」

 

汚してやる。そう吐き捨てた犬人のカヌゥはダンジョンの奥へと消えていった。

 

 その背中を、鋭い赤目に射貫かれている事に気付きもせずに……。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「………まずまずって所か」

 

 18階層のリヴィラの街にある宿屋の一室、これまで下層でダンジョン探索を行っていたベート・ローガは今日までの稼ぎを見てこんなものかと鼻を鳴らす。

 

 現在ヘスティア・ファミリアは資金稼ぎの時、近々行われるベジットからの試練を乗り越える為、少しでも蓄えられるように己を鍛える意味も含めて下層深くまで潜っていた。

 

 本音を言えば深層にも潜りたい所だが、ヘスティア・ファミリアの派閥としてのランクは未だハッキリと定められておらず、今無理して深層に潜ればギルドから万が一バレた場合、面倒な依頼等を押し付けられる可能性が高く、もう少し様子を見るべきだと主神に釘を刺されてしまっている。

 

 確かに不条理な税を徴収されるのはベートとしても望む所ではない為、一応は従うがあと数ヵ月後にはLv.6になっていると考えると、体が疼いてしまって落ち着かない。

 

「チッ、情けねぇ。誕プレ前の浮き足たつガキか、俺は」

 

 だが、これ迄のベジットの功績からして奴のやり方に間違いはなく、苦労に見合った報酬が用意されている以上、ベートのやる気は自然とアガッていく。

 

 それに、気を修得してからのベートは自分でも驚く程に強くなっていくのが分かった。鍛えれば鍛える程、磨けば磨く程に自身の強さが洗練されていく感覚にベートは溺れそうになっていた。

 

今日はこれ以上の探索は止めておこうと思っていたのに、またダンジョンへ潜ろうと思ってしまう。まるで麻薬に浸かった中毒者の感覚。

 

 だが、流石にこれ以上は不味い。消費した回復薬やその他諸々、補填の事を考えると無駄遣いは控えなくてはならない。浮き足たつ本能に理性で制し、改めて宿屋を後にしたベートだが……。

 

「あ、【凶狼】だ」

 

「ゲッ」

 

「こ、こんにちは」

 

「…………」

 

 運悪く、同じタイミングで下層から戻ってきたロキ・ファミリアの幼女部隊と遭遇してしまう。

 

アマゾネスの双子、ティオネとティオナのヒリュテ姉妹、そして幼き剣姫アイズ・ヴァレンシュタイン。三人とも他派閥でありながらなにかと接点のある子供たちである。

 

 幼女とて侮る事なかれ、外見こそ幼くはあるものの、彼女達はLv.3。数多い冒険者の中でも指折りの実力者である。

 

そして……。

 

「ねぇー、なんで【凶狼】がここにいるのー? ベジットさんはー? 一緒じゃないの~?」

 

「ちょっとティオナ、止めなさいよ。狼が移るわよ」

 

「移るか。なに自然と喧嘩売ってやがる猿女」

 

「あ、あうあう……」

 

 ベートはこの少女達が頗る苦手である。しつこく纏わり付いてくるティオナ()は当然ながら、顔を合わせる度にディスッてくるティオネ()にも。

 

 少しは剣姫みたいに大人しく出来ないのか、ベートは青筋を浮かべながら耐え忍んだ。

 

「………テメェ等には関係ねぇだろ」

 

「えー、なんで? 別に良いじゃん教えてくれたってー」

 

「冒険者がダンジョンに潜るのは当たり前の事だろうが、イチイチ絡んでくるんじゃねぇよ鬱陶しい」

 

「ティオナ、今回はその駄犬の言う通りよ。団長から早く帰ってくる様言われているんだし、さっさと行くわよ」

 姉からのナチュラル罵倒に蟀谷を引きつかせ、さっさと失せろと念じる。いや、この場合自分が立ち去るのが得策か。

 

「ねぇねぇ、ベートとリリルカってベジットさんからどんな技を教わってるの?」

 

「……なんでしれっと付いてきてんだよテメェ等は」

 

「仕方ないでしょ、地上への正規ルートは大体同じなんだから」

 

「ご、ごめんなさい」

 

 しかし悲しいかな、ベートも幼女達も揃って地上への帰る途中の為、必然と帰り道は一緒になってしまう。これではまるでガキの引率だとベートは凹んだ。

 

 本音を言えばとっとと突き放してやる所だが、一人だけ申し訳なさそうにしている剣姫………アイズがいる為にベートはあまり強く言えないでいた。

 

 記憶の片隅に追いやって(大切に保管して)いるベート・ローガの幼馴染み、彼女と何処か雰囲気が似ているアイズにベートの口調は自然と柔らかくなってしまう。

 

故に、ベートはアイズが苦手だった。

 

「あ、あの」

 

「あぁ?」

 

「あう……」

 

「コラー! アイズを虐めるな馬鹿ベート!」

 

「唯でさえ人相が悪人寄りなのに、子供相手に威嚇するんじゃないわよ」

 

「してねぇわ!」

 

 単に何かを聞きたそうにしているアイズに話を促しているのに、どういうわけか凄んでいる様に思われてしまう。

 

何故だ。ベジットは勿論、リリルカにだって何も言われてないのに……。

 

『ベート君は……うん、人と話すのが苦手なんだね!』

 

 訂正、あの能天気女神(ヘスティア)には少しそれっぽいこと言われた気がする。

 

「チッ、話がしてぇなら手短にしろ」

 

「は、はい。その……ありがとうございます」

 

 オズオズと緊張しながら、それでも何かと聞きたそうにしていたアイズに改めて話を促した。

 

「あの、この前の闇派閥と戦った時に見せたあの技……なんですけど」

 

 辿々しい丁寧語でアイズが尋ねるのは、先の闇派閥との戦い………正確に言えば、黒いモンスター(ジャガーノート)と戦っていた時の事だ。

 

「あの時のベートさん、凄かった。どうやってあの技を会得したのか……教えて欲しい」

 

「無理だ」

 

 即答。アイズの懇願を正にあの時の黒いモンスターの様に真っ二つにされ、ショックを受けたアイズは涙眼になる。

 

「ちょっとー! ヒント位教えてくれても良いじゃんかー!」

 

「まぁ、確かに余所の派閥にファミリアの手の内を晒すのは気が引けるのは分かるけど」

 

 確かに幾らヘスティア・ファミリアとロキ・ファミリアがベジットを通じて懇意にしているとはいえ、元は主神同士が仲の悪い派閥。そんな相手に自分達の手の内を晒すのは間違っていると、ティオネも理解を示すが……。

 

「そういうんじゃねぇよ」

 

 ベートは否定する。教えたくないのではなく、教えられないのだと。

 

「俺の“気円脚”あれは本来の技を俺なりにアレンジしたモノだ」

 

「────え?」

 

「アレ、ンジ?」

 

「“気円斬”。本来あの技は練り込んだ気を薄く真ん丸と生地の様に伸ばして回転させたモノを相手にぶつける技だ。言ってる意味、分かるか?」

 

「え、えーと……」

 

「なんと……なく?」

 

 ベートの語る本来の技、“気円斬”なるモノを口頭で受けたアイズとティオナは分かってなさそうに首を傾げる。

 

「要は、練り込んだ“気”を放出して相手に叩き付ける技なんだよ。ったく、こちとら漸く纏う事に馴れてきたってのに、ベジットの野郎無茶言いやがって……」

 

 忌々しそうにベジットへ愚痴るベートだが、ティオネは彼が悪態を吐くのも無理もないと思った。

 

 気とはあらゆる生命に宿るエネルギー。魔力とは異なった新たな力の概念。

 

その力は纏うだけで強力無比な鎧となるが、加減を誤ると体力がゴッソリと奪われ、マトモに動くのも困難になるという。

 

 そんな“気”を放出させる? 唯でさえ纏うだけで一苦労しているのにそんな芸当なんて今の自分達に出来るわけがなかった。

 

 ベート・ローガも然り。だからこそ彼は最小の力で最大の成果を出すために自分なりのやり方で“気円斬”の再現に至れるようになったのだ。

 

「あれは俺の動きの癖に合わせて編み出した俺の技だ。剣で戦うお前に俺の技が上手く填まるかなんて分からねぇぞ」

 

「…………」

 

 強さを渇望し、弱者のままでは終われないと言うアイズの気概はロキ・ファミリアと初めて顔合わせをした時から感じていた。

 

 強くなる為にどんな事でもする。そのやる気に溢れた彼女の気概はベートも評価しているが……如何せん、気による強化に個人差がある以上、違いがあるのも当然なのだが……。

 

「俺でもまだ下積みの段階だ。まぁ、野郎から“あの技”を教わればまた違ったモノが見えてきそうだが……」

 

「え、【凶狼】! ベジットさんから技を教えて貰えるの!?」

 

「ッ!!」

 

 ションボリと目に見えて落ち込むアイズについ口を滑らせてしまう。目を光らせて詰め寄ってくる彼女達にベートはしまったと口を抑える。

 

「ねぇーえ! ベジットさんから何を教わるつもりなの!? 教えて、教えてよー!」

 

「お、教えてくれたら、ジャガ丸くん、あげます」

 

「ダーッ! 纏わり付くなアホゾネス! 余所の派閥にそう易々と教えるわけねぇーだろうーが!!」

 

 あと仮にも他派閥の秘め事を聞き出すのにジャガ丸くんは流石に無理がある。とは、ベートは突っ込まなかった。

 

 やいのやいのと騒ぎ立てながら階層を進んで行くと、ベートの耳がある違和感を捉えた。

 

「────なんだ?」

 

「なに? なんかあったの?」

 

「ベートさん?」

 

 狼人(ウェアウルフ)特有の聴覚によって聞き当てた違和感、それは剣戟の音。冒険者がモンスターを狩る音ではない、冒険者が冒険者と戦う音である。

 

「チッ、何処のバカだ。上層とは言え中層近くだぞ」

 

 恐らくは獲物をかち合った冒険者同士によるイザコザだろう。雑魚同士のトラブルなど無視する所だが、罷り間違ってダンジョンを大きく破損させた場合、またジャガーノートが出てきたら他の冒険者に被害が出てくる。

 

 面倒な、けれど放っておくのもそれはそれで後で面倒事になりそうだなと、溜め息を吐きながらベートは音のする方へ脚を運んだ。

 

「あ、ねぇちょっと待ってよ!」

 

「じゃ、じゃあジャガ丸くん小豆クリーム味も付けます」

 

 当然の様に付いてくる幼女達。もうベートはツッコミを入れるのも諦めて、好きにさせることにした。

 

 あとアイズ、別にジャガ丸くんの味にケチ付けている訳じゃないから。そういう問題じゃないから。

 

 脚を進める事数分、辿り着いたのは上層の数少ない開けた場所、其処で戦っている冒険者二人にベート達は目を剥いた。

 

「あれって、リリルカじゃない!?」

 

「ホントだ! 戦ってる! 相手は誰!?」

 

「フリュネ・ジャミール……!」

 

「「知っているのアイズ!?」」

 

 姉妹らしく仲良くハモる二人にアイズは若干圧される。

 

「う、うん。イシュタル・ファミリアの団長でこの間Lv.4になったって……」

 

「Lv.4!?」

 

「ッ!!」

 

 相手がリリルカよりレベルが二つも高いと知り、ティオナが堪らず助太刀しようとする。

 

だが、彼女の肩をベートが掴んで阻んだ。

 

「なっ、ベート! 何のつもりだよ!」

 

「それは此方の台詞だクソガキ、テメェこそ何をするつもりだ」

 

「何って、助けなきゃでしょ!? リリルカは確かにロキ・ファミリア(アタシ達)じゃないけど、友達だもん!」

 

 掴んでくるベートの手を振りほどこうとするが、相手はLv.5。未だLv.3のティオナでは振り切れる訳がなく。

 

「あの娘、一応はアンタの所の後輩でしょ。いいの?」

 

「……………」

 

 ガルルと唸ってくるティオナに対し、ティオネは落ち着いた様子で訊ねてくる。しかし気持ちは同じなのかその言葉には明らかな敵意があり、アイズの視線にも無言の問い掛けがあった。

 

 そんな彼女達にベートは嘆息を溢す。

 

「良く見ろガキ共、テメェ等の目にはアレが良いようになぶられている様に見えてんのか?」

 

「────え?」

 

 言われて戦いの様子を注視するアイズ達。ベートの言葉の意味を理解する為に良く見ていると………気付いた。

 

「当たって……ない? リリルカ、あの蛙の攻撃を全部見切ってるの!?」

 

「嘘……」

 

「凄い……!」

 

 幾度となく振り下ろされるフリュネの一撃、その一つ一つがリリルカを打ち負かす威力であり、それは着実にリリルカの逃げ道を潰していた。

 

 しかし、当たらない。どんなにフリュネが尽力し、逃げ道を塞ごうとも、リリルカの脚を捉える事は出来ず、それどころか更に加速し始める彼女の速さに翻弄されつつあった。

 

 アイズ達もリリルカの強さを認めている。Lv.2でありながらその実力はLv.3(自分達)と近く、魔法を使った時の彼女はそれすらも凌駕する勢いだ。

 

加えて、白い炎が全身を纏っている事からよりステイタスは補正が掛かっている事を考えれば、その実力は計り知れない。

 

 確かに、それならばリリルカにも勝ち目はあるだろう。

 

しかし。

 

「ん? 誰か来た?」

 

「アイツは……?」

 

 向こうの通路の奥から、やって来たのは一人の犬人(シアンスロープ)。息を切らせ、体に幾つもの傷を残したその男は、狂喜的な笑みを張り付けて手に持っていたソレをフリュネの足下へ投げ捨てた。

 

「あ、あれって!?」

 

「キラーアント!?」

 

 投げ入れたのは赤黒い蟻。ウォーシャドウと同じく“新米殺し”の異名を持つモンスター。

 

 その特性は数の暴力。瀕死になった個体が仲間を呼び出して《怪物の宴(モンスター・パーティー)》を引き起こす、中堅派閥も注意する厄介なモンスター。

 

 投げ入れられたキラーアントは死にかけの個体、全身から血を流し、仲間に助けを求める金切り声が辺りに響き渡る。

 

「こんの!?」

 

 直ぐ様フリュネが頭を踏み潰してトドメを刺すが、時既に遅し、既にあちこちから姿を見せるキラーアントの群れはフリュネとリリルカを仲間の仇だと狙いを定めている。

 

「カヌゥ! テメェ、なんの真似だい!?」

 

「へ、へへ、姐さんが手間取っているみたいなんで、俺からのささやかなお手伝いでさぁ。これで奴の脚は潰れた! さぁ、畳んじまって下さいよォッ!」

 

「チッ、帰ったら覚えときな!!」

 

 現れるキラーアントの群れ、確かにフリュネの体を今更蟻風情が破れる道理はないが、リリルカ・アーデはそうはいかない。

 

数によって足場は封殺され、自慢の敏捷は潰された。これでマトモに戦えないと踏んだフリュネは下卑た笑みを浮かべてリリルカへ歩み寄る。

 

 リリルカは……動かない。大量のキラーアントを前にどういう訳か停止している。

 

「助けなきゃ!」

 

「だぁーから、余計な事をすんなっつの」

 

 見かねたティオナが助けに入ろうとするも、再びベートによって止められてしまう。

 

「っ、なんで!? リリルカはアンタの仲間じゃないの!?」

 

「流石に止めに入らせて貰うわよ。あの娘は恋のライバルだけど、憎い相手とは思ってないもの」

 

「うん。私も、戦う」

 

 ロキ・ファミリアの幼女部隊がベートを振り切って割り込もうとする。だが、それでもベートは揺るがなかった。

 

なぜなら。

 

「巻き込まれたくなかったら、今すぐ離れろ」

 

「───え?」

 

「来るぞ」

 

 ベートの言葉の真意に三人の動きが止まる。巻き込まるとはどういう意味なのか、目を細めて事のなり行きを見守っているベートを不思議に思った瞬間。

 

 キラーアントの群れが、突然爆ぜた。

 

「「「ッ!?」」」

 暴風が荒れ狂い、キラーアントを悉く切り刻んでいく。刃の嵐の中心に佇むリリルカを見て、相対しているフリュネは勿論、後ろに控えていたアイズ達も息を呑んだ。

 

 赤い瞳がより朱く染まっていく。モンスター染みた眼光にベートだけは嘆息を吐き……。

 

「出やがったな」

 

 脳裏に浮かぶのはあの時、ベジットに初めて一太刀浴びせたあの光景。

 

 リリルカ・アーデは弱者なサポーター? バカ言え、あの姿こそがリリルカ・アーデの本来の姿だ。

 

 遥か高みに手を伸ばし、届かない頂きに乞うように。その姿はさながら祈りを捧げる乙女のよう。

 

故に戦乙女(フィアナ)

 

「────さて、そろそろ幕を下ろすとしようか」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 カヌゥ・ベルウェイはミスをした。決定的な迄に致命的なミスを。

 

カヌゥは逃げるべきだった。あの小人族の眼が紅く染まった時から、一心不乱に何もかもを投げ出して一目散に脱兎の如く逃げるべきだった。

 

 リリルカ・アーデの魔法【槍の戦乙女(ナイツ・オブ・フィアナ)】は、全アビリティを超上昇させるのだが、ある特殊な状況がこの魔法の真骨頂を発揮させる。

 

 “単騎駆け”。嘗てのフィアナがそうであったように孤立し、多勢に囲まれた時がこの魔法の真の力を引き出す条件となる。

 

 即ち、多対一となった今の状況こそがリリルカ・アーデが真に実力を発揮できるのだ。

 

「フゥゥゥッ!」

 

 息を吐き、地を踏み砕く。踏み抜かれた足場は爆破された様に粉砕され、リリルカ・アーデは閃光となる。彼女の進路上にいたキラーアントは轢き潰され、後に残されたのは血の轍のみ。

 

「こ、コイツゥッ!!」

 

 真っ直ぐに迫るリリルカにフリュネがカウンターの一撃を振り抜こうと剣を手にした腕を振り上げた瞬間、リリルカは更に加速。

 

 フリュネの間合いへ自ら踏み込み、奴が振り下ろそうとした剣に目掛けて槍を振るう。一点に集中された力は、フリュネの手から剣を弾き飛ばす。

 

 刹那、リリルカと目があった。

 

「ひ、ヒィィィッ!!?」

 

 リリルカの赤い瞳、先程とは違う冷たい殺意に染まった瞳は無機質なソレとは違うおぞましいモノ。嘗て体験したことのない恐怖に充てられたフリュネは絶望に満ちた声音で後退る。

 

 触れるんじゃなかった。目の前の小人族に、関わるんじゃなかった。あの女神ヘスティアとその眷族達に。

 

 あのベジットが見初めたのだから、そりゃなにかあるのだろうなと今更気付いても後の祭り。

 

「折角だ。存分に味わっていけ」

 

 一人、二人、三人、四人、増えていくリリルカにフリュネの頬がひきつっていく。

 

“多重残像拳”。ベジットが教え、リリルカが編み出した無数の虚像。何処から繰り出されるのかは予想も予見も困難を極める今のリリルカに出せる奥義。

 

「“舞朱雀(まいすざく)”」

 

「ひ、ヒギャアァァァッ!!??」

 

 魔法と気、二つの技巧を合わせて放たれる今のリリルカ・アーデに出せる最大の攻撃。縦横無尽に駆け回り、その都度相手は切り刻まれていく。

 

 鮮血が舞うその様は深紅の薔薇のよう、周囲のキラーアントごと巻き込んで放たれる血の嵐は数秒間その空間で荒れ狂い……。

 

「──────」

 

 フリュネが倒れ、地に伏せる頃にはキラーアントの悉くが塵へと還っていた。

 

「流石はLv.4。切り刻むつもりが原型を保てていましたか。私も、まだまだです」

 

「あ、あぁぁぁぁぁ…………」

 

 僅かに付着してしまった返り血。折角の装備が汚れてしまった事に悔やみながら、リリルカは意識を切り替えて()を見る。

 

「───さて、お待たせしましたねカヌゥ・ベルウェイさん。次はあなたの番ですよ」

 

「ヒッ!!」

 

 睨んだわけではない。ただ一瞥したつもりが相手にとってどうやら余程恐ろしく見えたようだ。

 

 震え上がり、リリルカが一歩進む度に後退る。壁際へと追い込まれ、逃げ場の無くしたカヌゥはその目に涙を溜めながら懇願し始める。

 

「た、頼む、見逃してくれリリルカァ、俺ぁただ、脅されただけなんだ」

 

「…………」

 

「ゆ、許してくれよォ、俺達元は同じファミリアの仲間だったじゃねぇか。さ、サポーターに必要な事もその都度教えてやっただろう? そのヨシミでさぁ、な? いいだろう」

 

 鼻水と涙を流し、みっともなく命乞いをしてくるカヌゥ。自分のしてきた事を棚に上げての懇願にリリルカではなく事の顛末を見守っていたベートに青筋が浮かぶ。

 

 アイズ達もムッと顔をしかめる一方、対するリリルカは槍を下ろして殺気を消していく……。

 

「───まぁ、確かにあなたのお陰でサポーターとして活動出来たのは事実ですし」

 

「だ、だろう? そうだろう!?」

 

 少しでも間違えれば拳が、意味もなく蹴りが、憂さ晴らしの為にあらゆる罵声と暴力を振るわれてきたリリルカだが、それはそれとして世話になったのもまた事実。

 

 何より、サポーターとして活動してきたから、あの日自分はベジットと出会う事が出来たのだ。

 

 それまでの日々を間違いだったと、リリルカは言わない。

 

 だから───。

 

「フンッ!!」

 

「!?!?!?」

 

「この一発で、チャラにしてやりますよ」

 

 勢い良く蹴りあげたリリルカの足先はカヌゥの股間に深々とめり込んでいく。

 

 ブチュリブチュリと何かが二つ程潰れた気もするが………宣言通り、それ以上リリルカが手を出すことはなかった。

 

 泡を噴いて倒れるカヌゥ。両手を股間に抑えて遠退いていく意識の中……。

 

「二度とその汚い面を見せるな。玉無し(・・・)野郎」

 

 侮蔑に満ちた赤い瞳、恐ろしくも冷たい眼に射貫かれながら、カヌゥ・ベルウェイの意識は其処で途絶えた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「【戦は、此にて終い】」

 

 解呪の詠唱を唱え、自身の体から力が抜け落ちてくる。体力も精神力(マインド)も使い果たし、槍を杖代わりにして漸く立っていられるリリルカはこれからの事に難儀していた。

 

(クッ、流石に力を使い過ぎました。相手が格上(Lv.4)だからと言って……)

 

 襲ってきたのが自分では敵わない相手なら、何をしても逃げて生き残ろうとするのが冒険者としてのセオリーだ。

 

 相手が格上でも動きが鈍重で、且つ相手が勝手に此方に有利な状況を造り出してくれたから可能となった格上殺し(ジャイアントキリング)。我ながら無茶な試みだったとリリルカは今更後悔していた。

 

 魔法の狂化に呑まれるのも時間の問題だった。倒しきれるまで耐えられたのは日頃からベジットに鍛えられた部分が大きい。

 

『要するに、使い馴れていないから狂化とやらになるんだろ? だったら、耐性が付くまで使い倒せばいいじゃん』

 

 無茶苦茶な理屈ではあったが、実際としてベジットのあのやり方が正解だった。今更痛感する有り難さにリリルカは少しだけ表情が和らいだ。

 

(さて、地上まで後10階弱。何処かで休憩を挟まないと………)

 

 溢れ出る汗が止まらない。疲労で意識が朦朧とする中、急いでこの場から立ち去ろうとするリリルカだが……。

 

「うあっ」

 

 足元が覚束ず、躓いてしまう。今倒れたら起き上がれる自信がないリリルカは必死に耐えようとするが……。

 

(あ、無理……)

 

 疲労困憊で踏ん張りも利かず、そのまま地面に倒れ込む───

 

「もう、心配させちゃって」

 

 が、直前に誰かに抱き留められ、地面と熱烈なキスを交わさずに済んだ。

 

「ティ、ティオネ様?」

 

 聞き覚えのある声に視線を上げればロキ・ファミリアの新入り、ヒリュテ姉妹の姉の方が自分を抱き留めてくれていた。

 

「うわーん! 凄かったよリリルカー! 凄かったよー!」

 

「ティオナ様も……アイズ様まで」

 

「───うん」

 

 語彙力が死に、泣きながら抱き付いてくるティオナ。その一歩遅れてアイズもがリリルカへと駆け付ける。

 

オラリオの幼女部隊勢揃いである。

 

「皆様、どうしてここに……」

 

「アンタが戦っている所、見てたわよ。本当に凄いじゃない、あの牛蛙に勝っちゃうなんて」

 

 団長であるフィンが絡むと途端に人が変わるティオネ、リリルカの事も密かに恋敵と認識していたが、今回ばかりは素直にリリルカの健闘を讃えるつもりのようだ。

 

「ったく、蛙ごときに時間取られやがって」

 

「ベート様……」

 

 そして最後にはベートが憎まれ口を叩きながらやって来た。どうやら戦いに夢中で周囲に気付かなかったようだ。

 

 やはり自分はまだまだだなと、リリルカは自省する。

 

「けど……まぁ、テメェにしては良くやった方なんじゃねぇか?」

 

 そんなリリルカにまさかのベートが労いの言葉を口にする。え? このツンデレ狼もしや偽者? リリルカは訝しんだ。

 

「「「………………」」」

 

「ンだよ、その面は」

 

「【凶狼】が………労った?」

 

「あぁ?」

 

「やったねリリルカ! 昇格(ランクアップ)確実だよ!」

 

「うん! うん!」

 

「どういう意味だコラァッ!?」

 

 失礼過ぎるアマゾネスにベートが吼える。あとアイズ頷き過ぎ、普通に失礼だから。

 

「あ……う………」

 

「リリルカ!?」

 

「気絶しただけよ。余程疲れたのね」

 

「早く地上に帰ろう」

 

 精神力も枯渇し、見知った相手が傍にいると分かって安心した途端リリルカを繋いでいた意識の糸がプツリと途絶えてしまう。

 

 気を失うリリルカを考え、アイズの言葉にも頷きティオネ達も早々にダンジョンからの帰還を目指す事にした。

 

「あ、ベート。其処の二人チャンと連れて来なよ」

 

「はぁ? なんで俺が……」

 

「だって、その二人まだ起きそうにないんだもん。起きる間にモンスターに襲われたりしたら、後で私たちにまでやっかみが来そうだもん」

 

「よ、宜しくお願いします」

 

 幼女達の言葉に頬をヒク付かせるベート。結局、この日一番の貧乏クジを引かされる事になったベートはギルドに二人を送り届け(蹴り飛ばし)、帰路に就くのだった。

 

そしてこの日、オラリオに新たなLv.3の冒険者が誕生する事になる。

 

 

 

 

 

 

 

「おん? リリルカの奴どしたん? 随分疲れているみたいだけど……」

 

「さぁな。デカイ蛙にでも絡まれたんだろ」

 

「???」

 

 

 

 

 

 

 

 

RESULT

 

リリルカ・アーデ《最終ステイタス》

 

Lv.2

 

力 :SS1150

 

耐久:S965

 

器用:SS1247

 

敏捷:SSS1481

 

魔力:SSS1685

 

 

 

 





Q.リリルカ君のステイタス、エグくね?

A.伸び盛りの成長期だからね!


Q.舞朱雀とは?

A.多重残像拳を応用したリリルカ・アーデの必殺技。
 尚、イメージはご存知の通りスパロボのアイツである。






オマケ。

各派閥におけるヘスティア・ファミリアへの好感度。

ロキ・ファミリアの場合。

主神ロキ:ベジットがヘスティアの眷族やって一番安心してる神。何だかんだ”気“について色々と教えてくれるし、今のところWin-Winな関係に満足してる。
でも、やっぱりフレイヤの所には教えないで欲しかったのが正直な気持ち。

「でもいい意味で気安い連中やから、ウチは結構気に入ってるで。ただしドチビ、テメーは駄目や」

団長フィン:正直苦手だが、自身の手札を遠慮無しに見せてくる豪快なベジットに同時に好感を持てている。
他にも【凶狼】を受け入れたり、団長としての器も確かなところも同じ派閥の長として一目置いている。

「彼等の活躍、期待しているよ」


副団長リヴェリア:出会った当初の頃は実力を隠したがっているベジットを内心不信に思っていたが、彼の実力を目の当たりにして納得。戦士として強くなる事を目標としながら、悪目立つ事を憚る彼の在り方に理解を示している。

気と魔法の両立という自身に新たに芽生えた可能性に、年甲斐もなくワクワクしている。

あと、互いに子を育てる親代わりの立場として色々と相談したりされたりしている。

「完全にママ友の間柄やんけ」

「誰がママだ」


ガレス:ベジットの戦士としての在り方に好感を持ち、それでも時折バカをやらかすベジットを気に入っている。
気という新しい力に関しても、色々と教えてくれるベジットを言葉にこそしないものの頼りにしている。

「機会があれば酒でも馳走してやるわい」


他の面々:総じて高評価だが、王族であるリヴェリアに対して気安いベジットに数名のエルフは納得出来ていない様子。

ラウル:ベジットの気の指導を受けてファミリア内で頭一つ抜きん出ている。現在は気を完全に使いこなすために基礎トレを徹底中。

「うぉぉー! 頑張るッスよ俺ー!」

「もう、張り切り過ぎてまた倒れないでよ」





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