ダンジョンに超なアイツが来るのは間違いか?   作:アゴン

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さて、ブルアカの夏が今年も来たな。

そんな訳で初投稿です。



物語76

 

 

 

 【神の宴】

 

 それは退屈を嫌い、暇を持て余した神々が取り敢えず面白おかしく騒ぎたいとオラリオにてそれぞれの派閥が定期的に開催する会合。

 

 神会(デナトゥス)とは異なる会合。今回神の宴を開催したのはオラリオでも屈指の規模と戦力を有する大派閥、ガネーシャ・ファミリアである。

 

 本拠地(ホーム)である【アイアムガネーシャ】、色々とつっこみ所満載な群衆の主の館へと招待されたヘスティアは、用意されたご馳走に舌鼓を打っていた。

 

「やっほーヘスティア、アナタも来たのね」

 

「やぁヘファイストス、昨日ぶり。まぁね、ガネーシャの所の派閥はオラリオの治安も担っているからね。話があると言うのなら、同じ街に住む神として聞かないとアレだからね」

 

「ふぅん。やっぱり変わったわねアナタも。天界にいた頃のグータラだったアナタとは大違い、そう言う意味ではベジットに感謝するべきなのでしょうけど」

 

「オイオイ、いつまでその話で僕を弄るんだよ。そりゃあ確かに自分でも活動的になったと思うけど……」

 

 オラリオに定住してから、ヘスティアは割りと忙しい毎日を送っている。自身の生活費は主にバイトで賄い、バイト以外でもヘスティアは孤児院にささやかながら月に二、三回程差し入れを自ら送ったりしている。

 

「いや、別に弄っているつもりはないのよ? ただ……うん、ちょっと嬉しくなっちゃって。あの引き籠もったら数百年は出てこなかったヘスティアが、下界ではこんなに活発的になったのが………グス」

 

「ねぇ待って、ホント待って、ガチで泣き出すの止めてくれないかな!? 物凄く居たたまれないんだけど!?」

 

 天界にいた頃のヘスティアはそのズボラさで炉の火を見ると言っては部屋に籠り、放っておけば数百年単位で引き籠るのが当たり前な超絶ニートな駄女神だった。

 

 それが下界に降りてからは眷族(こども)達ばかりに働かせてはいけないと自らバイトを始め、更には最低限の家事をこなし、時間が出来たら孤児の子供達の様子を見に行って一緒に遊んだりと、一部のオラリオの市民からはマスコット的な扱いではあるが心から敬愛されている。

 

 天界にいた頃よりずっと立派になったヘスティア、そんな彼女に神友であるヘファイストスは嬉しいやら感動やらで涙ぐんでしまう。

 

 因みに、このやり取りは今回で五回目だったりする。

 

「全く、君といいアルテミスと良い。本当に失礼しちゃうよ!」

 

 因みにアルテミスがいた頃は彼女にはガチめに号泣されて喜ばれた事がある。ヘスティアもその時はつられて泣いた。尚ベジットは指差して爆笑した。その後ベートがしばいた。

 

 閑話休題。

 

「さて、今回ガネーシャは何が目的で神の宴を開いたのかしら?」

 

「やっぱり怪物祭に関する話なんじゃない? ホラ、時期的にもうすぐだし」

 

 怪物祭(モンスター・フィリア)とはガネーシャ・ファミリアが年に一度開催するモンスターを民衆の前で捕獲(テイム)を行う一大興行。モンスターという脅威を民衆の前で分かりやすく叩きのめし、冒険者………ひいては神の眷族の強さを知らしめて民衆を盛り上げつつ安心と安寧を伝えるという建前(・・)のある催し。

 

 既に異端児(ゼノス)という下界の未知の中でもトップクラスに秘匿性のある情報を知っているヘスティアは怪物祭の本来の目的を何となく察している。

 

 ………因みに、この事はヘファイストスも知らない。

 

(なんと言うか、他所に言えない秘密を抱えすぎじゃないか? 僕達)

 

 その為、今回の神の宴もその事に関するお知らせと注意事項の呼び掛け辺りなのだろう。相変わらず、賑やかな割には細かい事に気付く神だと、ヘスティアは感心した。

 

「あっ、そうだヘファイストス。ちょっと相談があるんだけどさ」

 

「ん? 何かしら?」

 

「実はさ、僕のファミリアに新しい眷族────ベル・クラネル君の事なんだけどさ、ちょっと厄介なスキルと技を覚えちゃって。その子の武器が壊れちゃったんだ………出来れば君の所の職人の子、紹介してくれないかなって」

 

「えー? なぁに厄介なスキルと技って。またベジットが何かしでかしたの?」

 

 ジト目を向けてくるヘファイストスに違うと力強く否定したい所だが、スキル発現の有無は兎も角としてそれを使いこなす様に鍛え、運や巡り合わせ等もあって結果的に武器を失う羽目になってしまった点で言えば、絶対に違うとは言い難い。

 

「そ、そんな事は………無きにしもあらずだけどぉ」

 

「そこはハッキリしなさいよ」

 

 呆れた様子のヘファイストスだが、目の前の神友の頼みとなると断る訳にもいかない。しかも厄介なスキルと技という事から、恐らく相当なモノなのだろう。

 

 何せ件の新入りであるベル・クラネルは嘗てのゼウス・ヘラ両眷族の忘れ形見であり、あのアルフィアの血を分けた存在なのだ。何があってもおかしくない。

 

「じゃあ、先ずはスキルとその技ってのを教えて貰うから、後で私の所に来なさい」

 

「うん、ありがとうヘファイストス!」

 

 承諾してくれた神友に精一杯の礼を口にする。これでベルも漸く自分専用の武器を手に入れられると思ったヘスティアが安堵の溜め息を漏らした時。

 

「お~~~いファイた~~~ん! あとドチビ!」

 

「あらロキ」

 

「来たか。トリックスター」

 

 宴会場へ乗り込んできたと思ったら、猛烈な勢いでやってきたのは黒のドレスを身に纏う道化の神。細目な悪神の襲来にヘファイストスは呑気に挨拶を交わすが、ヘスティアはウゲッと顔を歪めた。

 

「なんやぁドチビ。ウチが来るのがそんなに意外かぁ?」

 

「別に」

 

「なんやつまらんやっちゃな。折角その似合わへん衣装着とるんやからもっと堂々としたらええやん。笑ったる」

 

 現在、ヘスティアが身に纏っているのは深い青色を軸に黒のラインの入った処女神に見合う大人しいデザインである。

 

 本来なら精々お出かけ用の衣服にするつもりだったのが、アリスの強い後押しによってお色直しさせられてしまった。………前々から思っていたが、あの大精霊随分とミーハーな部分があるよね。

 

 とは言え、折角アリスが選んでくれたドレスを貶されたのは少し腹が立つ。よってヘスティアも迎撃体勢に入った。

 

「そういう君だって、随分と冒険したドレスを着てるじゃないか。幾ら探索系の派閥だからって、幾らなんでも無謀過ぎない?」

 

「んなっ!? なんやとぉっ!?」

 

「前々から思ってたけどさぁロキ。君にセクシー系のドレスは正直合わないと思うよ? 素直に格好いい系の服に戻しなって。エルフの子達が愛用している燕尾服とかさ、マジで」

 

 オラリオに住んで早数年。普段の活動もあって下界の子供達の衣服に関するアレコレもそれなりに知ったヘスティアは、自分にあった意匠というものを熟知している。

 

 同時にその人にあった衣服というのも「なんかその服、ちょっと似合わなくね?」程度には言える知識も蓄積するようになった。

 

 センスが磨かれた。ともいう。

 

「う、ううううう五月蝿いわ!! なんでウチの格好をドチビに指図されなあかんねん!! ったく、処女神が色気づきおってからに」

 

「色気づきって言えばさ、君の所のアイズ君やティオネ君達はどうなのさ? あの娘達もそろそろ年頃だろ? なんか浮ついた話はないのかい?」

 

「はぁ!? アイズはウチのお気に入りや! そんな相手はウチが見つけ次第殺すで?

 

「君もアルフィア君みたいな事を言うなぁ」

 

 ロキとはベジットを通じて一時はご近所付き合いの様な間柄になった事もあるが、本質的には二柱(ふたり)共ソリの合わない犬猿の仲。

 

 オラリオに来てからは一端の主神らしく振る舞えるようになってはいるが、そう簡単に長年続く関係が変わる訳がなく、眷族を介さない二柱の女神は相変わらずな喧嘩する間柄だった。

 

「相変わらず楽しそうね、アナタ達は。今晩はヘファイストス」

 

「あらフレイヤ、アナタも来たの?」

 

「えぇ、たまには外にも出ないとね」

 

 そんなヘスティア達の元に更に女神が追加される。美の神フレイヤ、ロキ・ファミリアとは対を為すオラリオ最大派閥の主神。

 

 彼女の登場に場は異様な盛り上りを見せるが、そんな周囲の神々など目もくれずフレイヤはヘスティアへ歩み寄る。

 

「聞いたわよヘスティア、アナタの所の新しい眷族()。ミノタウロスの群れに巻き込まれたらしいわね」

 

 ギクリ。フレイヤが口にする一言に悪神ロキが凍り付く。

 

「え? あ、うん。でも何とか乗り切ったみたいでさ。今は元気にダンジョンに潜ってるよ。武器は壊れちゃったけど」

 

 ギクギク! 敢えて避けていた話、自分がバカをする事でそらしていた話が大きな一撃となって返ってきた事でロキは更に凍り付く。

 

「大変ねぇ。もし良かったら私の方で都合を付けるけど、どうかしら?」

 

「遠慮します。天界でも屈指の美の女神だった君に借りを作るのは、素直に怖いからね」

 

 そして目の前の美の女神が平然と策謀に巻き込もうとしてくる。しかもあの様子からアルフィアとザルドの件は既に知っているみたいだし………やっぱりオラリオ怖い。そして何が一番怖いかって、こんなやり取りにすっかり慣れてしまった自分だったりする。

 

「あら残念。ヘスティア・ファミリアに貸しが作れれば後々良いことになりそうなのに残念だわ」

 

「ホント怖いね君。お願いだからそういう策謀(腹黒)に僕達を巻き込まないでおくれよ?」

 

「フフ、気を付けるわ」

 

 童女の様に笑みを浮かべる。そんな美しいフレイヤに対してヘスティアはただ彼女の怖さに後退るだけだった。

 

「さて、聞きたいことも聞いたし、私はもう行くわ」

 

「あら、来たばかりなのに?」

 

「えぇ、他にあまり面白そうな話はなさそうだもの。ヘスティア」

 

「な、なんだい?」

 

「アナタ達の活躍、これからも注目してるわね」

 

 妖しい微笑みと共にフレイヤはその場を後にする。そんな美の女神の背中を見送ると同時に………。

 

「本当、厄介事が尽きないなぁ」

 

 ヘスティアの深い溜め息と共に吐き出された言葉は、神々の喧騒の中へ溶けていった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 上層七階層。普段はモンスターでひしめき合うダンジョンが、この時は不思議と静かだった。

 

 モンスターの姿は影も形もなく、近付いてくる様子もない。他の冒険者達も同様、今この場は三人のヘスティア・ファミリアしか存在しなかった。

 

「オォォォッ!!」

 

 狼が吼える。狼の遠吠えが七階層を揺らし、モンスターと冒険者に近付くなと警告を発する。

 

 彼が狙いを定めるのはただ一人、自分達の長にして自らを最強を超えた天下無敵を称する男───ベジット。

 

奴の顔に握り締めた拳を叩き付ける為に、灰の狼────ベート・ローガは銀の閃光となって駆け抜ける。

 

 並みの人間では目視する事すら敵わない超高速機動、純粋な速さだけならばLv.7(・・・)女神の戦車(ヴァナ・フレイア)に比肩するとされている。

 

本来ならベートの脚が生み出す速さ、その余波のみで敵対者を屠れるが、相手は規格外の規格外。そんな下手な速さでは簡単に動きが見切られ、最悪カウンターを決められてそこで終い。

 

 確実な一撃を見舞う為にベートはより速く、より静かに、より苛烈に加速する。

 

 その最中で。

 

「おい」

 

「っ!」

 

「俺はいつまで、この準備運動に付き合えばいい?」

 

 ふと、超高速機動で動くベートの耳に奴の声が届く。見ればベジットは先程までと全く同じ場所、同じ姿勢で佇んで─────いや、違う。

 

 動いていた(・・・・・)。この超スピードの中、第一級冒険者も呼吸することすら儘ならない速度の中で、奴は動き自分に追い付いて見せた。

 

 それも、同じく動き続けている自分に悟られない速さで、だ。

 

 微かに動いた痕跡を残しているのが何よりの証拠、不敵な笑みを浮かべ、指でチョイチョイと挑発するベジットにベートは歯を食い縛って疾走する。

 

「なら、お望み通り挽き肉にしてやるよ!!」

 

 加速。七階層を彩っていた銀の軌道線は掻き消え、地を蹴る音も鳴りを潜める。限界を超えた更なる速さ、妙な軋む音だけがベートの存在を表していた。

 

 刹那。

 

「っ!?」

 

「惜しかったなぁ、狙いは悪くなかったぜ」

 

 蹴りを振り抜くベート、ベジットの首から上を吹き飛ばす勢いで放たれた渾身の蹴りは、しかしてベジットの手に顔を掴まれる事で阻まれる。

 

「気の動きを最小限に、されど駆け抜ける力は最大限に。この矛盾をよくぞ成し遂げた。純粋に称賛を贈りたい程に、な」

 

「~~~~~ッ!!!」

 

「だが、お前が求めている力はその程度じゃない。そうだろ?」

 

 ギリギリと絞められる。超サイヤ人にすらなっていないのに圧倒的すぎる力の差。

 

 だが、その程度で【凶狼】が止められる訳がない。自分を掴みあげるベジットの手、その手首を絞めると、お返しとばかりに蹴りを放つ。

 

「おっと」

 

 しかし、苦し紛れの蹴りも当然当たることはなく、ベートの蹴りは虚しく空を切る。

 

 そして。

 

「フンッ」

 

 特別な技術とか、魔法ではない唯の腕力のみでの投擲。しかしその強さは破格。ダンジョンの地形を変えてしまう勢いのある投擲はベートの平衡感覚を狂わせてしまう程に強烈だった。

 

 更に。

 

「それ、おかわりだぞ」

 

「ッ!?」

 

 吹き飛ぶベートに追い付いたベジットが、その腹に蹴りをめり込ませる。骨の軋む音、腸と幾つかの臓器が悲鳴を上げ、痛みと衝撃がベートの意識を断絶させる。

 

 地に落ちたベートの意識は、衝撃と共に暗転。この感覚も慣れたモノだと、【凶狼】の自我は沈んでいった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「────なんだよ、これ」

 

 ベル・クラネルは目の前の光景に唖然としていた。

 

 ベート・ローガとベジットが見せた戦い。本拠地で見る手合せとは違う、本気で相手の命を狙ったやり取りにベルは終始圧倒され、言葉を失っていた。

 

 いや、そもそも戦いだった事すらベルには分からなかった。団長(ベジット)副団長(ベート)が向き合った瞬間、ベートの姿は掻き消えて時折銀の光が見えるだけ。

 

 ベートが仕掛けたとされる飛び蹴りも、ベルから見ればいきなりベジットが手を伸ばしたと思ったら、ベートが彼の手に捕まった様にしか見えなかった。

 

 自分の理解から大きく逸脱した戦い、しかもベート(Lv.6)を圧倒しているのがベジット(Lv.1)と言うのがよりベルを混乱の底に叩き落としていた。

 

 ヘスティア・ファミリアの団長であるベジットは駆け出しの自分と同じLv.1の冒険者、確かにベジットが強いのは分かってはいたが、第一級の冒険者であるベートが圧倒されるとは想像だにしていなかった。

 

 強いとかの話ではない、文字通り次元が違う。あれだけの強さを持っていながら、それでも未だLv.1というベジットにベルは神々から授かれる恩恵の意味にすら疑問を抱くようになっていた。

 

 そんなベルに「クルル……」とモンスターの嘶きが聞こえる。初めて耳にするモンスターの声に戸惑いながら振り返ろうとした瞬間。

 

 何か、光が自身の頬を通過していくのが見えた。すると、モンスターの嘶きが聞こえた辺りには大量の灰色の粉だけがそこに積もっていた。

 

「おーいベル、大丈夫かぁー?」

 

「べ、ベジットさん……」

 

「悪かったなぁ、チィッとばかしやり過ぎちまった。思ってたよりベートが成長してたみたいでよ、つい力が入っちまった」

 

「……………」

 

 言葉が出なかった。あれだけの戦いの後でもベジットは疲労している様子は微塵もなく、何時もと変わらない様子で笑っている。

 

 相手は自分達のファミリアの仲間、家族である筈なのにどうしてこの人は笑っていられるのか。ベルには到底理解できず、笑いながらそれを実行するベジットが怖かった。

 

「念のためにもうちっと下がってろ。危ないからな」

 

「っ、ま、まだこんな事を続けるんですか!?」

 

「うん?」

 

 今ので終わりではない。そう暗に告げるベジットにベルはまだ続けるのかと声を上げる。

 

「も、もう充分じゃないですか! 決着は着きました! これ以上の戦いに意味なんて……!」

 

 事実、ベジットの一撃を受けてベートは意識を失っている。どれだけ速く、どれだけ強くなろうとも未だベジットには歯牙にも掛けられない。それが現実であり、紛れもなく事実である。

 

 だからこれ以上の戦いに意味はないと、戦いを止めようとするベルにベジットは溜め息を吐いて……。

 

「ベル、お前………少しベートを甘くみてやしねぇか?」

 

「………え?」

 

「見ろよ」

 

 ベジットに促された方へ視線を向ければ、血だらけの狼がそこにいた。

 

「べ、ベートさん!?」

 

「……………」

 

 息は荒く、視点も定まらない。それでもベジットに向かって一歩ずつ歩んでいくベートをベルは止めようと前に出ようとするが……。

 

「ハァァァッ!!」

 

 気を昂らせ、力を高める。戦えない処か気を全開に解放させるベートにベルは息を呑んだ。

 

「……………」

 

 言葉を口にせず、ただ無言で構える。既にベートの視界にはベルは映らない。彼の目に入っているのは依然として不敵に笑みを浮かべているベジットだけ。

 

「来いよ」

 

 手招きする。それを合図にベートは地を蹴り、ベジットへ肉薄する。力も速さも、先程よりずっと落ちて勢いを失くしたベートはそれでもベジットへ挑み続けた。

 

 拳を振るう。躱され、殴り飛ばされる。

 

 蹴りを放つ。防がれ、返しの蹴りに吹き飛ばされる。

 

 何度も地を転がった。何度も泥の味を知った。それでも血塗れの凶狼は止まることなく立ち上がり続けた。

 

「─────なんで?」

 

 ベルはベートの姿に疑問を溢さずにはいられなかった。決着は付いている、既に戦いは意味を成さず二人の間にはどう頑張っても覆らない残酷な程の“差”が存在した。

 

 それでも、ベートは挑み続ける。気力は底を尽き掛け、牙は折れ、爪が砕かれようと、それでも諦める事なく挑み続けた。

 

 気が付けば、ベルはその光景に釘付けになっていた。言葉も出ず、諦める事なく挑み続けるベートにいつしかベルは静かに見つめ続けていた。

 

 どうして、彼は挑むのだろう。結果は見えていて、相手は目に見えて強いのに、それでも挑み続けるベートにベルは自問する。

 

 自問して………気付く。それは何て事なく、ベルや冒険者ならば誰もが望み、手を伸ばすもの。

 

 即ち、“強さ”

 

 或いは、強くなりたいという欲求そのもの。

 

 強くなりたいと、自分の弱さを乗り越える為に脅威と向き合い、乗り越えていく。

 

 詰まる所それは………。

 

「そうか。ベートさんは………冒険、してるんだ」

 

 試練を乗り越え、強くなる。未知を踏破し、自らを飛躍する。それ即ち冒険であると、故郷にいる祖父は言った。

 

 どんなに強大なモンスターが相手だろうと、心に迷い、恐れがあろうとも、それらを乗り越えて強くなる。だから冒険者(アイツ等)はスゲェんだと祖父は笑いながら語ってくれた。

 

 ベートは今、冒険をしている。自ら乗り越えるために、目の前の壁を乗り越える為に、死に物狂いで挑み、戦っている。

 

 ─────悔しかった。義母や叔父に鍛えられ、祖父や祖母に教わった事で、何時しか自分は知った気になっていた。半端に力を持った事で、無意識の内に自惚れていた自分が恥ずかしくて、そして情けなかった。

 

 同時に、胸が熱くなる。どんなに傷付いても立ち上がり、勝つ為に挑み続けるベートに、何時しかベルは目が離せなかった。

 

「─────ばれ、頑張れ!! ベートさん!!」

 

 ただ見ているには心が熱くて、でも見ている事しか許されない。だからせめてと、ベルは応援し続けた。傷だらけの、血塗れになろうとも、それでも挑み続ける気高い狼の、僅かでも力になりたいと願ったベルの雄叫び。

 

 その声は果たして届いているのか、それはこの場にいる者以外知ることは無かった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ベート・ローガの人生は、理不尽によって全てを奪われてきた。

 

 幼少の頃、狩猟を目的とした部族の同胞はある日あの終末の谷から逃れた(・・・)竜によって壊滅し、父も母も妹も、好敵手も…………淡く想っていた初恋の娘も。

 

 少年の頃、オラリオへ赴き最初に出会った無愛想な神に見初められ、初めて神の眷族となったベートは凄まじい勢いで幾度となく昇格を果たし、背丈が伸びきる頃にはその派閥の長に至るまで登り詰めた。

 

 尚この時、ベートは暗黒期との決着の際、天を穿つ蒼い閃光を目撃している。

 

 閑話休題。

 

 その後も順調に強くなり、いよいよ故郷を襲った竜に報復する時がきた。仲間と、何時しか好意を抱くようになった女に一時の別れを告げ、必ず戻ってくると約束し過去との決着へ向かった。

 

 戦いは熾烈を極めた。勝てたのは当時の夜空に満月が浮かんでいたから。狼人の性能をフルに活用した上で成し遂げた薄氷の勝利。

 

 苦しい戦いだったが、ベートは確かに勝利した。胸に大きな達成感と微かな虚しさを抱え、竜を屠りし後は家族と友、そして好きだった娘の墓を立ててベートは感傷に浸りながら、それでも胸を張って凱旋を果たした。

 

 これで胸を張ってアイツの気持ちに答えられると、本拠地で待つ仲間達の事を想いながら、帰路に就き。

 

 そして………。

 

『────セレ、ニア?』

 

 待っていたのは、変わり果てた想い人。ベート()に相応しい人になろうと、彼のお荷物にはなるまいと、必死にダンジョンで冒険する最中、降って湧いたモンスターの群れによって殺されたと、逃げ延びた仲間達から聞かされた。

 

 その日、ベートは思い知る。この理不尽で満ちたクソッタレな世界では理不尽に抗えない雑魚は死ぬしかないと。どれだけ自分が強くなろうとも、弱者はあっという間に淘汰される。

 

 どれだけ手を伸ばそうとも、自分では弱者(大切な人)を救えない。その事実がベートを打ちのめした。

 

 その後、自分では守れない、救えないと悟ったベートは仲間と主神をオラリオから追い出し、根無し草となり荒れる事となった。

 

 誰彼構わず雑魚となじり、噛み付き、暴れまわるその様は荒れ狂うベートを何時しかオラリオの人々は【凶狼(ヴァナルガンド)】と呼び、畏れられた。

 

 この世界の多くは理不尽に抗えない雑魚ばかり。ウンザリだと吐き捨てる荒れる狼、そんな彼の前にある日…………彼が現れた。

 

 ベジット。先の大抗争から名が知れ渡り、更にはソーマ・ファミリアとの戦争遊戯(ウォー・ゲーム)で知らない者はいないとされる怪物。

 

 黄金の炎を身に纏い、一つのファミリアを瞬殺した当時の記憶は今もベートの脳に焼き付いて離れない。

 

 自分では救えない弱者をアッサリと掬い上げて見せた。そんな奴の力と強さに嫉妬したベートは、自棄糞に挑み、そして敗北した。

 

 嬉しかった。Lv.1だろうとこの世界にはこんな化物染みた奴がいる。その事実にベートは安堵し、内心で喜んだ。

 

 その後、ベジットによるハチャメチャな毎日に翻弄され、気付けばLv.6。オラリオ有数の強者の一人に名を連ねる事になる。

 

 ─────心地よかった。誰よりも強くなる事に執着している団長(ベジット)や、弱い自分のままが許せないと吼え続け、何時しか肩を並べる迄に成長した小娘(リリルカ)

 

 自分の()を知り、その上で見守る主神。理不尽を踏破し続けるこの派閥にベートは不本意ながら居心地の良さを感じていた。

 

 ここなら、もう自分の()も疼きはしないだろう。ここならもう奪われる事もなく、穏やかに過ごせる事だろう。

 

 だから、もう良いのではないか? もう、無理にこの()を無意味に刺激する必要は無いのではないか?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ──────違う。

 

 ───────違う!!

 

 そんな甘えで奴に降ったのではない。そんな妥協でベジットの下に付いたのではない。

 

 求めるのは“強さ” 不可能だと、理想論だと、誰もが諦めたその頂き(理想)を踏み砕く為。

 

 理不尽を踏破し、理不尽を殺す。それがベート・ローガに根を張る原初の願い。

 

 同胞を、妹を、初恋の人達を殺された夜を忘れるな。

 

 自分を想い、慕ってくれた女性(ヒト)の死に顔を忘れるな。

 

 この()は俺のモノだ。この痛み(願い)は俺だけのモノだ。

 

 だから─────。

 

『だったらよ、超えちまえよ。お前の前に立ち塞がる何もかもを』

 

 灰の狼は血塗れの中で静かに嗤う。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ベート……さん」

 

 もう、何度目だろうか。地に伏し、倒れる度に立ち上がり、殴り掛かってはベジットに返り討ちに合う。

 

 既にベートの顔半分は痛々しく腫れ上がり、その所為で視界も半分塞がれている。疲弊した体力は距離感を測れず、どんなに腕を伸ばしてもベジットに届くことはない。

 

 技もなく、駆け引きもない。一方的な殴り合いだが………それでも、ベートの眼は死んではいなかった。

 

 地面から立ち上がるベート、そんな彼の瞳を見てベジットは僅かに眼を見開き………。

 

「─────ベジット」

 

「?」

 

「─────勝負だ」

 

 炎を滾らせる。体力の限界も近く、これが最後の攻撃(ラストアタック)。ベートの最後の攻撃が来ると知ったベジットは不敵な笑みを浮かべて構えた。

 

「────よし、来い!!」

 

 迸る気を纏うベートに対し、ベジットも気を纏う。再び辺りは静まり返り、周囲の空気が張り詰めていく。

 

 心臓の鼓動が早くなる。次で最後だと知り、ベルも固唾を呑んで見守る中。

 

「オォォォッ!!」

 

 狼は疾走する。残された体力、気力、諸々を注ぎ込み、ベジットの顔に一撃入れる最後の攻撃を仕掛ける。

 

 しかし、既にベートには小細工を仕掛ける体力は残されていない。故に最後にベートが選択するのは────自滅紛いの特攻だった。

 

 加速する。周囲の景色が緩やかになり、ベートの視界が灰色に染まっていく。体感時間も狂い始める極度の緊張感の中、ベートは拳を振り上げて────。

 

「っ!?」

 

 眼を見張る。事ここに至って、これだけの速さの中、ベジットはベートのタイミングに合わせドンピシャに握り拳を置いている。

 

 そう、既にベジットはベートの動きも速さも、その全てを見切っていた。ベートが何をしようとしているのか、それを読んだ上で容赦なくカウンターを見舞う。

 

 避けるのは不可能、軌道をずらすのも叶わない。ベートに残された選択肢は受けるか────ベジットよ(・・・・・)りも速く(・・・・)拳を振り(・・・・)抜くしかない(・・・・・・)

 

 残された選択肢はどれも理不尽極まるモノ。此処でベートが乗り越えなければ、後に待つのは再び理不尽に負ける己のみ。

 

 また負けるのか。また屈するのか。誰よりも吼えたつもりでいる自分が、誰よりも先に理不尽に折れるのか。

 

 吼えろ、吼え続けろ。小人族(リリルカ・アーデ)はLv.2の身でありながら、Lv.4の理不尽に抗い、超えた。

 

 正義の眷族も、道化の眷族も、美女神の眷族も、幾度も試練を乗り越えていった。

 

 ならば、であるのならば。

 

「超えなきゃ、いけねぇだろうが!!」

 

 ベートが今日までLv.6に甘んじ(・・・)ていた(・・・)のはこの時の為。避けられない理不尽、超えなければならない運命に直面した時、己の力で乗り越える為。

 

 ─────さぁ、冒険を始めよう。この時、この瞬間こそがベート・ローガの冒険の始まりである。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『“時飛ばし”?』

 

『おぉ。俺が知る限り最強の初見殺しの一つだ。コイツを習得した時、お前はこのオラリオで唯一絶対の武器を手にする事になる』

 

『────ハッ、馬鹿馬鹿しい。神じゃああるまいし、んな事出来るわけが』

 

『最初から出来ねぇと決め付けてちゃあ、出来るもんも出来ねぇぞ』

 

『……………』

 

『あまり、自分を安く見るなよベート。確かにお前はあの日から色々と変わってはいるが、それでも根っこの部分は何も変わっちゃいねぇだろ』

 

 ムカつく奴だった。あの男神(ヴィーザル)とは違う、此方を何処までも信じている眼。

 

 自分すら意識していなかった心の奥底に眠る願望、それを見透かされている気がして、それが図星だからより腹立だしかった。

 

『遠慮なんかする必要ねぇんだよ。ベート、立ち塞がる連中は全部蹴散らしちまえ。たとえそれが神であってもな』

 

『いや、テメェは少しは遠慮しろよ』

 

『兎も角だ。ベート、お前なら出来る。お前の脚なら何処へだって飛べる。その脚で時間すら飛び越えて見せろ』

 

 此方に向けてくる信頼は何なのか。相変わらずふざけた奴にベートは毎度の事ながら苛立ち。

 

『忘れるな、俺の右腕はお前しかいねぇんだからよ』

 

『上等だ。テメェの顔に一発ぶちこむ為だ。時間くらい超えてやる』

 

 加速する世界で、ベート・ローガは更に一歩踏み出した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「?」

 

 己の拳がベートの顔面を捉える刹那、ベジットは自身の身体に起きる違和感に困惑する。

 

(動きが……鈍い?)

 

 それは有り得ざる現象だった。ほんの瞬きの内に決着が付く筈だった勝負が、まるで引き延ばしにされたアニメーションの様に緩やかになっていく。

 

 そしてその現象は周囲にも影響が出始めている。驚愕したベルの表情、挙動、その全てが緩やかになっていき、軈ては停止する。

 

舞い上がる塵も空中で止まり、近くを通る冒険者達の声も遠くなっていく時、ベジットは気付く。

 

(そうか! これが、これが時飛ば────)

 

 遂にその域へ到達したベートに感激するのも束の間、ベジットの左頬を衝撃が貫いた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ベート・ローガ。彼の人生は大事な人達、その悉くが理不尽によって奪われてきた。

 

 両親も、妹も、同胞も。初恋の人すら守れず生き残り、その後も自分を好きだと言ってくれた女性(ヒト)も結局はこの手から溢れる事になってしまった。

 

 自分では、理不尽には敵わない。自分では弱者は救えない。故に傷付いた狼が苦し紛れに選んだのは、戦場から弱者を遠ざける事だった。

 

 けれどこの日、狼は一つの選択肢を手に入れる。それは、自己を貫く覚悟と武器。

 

 遠慮などするな、駆け抜けろ。そう背中を押す団長に傷だらけの狼は自らの枷を解き放つ。

 

 理不尽よ。今のこの世界に蔓延するクソッタレの世界よ。俺の前に立つと言うのなら───。

 

(俺に砕かれ、ひれ伏し、跪きやがれ!! 理不尽()よ)

 

 ベートにとって神とはこの世界の理不尽そのもの。故にこの日、ベート・ローガは……一つの法則の超越。即ち、神殺し(理殺し)を手に入れた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「イチチチ、おー痛ぇ。まさか本当に“時飛ばし”を覚えるなんてなぁ」

 

 ヒリヒリと痛む左頬。この世界でベジットとして暮らしての初のダメージ。

 

 ダメージとしては微々たるモノ、何千何万打たれてもビクともしない自信はあるが、それでも初めて戦いの中で拳を当てられた事実にベジットは衝撃よりも嬉しさの方が勝っていた。

 

 正直、ベートが“時飛ばし”を会得出来る可能性は半々で、確率で言えば半ば賭けに等しかった。

 

 切欠を見たのはある日、ベートと一緒に深層~下層付近で探索していた時。遠征に出ていたであろうロキ・ファミリアの眷族らしき少女がモンスター相手になぶられていた。

 

 恐らくは班分けしたグループからはぐれてしまったのだろう、大蛇の井戸(ワーム・ウェール)に食われ掛けていた眼鏡の少女を助けた時だった。

 

 当然、ベジットも助けようとした。距離も距離で状況も切羽詰まってたから、超サイヤ人になって助けようとした時、変身しようとした自分を追い抜いて気付けば(・・・・)ベートの蹴りが蛇の首を細切れにしていた。

 

 その後、ベートが眼鏡の少女に罵詈雑言浴びせたり、その少女から何やら言われたり、その後合流したリヴェリア達に執拗に頭を下げられ、礼をさせてくれと迫られて忘れたが、よくよく思い返せばアレがベートの無意識による“時飛ばし”の発露なんだと思う。

 

 当時はスキルに発現しなかったから、この考えは外れかと肩透かしだったが、その理由は単にステイタスの不足によるものではないかと後に思い至る。

 

 だが、それなら何故あの時ベートは推定“時飛ばし”が出来たのか。あの時はパワーボールを出していなかったから獣化によるステイタスの大幅な変化も望めなかった筈。

 

 ならば、何故なのか。それは……まぁ、その辺りは本人の心情に触れるモノだから、考察は程々にしておこう。

 

 けど、妙な確信はあった。あの時、確かにベートはベジットの感知から一瞬とは言え抜け出せたのだから。

 

 尤も、そこに至るまで肉体的にも精神的にも追い詰める必要があったが………。

 

(ともあれ、成功して良か────ん?)

 

 ふと、視界の端で手が映る。顔を上げれば仙豆擬きを口にしたことで傷も体力も回復したベートが意地の悪い笑みを浮かべて差し出している。

 

「いつまで感傷に浸ってんだよテメェ。とっとと立てや」

 

 ホレ、と。手を差し伸べてくるベートにこれ迄の意趣返しだと察したベジットは満足そうな笑みを浮かべて。

 

「どうよ、初めて横っ面を殴り飛ばされた感想は?」

 

「────悪くない」

 

 ベート・ローガ。昇格(ランクアップ)確定。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

RESULT

 

ベート・ローガ《最終ステイタス》

 

Lv.6

 

力 :SSS2035

 

耐久:SSS2111

 

器用:SSS2005

 

敏捷:SSS2507

 

魔力:SSS1645

 

 

 

 

 

 

 




Q.なんかステイタスエグくね?

A.数年前の時点でステイタスは極まっており、以降は時飛ばしを習得させる為に鍛え続けてきた。

 此処まで来ると多少のレベル差なんて関係ない。この日、ベートは改めて【暴食】【静寂】に並ぶ“牙”となった。


Q.なんでベート急に時飛ばし覚えたの?

A.きっかけは数年前のダンジョンからの帰還途中、モンスターに襲われている一団を眼にした時。
襲われているのがロキ・ファミリアの一団だと言うこともあり、急いで助けには入ろうとしたベジットだが、それよりも速く隣の狼が駆け抜けていることに違和感を抱く。
自分の身体の動きが鈍くなる中、その狼だけは俊敏に動き、モンスターを屠って見せた。

本人はまるで自覚していないが、あの時確かにベートは時を超えた。人智を超えた集中力と脚が限界になるギリギリまで酷使した事で、荒れる狼は時間すら蹴散らして見せた。

 故に、ベジットは決意する。この男には必ず“時飛ばし”を習得させると。

 尚、この一件からとある眼鏡の女の子は街でベートを見かける度に視線を向けていると言う。


Q.ベートの“冒険”を目にしたベル君、大丈夫?

A.こんがり上手に焼けたから大丈夫w

Q.………なんでベジット、時が止まる瞬間を知覚してるの?

A.ベジットだから。尚今後、ベートの時飛ばしには普通に対応できる模様。



 今後、ベートはオラリオで唯一ベジットを正面から殴り飛ばした人物として迷宮都市に長く語り継がれる事になる。

 アミッド? ノーカンで。

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