異世界転生ってだけでもお腹いっぱいなのにチェンソーマンみたいな力ってマジ?   作:丸鋸

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魔獣しか倒してないな。


第3話

 

 

 

「ギャハハハハハ!!!」

 

森の中で木霊するイカレた笑い声。

声の出処の男の見た目は異様なものだった。

 

チェンソーを被ったような頭。口は裂け、そこから覗くいくつもの鋭い牙。そして、肘から前腕を引き裂いたように生えるチェンソーの刃。

 

もはや化け物と呼べそうな見た目の男の周りは……血の海と化していた。

 

「俺ァ魔獣は好きだぜェ。殺しても文句言われねェしよォ。何より金になるからなァ」

 

「グルルルルルゥ……」

 

男の周りにいる魔獣達は男を囲むように睨み、牙をむき出して唸る。

それでも彼は興奮した様子で笑みを深くするだけ。

 

「サクッと殺して今日は豪勢にステーキでも食うか。フェルトも喜ぶだろうなァ」

 

そんなことを呟いた瞬間、魔獣は一斉に男へと飛びかかった。

直後鳴り響くエンジン音。

辺りに血が撒き散らされた。

 

 

▽▼▽▼▽

 

 

「──俺のことが噂になってる?」

 

ひと仕事終え、盗品蔵でのんべんだらりとしてた日だった。

泥水をろ過して飲めるようになった薄茶色の水を飲みながらロム爺とフェルトとの会話の時間。

 

「ああ、森から気味の悪い笑い声聞こえるだの、血の海になってる場所だの、魔獣とは違う唸り声が聞こえただの、色々噂が立ってるようじゃな」

「私も聞いたぜ。血みどろの男が騎士の駐屯所で魔獣の討伐証明の手続きしてるとかも聞いたぞ」

 

「「これデンジのことだろ(じゃろ)?」」

 

「…………」

 

まさかそんな噂になってるなんて。

魔獣駆除の頻度は少なめにしてたつもりなんだけどな(一週間に一回)

 

「そもそも、デンジの変身ってどんなのだよ」

「まだワシらにも見せれんのか?」

「見せれるけどさあ……血流して貧血なるんだよなあ」

 

「でも魔獣と戦う時は使ってんだろ?」

「あれは魔獣の血を飲めば体力回復、傷も再生するから……」

 

「「……は?」」

 

俺がそこまで言うと2人は素っ頓狂な声を出し、惚けた顔をした。

 

「変身したらそんなことも出来んの…!?」

「……再生って、どれほどの傷まで出来るんじゃ?」

「んあ?……まあ腕飛ばされても血飲んで胸の紐引っ張ればすぐ治るな」

 

「……やばすぎね?」

「それがホントなら凄まじいのう…」

「なんなら死んでも紐引っ張れば蘇生は出来る……と思う」

 

「「…………」」

 

まあ試したことは無いけどね。死んだことはまだないし。

ただ原作通りなら出来るはず。

 

「ロム爺、こんな"加護"聞いたことあるか?」

「無いのう。ここまで至れり尽くせりの力があったらいやでも耳に入るわい」

 

マジか。この世界でもここまでの能力は希少なのか。

 

加護。この世界にある、言わば"才能"のようなもの。

 

曰く、世界から与えられる祝福らしい。

生まれた時から持っていて、加護を持っているものは必然的に内容を理解してるらしい。

 

俺はこれ理解出来てんのかな?加護なのか、これ。

 

「まあとにかく無茶だけはするな」

「目付けられてんだから少しの間は自重しとけよ」

「うぃー」

 

全く心配症どもめ。

意外とこういうのはなんとかなるもんだって。

 

……とりあえず、チェンソーマン使ってる時の高笑いを抑えれるようにしとこ、うん。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「──少し、お話いいかな?」

「…………」

 

悲報、なんとかならなかった。

いつもは1週間おきだったところを様子見で2週間間を開けたのに見つかった。

 

なんということだ。見通しが甘かったのは俺だったって訳だ。

……でも待てよ?俺は別に何も悪いことしてなくね?

 

そうだよな。じゃあ堂々としてればいいじゃん。

 

目の前には赤いショートカットのイケメン男。

騎士が来ている白を基調とした衣装に身を包み、敵意は……無さそう?

 

「なんか用かよ」

「……"これ"は君がやったのかな?」

 

"これ"……辺りを見渡すとそこは血の海。

いつものようにド派手にやっちゃったなぁ…。てか最近マジで魔獣多すぎ。騎士もちゃんと魔獣駆除の仕事しな?

 

「なんか悪りィのかよ」

「なるほど……いや、何も悪いことではないんだけどね。ただ……少々散らかしすぎだね」

 

「しょうがねェだろ。俺の戦い方だとこうなっちまうんだからよォ」

「そうか……君のその姿は加護によるものかな?」

 

今現在いつものようにチェンソーマンの姿をしている俺。

よく考えたら、こんな姿のやつ見てこんな冷静に話してくれるとかこの人聖人かな?

 

「加護なんじゃね?よく知らん」

知らない(▪▪▪▪)?加護だとしたらそんなことあるわけないんだが……まあいいか。とりあえず、普通の姿に戻れるかい?」

 

やっぱり加護じゃない可能性あるのか。

とりあえず戻って欲しいなら戻りましょう。

 

チェンソーマンからの戻り方は簡単だ。元に戻れ的なことを考えるだけでチェンソーがドロドロと溶けたように無くなっていく。

 

「……うう、やっぱ少し貧血気味だ。冷静になると痛みも感じてきついなこれ」

「……雰囲気がガラリと変わるんだね」

 

「"アレ"は自分の体痛めつけてるようなもんすからね。おかげでアドレナリンドバドバで興奮状態になっちゃうんすよ」

「なるほど、そうなんだね。とりあえず……これから魔獣の討伐証明の手続きをしに行くんだろう?話も聞きたいし一緒に駐屯所まで来てくれるかな?」

 

「うぃっす」

 

くるりと踵を返し歩き出すイケメン騎士の後に続いて歩き出す。

 

「僕は"ラインハルト"だ。君の名前は?」

「デンジっす。よろしく」

 




話を考えるの大変。誰か助けて。

……ちなみにみんなは王選候補者誰が好き?自分はプリシラ。

みんなの好きな王選候補者

  • エミリア
  • クルシュ
  • プリシラ
  • アナスタシア
  • フェルト
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