異世界転生ってだけでもお腹いっぱいなのにチェンソーマンみたいな力ってマジ?   作:丸鋸

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喋り方が定まらん。分からん。


第4話

 

 

 

「──さて、手続きも終えた事だし、腰を据えて話そうか。なにか飲むかい?」

「何あるんすか?」

 

「水とお茶と紅茶……あとは"リンガ"のジュースとかかな?」

「リンガ…?よくわかんねすけどそのジュースで」

 

「分かった。持ってこよう」

 

そう言ってどこかへと行くラインハルト。

 

そんな中俺は案内された応接間的な場所にある椅子に腰かける。

ここは騎士の駐屯所。毎度の事来ていたが……こんな血濡れの男だ。相も変わらず目立って視線が痛かった。

 

幸いここは誰もいない一室。のびのびとさせてもらうか。

 

「待たせたね。どうぞ」

「……どうも」

 

「話しやすいように話しなよ。僕は気にしないから」

 

そんなことを言われつつ渡されたコップに入った液体を口の中へ。

……うわ、美味。てかこれリンゴじゃねえか。泥水しか飲んでなかったから新鮮さと懐かしさがあるな……炭酸とかあんのかなこの世界。久々に飲みてえ。

 

「……ま、それならお言葉に甘えて普通に喋るけど……で?俺になんか用か?」

「用……まあ用かな。最近王都で色んな噂を聞いてね」

 

「気味の悪い笑い声やら血の海やら魔獣とは別の唸り声やらのことか?」

「ああ、今まで無かったことだからね。もしこれが新しく出現した凶暴な魔獣だとしたらかなり危ない状況だ。だからここ最近、大人数の騎士が近辺の森を巡回してたわけなんだが……そんな時に僕は君と出会った」

 

「詰まるとこは俺が敵かどうかって話だな?」

「……単刀直入にいえばね」

 

肩をすくめて笑うイケメン騎士。

 

敵……ってよりもこの王都に仇なすヤベー奴かの確認てとこだな。まあ当然か。小汚い格好で血まみれのイカれた笑い方してる男だ。誰だって警戒するよな……ジュースうま。後でテイクアウトできるか聞こ。フェルトにも飲ませたい。一応ロム爺の分も貰っとくか。

 

「まあ、こうして話をしてみて君が危ない人じゃないことは分かったよ」

「でも形式的にでも尋問なりなんなりしとかないと騎士としてメンツがあーだこーだってとこだろ?」

 

「……時間を取らせてすまない」

「いいよ。理解はしてる。なんならこの程度のことで済むならいくらでも協力はするさ。後々の厄介事はごめんだしな」

 

だるいことは早めにだ。それにラインハルトはいい人そうだ。俺を見つけたのがこのイケメンさんで良かった。

 

「デンジは普段は何をしてるんだい?毎回、魔獣駆除……ってわけじゃないんだろう?」

「あー、日雇いの仕事くらい?貧民街の者だからよ。定職に就けねんだ」

 

「そうなのか。良かったら騎士とかはどうかな?僕が紹介するよ?」

「やめてくれい。柄じゃないって……まああれだ。金払いよさそうな依頼があったら俺に回してくれたりしてよ」

 

「はは、傭兵みたいなことするんだね」

「うちの家族が金集めてんだ。年上のお兄ちゃんとしてはお手伝いしてやりたいわけ」

 

その後もそんな世間話やらなにやら、適当に話をして時間を潰した。

 

ラインハルトはいい人だ。まさしく絵に書いたような聖人君子。

しかも、剣聖とか呼ばれていてクソ強いらしい。ラインハルト自身は謙遜してたが……バケモンだなありゃ。

 

 

 

 

 

「──んじゃ、あんま長居も悪ぃし俺はもう行くな」

「ああ、楽しかったよ。今度は一緒にご飯にでも」

 

「言ったな?貧民街暮らしの男の腹は底なしだから貯金全部下ろしてこいよ?」

「それはそれは……お手柔らかにお願いしたいね」

 

手を振り、お土産のリンガのジュースを手に部屋を出る。

出た途端、周りの騎士がこっちに目を向けてきた。

 

奇異と、興味と、それから侮蔑……色んな感情の籠った視線だ。

 

まあ、確かに汚ねえからな今の俺。

それにしちゃ、あの時のラインハルトの目は……"値踏み"って感じの目だったな。

 

……ま、仲良くなったし難しいことは考えない。考えすぎると頭痛くなる。

世の中、適当に緩く暮らしてる方が幸せってな。

 

さてと、帰りにリンガを買っていこう。ジュースと果物で2倍、リンガを楽しめる。

……一応氷も買ってくか。どっかに売ってたはず。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

デンジが出ていった応接間にて、ラインハルトは1人で椅子に腰かけていた。自分のすぐ横に立てかけている"龍剣レイド"。

 

そんな中、思い出すのは先程までいた男。

チェンソーの化け物へと変身していた時の姿を思い出しラインハルトは龍剣に手を触れた。

 

 

▽▼▽▼▽

 

 

「──やあ」

「……再会が早すぎるぞラインハルト」

 

ある日のこと。

魔獣駆除の仕事を休んで日雇いの仕事をしていた俺のところに剣聖さんがやって来た。

 

「なんか用か?」

「ああ、君に仕事をと思って……高額な報酬が出る仕事があったらって言ってただろう?」

 

「律儀に教えに来てくれたってか」

 

……普通にありがたいな。

なんだこいつマジで聖人君子か?聖人君子なのか…?

 

「で?また魔獣ぶっ殺しゃいいのか?」

「かもしれない。内容はホーシン商会の積荷の護衛だ。最近、移送ルートに魔獣が多いようでね」

 

「なるほど。"ほぉしんしょーかい"ってのがいまいちよく分かんないけどまあ守りゃいいってこった」

「そういうこと。明日なんだけど予定は大丈夫だろうか?」

 

「りょーかい。騎士の駐屯所に行けばいいか?」

「ああ、昼前に来てほしい」

 

なるほどねえ。どちらにせよやることは変わんねえってこった。

明日は遠出になるかもだな。フェルトたちに報告して……帰りはお土産だな。




そろそろもっと他のキャラと絡ませていきたいよなあ。
原作始まるよーの時にはほぼ全員と知り合いにさせておきたい。

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