虎杖と九相図兄弟の存在しない記憶を実在するものにしたかった。
天使の存在が宿儺討伐において必要でこそあれ、九相図兄弟にとって厄介なものでもあったので、それ込みでなんとかしたかった。
故に介入して程々に原作クラッシュさせるオリ主の話
『お前は強いから人を助けろ』
虎杖の脳裏によぎった祖父の遺した言葉。
人は死ぬ。誰もが知る常識を唯一の肉親たる祖父の死でつい数時間前に体験した虎杖は、見知った友人に迫るそれを看過することができなかった。
瞬間、虎杖が窓ガラスを蹴破り、今にも取り込まれんとする先輩を呪霊から引き剥がす。
「なんで来たといいたいところだが、よくやった」
「なんで偉そうなの」
しかし引き剥がすも呪物を狙った呪霊の攻撃、それから虎杖をかばった伏黒は鷲掴みにされ、校舎の外へ投げ飛ばされた。
虎杖は生まれもった高い身体能力で以て呪霊に渾身の一打を浴びせるが、それは追撃を中断したに過ぎない。
そう、呪力をほぼ持たない一般人の虎杖では呪霊を祓うことはおろか有効打を与えることはできない。
「呪力のないお前がいても意味ねえんだよ」
伏黒の言葉は正しい。
しかし人の死を、呪霊による死を見過ごせる虎杖ではなく。
「俺に呪力があればいいんだろ?」
手に持つ呪物が狙われる理由を聞いた虎杖がそれを食べることを選択するのは当然の結論であった。
特級呪物・宿儺の指。
かつて存在した呪術師 両面宿儺が遺したそれは本来人が取り込むには過ぎる猛毒であり、まずその者は死亡する。
自殺行為だった。
虎杖自身は知らなかった故に自己犠牲の意から来るものではなかったであろうが、知らされていてもそうしたかもしれない。
しかし。
これもまた本人は知らないことだが、虎杖悠二は呪詛師・羂索により役割をもって産み出された所謂宿儺の器たる存在であり、死亡することはなかった。
伏黒は虎杖の死を覚悟すると同時に考えただろう。
もしかしたら、虎杖悠二は宿儺の指を取り込んでも死なないかもしれない。
そう、もしかしたらが起きたのだ。
─────特級呪物・宿儺の指の受肉という、最悪の方向性で以て。
今ここに、史上最強と謳われた両面宿儺が復活した。
呪術廻戦 第一話 両面宿儺
その後宿儺は表出するも虎杖悠二の器としての耐性により、五条悟と僅かな邂逅を挟み抑え込まれ、また呪霊も祓われる。
そして虎杖悠二は呪術総監により秘匿死刑を言い渡されるも、祖父の遺言を果たすべく宿儺の指をすべて取り込む道を決める。
と、ここまではすべて
これから語るのは、この虎杖悠二の秘匿死刑、ひいてはあの人外魔境の結末に否を突きつけようとする呪術師の話。
「初めまして、貴方が宿儺の器 虎杖悠二ね。私も同じく一年の菅原
いつも案は湧けど書けないのは設定を細部まで書こうとする内に書ける時間がなくなり、書けども1話が長くなる=その分時間を食うので仕事と両立できなくなるから、と考えたので本作はなるべく1話を長くしすぎないように書いていきます。
でもほぼ毎日お仕事してるので週2話書けたら上等の精神でやります。
これ投稿した時点ではまだ2話目書きはじめですがよろしくお願いします。