本誌が手元に無いので色々と矛盾点あると思いますが目を瞑っていただけると幸いです
新宿、そこは魔境と化していた。度重なる激闘の末、地面は砕け高層ビルは一つも残っていない。そしてその戦いももう終わろうとしていた。
「小僧、お前はつまらん。消えろ」
術式が焼き切れたとは言え呪力が温存されている宿儺と満身創痍の虎杖とでは覆らない優位性があり虎杖は歩くことも満足に出来ないでいた。
「宿儺ァァァァァ!!!!!」
そして宿儺の拳が虎杖に向かい誰もが間に合わないと思ったその瞬間、何処からか声が聞こえた。
「領域展開GOD FIELD」
突如、辺りは薄い緑の空間に覆われ1人の若い男が目の前に現れる。
その男は日頃からGOD FIELDに全ての時間を割いていた。それは相手のHPを0にした方が勝つというシンプルなゲーム性ながらもカードの種類が豊富で戦略や運も大事になってくるターン制カードバトルである。多彩な戦略と奇跡や守護神といったゲーム性、逆転につぐ逆転の展開、全てが男をヒリつかせた。しかしそれもランキングで1位を取ってしまってから熱がすっかりと冷めてしまった。そんな時であった、額に縫い目のある男が家に尋ねてきたのは。
「なんですか?勧誘なら大丈夫です。」
「いや、そんなんじゃ無いよ。もっと凄いことさ」
「もっと凄いこと?」
なんだコイツと思い扉を閉めようとすると縫い目の男は額を小突いてきた。
なぜ額を小突かれたのか意味が分からず呆然としていると
「用は済んだからお暇するよ。君の活躍、楽しみにしてるよ。」
と言って帰ってしまった。それからである男の目の前にGOD FIELDのアイテムが現れるようになったのは。
「これは...もろぶっこみアクス...?」
他にもよく見ると視界の左上にHP40 MP 10 ¥ 10と表示されている。
「ハハ...ハハハハハハ!!!」
暁光だった。燃え尽きたと思っていたGOD FIELDへの熱が再び燃え盛ったのである。そして新宿に呪霊や術師が溢れるようになり男は自分の術式と向かい合った。
男──神羅羽場の術式「神羅決戦」は術式が領域とセットになっているタイプで領域が展開された瞬間、お互いにGOD FIELD以外での相手に対する全ての干渉が禁止される。そしてGOD FIELDでの対戦に負けた者は全ての呪力と術式を失い呪いすらも見えなくなり完全な非術師になる。勿論、これは羽場が負けた場合も同様であるが故の能力であり強力な縛りによって実現されていた。この男は飢えていた。強者との戦いを───
そして能力に目覚めて以来、男はプレイヤーや呪霊とGOD FIELDを繰り広げ次々と連勝を重ねていった。しかしまだ満たされない。お互いの一挙手一投足が決定打になりうる勝負には程遠いものであった。だか、あるプレイヤーから宿儺の話を聞いた。
曰くその男が天に手をかざすと空が割れ
地に手をかざすと谷が出来ると──
羽場は試したかった。自分の実力を。
最強の術師と言われる宿儺との決闘を──!!!
「何だこの領域は⁉︎情報が頭に流れ込んでくる..!」
「始めようぜ宿儺、あちちナイフだ─」
「面白い─やってやろうではないか小僧!!!」
預言者たちの戦いが今始まる───