領域展開 GOD FIELD   作:草むらワイルドボーイ

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みんなもゴッフィしよう


1話 応酬

「始めようぜ宿儺、あちちナイフだ─」

 

あちちナイフ──火属性。攻撃値は2。

火属性に限らず属性のついたダメージは基本的にそれに対応する属性でなければ防ぐことが出来ない。宿儺の手持ちカードには対応する水属性の防具が無い為これを受ける事を選択。

 

【宿儺】

HP 38

MP 10

¥ 20

 

宿儺のターン。【もろぶっこみアクス】を使用。攻撃値は12と高く生半可な防具では防ぐことが出来ないかなり攻撃値の高い武器であり、宿儺は更に【戦士の弓】を使用。これは単体でも使用することが出来るがサブウェポンでもあり既存の攻撃値を+5上昇する効果を持つ。よって合計ダメージ17の攻撃が羽場に向かっていく。

 

「やっぱ最高じゃねか宿儺さんよオ!!!」

 

「これほどまでに珍妙な術式は初めてだぞ小童!!!」

 

対峙する男は【はがねの盾】を二つ──だけでなく【革の服】【革の帽子】を二つ。攻撃値を大きく超えた防御値で計4つの防具を使用。

 

「!?」

 

 

ゴッドフィールドにおいて最も重要なことは何か。

強い武器? 最高の防具? 最高の呪文?

 

否、断じて否。

 

 

 

ゴッドフィールド全国ランキングTOP5を常にキープしている猛者──獏楽斑はとあるインタビューを残している。

 

「アイツが来てから戦略が変わったんすよ。以前はゴッドフィールドなんて最初の数ターンで決着がつくのが当たり前でした。最初の手札に良い武器、奇跡があることを祈ってありゃゴリ押しで勝つのが基本的なパターン。なければ回復系を使うか使う前に死ぬって感じでした。」

 

「でもアイツは違った。思えば何で気付かなかったんだろうて話なんですが、一見すると自殺行為。だけどこれをするとしないじゃ生存率が全然違うんです。そこからですよゴッドフィールドが戦略渦巻く魔境になったのは。」

 

 

ゴッドフィールドにおいて最も重要なこと。それは──手札回しである!!!

 

ゴッドフィールドでは神器(アイテム)を使用した数だけ新しい神器をドローすることが出来る。

強力な神器をドローする為、羽場は防具を多めに使ってでも手札を回したのだ!

 

「来たぜ...ぬるりと」

 

羽場に舞い降りた神器は流星!光属性の流星!

先ほどゴッドフィールドには属性があり対応する属性でないと防ぐことが出来ないと説明したが光属性は別!

これはどの属性でも防御が出来ずただ受けるしかない!

即ち手札を新しくドローすることも許さない!!!

 

「くらいな。宿儺さんよ光で焦げ落ちろ!!!」

 

羽場、奇跡【流星】を使用。

 

【羽場】   【宿儺】

HP40      HP 38→28

MP10→3     MP 10

¥ 20      ¥ 20

 

「厄介だな...!」

 

 

あまりにも強力、無慈悲な一撃が宿儺の身を包み焼き焦がす。しかし連発は出来ない。強力故に大量のMP消費が必要であり次ターンに再び【流星】が使用されることは無い。

が、宿儺は叩き込まれた教典(ルールブック)により両替(自身の思うままにHP、MP、¥を操作することが出来る)でジリ貧を食わされることに気付いている。

 

ならばどうするか?

圧倒的な火力で叩き潰す。若しくはここで殺す!!!

 

宿儺は先ほどの攻撃において【もろぶっこみアクス】のほかに【戦士の弓】を使用しており宿儺もまた本能で手札を回していたのだ。

 

宿儺【死神のカマ】【冥矢】を使用。

 

「随分と殺意たけえなオイ!」

 

「お前に翻弄されるのは飽きたんでな」

 

闇属性。光属性とは対をなす属性であり光属性と違い全ての防具で防御することが出来る。

しかし他の属性と決定的に違う点は当たれば──即死という点である。

 

そして羽場は先ほど大量の防具を使用している!!!

 

禍々しい造形をしたとてつもなく大きいカマと恐ろしい呪力が籠った矢が羽場に深々と突き刺さる。

身体は紫に染まっていき口から血を溢す。

 

「暇つぶしにはなったぞ小童」

 

羽場が崩れ落ちるのを見て領域が崩れるのを待つ宿儺だったが一向に崩れる気配が無い。

 

まさか…

 

「まだ遊ぼうや。宿儺さんよおおお!」

死んだはずの羽場が血にまみれたまま立ち上がる。

 

「確実に殺したはずだぞ!何故生きている!」

 

「じゃ~ん。これなんだ。」

羽場の手の中には光り輝く太陽をモチーフにしたものが握りこまれていた。

 

「太陽のお守りか!!!」

 

勝負はまだ始まったばかり。預言者たちの戦いがいま始まる──!!!

 

 

 

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