前作?知らない子ですね
世界とは理不尽だ
つい先ほどまで誰よりも普通な高校生だったのに
一人分の人生が頭の中に流れ込んでくる。
「これって前世ってやつ?」
普通でいる──それは昔からの目標であり、変える気も変えられる気もない想いである。とはいえ前世を思い出した時点で普通とは程遠いものだと思うけどね。
前世の最期は車に轢かれるとかいうあっけない終わり方だった。特に人を助けるためとかはなかった。
それはそれとして現在は心霊スポットであるトンネルに向かっている。
親友である高倉健が女子高校生に喧嘩を売ったせいでこうなったそうな。女子と仲良くしやがって。許さん。
「着きました。心霊スポット」
「ようやく着いたの?ちょっと遠くない?」
「そこまでの距離じゃないでしょ。さて証明してやりましょうか!幽霊なんていないことを!」
『自分だけビビって友達連れてきてるくせに。ちなみにそこ絶対出るってネットで有名なとこだから』
「うぇーいビビってるぅ??」
こうやって煽っているが全然余裕で怖い。煽らないとやっていけないもん。ぐすん。
「二人って勝負してるんでしょ?俺邪魔だと思うしちょっと散歩してくるね」
「えちょっとまってください!おいていかないで!」
『いってらっしゃーい』
このままでは俺も怖がってるのがバレちゃう。
トンネルの横にあるちょっとした小道を一人で歩いていく。
「なんだここ?神社?」
小道をどんどん進んで行くと大きな木にしめ縄が巻いてあり根本には石でできたようなガチャがあった。
こんな場所にあるガチャなんて怪しさしかないけど回したくなるのが男の性ってやつ。
「100円でいいのかな」
100円をを入れガチャを回す。ガチャガチャを回すときってワクワクするよね。
何度か回すと石のようなカプセルが出てきた。どう見てもハズレにしか見えないカプセルが出てきてどうにでもなれーという気持ちでこじ開ける。
すると煙と読めるようで読めない文字が、グルグルとソレらの周りを回転する。
煙が晴れるとどこかで見たような時計と大きな辞典のようなものが落ちていた。
「妖怪ウォッチと妖怪大辞典?」
妖怪ウォッチ
前世では有名だったコンテンツだ。
この世界って妖怪ウォッチの世界だったりする?俺も一時期ハマっていたのでめちゃくちゃうれしい。
「大辞典は、、メダルで埋まってる!?」
大辞典を開くと普通の妖怪はもちろん古典妖怪やレジェンド妖怪、メリケン妖怪などすべての妖怪と言っても過言ではないメダルで埋まっていた。
「どうせなら召喚してみるか!」
大辞典を開きジバニャンのメダルを取り出す。
妖怪ウォッチといえばジバニャンだしね。
「俺の友達でてこいジバニャン!妖怪メダルセットオン!」
【プリチー召喚! プリチー!オレっち友達 ふくわうち!】
音声が流れた後ジバニャンが出るのかと思いきやいくら待ってもジバニャンは出てこない。
「やっぱただのおもちゃか?」
あれ?なんか夜なのに視界が開けてきたぞ?それになんか力もわいてきた…
これが妖怪ウォッチ?俺の知ってるのとなんか違うな。
腕もなんだか赤くなってる気がするし…
ん?なんで腕が赤いんだ?
腕が赤いんじゃなくて赤い毛が生えてる?
まるで俺がジバニャンになったみたいだね!
「とりあえず健のところに戻らないと」
おそらく続かない
※おそらく(96%)