IS×MGS - Another Solid - 作:No.20_Blaz
最初はそう思っていました。
けど考えれば考えるほどアイディアは膨らんでいく…
あとは時間。時間が欲しいです…
カズ「バスケがし――」
千冬「てい」(発砲)
カズ「カットラス?!」
と言うわけで時間がないので今は予告編だけでも!!
―――始まりはただの噂話からだった
ありえるか定かではない噂
実在するかもしれない”都市伝説”
話の切り出しはいつもこうだ。
「ねぇ。こんな話を知ってる?」
◇
冬の寒さが肌に染み渡る季節
重たい灰色雲が空を覆い、首都圏では珍しい白く小さな雪が降り注いだ。
そんな季節には不釣合いな噂話…否、都市伝説が前触れ無く彼の前に姿を見せた。
「実はね。冬の季節になると学校の下校時間が早くなったり、子供が七時以降は外を出歩いちゃいけないっていうアレ。アレにはちょっとした噂があるの」
「噂…?」
話を切り出したのはジョークなどが趣味の鷹月。しかし今回彼女が持ち出した話はジョークではなく現実味を帯びたひとつの都市伝説だった。
「うん。実は、誰かがある都市伝説を信じて…っていうかそれに近しい事件が起こったからって事で警戒したんだろうけど、それに怖くなったのか冬の季節だけはそんな事が言われるようになったの」
「冬の都市伝説?そんなものがあったのか」
「結構前からあったんだけどどうにも嘘くさいし、パクリみたいに思えるからって誰も信じては居なかったんだけどね」
教室の一角に集まったのは鷹月たち三人と話し相手が少ないのか自然と近づいてきた箒。他に用もなかった様子なのでという事でグループの外側で話を聞くセシリア。
そして二組から暇だったという事で入ってきた鈴と、同じく用も何も無いので話に加えられた一夏。
まるで夜の百物語のように恐ろしく聞こえるような物言いで話す鷹月を中心に集まっていた。
しかし季節は真逆で、しかも時間がまだ昼ごろという事でどうにも恐ろしさというのが半減しあまりそう言うのが好きではない者達もただの与太話と思って聞いていたのだ。
そんな中、与太話を信じる以前に笑い話にもならないと思っていたのかセシリアは話の途中に近くの机に腰を置いていた一夏に対し冬の早期帰宅の件について尋ねていた。
「…日本では冬には早く帰宅しなければならない風習が?」
「いや。そんなのは無い。冬至に日が沈むのは当然のことだし、だからと言って別に何か危険って理由でもない…」
「けど、私が居た頃はそんな条例なかったわよ?」
鈴の言葉通り、冬至になると成年以下の男女は日没時刻までに帰宅する、という条例は彼女達が居た頃には無かったもので、それには二年ほどではあるが日本を離れていた一夏も不思議に思っていた。
するとその話を補完するように箒が更に割り込む。
「当然だろ。この条例が始まったのは今からほぼ丁度の一年前。それもなんの前触れも無く提出・可決された条例だからな」
「………そんなに唐突になのか」
「――ああ。一応テレビでも取り上げられた話でもあるから、しばらくは注目されたが。やがては自然と聞かなくなったな」
まるで何事も無かったかのように嵐の如く去っていく別に特別な事ではない話だったはず。なのに、今回鷹月がその話を持ち出したのは何故か。
そう問いただした直後。彼女は自慢げな顔である一枚の写真を取り出した。
「なんだそれ?」
「まぁ話の種にって思って私も調べてたんだけどね…調べる内にちょっと面白いと思ってさ。二年の黛先輩と調べてたらちょっとしたネタを掴んだのよ」
「それが…その写真?」
「そ。ある事件の」
そう言って見せられた一枚の写真に、面々は囲むように釘付けになる。
が、やがてこれが何?と思った鈴や相川たちは顔を離すとこれがどうかしたの?と少し不機嫌そうな様子で尋ねる。
一枚の写真。そこには何やら雑居ビルらしき建物が一機のヘリによって一部損壊した状態のものが写っていた。しかも、一夏はその雑居ビルの名前には見覚えがあり、過去になんどか通ったことのあるビルだと気づいた。二年経って戻ってきてからは通った事がないので同じままかと思っていたがと凡庸な反応を見せ、一夏はそれを頭の隅に置くと鷹月に問いた。
「…これは?」
「今から一年ほど前の十二月。突然起こった『民間ヘリ墜落事故』の写真の一枚。事件直後のね」
「確か、民間のテレビ会社のヘリが突如そのビルに墜落した…だったか?」
一年前の十二月。
冬の寒さが際立つ日に起こった事故。
民間の大手テレビ会社のヘリが突如として写真に写る雑居ビルに向かい墜落。
搭乗していた中でリポーターとAD一名を残し、残るディレクターとパイロット、そしてADの三人が
そう。死亡という明確なものではなく、行方不明だったのだ。
「搭乗していた残る三人は形跡から見て雑居ビル地下に振り落とされたらしいの。それで、事件後にヘリをどかして警察や救急隊が向かったんだけど…」
「け、けど…?」
「そこからがちょっと奇怪なの。ココからは警察が公にしなかった事でどうやら警察内の誰かがネットに流したらしいんだけど……
―――実は、三人とも無事だったの」
「………。」
「うよ?」
「…別に…」
「変ってわけじゃ…」
「ないと思う?」
「…え」
「無事だったの。ええ。無事だったわ
――傷一つ無く…ね」
「……外傷なし?」
「ええ。それも、真新しいぐらいに」
「た、偶々運が良かった…」
「それで済むなら、かすり傷一つのほうがまだ分かりますわ」
「………。」
青ざめ、息を飲む。
少しずつ奇怪さが増し始め、灰色に曇る空が不気味に感じていた。
そして。話についていけなかった本音が無意識に顔を振り向かせると―――
「……あれ?今日休みだっけ?」
そこには、彼女達以外
誰一人として
校舎の中には人が居なかった
◇
ただの都市伝説。
違う。これは何かの事件だ。
「……って話だけど……」
『………。』
「……オイ、聞いてるのか――」
『似ているな』
「…何」
『今、世界各地で起こっている奇怪現象……それと、な』
「……世界で?」
『ああ。世間では「ドッペルゲンガー事件」と呼ばれる怪事件。だが、それは世間がつけた名前。それを行う実行犯は既に割れている』
「誰なんだ」
『誰…というより何者……いや。
「何か…?」
『そう……人間を襲い、人間にすり替わる知性体……
つまりは『スナッチャー』だ」
だが。その瞬間。自分たちがその事件に巻き込まれたなど―――
この時の彼らは知る由も無かった……
突如として現れたスナッチャー
「何なんだこいつ等…」
『これが…スナッチャー……』
彼らは夜の世界で人々を蹂躙する
「事故を多発させる理由は…頭数を?」
「戦力増強にしちゃあちょっとやり過ぎだ。なにか他に理由があるはずだ…」
そして。奴等はやがて、安住の地を奪い去っていく
「じゃあ…もしかして……」
「既に、学園に居る生徒や教職員。そして警備員の中にもスナッチャーが居ると考えていい。
この首都圏はもう…奴等の支配地域だと…ね」
スナッチャーが現れた理由とは。
何故スナッチャーたちは人を襲うのか
多くの謎を抱え、物語は決着へと向かう。
IS×MGS - Another Solid - 番外
= SNATCHER篇 =
時間があれば多分…投稿予定…(汗
オマケと言う名の後書き。
ちなみに時間軸は話の通り一年の冬。
一応Act.2の後となっています。
ので時間がかかるかも…