IS×MGS - Another Solid -   作:No.20_Blaz

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第四十話です!!

長く長く続く話ですが……Act編成を少し変更してラウラ編でAct.2を終えようかなって考えてもいたりましす……
元々はアニメ第一期までをAct.2としていたんですがね。どーしてなかなかこの辺が長くなってしまったのですよ。ええ。

という事で夜のランボーカーチェイスの続き。
今度はメリルたちも加わって大騒ぎです。
ですが、そろそろこの事件も変化が見えてきます…


では、誤字とかは時折ご愛嬌。
「それでも良い!」と言う方は
第四十話、お楽しみ下さい


No.40 「贖罪の刻」

 

 

 

 

一つの話をしよう。

 

 

2005年。アラスカ、フォックス諸島で起こった「シャドーモセス島事件」

 

そこには伝説の英雄ソリッド・スネークを始め、多くの人物がそこで彼と彼に定められた運命に巻き込まれることになった。

 

その中に、当時FOXHOUNDの増員として派遣されていた新人隊員がいた。

 

それが彼女、メリル・シルバーバーグだ。

 

当時まだ十代だった彼女はそこでの過酷な経験を身を持って味わい、自分の実力不足などを痛感。しかしその中でスネークの姿に憧れ、彼に認めてもらいたいという心を抱きつつ彼女は戦場を駆け回り、成長し続けた。

 

 

 

 

 

 

そして今。

本当の(・・・)意味で成長したその姿を彼の前に曝け出す。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

現在―――

 

 

 

「痛いッ!?痛いってメリル!?」

 

「我慢しろ、アキバ」

 

「いや痛いものは痛いっていうかこれ流石に理不尽ッ……!?」

 

 

「メリル……それにあいつ等!」

 

「うぇ?」

 

 

「何処の連中だ!?」

 

「分からん、だがハンヴィーという事は……米軍!?」

 

 

夜天輝く高速道路。そこでは四台の車両が激しいデットヒートを繰り広げていた。

 

少年を捕らえ、亡き者にしようとするラウラたちのトラック。

 

それを追うスネークのプラド。

 

 

そして、その彼に加勢しに現れたメリルたち。

 

 

『そこのトラックッ!直ちに停止してこちらの指示に従いなさいッ!!』

 

状況は一瞬にして逆転した。

 

 

 

「ッ………どこの部隊だ……在日米軍にしては緊急出動(スクランブル)が早過ぎる………」

 

突然現れた彼女達に眉を寄せ、不愉快そうにメリルたちを睨むラウラはまるで正義の味方気取りをする彼女達が米軍の特殊部隊ではないかと予想し、脳裏では彼女達も排除しようかと検討していた。

どうせ相手は米軍だ。そこまで恐れる必要も無いと考えるが、彼女達は元米軍であり予想は彼女の考えを大きく上回っていた。

 

 

『もう一度言うわ!!直ちに武装解除し、大人しくこちらの指示に従いなさいッ!!』

 

「いやその前に足どけてメリル!!運転できないって!!」

 

その足下では彼女の()であるアキバことジョニー佐々木が踏まれつつも必死に頭を上げて運転をしており、歯を強くかみ締める彼は声を絞り出してメリルに今乗せている足をどかせるように頼んだ、が。本人はそんな事お構いなしで拡声器とデザートイーグルを手に声を上げた。

 

『既に貴方達の所属等はこちらでも掴んでいるッ!ボーデヴィッヒ少佐、大人しく降参しなさい!!今ならまだ―――』

 

 

刹那。

 

 

「ッ!!」

 

何かに反応したジョニーは反射的にハンドルを切り、車体を大きく動かす。

突然揺れ動いたハンヴィーにメリルは声を裏返して驚いたが、その隣では大きな爆発音が響き、彼女達が通ろうとしていた道路は抉り取られていた。

 

「アキバ、避けるときは言いなさいよ!!」

 

「避けるもなにも先ずは足を退けて!?でないと言う事もできないって!!」

 

「くそっレールカノンかよ!!」

 

 

「向こうは容赦なし……いや、米軍と誤解しているようだな………」

 

「でないとあんな度胸は……あるちゃあるか」

 

「かもしれんな」

 

 

ラウラの不意打ちに表情を一転し険しい顔で彼女を睨みつけたメリルはデザートイーグルを構える。

その銃口の先に立つラウラは鼻で笑い、メリルに対し強きの姿勢を崩さなかった。

だがそれでも本人は突然の乱入と優劣の変化に焦りを見せ始め、メリルたちには見えてないが汗を滲ませていた。

 

「米軍風情が………ハッ、今更勝てると思っているのか!」

 

「―――米軍、ね」

 

どうやら自分たちを誤解しているようだ、とメリルはラウラの言葉に納得はしているが複雑な心境のまま溜息を吐き、率直に彼女に言い返す。

 

「残念だけど、私達は米軍なんかじゃないわ」

 

「―――何」

 

眉を寄せて不快な表情を見せるラウラにメリルはトドメとばかりに拡声器を使い続けて答えた。

 

 

『私達は、国連所属の特殊部隊よ』

 

「―――は」

 

『………ま。兎も角ぶっちゃけ言わせて貰うわ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ラウラ・ボーデヴィッヒ少佐。貴方のここでの行いはドイツ本国からの通達で知っています。

貴方が行っていることは国家反逆罪。そして更にはテロ行為に他なりません。諸々の罪状は省くけど、貴方がやっていることは唯の自己満足よ」

 

「――――。」

 

「よって。私達は国連のある委員会からの命令で貴方たちを拘束しに来たって訳よ。残念だけど、この件に米軍は関与どころか首を突っ込む事すらないわ」

 

「―――国連……だと?」

 

『そうよ。貴方達の行いを国や軍が知らないと思ってた?貴方のあの大胆な行為(・・・・・)を』

 

「―――ッ!」

 

眉にしわを寄せ、不快さをあらわにしたラウラは歯を強くかみ締め拳を強く握り締める。

手にはMP7が握られ、それを今にもメリルたちに向かって撃ちたい気持ちを抑止しているが、それが何時まで持つのかはラウラ自身にも分からない。

ただ言えるのは次、彼女の癇に障る言葉が吐かれた瞬間、彼女はその引き金を迷いなく引くという事だ。

 

 

 

「メリルッ!」

 

「あ、スネーク!」

 

「………。」

 

ハンヴィーがプラドと並び、速度をあわせると閉じていた窓が開かれスネークが顔を出す。

二年ぶりに会った顔にメリルは再会の喜びよりも呆れた気持ちが勝り溜息を吐いた。彼女もスネークの身体の事情を知る数少ない人間の一人だ。

溜息を吐いたメリルは心配さを見せつつもスネークに沈黙していたが、やがて口を開いた。

 

「―――こうだとは思ってたわ。唯の一般車両が軍隊のトラックと銃撃戦を繰り広げているんですもの。そんな事をするのは、貴方達ぐらいなんじゃないかって……」

 

「………。」

 

「スネーク。これは貴方が出るようなことじゃないわ。身体のことだってあるし、其処に居る彼女(マドカ)だって―――」

 

「――先頭のトラック」

 

「―――。」

 

「銃で撃たれて時間が経っている。そろそろアイツの意識も危うい」

 

割り込んだスネークの言葉は重く、そして真剣だった。

彼が正義の味方きどりでこんな事をするはずが無いと知っていたメリルは先頭を走るトラック、つまり現在ラウラが立っている一号車に僅かに目をやると目線を再びスネークに戻す。

それが何?と言うかのように見ていたメリルだが、スネークの言葉に胸騒ぎを感じ始める。

薄々感じていること。それを胸に問わず、メリルは目の前で運転する彼に問うたのだ。

 

「―――まさか」

 

「………先頭車両にイチカが乗せられている。あの上に立つ娘の策略で腹を撃たれた」

 

「イチカ……彼が!?」

 

「因縁ありきなんだろうな。撃たれたのが学園内であれからもう十分以上経過している。アイツの意識はそう長くは持たない」

 

「………ッ」

 

驚きを隠せないメリルは再びトラックへと目をやる。

あの車両の中にイチカが居る。出血し続けている彼が、今正に死に瀕している。

そう思うとメリルの無意識に手の力を強まらせていき、拡声器はみしみしと音を立てていた。

 

「で、どうするんだ。坊主がそこまで危険となれば迂闊には手が出せんぞ」

 

助手席に座っていたメリルの部下であるエドが顔をだし話に割り込む。

恐らく後部座席には彼の相棒であるジョナサンが乗っているのだろう。

そんなことを頭の隅に置き、スネークはだからこそだ、と言葉を紡ぐ。

 

「だからこそ、迂闊に手が出せないという油断を逆手にとって、一気にケリをつけるしかない」

 

「彼の事を顧みずにかい!?」

 

「アイツはそこまでヤワじゃない。それはお前だって知っているはずだ」

 

「………。」

 

説得力のある言葉に正気かと疑ったジョニーだが、スネーク自身本気であるというのを彼の目から察し返す言葉もなかった。

 

「頼めるか。メリル」

 

それを知ってた上での頼みとなれば話は別なのだろうか。振り向きもせずに尋ねた言葉に数秒ほど沈黙したメリルだが、やがて小さく息を吐くと真剣な眼差しで、隊長として彼らに命令を発した。

 

「――――。エド、ジョナサン援護射撃。私が先頭車両の足を止める」

 

「「了解ッ」」

 

「ジョニー、顔に当たらない限りは運転し続けなさい」

 

「いや、その前に足―――」

 

「返事は」

 

「―――了解」

 

気圧されたジョニーはしょげた声で答え、アクセルを強く踏む。

そしてそれに呼応するかのようにスネークもアクセルを踏みしめ、空だったマガジンを交換。ガバメントをリロードした。

 

「マドカ。もう一度ぐらいはいけるか」

 

「残弾少ないけど、兎も角は」

 

「よし。無駄弾は控えとけ。メリルたちが援護するからな」

 

「……するっていうよりもされる側じゃない?」

 

 

 

「まだ来るか―――!」

 

レールカノン、MP7。そしてライフルのG3を構え応戦の体勢を整えるラウラ。

しかし相手の覇気、と呼ぶべきなのか。彼らから溢れ出る威圧感に今にも尻餅をつきそうな、退いてしまいそうな感覚に冷や汗を滲ませ気圧される自分に苛立っていた。

 

(私が……気圧されてる……そんな奴等があの人意外に居る筈がない………ただの見掛け倒しだ……そうに―――)

 

 

「全員、構えッ!!」

 

XM8。デザートイーグル。M1911コルト・ガバメント。レミントンM870。

それそれが持つ銃火器を構え狙いをさだめる。まるでハリネズミにでも襲われているかのような恐怖を感じたラウラの部下たちは銃身を震わせ、身震いを見せ始める。

 

(なのに………あの男は―――!)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「撃てぇッ!!!」

 

刹那。ほぼ同時のタイミングで引き金を引いたスネークたちと反応するかのように数秒の間を空けて牽制を行うラウラたちによって銃撃戦が再開。

夜の高速道路に銃撃音が鳴り響く。

火薬の匂い、銃の発砲音、排出され地面に落ちていく薬莢の数々。

自然と気分が高揚し、抑えていた本能が姿を見せる。

 

「牽制しろ!奴等を近づけるな!!」

 

「誰か狙撃銃を持って来いッ!!」

 

 

「アキバ、もっと近づけない?」

 

「無茶言わないで下さいよ、隊長……流石にこれ以上は危険ですって……」

 

「無茶でもなんでもいいわ。あの世間知らずは一度痛い目をみないと分からないみたいだから」

 

「―――気持ちは分かるけど……」

 

「避けろッ!!」

 

 

隣の車両から聞こえた声にジョニーはハンドルを切り間一髪のタイミングでレールカノンの砲撃を回避する。

あと少し遅かったら、と思い悲鳴のような声をぼやいた彼にメリルは後ろから頭を蹴り飛ばすと気弱な声を出していた彼にマガジンをリロードしつつ注意した。

 

「前を見るッ!!」

 

「ち、ちょっとビビッてただけだろ!?」

 

「お前なぁ……」

 

 

「………。」

 

「二年経っても変わんないね」

 

「何時から男は敷かれるようになったんだかな」

 

溜息を吐くスネークはメリルとジョニーの相変わらずさに安堵はしていたが、同時にその姿に呆れてもいた。

少し前までは男が主導権を握っていたはずだが、いつしか彼の周りでは女が主導権を握るというのが見られるようになっていた。特に軍内部でだ。

 

「ジョニー、それよりもっと近づけないの?」

 

「だから無理だって!!弾幕よりもカノンの餌食が関の山だよ!?」

 

「そりゃ同感です、隊長。これがギリギリの距離だ」

 

「………。」

 

 

「―――マドカ、ロケット弾は」

 

「ん?LAWがラスイチ」

 

「……勿体ぶっている場合じゃない。牽制できるか」

 

「モチッ」

 

マドカが車内に引っ込むと残っていた最後のランチャーを用意、スネークは車体をハンヴィーに寄せてメリルに声を掛ける。

 

「メリル、こっちで牽制できるぞ」

 

「ホント?」

 

「ああ。ロケット弾が一発だけ残っている。それで出来るはずだ」

 

「………頼める?」

 

「タイミングさえ作ってくれればの話だが」

 

「……エド、ジョナサン」

 

「いつでも」

 

「どこでも」

 

 

 

「……スネークッ!」

 

左手にはもう一丁の相棒。それに賭けるため、デザートイーグルの弾を再装填したメリルはスネークに合図を送る。

相槌を打つと、スネークはプラド単体で先行させガバメントで適当に銃を乱射。牽制を行う。先ほどの精密や射撃と違い、今度は車体に当たればそれでよしという攻撃で、外を覗き込んでいた彼女達は流れ弾に当たらないようにと一旦身を引き、ガバメントが弾切れとなった瞬間、待っていたかのように反撃を行う。

自分たちの仲間がされた事をそっくりそのまま返してやるという私怨が籠もった銃撃は、スネークが左右へと車体を揺らしても当たり続け、遂にはプラドでガラスか何かが壊れたような音が車内に響く。

 

『ッ……スネーク!?』

 

「多分ライトに当たっただけだ、まだいけるッ!!」

 

アクセルを踏み、弾幕の嵐に負けんとばかりに囮を続けるスネーク。

だが、その隙にラウラが開けた天井から僅かにマドカの姿が見えていたことには気づけず、スネークたちが何をしようとしているのか気づかれてしまう。

 

「ッ!ロケットか!!」

 

「ゲッ、バレた!?」

 

前面に集中していた弾幕は突如うしろへと下がったことに、スネークはロケット弾を使うという事に気づかれたと声を出して気づく。

 

「しまった……!」

 

「開いているのなら、そこから撃てばいいだけだ……!」

 

G3を開いている天井へと撃ちこみ、ロケット弾を使えないようにするその銃撃は的中し、マドカは迂闊に上に上がることも、それ以前にその場から動くことも出来なくなり、更には最悪スネークにも跳弾した弾が当たるかもしれないという状況に陥ってしまい、プラドからの攻撃は止んでしまい一方的な攻撃にさらされてしまっていた。

 

「うわぁちちちッ……!」

 

「くっ………!」

 

 

 

「ッ…スネークたちを援護!」

 

「了解ッ!」

 

このままでは囮の彼らが危うい。メリルがエドとジョナサンに援護を命令しジョニーに車を近づけさせるように言うと、彼女は持っていたデザートイーグルを突如戻してしまう。

彼女のメインウェポンはデザートイーグルでそれを今まで使っていたのは確かだが、彼女にもサイドウェポンというものはある。

 

「アキバ、もう少し右に寄せてくれ」

 

「分かった」

 

ゆっくりとトラックの側へと寄せられるハンヴィーの上で、メリルはもう一丁(・・・・)のデザートイーグルを抜き出す。

 

だが形状はベースがデザートイーグルと気づきにくいような形で一目であの銃であると誰が気づけるだろう。

それはメリルが二年前、もしかしたらソレよりも前から使っていたかもしれないもう一つのデザートイーグル。

倍率スコープを装着し、バレルはロングバレルの物に変更し遠距離への攻撃を可能としている。簡易狙撃銃ならぬ簡易狙撃拳銃だ。

 

「………。」

 

ロングバレルのデザートを両手でしっかりと握ると、メリルは自分の目の焦点がスコープに入るように銃の位置を調整する。

スコープの近くから狙いを定めるという不恰好な事はこの状況では到底できはしないし出来ることでもない。

両腕を伸ばし、手に力を込め、引き金に指をかける。

片目だけでスコープを覗き込みスネークたちに気を取られているラウラをその中に収め呼吸を整える。

 

用意は出来た。後はタイミングを待つだけ。

 

 

(スネーク………!)

 

 

 

 

いや、待てるのか。

 

「ッ………いい加減に………!!」

 

重い鉄の塊が落とされる音が響き、スネークの背筋に寒気が走る。

目を見上げれば、そこには痺れを切らしたラウラがレールカノンを構えている。しかもチャージは既に大半は終えており発射完了まで数秒とない。

 

「………ッ!!!」

 

このまま直撃を喰らってしまう。彼の脳裏に浮かんだ予想が現実になると知った時、スネークは死を覚悟した。

 

 

 

だが、その瞬間ラウラが銃撃をやめた事が同時に最後のチャンスに繋がった。

 

 

 

(今ッ………!)

 

刹那。僅かな一瞬の隙を突き、マドカはLAWを持って天井から飛び出す。

それは苛立ちで油断してしまったラウラには失態となってしまい、彼女が出てきたことに遅れて気づいてしまった。

 

油断したラウラは狙いをプラド正面からマドカへと向けようとするが、その時既にマドカのトリガーにかけた指は押し込まれていた。

 

「あ―――」

 

距離は近く、爆音は強く。避けることも防ぐ事もできないラウラは一発のロケット弾を直撃で喰らってしまう。

 

 

「ちょっ……」

 

「あ゛……」

 

やってしまった。マドカは牽制だけでいいという事を思い出し、それ以上の事をやってしまったと空になったLAWを持って数秒ほど眺めていた。

しかし、その彼女を現実に引き戻すようにスネークが叫んだ。

 

「まだだっ!!!」

 

「ッ……!!」

 

爆煙の先。スネークは感じる殺気にラウラがまだ動けると察知し、マドカにまだ早いと警告する。

彼の言葉通り爆煙の先に頭部から血を滴らせた彼女の姿が現れ、しかもレールカノンを自分たちに向けて構えていた。

さながらその発射体勢は犬のようで、四肢を地面に付け反動に耐えれるようにしている。

 

 

「まだ終わってなぁぁぁいッ!!!」

 

 

ラウラの叫びにマドカは硬直する。

もう対抗策はない。抵抗する術もない。避けようにも間に合わない。

今度は自分が死を覚悟する時かとマドカが覚悟した瞬間。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一発の銃声が夜の高速道路に響き渡った。

 

 

 

 

 

「―――――。」

 

 

 

 

 

それに呼応するかのように、彼が息を吹き返したと誰もが気づかずに。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「――――え」

 

 

「ッ――――」

 

 

「――――ッ」

 

 

『な――――』

 

 

 

「なん――で――」

 

銃声の直後、ラウラの左肩から黒く夜の色に染まった鮮血が吹き出した。

 

 

 

『ご苦労だった、ボーデヴィッヒ少佐』

 

 

 

「―――。」

 

 

 

 

その通信を聞いたラウラは機体と共に音をたてて倒れていった。

 

 

 

 

 

 

 

 

「―――メリルッ!!」

 

「違う……私は……!?」

 

違う。ではメリルの違うとは一体なんだ。

一発の発砲音の気に静まりかえった中でただただエンジン音だけが聞こえる中、スネークは後ろ数メートルを走るメリルに聞こえるほどの声で彼女の名を叫んだ。

だが呼ばれた本人は酷く動揺し、両手に握っていたデザートイーグルはカタカタと震える音を上げていた。

 

 

――違う、私は彼女自身(・・・・)を撃っていない。

 

 

言葉に出来ない思いを吐き出せず、メリルはうめき声を上げて倒れる彼女を見ていた。

その次の瞬間。彼女の機体に装備されていたレールカノンが爆発。

スネークはカノンが爆発した事に驚き、なぜ爆発したのかと考えようとしたがそれが彼女の言葉の意味であるということに間を開けて気づいた。

 

「―――まさか……!?」

 

 

「ッ……メリル、反対車線ッ!!」

 

ジョニーの声にメリルはまだ動揺しているのか人形のように反対側の車線に目を向ける。

最初はなにもないと思っていた彼女は、何もないじゃない、と言い返そうとしたが反対車線から何かエンジン音が聞こえてくると分かると再び目を反対車線へと向ける。

 

 

「何ッ……!?」

 

「アレは………!!」

 

 

本来降りるために使う車線から上ってくる一台の大型トラック。

いきなり現れた逆走トラックにメリルたちは目を疑った。

 

「軍用……しかもあの国旗は……!?」

 

 

 

「―――ドイツ軍……!?」

 

 

 

 

 

「―――さぁ、これで遊びは終わりだよ、諸君(・・)

 

 

向けられた銃口。それはラウラたちだけではない。スネークたちにも向けられた、冷たい事実だった。




オマケ。と言う名の愚痴とかなんとか。

なんででしょうね……アニメのFateを見終わってから急激に執筆速度が遅くなったというか………

ていうかカズラジどうしようかなぁ……(汗
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