青空に映る赤い光   作:HAGECHABIN

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チュートリアル編最後です!
ナレーター的な文が多いのは良いのかよく分からないんだよね~


流れに乗って

あの声が聞こえた瞬間、目の前に灰色の教室が広がった。

 

机は少なくはなかったが、きれいに整頓はされていなかった。

 

そしてそこにいた人物はカロンだった。

 

どこをどう見ても間違いなくカロンだ。

 

どこかの悪趣味な人間が作った複製などには見えなかった。

 

 

「ヴェル、遅い。カロン、退屈。」

 

"本当にカロンなのか?どうしてここにいるんだ?"

 

「ヴェル、どうしたの?頭打った?」

 

「カロン、目がさめたらここにいた。でも、出れない。」

 

「だから、カロン、暇だった。」

 

"そうだったんだな。待たせてすまなかったな、カロン。"

 

「謝るなら、カロン許す。」

 

「それで、ヴェル。」

 

"何だ?"

 

「カロン、メフィ運転できない。」

 

「でも、ここだと機械いじれる。」

 

「だからトゥムで遊んでた。」

 

「けど、動かなくなった。ぷんぷん。」

 

トゥム…サンクトゥムタワーの事だろうか。

 

"なら、トゥムの復旧も出来るか?"

 

「やってみる。カロン、カタカタ。」

 

 

数分後

 

 

この目で見て、会話もしてみて分かった事は、このカロンは間違いなく本当の'カロン'だということだ

 

「ヴェル、出来たよ。」

 

"よくやったなカロン。後で何か買ってこよう。"

 

「カロン、楽しみ。」

 

"連邦生徒会に連絡を入れてくる。少し留守番しててくれ。"

 

「分かった。」

 

 

 

再びシャーレの部屋に戻ってきた。

 

手には先程から持っていた端末を持っていたままだった。

 

カロンにはああいったものの、そもそもこれ以外の通信ができそうな物を持っていないことには気づいていた。

 

だが、このビル全体がシャーレの所有物なのだから他にも何か用意されているだろう。

 

ここは地下のようだから、部室に向かう方がいいだろうな。

 

 

シャーレ部室

 

 

シャーレの部室の扉には「連邦捜査部」と張り紙が貼られていた。

 

中に入ると正面に開放的な窓があり、パソコンやスマホもあった。

 

ここは活動のために必要なものが様々用意されているようだ。

 

ピストルも保管されていたが、私にとっては使うまでもない代物だな。

 

おそらく護身用として先生のために準備してあったのだろう。

 

奥に行けばベッドもあった。

 

ここは休憩室といったところか。

 

さっきここに行くまでにシャワー室や雑貨店のような場所もあったから、本格的にここに住み込んでも問題はないだろうな。

 

 

プルルルルルル…

 

 

携帯の着信音だ。

 

相手は…七神リン。丁度よい。ここで報告をするか。

 

「先生、サンクトゥムタワーの復旧を確認しました。」

 

「これでひとまず安心ですね。本当にありがとうございました。」

 

「それで、先生。今何か困ったことはありますか?」

 

"一つ挙げるとすれば、金のことだな。"

 

"私もこのキヴォトスで生活するなら金を必要とするだろう。"

 

"そこはどうなっているのか尋ねたかったところだ。"

 

「お金のことであれば、シャーレの活動費はこちらが負担します。」

 

「その代わり毎月活動報告書を書いていただく必要がありますが…」

 

"それは問題ない。私の生活費についてはどうしていけばいいんだ?"

 

「そちらも毎月一定額支給します。もし足りない場合にご自分で稼いでいただいても構いません。」

 

"了解しました。"

 

「こちらからは以上ですね。また気になることがあればご連絡ください。」

 

 

そういって彼女とのやり取りは終了した。

 

どうやら決済はこの携帯で行うようだ。

 

都市ではあまり馴染みが無い方法だな。

 

さっそく雑貨店に向かうことにした。

 

 

エンジェル24

 

 

「あ!い、いらっしゃいませ…!」

 

とても若い子どもが店員の仕事をしているようだ。

 

名札にはソラと書かれている。

 

見れば今までの生徒よりかはかなり若い気がする。

 

おそらく中学生くらいだろうか。

 

にしてもほかの店員の気配がしない。

 

まさか一人で働いているのか?

 

商品を見ていると、食品や日用品、更には銃弾が並べられている。

 

銃弾が売られている雑貨店なんて都市であればありえないだろう。

 

ひとまずエナジーバーと水、アイスクリームを購入した。

 

「ありがとうございました!」

 

 

シャーレ部室

 

 

都市でもエナジーバーを食べたことはあったが、それはあまりおいしくはなかった…

 

だが、ここの物はとても甘くおいしかった。

 

カロンにもアイスを与えてやっと落ち着く時間ができた。

 

 

 

 

 

 

都市では大きな流れというものがあり、私はその流れに乗ったり、時には逆らいもしてきた。

 

ここでも…同じというわけではないが、大きな流れが見える。

 

その先に何が待っているのかは分からない。

 

けれどもどこかいい予感はしない。

 

だが、どんな世界であれ私の目の前で人が不幸なる様など見たくはない。

 

ましてや子どもであれば更にだ。

 

ならば導くしかないだろうな。

 

 

この世界の「先生」であり、「案内人」としてな…

 

 

 

「キヴォトスに来たる赤い視線」 完




カロンをアロナの代わりとして起用したぜ。
ヴェルがどっか行っちゃったら寂しいだろうしな。
ということで次回はアビドス編です!お楽しみに!
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