ボーカロイドと始める生活   作:Sora00

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処女作です。
思い付きで書きました。
温かい目で読んでくださればありがたいです。




気が付くと真暗な空間にいた。声を出してみようと口を開いたが声がでない、何度かを餌を食べてる金魚のように口をパクパクしてたらどこからか何かが聞こえてきた。

「キ…コエ…キコエ…マスター」

声のする方へ足を動かしているが真暗過ぎてちゃんと声の方へ行けているのか不安に思いながら足を進めていると声が近づいてきた。

 

急な明るさに目を痛めながらだんだんと見えてくる状況といい見覚えのある部屋

どうやら俺は寝落ちしていたらしい。夢の中で聞こえていた声は、ネットで見てたボーカロイドの説明動画の音だったらしい。

昔はボーカロイドは歌を歌ってもらうツールだったが、いや今も歌を歌ってもらう為に使用するが驚くことに人型のアンドロイドにAI搭載で発売され、歌だけでなくゲームや掃除など一緒に作業することも可能になっている。

そんなボーカロイドをなけなしのお金で買おうと昨晩調べてた途中で寝てしまったらしい。

そんなことよりお腹が空いた。

 

「コンビニ行って何か食べるもの買って来よう…」

 

オンボロのアパートを出て歩くのも億劫になりながらコンビニ目指して外へ出た。

近道しようと路地を抜けようと思ったら。

 

「あの…」

 

なぜかさっきまで聴いていた気がする声が聞こえてきた。

 

「えっ?紲星あかり?」

「はい…紲星あかりです。あの!私のマスターになってくれませんか!?」

 

昨晩調べてた紲星あかりよりすこし小汚いと言うか汚れているなぁだなんて考え、まぁいつからこの路地にいるか分からないけど、こんな路地にいたら汚れもするかって思いながら先ほど言われたことを思い返して俺は口を開く

 

「お金ならありません」

「え!?お金はいりませんよ!3食おやつ付きにお昼寝もあれば満足です!」

 

出合って数十秒のボーカロイドにお願いすると思えないようなどや顔で要望されたが、3食は当たり前だからいいとして通常に購入するよりかなりお得なのではないのかと思うが、こんな路地にいるんだから訳ありなのだろうか。

 

「事件とかに巻き込まれない?大丈夫?あとから多額の請求とかされないよね?」

「大丈夫ですよ!食費がかかるくらいです!」

 

食費ならまぁ許容範囲レベルなのではないだろうか。

「今からコンビニ行くんだけど、それだけ付き合って貰ってから帰宅でいいかな?」

「ごはんですね!?」

「ごはんだけど、急にテンション高くなるじゃん…」

 

何だかんだで話しながら歩いてたらすぐにコンビニに着き。カゴを持って紲星あかりは何を食べるんだろうか考えながら弁当コーナーを見ていたら

 

「マスター!お菓子も買っていいですか!?」

 

このボーカロイドは実は俺と付き合いが長いんじゃないんだろうかだなんて思えるくらい

遠慮がないなって思う。

「1つだけならいいけど弁当はなに食べる?」

「お弁当はいくつまで買っていいですか!?」

「……3つまでならいいよ」

そんなやり取りがありつつ無事に購入もでき家に到着した。

「マスター!早速ごはん食べましょう!」

「手洗いうがいしてからね…」

「はーい!ママスター」

誰がママだよ。というかマスター呼び受け入れちゃってる自分もいるなぁ

「マスター遠い目してどうしたんですか?私の卵焼き食べますか?」

「いや…大丈夫だから自分で食べなよ…」

「あ、マスターの唐揚げ1個、、2個下さい!」

「……うん」

 

ボーカロイドは電気充電もしくは食べて食べたものをエネルギーにすることができるらしいがどういう仕組みなのだろうか。てかめっちゃ食べる。

俺の唐揚げ3個食べられたよ?2個って言ってたよね?なんなら最初1個って言いかけてたよね?

「マスター実は私捨てられたんです!」

「うん…理由とかって言われたりした?」

「実は私…」

なんだろうとゴクリ喉がなった。

「私食べ過ぎるせいで食費がかかりすぎるって捨てられたんです!」

「そんなだろうと思ったよ!!」

なんだかどっと疲れた気がする。しかも理由についても想像できる…

「マスター……私、頑張りますから!捨てないでください!」

「いや捨てないけども…」

今更ながら拾ってきてしまったけど、前の持ち主捨てたんだから拾って良かったんだよね?

少しだけ心配になってきた。

 

「マスター私、これからなにお手伝いすればいいですか?」

「あかりはなにができるんだ?」

「食べることなら自信ありますよ!」

ドヤ顔で言うことじゃないと思う。たしかに笑顔で食べてる姿は見てるだけでもこちらも笑顔になれるが…

俺の収入源であり趣味である配信の手助けをしてもらえたらうれしいのだが…

「そろそろ良い時間だし、配信するからあかりもやってみる?」

「配信ですか??それなら私に任せてください!!」

ホントに大丈夫なのだろうか…

 

「え~どうも~いきだけど紲星あかりってみんな知ってる?」

【あかりちゃんかわいいよね】

【知ってるで】

【なにがとは言わないけどでかいよね…】

「そりゃほとんどの人知ってるよね」

やっぱ知らない人いないかぁだなんてコメント見ながらなんて言うか考えてたら

「マスターそろそろ私も喋っていいですか?」

【そ、その声は…】

【!?】

「あ~なんていうか今日から紲星あかりも配信にでるんでよろしく」

「紲星あかりです!好きなことは食べることです!よろしく願いします!」

【な、なんだと…】

【あかりたん!】

 

「そんじゃ今日の配信はこれで終るんでまた」

「次の配信で会いましょう!」

【またの~】

【おつ】

【おつ~】

何だかんだで上手く配信できたんじゃないかと思う。あかりも今回初配信だというのに初とは思えない配信だった。

すこし食べ物の話が多い気がしたけどリスナーも楽しんでくれてた気がするし大丈夫だろう。

「あかりお疲れ様。いい感じだったから次からもこんな感じでよろしく」

「マスターお疲れ様でした!」

もう時間も良い時間だし今日は寝て休もう。

 

「さて、あかりも初配信で疲れただろうし俺も今日は疲れからもう休もう」

「マスター今日は私のことを拾ってくださってありがとうございました」

ほんと今日は1日疲れたけどあかりとも出合えたし、これからもなんとかやっていけるだろう。

「おやすみ、あかり」

「マスターおやすみなさい」




読んでくださりありがとうございました。



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