今回も頑張って楽しんでもらえるように書きました。
温かい目で読んでもらえると嬉しいです。
あかり、ゆかり、可不の三人との生活を初めて数日が経ち3人での生活が慣れてきたころあかりの一言が始まりだった。
「みんなでお出かけがしたいです!!」
そんな一言を聞いた俺はみんなで出かけるのは初めてだなぁと思いながら、みんなで行ける場所は何処かあるだろうかと考え出した。
「みんなで行けるような場所あるかなぁ…」
あかりが目を輝かせながらスマホでとある動物園のサイトを開きながら顔の前に差しだしてきた。顔の目の前に出しだされても見にくいなって思いながら苦笑いを浮かべてゆかりと可不は行きたい場所が無いのか聞いてみた。
「私はゲームセンターに行きたいですが、可不さんは何処か行きたい場所ありますか?」
「私はカラオケがいいかな」
想像していた場所とは少し違ったが久しぶりにゲームセンターもいいなと
思ったが問題はカラオケである。なぜなら俺は音痴だからである。それも極度の音痴なのだ。学生時代、音楽の授業でピアノの周りにクラスのみんなで集まり歌う授業があったのだが俺は先生に名指しで歌わずに座っていてくれとお願いされるレベルで音痴だと言えば分かるだろうか…まぁカラオケに言っても俺は聞き専になれば良いかと思い三人に向かって言った。
「よし!じゃぁ早速明日、朝から動物園に行って帰りにゲームセンターとカラオケに行こうか」
3人は明日行くと聞き少し驚き、それでも楽しみなのかわくわくした表情を浮かべた。あかりが興奮気味に
「ほんとですか!?それなら準備をしなきゃですね!」
「あかりちゃん、落ち着いてください」
ゆかりが笑顔であかりをなだめながら肩に手を置いた。
「マスター明日早起きできるの?」
「大丈夫だよ……多分。もし寝てたら可不、起こしてね」
俺は可不の質問に少し自信なさげに答え、もしもの場合は起こしてもらえるようにお願いした。可不はニコッと笑い任せてと頼もしく答えてくれた。
それからみんなで明日の話をしながら準備を進めた、準備が終り部屋にはわくわくとした雰囲気が広がっていた。明日は朝が早いので今日は早く寝ようとみんながそれぞれに明日を楽しみにしながら、夜は静かに更けていった。
朝がやってきた、太陽が部屋に柔らかな光を差し込み気持のいい一日の始まりを告げていた。今日はみんなでお出かけする日だ。
「おはよう、みんな起きてる?」
俺はおはようと言いながらリビングの中へ入った。
ゆかりはすでに起きていて、テーブルの上に朝食を用意してくれていた。
「あ、マスターおはようございます。朝食を用意しておきましたよ」
エプロン姿のゆかりが声をかけてきた、エプロン姿を見るのはこれが初めてではないが何度見ても謎に感動してガン見してしまう。
「マスター?まだ寝ぼけているんですか?」
「あっ…いや、大丈夫。顔洗ってくるね!」
逃げるかのように洗面所へ俺はむかった。何度見ても慣れそうにないなと思いながら、顔を洗い、ふとリビングにはあかりと可不がいなかったなぁと思い返した。まだ寝てるのか?と思い起こしてあげようと部屋へ向かった。
「二人ともゆかりがご飯用意してくれてるよ!それに今日、みんなで出かけるって話したでしょ?」
声をかけながら部屋に入った。この部屋であかりとゆかりと可不は寝ているのだが、声をかけて起こしに行ったまでは良かった…そう部屋に入る前までは。先ほどゆかりのエプロン姿を見た俺は頭の中がエプロン姿のゆかりが頭に一杯で、返事が返ってくるまで部屋に入らないという考えは出てこなかった。つまり何が言いたいかと言うと、着替え中のあかりと可不がドアを開けた先にいたのだ。
「あっ……」
「ま、ますたー?」
テンパりにテンパった俺はまた間違った選択をして一言、言った。
「あっ、あり、ありがとうございます!!」
一瞬の静寂が訪れ、あかりと可不は顔を見合わせてクスクス笑い出した。
「マスター?部屋の外で待っててもらえますか?」
「少しだけ待ってて、ね?」
怒らずにニコニコ顔で言われそれが逆に恐怖を煽り俺は震えた。
慌てて部屋から飛び出した俺は次からは気を付けよう…と心の中で反省しながら、ドアの前で正座をして待つことにしたが待っている間先ほどの光景を思い出し、頭をぶんぶんと振って忘れようと頑張った。
しばらくして、あかりと可不が準備を終えて部屋から出てきた。すこしだけ2人からお話をされ、その後待たされてすこしだけ不機嫌になっていたゆかりも加わり、みんなでゆかりが用意してくれたご飯を食べて予定通り動物園へ向かった。
「マスター!見てください!マスターぞうさんでかいですよ!」
「うん、でかいねぇ…」
あかりがぴょんぴょんと跳ねながら話しかけてきた、何がとは言わないが凄くあかりのあかりも跳ねている。先ほどの着替えの光景が頭をよぎったその時可不が話しかけた来た。
「マスターは、小さいのよりでかい方が好きなの?」
タイミングがタイミングなだけあって、あかりのあかりの好みの話だと思って答えてしまった。
「でかいのも好きだけど小さいのも小さいで好きかなぁ」
その問答を見て聞いていたゆかりにボソッとマスターの考えてるのと可不さんの言ってることは違いますよ、と言われ俺は赤面しながら可不に好きな動物を訪ねた。
「私は、これが好きってのはないけど可愛いのは好きだよ」
「可愛い動物かぁ例えば猫とか?」
そんな会話をしながら動物園の中を歩いていた。
数時間みんなで見て歩いていたらあかりがお腹が空いた言い出した。時間を確認したらお昼も近くなっていたので良い時間帯だろうしみんなでご飯を食べることを提案した。
「それじゃ、どこかいい場所探してごはんにしようか」
「動物園の中にもいろいろなレストランがあるみたいですよ」
そう言いゆかりは案内パンフレットを広げた。見てみると意外とあるみたいで迷ってしまう。あかりと可不もパンフレットを覗いてきた。
「マスター!私ここの料理食べてみたいです!」
「私はどこでもいいよ?」
結局あかりが食べたい言ったレストランに決まり、そこへ食べに行った。
「マスター!このナポリタン美味しいですよ!!」
「このカレーのごはんウサギの形になっててかわいい…」
てっきりあかりにナポリタンを少し分けてもらえるのかと少し期待したがもらえなかったが、ごはんの形がウサギになっていてなかなか食べることができない可不を見て癒されながら、俺はゆかりと同じラーメンを食べた。
「マスター、デザートもっと食べたかったです…」
「あとでアイス買ってあげるから少し我慢してね?」
ほっぺたを膨らませながら食べたりないと言ってるあかりをなんとか連れ出しながらまだ見てない動物を見て回った。あと、小動物コーナーで兎に向かって食べちゃってごめんねって言うのやめようね?可不が食べたのはウサギ型のごはんだし、他の人の視線がすごいから……
一通り動物園を見て回りそろそろ次の予定であったゲームセンターに向かった。
俺は、あかりと可不はUFOキャッチャーになっているのを後ろで見ていたら、ゆかりが少し遠慮がちに袖を引っ張ってきた。
「マスターなにか対戦しませんか?」
「いいよ、それじゃそこのやつで対戦しようか」
ゆかりから対戦を申し込まれた俺は近くにあったエアホッケーを指さしながら言った。
「それじゃ俺から打つね?ほい!」
「えい!!」
スカッ
「ま、マスター。そ、それじゃ今度は私から打ちますね!そい!」
スカッ
見事な空振りを見た。1度目はたまたま空振りしたと思ったが2度目も空振りである。
ゆかりは身体を動かす系のゲームは苦手の可能性もあるから…そう思いホッケーを続けた。
俺の完勝である。別なゲームは他にも沢山あるので別なゲームに移動した。
「それじゃ今度はこの格ゲーをしようか?」
「お、いいですねぇマスター今度こそ覚悟してくださいね!」
そのゆかりのセリフを聞いた後、何戦かしたが全て俺の完勝だった。
「もしかして、ゆかりゲーム苦手だったりする?」
「はい……私ものすごくゲームが下手で…」
ゆかりはゆっくりとだが、ポツリ、ポツリと話し始めた。
「私、前のマスターのところではゲーム配信などのお手伝いをしていたのですが…」
俺は静かにゆかりが話し終わるのを相槌を打ちながらきいていた。
ゆかりはゲームが下手すぎて売られてしまったと言うことを聞いた。
「ま、マスター、私何でもがんばるのでマスターは私のこと売らないで、捨てないでください…」
そんなゆかりの今にも消えてしまうような声でお願いされ俺はゆかりの両肩に手を置き目を見つめながら力強く話した。
確かにお世辞にも上手いプレイだとは言えないがそれでもゆかりとの対戦は楽しかった。それに、
「大丈夫だよ。ゆかりとのゲームはあんなにも楽しいんだし、ゆかりとの生活、あかりがいてゆかりがいて可不がいる。この生活が好きなんだ。だから捨てることなんて絶対にないよ」
俺のその言葉をきいてゆかりは胸に飛び込んできた。
すすり泣くかのような声は周りのゲームの音で聞こえないふりをして、ゆかりの頭を撫でながら俺はゆかりが落ち着くのを待った。
落ち着いた後、心の中でどこか今まで不安に感じていたであろう問題が解決したからだろうか、ゆかりのはにかむような笑顔はゆかりと出会って一緒に生活を初めて一番の綺麗な笑顔だった。
「マスター、そろそろあかりちゃんと可不さんと合流しましょう」
「そうだね、次は可不の行きたがってたカラオケに行こうか」
そう言って肩が触れ合う距離で話し合いながら2人を探した。あかりと可不はすぐに見つけることができた。
「あぁー!マスター!なんかゆかりさんと距離近すぎませんか!?」
「あかりと可不ここにいたんだね。そろそろカラオケに行こうか」
俺とゆかりの周りをクルクル回るあかりに苦笑いをしながら俺は二人に言った。そしたら可不が指をさしながら
「記念にみんなであれ撮ろう」
可不が指をさしたのはプリクラと言われている写真を撮れる機会だった。その提案にみんな断るわけもなく、4人では少しだけ狭い写真を撮る箱の中で写るみんなの笑顔はとても眩しく楽しそうに輝いていた。
読んでいただき、ありがとうございました。
今回も無事書くことができて安心しました。この内容を思いついたのが日にちが変わる2時間前とかなので急いで1時間くらいで書き上げました。
誤字とか読みにくいところなどあるかもしれませんが、ご報告と感想に頂けましたら修正致します。
自己満足もありますが、読んでくださる方々のためにも面白い話になりますように頑張りますので、応援よろしくお願いします。
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次回、カラオケ編からです。