悪魔と呼ばれ慣れて   作:ボルメテウスさん

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世界の闇

村からすぐに出る事にした。

 

ガキ達からの話を聞いた限りでも悪魔憑きという存在は、この世界にとってはあまり良くないようだ。なら、俺達が居る事で余計な混乱を招く可能性がある。

 

それは避けたいと思った。

 

「じゃあ、俺達は行くぞ」

 

「え? 何処に行くんだ?」

 

「さぁ?」

 

俺の言葉を聞いて、姉の方が呆れたように呟いた。

 

だが結局の所、悪魔憑きであるガキ共の居場所を探す必要がある。

 

「そう考えると、調べる必要はあるな」

 

「調べるって、どこを?」

 

「悪魔憑きを連れて行っている場所をだ」

 

そう、俺は答えた。

 

そもそもガキ共に何があったのかを聞く限り、その連中が居そうな場所は限られているだろう。

 

そして、そんな場所にガキ共を連れまわす理由を考えると……恐らく、そこに連れていく理由はあるはずだ。

 

そうして辿り着いたのは、とある施設。

 

「それだったら、私達も」

 

「お前らは、少し離れた所で隠れていろ」

 

おそらくそこで行われているのは、ガキ共には見せられないような悲惨な光景が繰り広げられる可能性が高い。

 

それを見させる訳にはいかない。

 

だから、ガキ共は離れた場所で待機させた方が良いだろう。

 

「けど、どうやって、調べるんだ」

 

「そんなの、俺が一人で入るんだよ。というよりも、俺しか入れないけどな」

 

そうして、俺は既にネオディケイドライバーを腰に巻く。

 

「変身」『KAMEN RIDE DECADE』

 

それと共に、俺はディケイドへと変身する。

 

だが、それだけではない。

 

俺はそのまま、もう一枚のカードを取り出して装填する。

 

『KAMEN RIDE RYUKI』

 

それと共に、俺の姿は変わる。

 

「おぉ、ボスがまた変わった!けど、なんで今?」

 

「こういう事」

 

同時に、近くにある鏡の中に入る。

 

「えっ、ディケイドが鏡の中に」

 

「という事でガキ共、そこで待っていろよ」

 

そうして、俺は鏡を通してその施設の中に侵入する。

 

龍騎の力でミラーワールドの中に入るが、その施設の状態はある程度確認出来る。

 

だが、人がいない。

 

だからこそ、この施設の状況を見る限りでも。

 

「悪魔憑きをまるで人間のように扱っていないな」

 

その光景に、俺は思わず顔を歪める。

 

だが、そうして進んでいくと、その鏡が見えた。

 

その鏡からは、声が聞こえる。

 

どうやら、向こう側にいるのは複数の影が見える。

 

「さて、悪魔憑きの魔力はどんな感じかなぁ」

 

黒いゴスロリで首元に赤いリボンを締めており、赤髪のボブヘアで右目に眼帯をしている人物だ。

 

そして、周囲には複数の、最初にこの世界に訪れた際に見た団員がいた。

 

その先には、スライムのような存在。

 

おそらくは悪魔憑きだろう。

 

「醜くて嫌だけど、魔力が溢れているからね。私がさらに強くなる為に、利用しようかしらね」

 

その言葉に、俺は完全に怒りで。

 

「本当に嫌になるなぁ」『ATTACKRIDE STRIKE VENT』

 

それと共に、俺は既にドラグクローを右腕に装備し、その炎を。

 

「燃えろよ!」

 

鏡から悪魔憑きの奴以外に向けて、炎を放った。

 

突然の奇襲でその場にいた連中は驚き、その場から逃げる。

 

鏡から飛び出すと同時に、俺はすぐに悪魔憑きの前に出る。

 

「おい、大丈夫か」

 

そのまますぐに先程の女を睨む。

 

「あらぁ、その姿はもしかしてぇディケイドじゃないの」

 

「・・・その言葉ぶりからして、ハンドレッドか」

 

「そう、私の名前はフミヅキ!魔法少女よ!」

 

ハンドレッドは以前からぶっ壊れている奴が多いと思っていたが、まさかこんな奴もいるとはな。

 

「まさかこっちの組織と話をしていたら、あなたが来るなんてねぇ!」

 

「・・本当に、嫌になるな」

 

どうやら、この世界にも似たような組織があるようだ。

 

「どちらにしても、そこにいる奴は私のよ。返して貰うわよ」

 

そう、フミヅキは構えた。

 

「変身」『チェンジ ナウ!』

 

そうフミヅキが変身したのは、ワイズマン。

 

またの名を、白い魔法使い。

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