「ツカサっと、誰?」「んっ?並んでいるという事は味方?」
元の空間に戻り、ゼータとイータは俺に尋ねると共に、隣にいるタケルが気になって問いかける。
それに対して、俺は少しの間、答えれなかった。
「後で話す。今は」
そう、俺は、エクストリーマーに変身していた奴に眼を向ける。
「少しは、眼が覚めたか」
「・・・そうだな、だが、覚めるのが遅すぎた」
呟いた奴の、その姿は消えていた。
「究極の眼魂、それと同じ物を用意するなど、難しかった。ならば、何を代用したのか。それは俺自身の身体だ」
「・・・」
「俺自身が、天空寺タケルのように、自身を究極の眼魂のようにした。それに気づかず、暴走していた」
「なるほど」
仮面ライダーの中で、ハンドレッドに対して、俺は少し疑問があった。
ハンドレッドは、その技術力は高かった。
これまで、巡った戦いの中で、世界を滅ぼす程の力を持つ仮面ライダーの力を模倣して造る事も出来た。
だけど、奴らは、ある仮面ライダー達だけは造り出す事が出来なかった。
それが、俺が、ディケイドとしてカメンライドで変身する事が出来る仮面ライダー達。
仮面ライダー一号から始まった仮面ライダー達の力だけを模倣する事が出来なかった。
例えば、リュウガを複製する事が出来ても、彼と似た龍騎を複製する事は出来なかった。
生産も可能とされている555もまた、同じだ。
それらの理由に関して、ディケイドに大きく関わっている。
ディケイドの旅をした世界。
それらの世界の中心となっている仮面ライダー達の力を、ハンドレッド達は造り出す事は出来なかった、
それがなぜか、俺には分からない。
けれども。
「だからこそ、複製は難しかったのか」
「俺は実験台にされたのだろう、俺を通して、天空寺タケルの、仮面ライダーゴーストの力を得ようとして、けれど失敗に終わった」
「・・・」
「気をつけろ、ディケイド」
それと共に、彼は告げる。
「奴らは、最悪の仮面ライダーを蘇らせるつもりだ」
「最悪の仮面ライダー?」
その言葉に、俺は首を傾げる。
「あぁ、それが私が最後に伝えたかった事だ」
それと共に続ける。
「あぁ、兄上、私もそちらに」
その言葉を最後に彼は消えていった。
「・・・悪かったな、こんな戦いに巻き込んで」
「気にしないで、何よりも、俺が残していた問題でもあったから」
その言葉と共に、タケルのすぐ横にオーロラカーテンが現れる。
「だからこそ、この事を、皆に伝えないと。それが俺の役割だからね」
「あぁ、ありがとうな、タケル」
そう、タケルはそのまま、元の世界へと帰って行った。
すると、イータは。
「・・・もしかして、彼は仮面ライダー?」
「あぁ、仮面ライダーゴースト、天空寺タケルだ、何かあると思って呼んでいたが」
「・・・実験対象を呼べる!」
「うぅん、教えるべきではなかった」