聖域での戦いが終わった後、俺達はすぐにシャドウガーデンの本部へと戻る事にした。
その際に、調べた内容に関して纏めると共に、すぐに帰って行った。
それと共に、イータは俺が貸したケータッチ21を興味深そうに見ていた。
「なんというか、今回は色々な事が起きて、びっくりだよ」
「まぁな」
そうしながら、キャプテンゴーストで下の景色を見るゼータと共に、そんな軽い話を行っていた。
「ツカサはさ」
「なんだ?」
「もしも、力が無くなったら、どうしたいと思う?」
「またその話か」
「雑談だよ、雑談。もしも、力が無くなって、戦いの記憶も無くなって、ただの普通の人間になって、幸せに暮らせるようになったら」
ゼータは、俺に尋ねた。
その言葉に対して。
「・・・俺は、正直に言えば、そんな事は何度も考えた」
(この世界に本当の意味の英雄なんていない。それは、この2年間で、よく分かった。英雄だとされた彼女達も、教団によって作られた存在)
だが、俺は、ゼータに本心を呟く。
その時に、ゼータは何か考えていた。
「この力を手に入れて、何度も嫌な事があった」
(けれど、同時にそれは仮面ライダーも似ている事を、ツカサが旅を通して、教えてくれた。元々は奴らによって作られた存在だとしても、その力をどう使うのか。それを仮面ライダーも行い、そして、その世界の悪を滅ぼした)
もう、ボロボロになった身体。
それは、ゼータ達も同じだろう。
望んでもない力を手に入れて、多くの不幸が襲い掛かった。
「けれど、俺はこの力を手に入れて良かった事もあった。ライダー達と出会い、お前達とも出会う事が出来た」
(もしかしたら、それを知らなければ私は何かに心酔して、行動していた。けれど、今はツカサの教えが導いてくれた。だからこそ)
そうして、俺は想い出を振り返りながら、そのままゼータを見る。
「俺は、この力を手放すつもりはない」
「・・そっか」
それと共にゼータは、俺の方を見つめた。
その意味は、何なのか。
「・・・まぁ、良いか。ツカサはこれからどうするつもりだ?」
「お前達の為に、この世界に戻ってきたが、あの言葉が気になる」
「最悪の仮面ライダーだっけ?そんな奴、いるの?」
そのゼータの問いかけに対して、俺は頷く。
「あぁ、いる。もしも俺の想像が正しければ、そいつがハンドレッドの所で復活すれば、世界は確実に消滅する」
「そんなにか?そいつの名前は」
ゼータからの言葉に対して、俺は、そのライダーの名を言う。
「ゼイン。究極の善のライダーと呼ばれた、最悪の仮面ライダーだ」