シャドウガーデンは、基本的に女性しかいない。
それは悪魔憑きが女性しかなれない事が関係している。
そんな、シャドウガーデンの本部にて、姿を現した少年に対して、全員が警戒していた。
七陰の中でも、シャドウではなく、別の誰かに忠誠を誓っているというデルタ、ゼータ、イータの三人と一緒に行動している。
それに疑問に思いながらも、デルタとゼータの二人は、そのまま決闘を行った。
「なっ!?」
七陰同士の。
それも、各々の仮面ライダーの力を使った決闘。
それは、ナンバーズを含めた全員が見た事のない戦い。そして、始まると共に目の前で行われたのは、まさしく次元の違う戦い。
訓練の為に造り出された施設は、まるで意味がないように。
次々と破壊されていく。
その光景を見ていたラムダは息を呑む。
(仮面ライダーの力に関しては、私も見た事はあるが、その力同士がぶつかるとここまでの被害を出すとは)
そんな考えをしていた時だった。
互いに、その腰にあるドライバーに手を当てていた。
その行動には、すぐに理解した。
(マズイ!)
そう、考えていた時だった。
『KAMENRIDE DECADE!』
「えっ」
聞こえた音声。
それに疑問に思い、見つめた先には。
2人の七陰の必殺の一撃を止めたと思われる人物。
それは、全身がマゼンダ色の仮面ライダーであり、情報は、シャドウガーデンの面々にも知られていた。
「ディケイド」
シャドウガーデンにおいて、ハンドレッドの情報を教え、3人を従えさせている人物。
それが仮面ライダーである事は知っていたが、それが少年だとは。
「うわっと、ボス」「えっツカサ」
2人の七陰が、その登場に驚いている間に。
「ふんっ」「うぎゃ」「いたっ」
ディケイドはそのまま2人の頭に拳骨をする。
「多少の喧嘩は良いが、そこから先は俺が許さん、分かったな」
「はっはいです」「ごめん」
ディケイドのその一言で、2人は少しだけ落ち着き、そこで終わりを迎えた。
それと共に、疑問に思ったラムダは思わず尋ねる。
「・・・あの、イータ様。その彼はもしや」
「聞いていなかった?ディケイドだよ」
「ディケイド、彼が、シャドウ様と同格とされた人物」
それを、驚きを隠せない一同の視線が、向けられていた。
「言っておくけど、ディケイドを相手に、ここにいる全員が戦っても、負けるしかないから」
「それは」
言い過ぎではないか。
一瞬、そう言おうとした。
だが、先程まで、自分達では介入出来なかった戦いを一瞬で入り、止めた。
それだけでも、説得力はあった。
「あと、これもディケイドから聞いた話だけど、シャドウが持っているクロスギーツ。それと同等の力を持つギーツの力をディケイドは持っている」
「なっシャドウ様と同じ力を」
「しかも、かなりの数を持っている。未だに隠している力もあるらしいけど」
その一言は、シャドウガーデンを戦慄させるには、十分過ぎた。