シャドウガーデン本部での騒ぎ。
俺がいる間、色々と面倒事に巻き込まれていた。
デルタの狩りや特訓に付き合ったり。
イータの実験に突き合わされたり。
ゼータの買い物に付き合うなど。
これまでの埋め合わせを行い続けた。
しかし、それも数日程度しか出来なかった。
さすがに、これ以上、滞在する訳にはいかなかった。
その時には。
「うわぁぁん、行かないでよぉボスぅ!!」
俺の頭に乗ったデルタ。
それを引き剥がす為にシャドウガーデンの面々でなんとかした。
「はぁ、全く、この馬鹿犬は、こういう事があるから、嫌いなのよ」
その時には、ゼータもまた手伝ってくれた。
「雌猫、分かっていないようだね」
「分かっていないって、何がだ?」
「ツカサの居場所が分かっているんだったら、何時でも遊びに行けるから」
「…それはまぁ、そうですけど」
「これ以上に、ツカサを困らせたら、それこそ出ていく可能性があるから」
「…」
そう、二人がどのような会話を最後まで聞く事は出来なかった。
だが、そうして、俺達は無事に別れた。
王国に戻って来た。
そんな戻って来た俺の方に呼び出されたのは紅の騎士団だ。
思えば、英雄の試練以降では、あまり報告していなかったので、それを含めて、報告しないといけない。
の騒ぎが起きた後、俺は、紅の騎士団に呼び出しされた。
「・・・武神祭?」
「えぇ、ツカサ、あなたには、それに参加して欲しいのです」
その一言に対して、俺は首を傾げる。
「君も知っていると思うが、武神祭は様々な所から強者が集まっています」
「それで、なんで俺が?」
これまで、あまりこういう表にあまり出す事はしたくなかったが。
「紅の騎士団は、残念ながら、名はあまり知られていません。その事もあって、リンドブルムで介入する事が出来ませんでした」
その言葉と共に、アイリス様は悔しそうに握りしめていた。
「だからこそ、私達の力を少しでも知らせる必要があります。けれど、私の場合は」
「なるほど、王女という立場故に、勘違いされる可能性があると」
立場故にか。
それを考えれば、確かに。
「それを考えれば、ツカサ君の強さが広げる事が出来れば、それで紅の騎士団の名が広がるという訳ですか」
なにやら、納得するような表情を浮かべているアイリス様。
「…そういう事だったら」
「えぇ、期待しています」
その言葉を聞くと共に、俺はそのまま、武神祭に参加する事になった。
「にしても、武神祭か」
未だに、この世界がどのようなのか。
十分に理解できていない状況という事もあり、様々な場所から人が来るのはチャンスかもしれない。