武神祭が始まる。
大会に関して、俺自身はあまり興味はなかったので、周りの連中が、どのような奴なのかも知らない。
けれど、俺は興味ない。
というよりも。
「おら」「がぁぁぁ!!」
軽い蹴りだけでもすぐに決着がついてしまうからだ。
ほとんどの試合に関して、興味はなく。
そして、剣を使う事もなかった。
「いや、本当に、命令じゃなかったら、大会に参加しなかったのに」
「あんまりやる気はなさそうだね、ツカサ」
「おっと、ゼータなのか?」
俺が人があまり寄らない所で、休憩しようとした時。
近くにゼータが来ていた。
気配を感じない事もあり、かなり成長している事が分かるが、一瞬で近づいたので、驚きを隠せなかった。
「どうしたんだ?確か、任務があったとかは」
「あぁ、それだったら、もう片付けた。何よりも少し気になった事があってね」
「気になった事?」
そう、俺が首を傾げると共に、ゼータはその手に持っていたアイテムを見せた。
「これは、スパイダーフォンか」
「うん、色々と便利でね。仕事を行う時にも色々と便利だけど、今、一番見て欲しいのはこれ」
そうして、ゼータが見せた画像。
それに、俺は見つめる。
「コアメダル、こっちの画像は闇黒剣月闇。厄介なのを作りやがったな」
そう、ゼータが見せた画像を見て、俺はため息を吐く。
「やっぱり、こういう情報だったらツカサに聞くのが一番だね。コアメダルに関してはこの前の聖域である程度は知っているけど、この闇黒剣月闇ってのは、アーティファクトなのかい?」
「あぁ、仮面ライダーセイバーの世界において、最初に作られた聖剣だ」
「聖剣?なんだか名前を聞くと、思いっきり魔剣に聞こえるけど」
「使い手が変われば聖剣も世界を滅ぼし、魔剣も世界を救う事が出来る。けれど、この闇黒剣月闇はかなりヤバいぞ」
「そうなのかい?」
俺の言葉に、ゼータは首を傾げる。
「闇黒剣月闇の能力は主に三つ。一つは闇を自在に操る事ができ、文字通り空間を切り裂き、闇を通路にして自在に移動することができる。二つ目は他の聖剣を封印する力だけど、幸いと言うべきかこの世界には聖剣がないから、この能力はあまり問題視しなくても良い。けど、三つ目が厄介だ」
「3つ目?」
「未来の災いの啓示。未来における災いを闇の剣士に疑似体験させるという恐ろしいもので、あらゆる可能性における災厄を再現する事だ」
「それって、つまりは未来を見る事が出来る事だよね」
「あぁ」
「・・・思った以上に厄介だね」
「それで、それだけを知る為に来たのか?」
「あぁ、けれど、ここからが重要かな。なんたって、この剣の持ち主がブシン祭の選手の中にいるとね」
「っ」
その言葉は、俺には驚きを隠せなかった。
「なるほど、これは厄介な事になりそうだな」