俺はローズ先輩を連れて、とりあえず隠れる場所に寝かした。
何時、目が覚めても分からない為に、本来ならば監視をしたい所だったが、残念ながら試合が迫っていた。
なので、俺は軽く試合を終わらせる事にした。
周囲は、俺に対して疑問の声を出しながらも、さっさと終わらせたかった俺は無視して、すぐに終わらせた。
幸い、目が覚めるのには時間がかかり。
「ここは」
「目が覚めたか」
そう、俺の声に反応し、その手に持つ煙叡剣狼煙をこちらに構える。
一応は、フードで顔を隠しているが、それでも怪しい為に、俺の方を睨んでいる。
「あなたは、一体何者ですか」
そう、俺に疑問をぶつける。
それに対して、俺は立ち上がりながら、その腰にあるネオディケイドライバーを見せる。
「それはっ」
そのネオディケイドライバーを見て、察した。
同時に。
「なぜ、あのような」
「お前、ライダーの力を甘く見ているだろ」
「そんな事は」
俺が睨む声に対して、ローズは戸惑いを隠せない様子だった。
「その力は簡単に人を殺す事が出来る。例え、手加減をしても人を殺す事が出来る。
何よりも、力に未だに慣れていないお前達が戦えば、死ぬ可能性はある」
「・・・えぇ、確かに」
その事で少し納得したように呟く。
「さて、この話はこの辺で良いとして、次に聞きたいのは、お前がなぜ指名手配になっているかだ」
「それは私の国の事情で、無関係なあなたには」
「あぁ。けれど、ハンドレッドが関わっている以上は、俺の問題だ」
「ハンドレッド、あなたは知っているんですか?」
「まぁな。だから、これは取引だ。お前の事情を話せ。そうしたら、俺はハンドレッドに関して話す」
「それは」
「まぁ、断るんだったら、ここでお前の煙叡剣狼煙を破壊するがな」
俺は、そのまま手にあるライダーカードを見せる。
その時には既に察したように。
「・・・分かりました」
それと共に、ローズ先輩が語り出したのは、国王が操られている事。
その国王を操っていると思われる犯人が、婚約者であるドエム・ケツハットである可能性。
それを知り、彼を殺そうとしたが、失敗に終わった事。
「・・・ふむ、なるほどね」
「信じるのですか?」
「お前が追っているのがハンドレッドである以上は、それを行う可能性はあるな。それに毒か」
「お父様は、もぅ」
そう、ローズ先輩は、悔しそうに手を握る。
それに対して、俺は。
「・・・まぁ、なんとかなる可能性はある」
「えっ」
俺の言葉に、驚きを隠せない様子だった。
「あくまでも可能性だ。俺の力も万能ではないが。けれど、なんとか出来る力がある」
「・・・ならば、私はあなたを信じます。けれど、どうすれば」
「とりあえずは潜伏しておけ。チャンスがあれば、手伝え」
それだけ言い、俺は彼女を置いて、そのまま出て行く。
今の所、成功した事例はない。
けれど、試す価値はある。
「なんとか成功出来れば良いけどな」