「仮面ライダーセイバーだと」
そう、セイバーに変身した飛羽真を前にして、カリバーはその仮面の下にある素顔。
それを見せる事はないが、苦虫を噛んだ表情だった。
だが、カリバーは闇黒剣月闇を強く握り締めながらも、飛羽真を睨む。
「お前が一体何者か分からない。けれど、その聖剣を悪用するのは決して許さない!」
カリバーへ向けた飛羽真の言葉。
その言葉に、カリバーは。
「ふっ、ならば知っておけ。この場にいる誰よりも俺は最強だと言う事を!」
カリバーは闇黒剣月闇の刃には闇を纏いながら、飛羽真に襲い掛かる。
飛羽真に襲い掛かるその一撃。
それは、背後で戦いを見ていたアイリスは死を覚悟した。
けれど、飛羽真はカリバーの一撃を火炎剣烈火に炎を灯しながら受け止める。
「っ」
炎と闇。
二つの力がぶつかりあい、周囲の会場は砕け散る。
瓦礫が舞い上がる最中。
二人の剣が衝突を繰り返すなか。
カリバーは口元で笑みを浮かべながら。
「この程度の腕で、勝てると思ったか!」
カリバーの叫びと共に、飛羽真は押し返した。
完全に剣技で勝っているカリバーによって、飛羽真は吹き飛ばされる。
しかし、飛羽真は。
『ドラゴニックナイト! すなわち、ド強い!』
既に別の姿、ドラゴニックナイトへと変わっていた。
「なに」
その変化に、カリバーは目を見開く。
「確かに俺よりもあなたの方が強いかもしれない。けれど、あなたの剣は、俺の知っている人達に比べて覚悟を感じない!」
「覚悟だとっ」
その言葉は、カリバーのプライドを傷つけるには十分だった。
同時に、飛羽真は構えていた。
「物語の結末は俺が決める!」
その一言と共に、飛羽真は再度、走り出す。
対して、カリバーは。
「結末だとっお前如きに決められる物か!」
カリバーは怒声を上げると共に、闇黒剣を振るった。
そして、放たれるのは闇による波動。
それに対して、飛羽真は右腕にあるドラゴニックブースターにプリミティブドラゴンワンダーライドブックをリードする。
「力を貸してくれ!」『ハバネロ!リーディング!』
その言葉と共に、ドラゴニックブースターから出てきた骨のドラゴンプリミティブドラゴン。
そして、飛羽真のドライバーから飛び出てきたブレイブドラゴン。
2体のドラゴンが、カリバーの闇を振り払った。
「なっ、ドラゴンを従えさせているだと!」
その光景に驚きを隠せない中で、闇を払った炎の中から飛び出た飛羽真。
『スペシャル!ふむふむふーむ…完全読破一閃!』
手に持つ火炎剣烈火は、先程以上の炎を纏っていた。
そのまま、真っ直ぐと、カリバーへと向かう。
すぐにカリバーは、その剣を受け止めるように構える。
「ぐっ、なぜだっ!なぜ剣技で劣っているはずのお前がっ!ドラゴンをも従える事が出来る!」
それがアーティファクトの力なのか。
それとも別の。
その答えは。
「覚悟だ!」
「覚悟だと」
その言葉に、カリバーは疑問に思う。
だが。
「覚悟を超えた先に、希望はある!!だから俺は!剣を!仲間を!物語を信じて戦う!」
その一撃が。
カリバーを斬り裂く。
そう、カリバーの変身者であるフェンリルは。
(聖剣があるという情報にっ踊らせるんじゃなかった)
その思いが誰にも知られる事なく、消えていく。
そして、カリバーが持つ闇黒剣月闇は、アイリスの前に刺さる。
「これは」
その剣を前に、アイリスは迷った。
「・・・」
あそこまで強い力を持つ剣。
仮面ライダーとの戦いにおいて、力が必要になる。
アイリスは、その力を欲した。
けれど、果たして、それを持つ資格があるのか。
「あなたは、力が欲しいですか」
そんなアイリスに問いかけたのは、飛羽真だった。